ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
当ブログの記事をコピーした、怪しいサイトにご注意ください。

ウルトラマンアーク 第4話「ただいま怪獣追跡チュウ」

2024-07-27 10:10:25 | ウルトラシリーズ
ウルトラマンアーク 第4話「ただいま怪獣追跡チュウ」

 ネズミ被害に困らされる商店街の人々に懇願され、ネズミ調査に乗り出したリンたち。そこで見つかったのは体内に電気を食べるバクテリアを飼っているネズミ、そしてそれが巨大化した電鼠怪獣ネズドロンでした。
 今回はリンのメイン回で、引っ越しを繰り返していたリンにとっての大事な商店街を守りたい!という思いが事態の解決に結びついたという、シンプルな良い話ではあるのですが、正直シンプルすぎて少々物足りなく思えてしまいました。

 慎重に扱わなければならない鉱石由来の発電機を、ユピーの補助があったとはいえリンが止められるのか?という疑問が無くもなく……ネズドロンがケーブルで動きを制限されるというのも想像に難くありませんでしたし、良くも悪くも普通の回だったなーと。
 強いて言えばアークがバリアを複数展開するのは意外性がありましたが、初披露となったソリスアーマーも思いのほか控えめだったように感じました。硬い、強い!というシンプルな強さは嫌いじゃありませんが、まだ他に秘められた能力はあるのでしょうか?

 そんなこんなでまた次回。
コメント

ウルトラマンアーク 第3話「想像力を解き放て!」

2024-07-27 08:31:31 | ウルトラシリーズ
ウルトラマンアーク 第3話「想像力を解き放て!」

 今回はユウマのSKIP初出勤時の様子や、K-DAY当日にユウマと両親を襲った宇宙獣モノゲロス、それと戦っていた光の巨人の存在、モノゲロスと関連があると思しきディゲロスの出現、ユウマ初めての変身……と実質アーク第1話みたいな内容でした。
 これを敢えて第3話に持ってきたのは、それこそサブタイトルどおり、「モノゲロスの角が何故折れたのか」「1話冒頭の戦いはいつのものか」「ユウマは何故アークに変身できたのか」などについて想像力を働かせて欲しかったから、ですかね?

 さて、ユウマはK-DAY当日に両親を亡くしていることが明らかに。間近で怪獣災害に遭ったにも関わらず、その怪獣との距離が近い職業を敢えて選ぶことは、リンが「同じ経験をしたら私、この仕事に就けたかな」と呟いたように、誰にでも真似できることではないでしょう。
 それでも辛い思いをしているのは自分だけじゃないと思い、走り続けてSKIP入隊と相成ったユウマ。今の彼は、誰かの歩みが止まることがないように、走り続けられるよう手助けしているように思えます。このメンタルだと、今後生半可なことでは迷ったり立ち止まったりすることが無さそうなため、ユウマの成長をどのように描くのか、気になるところです。
 グリーザやブルトンよろしく、あまりにも出鱈目で奇想天外な怪獣が出てきて、常にユウマの想像力を上回り続けて手も足も出ない。そこで、今のユウマの想像力で新たなアークの姿を思い描く、のかな?と。

 で、そんなユウマのトラウマとも呼べる怪獣モノゲロスと酷似した怪獣ディゲロス。モノゲロスは光の巨人と共に宙に開いた穴から落ちて来たように見えましたが、ディゲロスは宙に浮かんだ「目」から現れたように見えます。
 種別が「宇宙獣」ということは、宇宙から地球を監視している何者かが、自身の目を通じて送り込んできたか、もしくは、この世界そのものが誰かの手によって作られた世界で、あの目は世界の創造主とか?
 
 そんな折、ユウマは全てが反転した、鏡のような世界で光の巨人と再会。
 彼曰く「この世界で戦う時間は限られている」とのこと。「地球上」ではなく「この世界」ということは、光の巨人はミラーマンのような二次元人、鏡の世界(仮)の住人ってことなんですかね?でも公式だと「はるか彼方の銀河系からやって来た光の使者」と紹介されていますから……ユウマたちが暮らすこの世界が、前述した「誰かによって想像された世界」だとすれば、ユウマたちこそが二次元人という可能性も……色々と想像させられるなぁ「ウルトラマンアーク」。

 さて戦闘。頭部にはゼットンのような発光器官を有するディゲロス。発光器官のみならず、角や腕の先からも電撃や光弾を発射するうえに、ますますゼットン味を感じさせる折り畳み式バリアも展開。更に更に、モノゲロスの時にはあった目は退化して発光器官が目の代わりをしている……かと思いきや!毎回怪獣たちの行動にも驚かされっぱなしです。
 初陣の相手にしては強すぎるのでは?と思いましたが、だからこそ「想像力」が物を言う。強すぎるからこそ、初戦に相応しい相手でした。
 また、アークとディゲロスの戦いを映しているテレビが壊れるシーン!あそこめっちゃ良かったですね!

 そして時間は再び今に戻っての締め。今週もシュウさんが微笑ましくて何よりです。カフェオレは「軟弱」判定で済みますが、コーヒー牛乳は彼の中ではコーヒーではなさそうですね(笑。


 そんなこんなで次回はネズミっぽい怪獣が出現……そのネズミ、ロボットだったりしない?背後に女の子を操ってる宇宙人いたりしない?
コメント

ウルトラマンアーク 第2話「伝説は森の中に」

2024-07-13 10:58:45 | ウルトラシリーズ
ウルトラマンアーク 第2話「伝説は森の中に」

 今回は1200年前に地中に封じられた古代怪獣リオドが復活。
 復活したのは人間が森を切り拓きマンションを建てようとしたから。ですが、そもそもマンション建設の話が持ち上がったのは、怪獣災害によって家を失った人も多いからとのこと。自然破壊そのものを咎めるのではなく、それに理由付けがなされるのは珍しいように感じます。
 自然破壊が結果的に怪獣復活を招く可能性もありますが、かといってそれを恐れて開発が滞ると人々の生活に支障が出てしまうし、防衛隊に調査を依頼するにしても手続きは必要でしょうし……難しい話ですね。

 リオドは耳のあたりから生えた二本の管から泥を発射。古文書には「泥を被った土地は汚れ」との記述があったので、良くない成分でも詰まっているのかと思いましたが、実際には可燃性の泥っぽいですね。
 個人的にお気に入りなのが、リオドがシュウ目がけて泥を放ち、近くにあったショベルカーが燃えるシーン。臨場感があって良いっすね…
 他にも長い鼻の吸引力は凄まじく、更に古文書に記述がない攻撃も見られました。1200年前は使わなかった、使う必要が無かった機能だったのでしょうね。あのギミックは、帰マンのキングストロンを思い出しました。
 ……改めて考えると、こんなやつを封じるための穴を掘ったり、丸薬を作ったり、古代人はウルトラマンタロウ世界の住人だったのでしょうか(笑。


 さて、そんなリオド復活の危険性を父に訴えるも聞き入れてもらえなかった少年ハヤト。ユウマは「まずは、信じること」と信条を語り、それはシュウにも伝わった様子。何やら別な目的もあることが描かれはしましたが、地球防衛隊であると知ったハヤトから尊敬の念を向けられて、照れくさそうに手を振る人が悪人な訳ないだろ!ということで、私の信頼は揺るぎません(笑。
 また、SKIPも調査における権限はあまり強くない様子。踏み込みきれないもどかしさから、権限拡大に向けた動きが描かれるのでしょうか?

 で、1話で長回しの戦闘を見せてくれたアークですが、今回はアーク(ユウマ?)視点や怪獣視点の描写があったり、アークエクサスラッシュで鼻を切断するのかと思いきや、まさかの用途で使われたり、木で鼻をくすぐったりと、想像力に溢れた戦いを見せてくれました。
 木を持つウルトラマンといえば、真っ先に思い出すのはマックスですね。今回と状況はだいぶ異なりますが、慌てふためくマックス面白かったなぁと(笑。


 次回は早くもモノホーンが絡んだ事件が発生。第1話冒頭の戦いの続きのみならず、始まりの戦いも見られるのかな?
コメント

ウルトラマンアーク 第1話「未来へ駆ける円弧(アーク)」

2024-07-06 10:55:58 | ウルトラシリーズ
ウルトラマンアーク 第1話「未来へ駆ける円弧(アーク)」

 「コーヒーの無い職場が存在するとは!」あの、私もコーヒー飲まないんで、別に無くても良いかなって……


 さて始まっていました「ウルトラマンアーク」!まさか既に登場から3ヶ月経過していたとは思わなんだ。思えばゲント(ブレーザー)、カナタ(デッカー)、ケンゴ(トリガー)と、アークも含めて「変身できた理由は後々明かされる」パターンが続いていますね。

 それはそれとして、第1話はモノホーンに寄生していたウーズが仮死状態から目覚め、新たな宿主となった鎧甲殻獣シャゴンは巨大化しウーズは増殖。その最中、ユウマは何度目かのウルトラマンアークへの変身・戦闘を行う、という流れでした。
 変身後は殆ど長回し?で約3分間、シャゴンとの激闘が描写されました。あっという間のようで、とても濃密な3分間でしたね。第1話からこれとは魅せてくれるなぁ!アークが立ち上がる際にビルの窓付近を掴んだために、窓にひびが入るシーンが割とお気に入りです(笑。

 戦闘では直前スペシャルで紹介された技も使っており、中でもアークギガバリヤーが想像以上の汎用性で驚かされました。ブレーザーのスパイラルバレードも折ったり釣り竿にしたりと色々してましたが、こちらもゼットさん客演時のエース兄さんを髣髴とさせるバリヤーの横からの攻撃に加え、何とアークギガバリヤーそのものをたたきつけたうえに、更には真っ二つに折って突き刺すというやりたい放題っぷり。第1話でこれだけ頑強さを見せつけられると、後に破られた時のショックが大きくなりそうです。

 また、カラータイマーの点滅が始まった際に、アークが「ユウマ、想像力を解き放て」と語ると、アークは小首を傾げるような仕草をした後で、何か思いついたかのようにピン!と頭を真っすぐにしていました。この「どうすれば……わかった!」とでも言いたげな仕草、可愛らしいですね(笑。
 そして最後は……さすが3ヶ月、1クール分の戦闘をこなしているだけあって油断は無いようです。華麗な一閃、最高にカッコよかったですね!
 

 そんなアークの活躍の一方で、主人公であるユウマが所属する組織SKIPの活動も描写されていましたが、個人的に直前スペシャルの時から気になっていた石堂シュウが、想像以上に面白そうなキャラクターで好感触です。
 真面目で堅物、地球防衛隊の利益を優先する……そんな感じのキャラかなと思っていたら、コーヒーが無い職場に驚愕し、ユウマの危機に駆け付け、アークに感謝したうえに名付け親になり、最後にはいい笑顔と職場に欠かせないものを持って出向してくる……何なのこのおもしれー人。加えて「降ってくる瓦礫から人を助け、自分が身代わりになる」って、他のウルトラマンが見ていたら感動して同化してもおかしくない行動まで見せてくれるとは。


 ところで、冒頭でアークと戦っていたディゲロスは、異変が感知された「モノホーン」の持ち主・モノゲロスと同種の怪獣でしょう。ですが、調査の際には「K-DAY時に出現した宇宙怪獣の置き土産」としか扱われていないため、まだディゲロス戦は起こっていないものと考えられます。今回異変が感知された、仮死状態にあったはずの宇宙寄生生物ウーズが復活を果たしたのは、ディゲロスの接近を感知したことで活性化したモノホーンの影響を受けて、でしょうか?

 ユウマとアークは如何にして出会ったのか、ディゲロスとの戦いはいつ起きるのか、既に起きた後なのか。色々気になるところですが、次回はまた別の怪獣のお話。
コメント

「ウルトラマンアーク直前スペシャル」を見て

2024-07-06 07:33:17 | ウルトラシリーズ
 「ウルトラマンアーク直前スペシャル」を見ました。

 まずはウルトラ兄弟、ゼロ、ジョーニアス、ブレーザー、ブレーザーに連なるニュージェネレーションヒーローズといったウルトラヒーローたちが紹介されましたが、ふと気になったのは「ウルトラ6兄弟」に留まらず、メビウスやヒカリも含めた「ウルトラ兄弟」も紹介されたことです。
 メビウス&ヒカリ以降、光の国出身のウルトラマンも増えましたが、ウルトラ兄弟の称号を関する者は増えていません。それこそウルティメイトフォースゼロやニュージェネレーションヒーローズ、トライスクワッドといった、ウルトラ兄弟とは別個の枠組みもありますから、今後も新たにウルトラ兄弟の名を関するヒーローは出てこないのかもなぁと。
 それにしても、いつ見てもマン兄さんの至近距離ウルトラアタック光線連発、エース兄さんの手持ちギロチンは殺意マシマシですね(笑。あと、ゼットさんの紹介が「自称ウルトラマンゼロの弟子」で笑いを誘ってくるのズルくない?

 続いて平和を守るための力として、ウルティメイトシャイニングゼロに始まり、シェパードンセイバーにオーブカリバー、ベリアロク、タイガトライブレード、グリッターブレード、ウルトラデュアルソード、デッカーシールドカリバー、チルソナイトソードといった各種剣が紹介され、「とりわけ目を引く」能力としてエックスのサイバーアーマーが個別に紹介されたほか、ブレーザーのファードランアーマーやチルソファードランサーも取り上げられました。
 ここで剣と装甲の紹介をしたのは、やはりアークも同様の装備を用いるからでしょう。この中だとチルソナイトソードならびにチルソファードランサーがシンプルながらも一番カッコよくて好きかなぁ。逆にタイガトライブレードは戦闘時はカッコいいものの、使用時はおもちゃ感が凄くて少々苦手な武器でもあります(汗。インナースペースで武器を使われると、どうしても「おもちゃのCM」に見えてしまうんですよねぇ……


 で、ここからは「ウルトラマンアーク」の概要紹介。
 怪獣災害の調査・予測や避難住民の誘導など、様々な仕事を請け負う怪獣防災科学調査所、通称「SKIP」。SKIP星元市分所の伴ヒロシ所長、夏目リン調査員、AIロボット・ユピー、地球防衛隊から出向してきた石堂シュウ、そして主人公の飛世ユウマ。
 個人的に気になったのはシュウですね。てっきりもっと堅苦しい感じの人物でSKIP内の不和の原因になってしまうのかなと思っていただけに、怪獣出現時に積極的に前に出たり、良い感じの笑顔を見せてくれていたので、あまりそういった心配はしなくても良さそうです。

 そして最後はウルトラマンアーク!変身時、ユウマをめっちゃ大事そうに抱きかかえるのは何かの伏線なんだろうか……?
 アークメガパンチ、アークメガチョップ、アークメガキックといった通常攻撃に加えて、アークテラショット、アークエクサスラッシュ、アークギガバリヤー、必殺光線のアークファイナライズ……名前に「メガ」「ギガ」「テラ」「エクサ」といった単位を表す単語に心をくすぐられてしまいました(笑。この良い意味で子供が考えた感のある技名も、幼いユウマの想像力に由来するものでしょうか?

 また、アークアイソードやキューブ、アーマーの紹介もされましたが、気になったのはアーマー装着時の描写。アーク本人がアイテムを操作していましたが、もしかして今回もブレーザー同様、インナースペース描写控えめだったりします?そうだったら嬉しいなぁ。慣れてきたとはいえ、ウルトラマンを操縦している感があるインナースペースは好きになれてはいないので。


 ともあれ、本日から放送が始まるウルトラマンアーク。第1話「未来へ駆ける円弧(アーク)」はもうすぐです!……何この最終回っぽいサブタイトル。「円」だけに、第1話と最終回のサブタイトルが似ているものになったりするのかな?「未来を掴む円弧」とか「未来を駆ける円弧」とか。
コメント

ウルトラマン ニュージェネレーションスターズ(2024) 第22話(最終回)「ウルトラプライド」

2024-06-29 06:57:07 | ウルトラシリーズ
ウルトラマン ニュージェネレーションスターズ(2024) 第22話(最終回)「ウルトラプライド」

 力の使い方は自分の心次第。ということで、最終回は自分の心に従ったものたちの戦いをピックアップ。
 異なる種族間の協力、心を持ったアンドロイドの命を賭した行動、人の心に怪獣が応え、絆で一つになる……ギンガやビクトリー、エックスといったウルトラマンのみならずUPGやXioをはじめとした様々な戦士たちの活躍も、もう随分と前のことですが、昨日のことのように鮮明に感じられますね……まぁ、ギンガSを見たのは割と最近なので当たり前ですが(苦笑。
 グリーザについては、「取り込んだ怪獣の能力を使える」第三形態も恐ろしいですが、個人的にはやはり何をしてくるか全く予想がつかない第二形態の方がデザイン的にも好きかなって……

 そしてもちろん、ユカたちにも戦う者の誇りがある!ということで、「ウルトラマンZ」最終回も取り上げられました。この時のジャグラー=ヘビクラ隊長、危機的状況ではあるんだけどめっちゃテンション上がってるのが良いよなぁ……
 ここでエディオムは「ヨウコを犠牲にして戦う選択肢もあった」と、割と衝撃的な選択肢を示していましたが、ユカは「ヨウコは大事な仲間だったから……ううん、誰かの犠牲の上でつかむ勝利に意味なんて無かったから」と断言。仮に囚われていたのがヨウコではなく見知らぬ誰かであったとしても、同じことをしたという風に言い換えたのは嬉しかったです。
 ラストは「プライドを燃やし立ち上がれ!」と、サブタイトルと同じ主題歌「ULTRA PRIDE」をバックにデストルドスとの決戦……ここはゼットさん主題歌のベストマッチっぷりが尋常じゃないので、ぜひともゼットさん本編も見てもらいたい……!ウルトラマンであんなに泣くとは思わないじゃないっすか……


 セブンガー強化プランを1から考え直すことにしたユカは、予想外の願いを、命を守る者としてのプライドを口にするのですが……良いシーンなのですが、これを見て真っ先に感じたのが「あぁ、ネタバレ無しで、記憶を消してもう1回見たいって作品あるよね!わかるわかる!」でした(苦笑。
 目指すはセブンガーの平和利用とのことですが、実際戦闘後の瓦礫の撤去等も行っていましたから、その方向性は既に示されていたともいえます。そしてセブンガーのみならず、ウインダムやキングジョーSCにも平和利用の道筋があるかもしれませんね。

 とまぁ、そんな感じで最終回を迎えた本作。今回は、ウルトラマン初心者的なポジションとしてユカを、解説役に昨年同名の番組の鍵を握っていたエディオムを据えるという面白い試みがなされました。ユカが、最初は「知らないウルトラマンがいる!」だったのが、回を重ねるにつれて「○○来たー!」などと応援するようになっていったのは、どんどんウルトラマンを好きになっていってくれるのが伝わってきて、とても微笑ましかったですね。まぁ、だからこそ最終回では前述のように「ネタバレ無しで見たいのか」と思ってしまったのかもしれませんが(苦笑。

 そんな初心者目線で展開される一方で、チラホラと見え隠れしていたウルトロイドゼロの影。不穏な空気は「力をどう使うか」という課題に向き合うためでした。本作では力の使い方は自分次第、鍵は心の中にあるとされましたが、次回作である「ウルトラマンアーク」の「想像力」とも関連すると思います。
 どうすれば力を手に入れられるのか。手に入れた力をどう扱えばよいのか。力の使い道は他には無いのか。「想像力」次第で、力は善にも悪にもなり得る。そんなことを感じました。

 またいつか、ユカが答えを出した後でエディオムと再会して……なんてこともあれば良いなぁと思いつつ。ともあれ半年間ありがとうございました!「ウルトラマンアーク」放送も間近ですね!
コメント

ウルトラマン ニュージェネレーションスターズ(2024) 第21話「力を持つということ」

2024-06-29 06:02:51 | ウルトラシリーズ
ウルトラマン ニュージェネレーションスターズ(2024) 第21話「力を持つということ」

 強すぎる力は逆に牙を剥く。久々に顔を見せたイグニスに事のあらましを語ったユカは、セブンガーを強化することはセレブロがやろうとしていたことと同じなのではと不安にかられていました。
 「セレブロ」でイグニスはヤツがトリガー世界で起こした出来事を思い出し……ということで、「エピソードZ」の一部、セレブロに寄生されるハルキとゼットさん、復活のデストルドス、超巨大化するイーヴィルトリガーなどのシーンが放送されました。未見故、倒れ伏したトリガーを守るように戦う仲間たち、光に固執するあまり街に影をもたらしたイーヴィルトリガーなどは良い感じだなーと思う一方、デストルドスやイーヴィルトリガーが倒された印象を受けましたが、ダイジェストだからですよね……?

 力を合わせて解決したものの、トリガーの力も悪用されてしまった……とユカの顔は暗いまま。そこでイグニスは復讐に囚われていた過去、そのために手に入れたトリガーダークの力の暴走、復興のためのエタニティコア入手における葛藤などなどを語るのですが……
 正直トリガー本編だと、トリガーダーク含めてそこまで好きになれなかったんですよね、イグニス。「何で味方ポジションに収まっているんだろう?」という疑問がついてまわっていた気がします。過去に囚われず今を生きる、闇の力でも使い方によっては誰かを守れる、そんなことを伝えたかったキャラクターなのかなと、今更ながらにイグニスに対する理解が若干深まった気がする話でした。

 力には使い方があり、それを決める鍵は心の中にある、とはイグニスの談。どんな力もそれを持つものの心次第で善にも悪にもなり得る。ただただ力を求めるのではなく、それをどう使うか、どう使いたいかが重要になってくると。
 セブンガーの強化にしても、どんな怪獣が出てきても倒すためではなく、街を、地球を守るためという方向性だってあるでしょう。火力増強のみならず、防御面に目を向ける。そんなセブンガーが出来上がるかもしれませんね。

 というところで、次回は最終回。
コメント

ウルトラマン ニュージェネレーションスターズ(2024) 第20話「牙を剥く偽りの希望」

2024-06-15 07:26:20 | ウルトラシリーズ
ウルトラマン ニュージェネレーションスターズ(2024) 第20話「牙を剥く偽りの希望」

 人類を救うための力、敵を打倒するための力。それらが牙を剥いた他の例としてデッカーのテラフェイザーを見せるエディオム。「何でこんなの見なきゃいけないの!?」とは言いつつも、テラフェイザーの機能に目を向けてしまうのは科学者故でしょうか。
 ビクトリウムキャノン、テラフェイザー、そして話題は遂にユカたちの世界におけるD4レイやウルトロイドゼロへ……いつ見ても断末魔の叫びもなくただただ壊れていくケルビムたちにはゾッとさせられます。

 「あの時は仕方がなかったんだよ!ヨウコだって好き好んで撃ったわけじゃない!」とユカが述べたように、次々と送り込まれるケルビムたちを前に、迎え撃つのはキングジョーSCただ一機と状況は絶望的。ヨウコの必死の形相が、好き好んで撃ったわけではないことの何よりの証明です。
 しかしエディオムは誰が引き金を引いたかを問題にしてはおらず、途方もない力を人類が手に入れてしまったことを指摘。ユカも「それは……」と一度は反論しかけましたが、その続きは口にしませんでした。それは彼女自身の経験のみならず、「強大な敵を倒すため」「地球を守るため」といった言葉でビクトリウムキャノンの使用を正当化した神山長官と変わりないことにも気づかされたのでしょう。

 
 エディオムが傷口に塩を塗り込むような話をしたのは、ユカに道を間違えて欲しくなかったから。
 どんな敵でも倒せる最強の力も、平和を守るためには時にそれも必要であることは認めるエディオム。ここら辺、ウルトラマンZ本編におけるハルキとゼットさんのやり取りを思い出しますね。今回紹介されたマザーケルビムたちとの戦いが描かれたウルトラマンZ第21話「D4」。そこでゼットさんは「地球人が自力で怪獣を倒せるようになるのは良いと思うぜ」「それ(恐ろしい力を持つべきかどうか)はこの星の人類が決めることだ。ハルキ、お前はどうしたいんだ」と、いつになく真面目な雰囲気で語っていたのを思い出します。

 力を持つこと自体が悪ではない。しかし過ぎたる力は己を滅ぼす。どうすれば良いのかわからなくなってしまうユカですが、こうして悩むことも大事なことでしょう。自分の考えが正しいと思い込んで突き進んでしまうと、それこそビクトリウムキャノンやウルトロイドゼロの二の舞になってしまいかねません。常に力と向き合い、その使い方に悩んでいくことこそが、力を持った者に課せられる義務なのかもしれませんね。

 次回は久々にイグニスが登場。彼も力を手にした者の一人ですが、果たしてどう絡んでくるのか……


 あ、ところで今回紹介されたウルトラマンZ第24話「滅亡への遊戯」における、レッドキングの卵に手をかけたウルトロイドゼロを止めるハルキとゼットさん、めっちゃカッコいいからぜひ見て欲しい。あのシーンだけ何回も見たっけなぁ……
コメント

ウルトラマン ニュージェネレーションスターズ(2024) 第19話「禁断の兵器!?分裂!UPG」

2024-06-15 06:22:58 | ウルトラシリーズ
ウルトラマン ニュージェネレーションスターズ(2024) 第19話「禁断の兵器!?分裂!UPG」

 セブンガーの強化の方向性が固まり、気力十分なユカ。しかし「どんな敵がきてもやっつけられる最強のセブンガー」と聞いてはエディオムも黙ってはいられない。彼はユカに「ウルトラマンギンガS」における強大な兵器・ビクトリウムキャノンを巡る物語の序章を見せた後、それが悪に利用されてしまったことを語りました。

 「分裂!UPG」の見どころは、やはり陣野隊長と神山長官のやり取りでしょう。
 「我々人間は未知なる力を手にし、そして何度も失敗を繰り返している。人知を超えた力を安易に使うのは危険すぎます!」と苦言を呈する隊長に対し「では、強大な力を持つ侵略者を相手にどうやって戦うというのだ。あの得体のしれないウルトラマンとやらに、いつまで頼るつもりだ!」「本来この星は、我々人類が守るべきではないのか!」と返す長官。人知を超えた力が危険だというのは最も話ですが、ならば人知を超えた侵略者を相手にどう立ち向かうのかというのも分からなくもない。なまじ正論な部分もあるが故に、面と向かって批判しづらいのが厄介この上ない。まぁ実際には美辞麗句を並べているだけで、この後やらかすうえにウルトラマンに頼るんですけどね!(汗。

 また、ビクトリウムキャノンによって跡形もなく消えてしまったガッツ星人ボルスト。また襲ってくる可能性こそあれども、命を助けられた恩義は少なからず感じているようでしたから、その後戦ううちに奇妙な友情が芽生えることだってあったかもしれません。ビクトリウムキャノンの使用は、ビクトリアンの怒りを買うのみならず、異星人との交流の可能性すら消し去ってしまいました。

 
 ……で、テンション上がっていた時にこんなもんを見せられて、動揺しないわけがなく。「どうして、こんなもの見せたの……」愕然とするユカの表情や声が印象的です。次回は更に深掘りし、遂にウルトロイドゼロにも触れる模様。
コメント

ウルトラマン ニュージェネレーションスターズ(2024) 第18話「完成?セブンガー強化プラン」

2024-06-08 06:20:14 | ウルトラシリーズ
ウルトラマン ニュージェネレーションスターズ(2024) 第18話「完成?セブンガー強化プラン」

 今回は特空機の原点に立ち返るということで、ウインダムとキングジョーストレイジカスタムのおさらい。
 まずは汎用性を重視しつつ機動性を高めたウインダムについては、試作機の段階で「イダテンランを追い抜いた」とのこと。まさか令和の時代にイダテンランの名前を聞くことになるとは思わなんだ。聞けば「戦え!セブンガー」なるスピンオフ作品に登場していたとのこと。そちらはチェックしていなかったので、そういうネタも拾っているのかと驚かされました。
 最近ではザンドリアスやギマイラ、メビウスまで遡るとサラマンドラなんかも80怪獣ですが、今後もたまには顔を見せて欲しいですね。アブドラールスの復活、お待ちしております。

 続いては様々な用途で使い分けつつ火力を高めたキングジョーストレイジカスタム、の前にゼットさんやロッソ&ブルのキングジョー戦の振り返り。後者はまだ見ていませんでしたが、バリアを張るキングジョーって、どことなくゼットン要素を感じますね。ペダニウムゼットンを見たペダン星人が新たに開発したキングジョー!とかだったりするんだろうか。
 そしてキングジョーSCの流れから「特空機の原点」というべき存在、グルジオライデンとの戦いも描かれました。グルジオライデン戦を「キングジョーSCの各モード紹介にうってつけだから」で終わらせず、きちんと特空機の原点としても紹介してくれたのは好印象です。カットされてはいますが、ハルキの葛藤も描かれた話でしたからね……

 そんなシリアスムードの一方で、M1号戦ではウインダムとキングジョーSCが躍る様も見られました(笑。改めてみると、子供がおもちゃで遊んでいるような絵面でとても微笑ましくなりますね。


 そして一通り振り返ったユカがたどり着いたのは「パーフェクトセブンガー」!高機動かつ高火力!特空機に振り分けられていた役割を集結!まさにパーフェクト!……熱が入るユカに対して「そ、そうですか……」と若干引き気味のエディオムが良い感じですね(笑。
 にしても、パーフェクトセブンガー、宇宙空間での中・遠距離戦なら多少は戦えそうですが、地上では背中のユニットが邪魔になりそうですし、体に比べて腕が長いので接近戦は苦手っぽく見えますが、ウインダムの移動用ジェットを活用して距離を取りつつ戦えばいけなくは……ない?

 次回はまたもギンガS。
コメント