ひびレビ

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相棒19 第2話「プレゼンス(後篇)」

2020-10-22 07:05:49 | 相棒シリーズ
相棒19 第2話「プレゼンス(後篇)」

 ということで出雲の射殺未遂と万津の転落事故、仮想国家「ネオ・ジパング」に関連する事件の後篇となったわけですが…うーん…個人的には前後編共に微妙な感じでした。

 個人的に最も驚いたのは出雲のレギュラー入りです。失礼な話にはなってしまいますが、現時点での彼女の魅力が何か、あまり理解できていません。白バイ隊員への復帰が絶たれた後も警察を辞めることなく、捜査一課の自分を取り巻く空気にへこたれることなく…といったところを見ると、根性はあるんでしょうけども、現時点で私が感じた彼女の魅力はそんなところに落ち着いてしまいます。

 事情聴取の際に撃たれた傷を見せるという行動はインパクトこそありましたが、単に撃たれた恨みを吐き出しているだけであり、彼女の魅力を描写していたシーンではないと思います。不遇な扱いを受けていたにも関わらず、自ら伊丹に朱音への事情聴取を申し出るあたりはカッコよかったんですけどね。
 彼女の事情を考えれば仕方ないとはいえ、あれだけ私怨にまみれた事情聴取をするぐらいなら、必死に感情を押し殺して事情聴取する様が見たかったなと。男ばかりの捜査一課で苦労しつつも逆境をはねのけて事件解決に奔走する!そんな彼女を見て伊丹と芹沢もちょっとは見直す…みたいなのがあればまた印象は変わったと思うのですが。
 話がVRにシフトしていくに連れて出雲の射殺未遂の存在感がやや薄くなってしまった気がしなくもないです。

 ここからまだ見ぬ彼女の魅力を発揮していってもらいたいと思うのですが、どういう立ち位置にするんでしょうね?
 仮に「芹沢にあれこれ言われつつも、特命係に協力して事件解決に一役買う」役回りだとすれば、別段必要ないというか、その役回りなら青木で十分では?と思ってしまいます。
 加えて今後出雲に教育と称してあれこれ難癖をつける芹沢は、個人的には見たいものではないですね。可愛い後輩が出来たと思ったら、特命係に協力する困ったヤツで芹沢も手を焼き、何かあれば伊丹からしっかり教育しろと怒られる…とか、そういう「ちょっと情けない先輩」ポジションならまだ良かったかもしれません。

 青木に関しては「警察嫌い」という非常にインパクトのある回を経ての、まさかのレギュラー入りでした。警察にいながらも警察を毛嫌いしており、憎まれ口を叩きながらも何だかんだで特命係に良いように扱われてしまうという、好印象を抱ける人物ではないが、しかしどこか憎み切れない一面も併せ持っている、彼ならではの独特な立場を築いていると思います。
 出雲もそういった、彼女にしかできない行動で「相棒」をより盛り上げてもらいたいですね。


 事件そのものについては…長めに描写していた割にはサクッと終わった印象を受けました。また新たな敵を増やしましたが、ここ最近相棒に出てきた敵で、決着がついたのって南井ぐらいでは。何シーズンか前に特命係をどうこうするって言ってた人も音沙汰が無いですし、ブラックパールの女もまだふわふわしたままですし…中盤か最終話あたりでもう一度相対する機会が無ければ、そのままフェードアウトしそうな気もしないでもない(汗。

 ともあれ、次回は実演販売が鍵とのこと。予告を見た時は、その前にCMを見た影響もあって「科捜研みたい」と思いました。
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