ひびレビ

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「ルパン三世 THE FIRST」を見て

2020-10-31 06:14:53 | テレビ・映画・ドラマ
 2019年に公開されたCGアニメ映画「ルパン三世 THE FIRST」を見ました。

 全編フルCGで描かれた初のルパン三世。「THE FIRST」とあるように、ルパンの祖父、ルパン一世も関わってくる物語になっています。

 次元や五右衛門、不二子に銭形警部といったおなじみのメンツも出てきますが、あくまでもメインはルパン。次元と因縁のあるキャラクターや対五右衛門用の敵など、以前のテレビスペシャルでよく見かけたようなキャラクターは出てきません。あれはあれで好きだった。
 ストーリーは分かりやすくシンプルに「世界崩壊の引き鉄となるお宝を巡る争い」。そこにヒロインとして考古学者を目指す少女や、その少女を引き取って育ててきた老人、とある人物のために忠義を尽くそうとする者たちが絡んできます。

 見どころは何といっても目まぐるしく変わるルパンの表情、そして罠を突破するルパンの華麗な身のこなし!特に後者はお馴染みのBGMをバックにめちゃくちゃカッコよく動き回るので、あそこだけ何回も繰り返し見てしまいますね。逆に言えば、あそこで盛り上がり過ぎてしまって、後はちょっと落ち着いてしまった感じがしなくもないです(汗。
 ルパンの鮮やかな動きに呆然とする少女の一方で「ルパンなら大丈夫でしょ」といった落ち着いた雰囲気で見守る不二子や、大丈夫だろうとは思いつつ片目で様子をうかがう五右衛門など、長年連れ立ってきた人物たちの反応の違いも面白かったです。そして誰よりもハラハラしている銭形警部(笑。

 あと印象に残ったのは、少女を引き取った老人の心理描写でした。少女を引き取ったのは善意ではなく、それ相応の目的があったわけですが、終盤吐露された想いを聴くと、老人は少女にとある人物を重ねていたのかなーと感じました。
 「認めてくれない」という憎しみは、裏を返せばそれだけその人物に認められたいという愛情に近い感情があると思います。誰よりも憎い相手は、誰よりも自分を認めて欲しい相手だった。疎ましく、けれどもそれと同じくらい大切な人物。であるが故の行動だったのかなと。

どことなく「王道」といった感じで落ち着いて楽しめる作品でした。

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