2025年の映画「国宝」を見てきました。
本作は極道の息子である喜久雄と、歌舞伎役者の息子である俊介が出会い、降りかかる様々な苦難を乗り越えながらも歌舞伎役者として大成していく様が描かれた作品。元々見に行く予定はありませんでしたが、親が見て面白かったと言っていたのと、たまたまテレビで衣装に関するこだわりが語られていたのを見て、じゃあ見に行ってみるか、と足を運んだところ、公開から日が経っているとは思えぬほどの人、人、人。
なるほど確かに思わず鳥肌が立つほどゾワッとさせられる圧巻の演技をはじめ、不器用ながらも歌舞伎と一心に向き合い続ける喜久雄のひたむきさ、必死の形相で役を演じ切らんとする俊介の覚悟など、およそ3時間という長丁場があっという間に過ぎ去っていくほどに、魅力的な作品ではありました。
ただ……「親を殺された喜久雄と共にかたきを討たんとした人物はどこに行ったの?」など、いくつか違和感と言うほどではないものの、何か物足りない、説明が欠けているように感じられる場面がありまして。それらは物語が破綻するほどの物足りなさではないものの、どうにも細かいところが気になってしまい、気づけば私の両隣のお客さんが泣いているという構図が完成していました(苦笑。
鑑賞後にこの物足りなさの正体を突き止めるべく、本屋で原作を購入。読み終えた結果としては、物足りなさの正体はある意味はっきりしませんでした。というのも、原作と映画で結末含め、話が異なる部分があったためです。
前述した「共にかたきを討とうとした人物」が原作ではその後も随所で喜久雄を支えていました。この他にも喜久雄を慕う彰子や喜久雄の娘・綾乃とのエピソード含め、喜久雄周りの人間関係やエピソードがかなり整理された印象を受けます。そうでもしなければ、とても3時間には収まらなかったでしょう。
物語としては原作の方が好きです。ただ、映像化するのであれば、今回見た映画がベストだとも思います。原作の要素を取捨選択しつつ、上手いこと組み合わせて違和感がほぼ無い作りに仕上がっていたと思います。映画は映画で、原作は原作でそれぞれの良さがあって楽しめたのは間違いありません。
そんなこんなで映画・原作双方共に楽しかった「国宝」でした。
本作は極道の息子である喜久雄と、歌舞伎役者の息子である俊介が出会い、降りかかる様々な苦難を乗り越えながらも歌舞伎役者として大成していく様が描かれた作品。元々見に行く予定はありませんでしたが、親が見て面白かったと言っていたのと、たまたまテレビで衣装に関するこだわりが語られていたのを見て、じゃあ見に行ってみるか、と足を運んだところ、公開から日が経っているとは思えぬほどの人、人、人。
なるほど確かに思わず鳥肌が立つほどゾワッとさせられる圧巻の演技をはじめ、不器用ながらも歌舞伎と一心に向き合い続ける喜久雄のひたむきさ、必死の形相で役を演じ切らんとする俊介の覚悟など、およそ3時間という長丁場があっという間に過ぎ去っていくほどに、魅力的な作品ではありました。
ただ……「親を殺された喜久雄と共にかたきを討たんとした人物はどこに行ったの?」など、いくつか違和感と言うほどではないものの、何か物足りない、説明が欠けているように感じられる場面がありまして。それらは物語が破綻するほどの物足りなさではないものの、どうにも細かいところが気になってしまい、気づけば私の両隣のお客さんが泣いているという構図が完成していました(苦笑。
鑑賞後にこの物足りなさの正体を突き止めるべく、本屋で原作を購入。読み終えた結果としては、物足りなさの正体はある意味はっきりしませんでした。というのも、原作と映画で結末含め、話が異なる部分があったためです。
前述した「共にかたきを討とうとした人物」が原作ではその後も随所で喜久雄を支えていました。この他にも喜久雄を慕う彰子や喜久雄の娘・綾乃とのエピソード含め、喜久雄周りの人間関係やエピソードがかなり整理された印象を受けます。そうでもしなければ、とても3時間には収まらなかったでしょう。
物語としては原作の方が好きです。ただ、映像化するのであれば、今回見た映画がベストだとも思います。原作の要素を取捨選択しつつ、上手いこと組み合わせて違和感がほぼ無い作りに仕上がっていたと思います。映画は映画で、原作は原作でそれぞれの良さがあって楽しめたのは間違いありません。
そんなこんなで映画・原作双方共に楽しかった「国宝」でした。