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ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
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ウルトラマンZ 第19話「最後の勇者」

2020-10-31 20:12:28 | ウルトラマンZ
ウルトラマンZ 第19話「最後の勇者」

 ………いや、もうね、言葉にできないって、こういうことを言うんだなと痛感しました。凄かった。とにかく凄かった。

 まずは、てっきりOPのみの出演かと思っていた宇宙大怪獣ベムスターが出現。あわやハルキもウインダムごと飲み込まれるところでしたが、その時空にひび割れが発生。それを見てあのベムスターがウインダムを吸収するのを中断して、大慌てで逃げ出していく様が描かれていました。宇宙大怪獣で、過去に幾度となくウルトラ戦士と戦ったベムスターが逃げ出すほどですから、超獣ひいてはヤプール人が怪獣たちにとってどれほどの脅威なのかということがよく分かりますね。
 …同じ宇宙大怪獣アストロモンスとオイル超獣オイルドリンカー?…ほら、1話だし…(汗。

 ヤプール人の魔の手が地球に伸びたことを知らせるかのように、光りだすエース兄さんのメダル。そして遂に現れたのは殺し屋超獣バラバ!
 バラバといえば!…個人的に最近はタイラントの両腕を構成している超獣という印象が強かったです(汗。ゴルゴダ星に捕らわれたウルトラ兄弟の行く末やエースキラーとの決着も気がかりでしたが、決して印象が薄い怪獣ではありませんでした。
 そんなバラバが、今回はストレイジやゼットさん相手に大暴れ!タイラントに負けず劣らず体中が凄い武器であることを存分に生かすわ、更に空間に穴を開けて光線を飲み込み、異空間内から攻撃を仕掛けるという技も披露。さしものデルタライズクローもバラバの圧倒的な戦力の前にはベリアロクを回収する暇も無く、絶体絶命の危機に追い込まれることに。仮にベリアロクを持っていたとしても、近接戦ではバラバも負けていないでしょうし、遠距離戦では空間に穴を開けられてアウト、と隙の無いバラバにどう攻め入ったものか…
 ヘビクラ隊長のみたてでは「ヤプールの残留思念の実体化」とのことでしたから、かつて登場したバラバ以上に強敵なのも納得です。


 そしてここからですよ。もうね、私は何を見せられているのかと。主題歌じゃなくてタイトル画面のBGMなのが最高にズルい。

 これまでに見たことの無いような映像もそうなんですが、もうエース兄さんが次から次へと多彩な光線技を放つわ、ウルトラネオバリヤーで攻撃を防ぎながら攻撃するわ、「いつも使ってました」とでも言わんばかりにエースブレード取り出すわ、「ここでメタリウム光線使うの!?」と思ったらまさかの技が飛び出て来るわと、もう情報と感情と技の洪水で何が何やらでした(笑。最後の最後までカラータイマーを点滅させることなく戦い抜いたエース兄さん、さすがです…

 個人的に「エースが客演した理由」がしっかりしているのが好印象でした。
 単に「ヤプールが出てきたから」ではなく、「怪獣にも事情があるのではないか」と悩み「倒した怪獣のことを忘れない」と決意したハルキが主人公だからこそ、今回のエース登場だったんだろうなと。
 昭和から平成、そして令和の世に至ってもしつこく現れる異次元人ヤプール。彼らの行いが許せるものでは無いとはいえ、倒してきたことは確かであり、そしてその怨念を背負っているのも真実。それでもなお、怨念を背負いながらも宇宙に真の平和が訪れるその日まで戦い続ける覚悟をした者こそがウルトラマンエースであり、「ウルトラマン」なのだと…エースの発言だからこそ、より一層重みが感じられますね。

 こんなにカッコいい兄さんの活躍を見せられて、黙っていられるハルキとゼットさんじゃない!といった感じの勢いでベータスマッシュに変身!からの共闘!そしてあの技!かつて4兄弟からエネルギーを授けられたエースが今度は…!な展開に熱くならないわけがないでしょう!
 ゼットさんのアレがこれまで閉じていたのは、ゼロのいうようにまだ「3分の1人前」だったからかもしれません。タロウも小さい頃はウルトラホーンが小さかったですし、確か「ウルトラマン物語」ではエネルギーを角に集中する特訓もしていましたから、エースのウルトラホールも、そうした特訓を経てようやく扱えるようになった(開いた)ものだったのかなと。

 最後にはこれまたエース兄さんからのありがたいお言葉が…「ウルトラマンゼット」という名前にそこまで深い意味があったとはなぁ…


 …とまぁ、とにもかくにもバラバがハチャメチャに強い!エース兄さんが最高にカッコいい!ゼットさんも負けじと奮起!と、大満足の話でした。エース単独の客演というのは珍しく感じましたが、来てくれたのがエースで良かったと心から思える話でした。
 良い話で終わると思いきや、バラバが残したものが何やら波乱を呼びそうな…キングジョーでもギリギリのラインな気がしますが、それにヤプール由来の物とか嫌な予感しかしませんね…ここにあとゼットン由来の何かがあれば、ウルトラ6兄弟を苦しめた怪獣要素勢ぞろいな何かが完成しそうな…

 ともあれ次回は特別編2。
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「ルパン三世 THE FIRST」を見て

2020-10-31 06:14:53 | テレビ・映画・ドラマ
 2019年に公開されたCGアニメ映画「ルパン三世 THE FIRST」を見ました。

 全編フルCGで描かれた初のルパン三世。「THE FIRST」とあるように、ルパンの祖父、ルパン一世も関わってくる物語になっています。

 次元や五右衛門、不二子に銭形警部といったおなじみのメンツも出てきますが、あくまでもメインはルパン。次元と因縁のあるキャラクターや対五右衛門用の敵など、以前のテレビスペシャルでよく見かけたようなキャラクターは出てきません。あれはあれで好きだった。
 ストーリーは分かりやすくシンプルに「世界崩壊の引き鉄となるお宝を巡る争い」。そこにヒロインとして考古学者を目指す少女や、その少女を引き取って育ててきた老人、とある人物のために忠義を尽くそうとする者たちが絡んできます。

 見どころは何といっても目まぐるしく変わるルパンの表情、そして罠を突破するルパンの華麗な身のこなし!特に後者はお馴染みのBGMをバックにめちゃくちゃカッコよく動き回るので、あそこだけ何回も繰り返し見てしまいますね。逆に言えば、あそこで盛り上がり過ぎてしまって、後はちょっと落ち着いてしまった感じがしなくもないです(汗。
 ルパンの鮮やかな動きに呆然とする少女の一方で「ルパンなら大丈夫でしょ」といった落ち着いた雰囲気で見守る不二子や、大丈夫だろうとは思いつつ片目で様子をうかがう五右衛門など、長年連れ立ってきた人物たちの反応の違いも面白かったです。そして誰よりもハラハラしている銭形警部(笑。

 あと印象に残ったのは、少女を引き取った老人の心理描写でした。少女を引き取ったのは善意ではなく、それ相応の目的があったわけですが、終盤吐露された想いを聴くと、老人は少女にとある人物を重ねていたのかなーと感じました。
 「認めてくれない」という憎しみは、裏を返せばそれだけその人物に認められたいという愛情に近い感情があると思います。誰よりも憎い相手は、誰よりも自分を認めて欲しい相手だった。疎ましく、けれどもそれと同じくらい大切な人物。であるが故の行動だったのかなと。

どことなく「王道」といった感じで落ち着いて楽しめる作品でした。
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