ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
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バラエティーからドキュメンタリーへ

2024-04-16 06:14:54 | テレビ・映画・ドラマ
 先日から放送されている「新・プロジェクトX~挑戦者たち~」。20年ほど前に放送されていた元祖プロジェクトXは勉強の一環で見たり、書籍でゴジラ回を読んだりした記憶があります。毎週欠かさず見ていたわけではないにしろ、ナレーションの雰囲気や「プロジェクトX……」のスッと消え入るような言い方、OPやEDなどはしっかりと記憶に残っていましたから、改めて印象的な番組だったなーと「新」を見ていて思いました。

 思えば当時はこういったドキュメンタリーよりも、バラエティー番組を見る機会の方が圧倒的に多かったです。今となってはその立ち位置が逆転し、ドキュメンタリーは録画することは間々あっても、バラエティーを録画するのはせいぜい正月ぐらいとなりました。面白い番組が減ったとかいう話ではなく、単に人気番組を見なくても知人間の話題に困らなくなったとか、他にも面白いことが増えたとか、そういう理由なのかなと。楽しいものは動画サイトで、真面目な話はテレビで……的な?
 一人暮らしを始めた時は「これからはニュースやスポーツじゃなくて、好きなバラエティー番組を好きなだけ見られるぜ!」って思ってたのにねぇ……

 で、「新・プロジェクトX」。第1回は私にとっての未踏の地・東京スカイツリー。そもそも何で建てたのかすら分かっていなかったので、勉強になりました(苦笑。未踏の地故に、だだっ広い土地にデーンと立っている!というイメージだったのですが、敷地がかなり限られていたそうで……おまけに倒れない建物を作らなければならないというプレッシャーが半端ない。更には……無理無理無理無理!なんであんな高いところで作業できるんですか!?雷!?風!?しかも時期が時期だっただけに……最近、割と高いところが怖い自分がいることに気付いたので、東京タワーよりも更に高い建物に行こうという気は無かったのですが、この番組を見ていつか行ってみたい場所に変わりました。
 第2回はカメラ付き携帯電話の開発秘話。確か二代目携帯電話からカメラ付きだったと記憶していますが……すいません、すいません!アホなもんで「え?レンズ入れたらカメラになるんじゃないの?」とか思ってしまってすいません!あんな気の遠くなる作業をされていたとは全く知らずにパシャパシャ撮りまくってすいません!お世話になりました……


 とまぁ、そんな感じで身近なようで知らない世界に触れさせていただきました。第3回以降も楽しみです。
 あ、あと「映像の世紀バタフライエフェクト」も見なきゃ……「一体誰が撮影したんだ」って映像ばかりで、こちらも毎回驚かされっぱなしです。
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2003年版「白い巨塔」でホロッとした話

2024-04-03 08:09:50 | テレビ・映画・ドラマ
 というわけでBS11で放送されていた2003年版の「白い巨塔」が最終回を迎えました。放送当時は最終回は15分拡大されていたそうですが、今回の放送では、東前教授の「財前君は生きてます!」の件がカットされていたっぽいです。どこがどうカットされていたかまでは覚えていませんが、少々残念ですね。

 で、本放送以来の視聴となりましたが……当時泣いた記憶は無かったのに、今になってみると財前と里見の友情には思わずホロッと泣かされてしまいました。裁判の場においても努めて冷静に真実を述べ、公正であらんとしたものの、財前の病状を知ると一人の医師である以前に友人として声を荒げる里見先生が良いなぁ……最期まで浪速大学の医師であり続けた、あり続けなければならなかった財前の無念さも心に響きます。
 
 また、周囲が財前に病状をひた隠しにしようとする中で、財前の妻・杏子にそれとなく彼の深刻さを伝える鵜飼学長の妻・典江も印象的でした。財前が裁判で負けたことと彼の病状を考えると、教授夫人の集まりである「くれない会」における二人の関係性は今後切れてしまうはず。
 にも関わらず、財前彼を「そこまでの男」と切り捨てる鵜飼学長とは異なり、杏子の心に寄り添う典江からは、立場に関係ない優しさが感じ取れました。もしかしたら彼女自身、鵜飼学長と結婚する以前、夫や恋人に先立たれた身なのかもしれません。そもそも花を贈ろうとしたのも杏子に心構えを説くための口実に過ぎなかったのかもしれない……などと色々考えさせられるシーンでした。
 ……これで「実はカットされたシーンで『使えそうだから寄り添ったフリをした』なんてことが描かれていました!」なんて言われたら台無しなので、やっぱりカットしないで欲しかったですね(苦笑。

 放送当時以来、途中からの視聴とはなりましたが、当時ドラマを見る習慣がそこまで根付いていなかった私に、ドラマの面白さを教えてくれた作品の一つである本作は、20年経った今でも変わらぬ面白さを味わわせてくれましたし、新たな気付きを得ることも出来ました。やっぱ良いなぁ「白い巨塔」。いつかノーカット版も見返したいなと思う今日この頃でした。
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ここからあそこへ(どこへでも)

2024-03-08 08:10:02 | テレビ・映画・ドラマ
 FGOのイベントでドン・キホーテが登場する
→ドン・キホーテといえば「THE 有頂天ホテル」の歌を思い出す
→同作を見たくなる

 「THE 有頂天ホテル」は良いぞ……大みそかのホテルを舞台に、接点の無かった人々の物語が絡み合い、無事新年を迎えられるかどうかのドタバタ劇、良いよね……定期的に見たくなるんですよね、あの映画。「ラヂオの時間」や「みんなのいえ」なども好きですが、気軽にみられるという点では、三谷さんの作品だとこの映画が一番かなぁと。

 そういえば本作の感想って書いたことあったっけ?えーと、有頂天ホテルで検索っと……あったあった。2006年の年末に書いてるわ。どれどれ
 「中々面白かったのだが、どうも様々な話が絡んでいて少々わかりづらかった。それといくら映画でもあんなホテルって本当にあるのだろうか。何か非現実感が漂っていた気がする。まぁそれが良い点なのかもしれないが。それと人ってそう簡単に変われるものか?しかも大晦日の一日で。微妙だ。」
 ……様々なありえないような話が絡むのが面白いんだろ!?大晦日のたった数時間のうちにあれこれ変わっちゃうのも見どころだろぉ!?微妙ってなんだよ当時の私!……逆に考えると、この感想からよく何回も見直す映画にまで至ったな、私……
 
 とまぁ、FGOをプレイしていたはずが、いつの間にやら「THE 有頂天ホテル」の話になり、何なら映画の三谷さん原作の映画「12人の優しい日本人」は見てそれっきりだったから感想書くかと思ったり、FGOの同イベントに「シラノ」が登場していることからブラック・ジャックのシラノの話に、さらにはブラック・ジャックが無料で読めた時に、私のお気に入りの話をしよう!と思ったら、思いのほか多くてあの短時間ではまとめきれんかった……的な話もあったりと、点と点が奇妙な繋がりを見せている今日この頃でした。話って、いろんな方向に広がるもんなんだなぁと、今更ながらに感じています。


 なお広げすぎて結局何が言いたいのか自分でもよくわからなくなっているのは内緒。方向音痴だから仕方ないな!(苦笑。
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「映画ドラえもん のび太と空の理想郷」を見て

2024-03-04 08:06:54 | テレビ・映画・ドラマ
 先日放送された「映画ドラえもん のび太と空の理想郷」を見ました。

 空に浮かぶ理想郷「パラダピア」で、のび太はパーフェクト小学生を目指すことになる本作……なのですが、正直予告ではあまり面白そうには思えませんでしたし、実際に見ても途中までは「悪くはないけど地味」という印象を抱いていました。
 しかし「パーフェクト」を目指す過程で静かに忍び寄ってくる違和感。その違和感に気付きながらも信じたくないのび太や、ドラえもんたちとの触れ合いで大事なものを思い出しつつあったパーフェクト猫型ロボット・ソーニャの葛藤。ダメな部分だけを見るのではなく、その人全体を見ることの大切さ。終盤は、どこか「魔界大冒険」を彷彿とさせる伏線回収。自分が「したいこと」「したくないこと」をはっきり言えるのも心があってこそ……と、派手さや迫力には少々欠けるものの、個性や心の大切さが丁寧に描かれていた作品でした。じんわり来る系の作品ですね。終盤ののび太とドラえもん、ドラえもんたちとソーニャのやり取りはちょっと泣ける……

 黒幕は……もともとは優しい人物だったのでしょうね。心の底から世界を憎んでいるのであれば、理想郷の住人たちの衣食住はもっと辛いものだったはずです。それも周囲の目を欺くためだったとも考えられますが、それでも根底にあったのは「誰もが肯定される世界」だったのではないかと感じました。
 また、パラダピアが三日月の形をしていたのは、満ち欠けする月と「満点」と「欠点」を関連付けていたのかな?と。満ちている部分=才能に目を向ける人もいれば、欠けた部分=ダメな点ばかり批難する人もいる……そんな納得のいかなさを象徴しているのかもしれません。

 ラスト、のび太が住む町についての想いが語られますが、あれを言わせるのであれば普段の街の様子なんかも映っているとよりじんわり来たかなーと。まぁ、それは普段のアニメでやっているでしょうから、今更映画で描写することでもないのかもしれませんが。

 そんなこんなで思っていたよりも楽しめた作品でした。
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見返す面白さ

2024-02-29 06:56:19 | テレビ・映画・ドラマ
 というわけで唐沢寿明さんが財前五郎を演じられた「白い巨塔」を、教授選の途中から見ていますが……働くようになったからか、放送当時よりかは柳原の気持ちが少しは理解できたような気がします。

 目の前には上司の言うとおりに対応してもよくならない患者。上司は聞く耳を持たず、先輩たちも逆らえない。患者の家族は必死に訴えてくる。見事なまでの四面楚歌なうえに、トドメとばかりに放たれる里見のド正論。これ辛いって……

 自分が柳原の立場だったとして、この中で一番辛いのは里見からの言葉だろうなーと。里見の言っていることは正しい。正しいからこそ言い訳が許されない。自分の心も裏切ってしまっているからなお辛い。あんな局面で「何故財前を引っ張ってこなかった」と言われましても、私なら「じゃあ、あんたなら引っ張って来られんのか!」と叫びたくなってしまいますね(苦笑。
 実際、里見は財前宅でパーティー終わりの彼を待つという行動力を見せたものの、徒労に終わってしまうことに。里見は財前を信じているというよりは、医者を信じているんだなと感じました。教授選の前の話ってどんなんだったかな……気になるな……
 里見の言葉は正しく真っ直ぐだからこそ、純粋な人間、自身の間違いに気づきながらも目を逸らしている人間には容赦なく突き刺さるし、綺麗ごとばかりで生きてはいけないと知った人間には届かないんだなと。

 また、患者の死を前にして、ひたすらに泣きじゃくる柳原と、「患者の死」ではなく「医療ミス」という事件を恐れて冷静に対処する鵜飼。この二人が同じ画面に映っていたシーンも印象的です。同じ医師でありながらも、命が失われたことに対してこうもとらえ方が違うのかと。

 知っていたつもりでも、まだまだ知らない登場人物たちの感情が渦巻いてそうな気がする「白い巨塔」でした。当時見たドラマでも、今見ると違った感情を抱くものは多くありそうですね。さしあたってうちにあるドラマの映像ソフトといえば……「HR」1、2巻と「タイガー&ドラゴン」か……たまには見るかな。
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多分本放送ぶりの2003年版「白い巨塔」

2024-02-14 07:54:46 | テレビ・映画・ドラマ
 BS11にて、唐沢寿明さんが財前五郎を演じられた「白い巨塔」を放送していると教えられ、慌てて録画した今日この頃。CMや提供画面のせいで集中できなかった2019年版ももう5年前かぁ……

 いやー懐かしいですね!2003年といえばまだドラマを見るという習慣があまり無かった時期でしたが、それでもちょこちょこ見ていました。教授の座を狙ってギラギラしている財前先生は当時本当にカッコいいと思えましたし、対極に位置するように穏やかな里見先生も良いんすよねぇ……放送された回では教授選において東教授が思いもよらない行動を取っていたのは覚えていましたが、東教授と財前先生の、クラブでの酒に見立てた応酬が良いなぁ!顔は笑ってるけど内心バッチバチに対立しているこの感じ、たまんねぇ……
 あ、東教授の奥さんって、こんなに濃いキャラクターだったのか!それにしても彼女に対する嫌がらせが露骨っすね……
 あれ、菊川先生って、沢村一樹さんだったの!?眼鏡のイメージ無かったから、最初は「なんか見たことある気がする俳優さんだなぁ」ぐらいの感覚だったわ……

 とまぁ、本放送時は気づかなかったことを色々と気づけて、大変面白く見ています。以前見た白黒映画の雰囲気も好きでしたが、「初めて見た白い巨塔」という思い出深い2003年版もやっぱ良いなぁと。いつか原作も読んでみたいですね。
 なお、先日放送された回では財前たちの今後を大きく左右する患者が登場。以前も書きましたが、当時はこの家族が苦手でしたが、果たして今回の視聴で心境の変化はあるのかどうか。そこら辺も気にしつつ、視聴を継続したいと思います。
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「劇場版 TOKYO MER~走る緊急救命室~」等を見た話

2024-01-22 08:20:41 | テレビ・映画・ドラマ
 2023年の映画「劇場版 TOKYO MER~走る緊急救命室~」等を見ました。

 本作は2021年に放送された同名ドラマの劇場版。本作と同時期に公開されたアニメ映画「グリッドマン ユニバース」の上映前予告が視聴のきっかけであり、加えてドラマよりも先に映画を見るという、何とも奇妙な入口から入りました(苦笑。
 そもそも前情報も一切ないままに見始めたので、冒頭で発生した飛行機事故に真っ先に乗り込んでいき、その場で処置し始めたうえに、爆破する可能性がある飛行機から遠ざかりながらの手術には驚かされっぱなしでしたね……

 そんな感じで「喜多見チーフのキャラクター像」や「MERの理念」を最初に示してくれたほか、ドラマの回想シーンが挟まれることで状況把握もしやすく、本作から新たに加わった潮見を通して、初見勢でも喜多見チーフたちの想いを理解しやすい構成になっていたように感じます。突き詰めると「命を救う」という至極分かりやすい物語である点も、本作の世界観にスッと入っていけた理由の一つかなと。
 個人的には、終盤の音羽統括官の惚れ惚れするほどカッコいい一言を発した場面と、絶対に諦めない喜多見チーフの姿が印象的に残っています。

 そんなこんなで初見でも十分楽しめる作品だったのですが……やはり更に楽しむためにはドラマも見るべきかなと思い、劇場版の後にドラマを全話視聴しました。
 「劇場版では頼りになる比奈先生もドラマ序盤では戸惑っていたんだなぁ」
 「最初は死者0人で歓喜に沸いていた危機管理室が、段々手放しで喜べなくなっていくの、ギリギリの現場感があって良いな……」
 「音羽先生が『チョコ、ですかね』と、小声でちょっと照れくさそうに言うの、好き」
 「役職ではなく『さん』付けだったのは伏線だった……?」
 「白金大臣がとあるシーンで「知事」呼びから「赤塚さん」に切り替わるの好き」
 「劇場版って本編を彷彿とさせるシーン多かったんだな」
 「『ですね』が多い喜多見チーフが『おう』と応えるの、最高かよ……」
 「『不必要な接触は避けましょう』が、最初と最後で印象ガラッと変わるの良いなぁ!」
 などなどの感想を抱きながら、最終回まで視聴しました。やはり衝撃的だったのは……テーマ曲流してホッとした後のアレは反則だって……


 とまぁ、そんな感じでドラマ、劇場版共に楽しませていただきました。
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千と千尋はいつ見ても

2024-01-09 07:18:00 | テレビ・映画・ドラマ
 というわけで新年一発目の金曜ロードショーは「千と千尋の神隠し」でした。

 以前放送時に粗方の感想は書きましたし、今回はポケモンを進めながらぼんやりと見ており、特に感想を書く予定も無かったのですが……スバルと金曜ロードショーのコラボCMでやられました(笑。以前ナウシカを見た時にもコラボCMは流れていましたが、今回は千尋を演じられた柊瑠美さんと、湯婆婆・銭婆婆を演じられた夏木マリさんがご出演!こんなんズルいわぁ……

 雰囲気的には大人の千尋と湯婆婆の会話。初対面時はあれだけ恐れていた湯婆婆を「おばあちゃん」と呼べるようになっていた千尋。もしも成長した千尋があの世界で、油屋で働いていたとしたら……がめつい部分はあれども経営者としての湯婆婆に学ぶところは多いでしょうし、それでいておばあちゃんを諫める役割を担っていたかもしれません。そうしていつしか油屋の指揮を執るようになっていたり……あぁ、出会ったばかりの頃を思い出して、二人で酌み交わすなんてのも面白そうですし、湯婆婆と銭婆婆の仲を取り持とうとしたり……今回の大人っぽい千尋の声で色々と想像がかきたてられました。そういえば千尋って将来何になるんでしょうね。それこそ接客業に向いていそうな気もしますが。

 にしても、当時は今ほど千尋可愛い!とは思っていなかったので、年が経つに連れて、見る回数を重ねるに連れて感じ方も変わっていくんだなぁと改めて思います。初見はストーリーを楽しんで、2回目以降はキャラクターや背景等にも注目するようになるのかもしれません。千尋が大粒の涙を流すシーンも、以前は「涙大きすぎでは?」と思ってましたが、今では千尋の中に貯まっていた恐怖や寂しさ、緊張など、様々な感情がドッと溢れ出したが故の大きさではないかと考えられるようになったのも、2回目以降だからかもしれません。それこそ、大人になったらどうなるんだろう?なんて、当時は考えもしなかっただろうなと。
 また、千尋が両親が豚になったのを信じられずに「お父さ~ん!お母さ~ん!」と呼んでいたことに気づいたり、銭婆婆と共に千尋を見送るカオナシから喜びを感じられるようになったのも、2回目以降ならではかなと。
 あとは両親が店の前に並んでいた料理を無断で食べ始めるシーン。最初に店員に声をかけているとはいえ、「来たらお金を払えばいい」って考えるのがヤバいなと思うのは……初見時からかもしれません(笑。

 そんなこんなで久々の千と千尋、嬉しいサプライズもあり楽しませていただきました。しかしコラボCMでは湯婆婆が車を当てようとしていましたが、湯婆婆が乗った車が後ろから迫ってきたら、さぞかしインパクトが強いことでしょう(笑。銭婆婆はサングラスかけてオープンカー乗ってそうなイメージ。
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「映画ゆるキャン△」を見て

2023-11-07 06:32:56 | テレビ・映画・ドラマ
 2022年の映画「映画ゆるキャン△」を見ました。
 
 高校生活も当に昔。就職し出版社に勤めていたリンは大垣と久々に再会。彼女が廃墟となった施設の再開発に携わっていると知り、思い付きでキャンプ場にしたらと口にしたところ、大垣は早速なでしこやあおい、恵那も巻き込んだキャンプ場作りを開始する!


 ……えー、私はこの映画を「大人になったなでしこたちが登場する」ということ以外の情報抜きで見始めまして。「リンは出版社かー。図書委員に本屋のバイトと、本好きそうだからなー」「最初の頃は接点が無かったリンと大垣が二人で飲むのかぁ……」などとしみじみしていると、突如「鉄腕DASH」染みた企画が始まったので、一体何を見せられているのか困惑しました(笑。「別の仕事のため作業できる時間が限られている」「地元の方々の協力を得る」「重機を操る」など、番組を彷彿とさせる件が満載でした。
 キャンプ場作りもある意味では壮大なキャンプの一環なのかもしれませんし、こういった方々の苦労があってキャンプを楽しめるわけですから、こういった描写の大事さは理解出来ます。理解出来ますが、「ゆるキャン△」に求めていたものではないかなぁ……と。「美味いラーメンの店に行ったら美味いチャーハンを出された」的な?美味しいんだけれども、求めていたものではない的な、何とも微妙な感情が湧いていました。

 学生時代と同じ展開では大人である意味が無くなってしまいますから、こうした大人だからこそ描ける物語が必要だとは思います。とはいえ、わざわざ映画館に足を運んでまで重機を操るなでしこを見たいかと言われると……微妙ですね。
 個人的には、なでしことリンが雪山の先にある温泉に入るシーン。ああいった「子供では行き辛い場所」などに足を運ぶといった描写。あるいはなでしこが勤めるお店に来た女の子たちにキャンプの楽しさを伝えるといった話がメインでも良かったのではと思いつつ、それで2時間もたせられるかと言われると微妙ですし、なんなら後者は最近原作に登場した後輩とポジション被りかねないから微妙だし……なんかさっきから「微妙」としか言ってませんね(苦笑。
 

 なでしこがアウトドア用品の楽しさを伝える側に回っていたり、哀しみを堪えるあおい先生の「うそやでー」に子供の時のように乗っかる大垣だったり、良いシーンもあるにはあります。が、美味しいけれども、食べたかったのはこれじゃない。何とも微妙な気持ちになった映画でした。
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ボイスドラマ「アクセプターは鳴らない」「倫理観のお話」を聴いて

2023-10-31 06:30:06 | テレビ・映画・ドラマ
 「グリッドマン ユニバース」Blu-ray特装版映像特典のボイスドラマ「アクセプターは鳴らない」「倫理観のお話」を聴きました。え?前者は入場者特典でも聞けたのではって?……だって会員登録とか諸々あったっぽいし……(汗。
 さて、いずれもグリユニ本編後の物語のため一部ネタバレが含まれておりますので、あらかじめご了承ください。



 「アクセプターは鳴らない」は、裕太がサプライズでとある施設にデートに誘ったところ、六花の機嫌を損ねてしまう。何が悪かったのかと戸惑う裕太は蓬に相談し……という流れから、よもゆめ(主に夢芽)恋愛相談室が幕を開けます(笑。
 兎にも角にも夢芽が終始楽しそうで何よりです。ダイナゼノン本編のどこか気だるげな印象はどこへやら。特に裕太が六花を怒らせたと知った時の反応は秀逸でしたね。また、そんな彼女とグリユニ本編ではほぼ絡みが無かった裕太のあの反応に対し、ズバッと切り返す夢芽もカッコよかった?です。
 先輩カップル(後輩)が後輩カップル(先輩)で楽しむ楽しいボイスドラマではありますが、タイトルは「アクセプターは鳴らない」。これが意味するところは……グリッドマンもあの問いかけに戸惑っていたという意味合いなのかなと。良いオチでした。


 そして新規のボイスドラマは「倫理観のお話」は、六花、暦、ナイトくん、2代目という珍しい組み合わせ。
 こちらは非常にざっくり言うと……「ドラえもん」における「ドラえもんの道具ばっかり頼っちゃダメ!」的なアレを思い出しながら聴いていました。グリユニ終盤では覚悟を決めていた暦が六花ドン引き&ナイトくん激おこな発言をしたりとか、2代目とナイトくんの微笑ましい?やり取りが見られたり、あの名台詞がギャグになったりと色々ありました。
 個人的にはとある人物の名前を口にする際に「名前の一文字目を口走って言い直す」のではなく、一瞬言い淀んでいたのが印象的です。あの僅かな間だけであのシーンが思い起こされました。


 そんな感じでボイスドラマも楽しませていただきました。そして今更ながらにアニメ本編のボイスドラマも聴いておけばよかったなぁ……と思う今日この頃でした。
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