ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
当ブログの記事をコピーした、怪しいサイトにご注意ください。

「小説 仮面ライダー鎧武」を読んで

2016-04-15 07:43:16 | 仮面ライダー鎧武
「小説 仮面ライダー鎧武」を読みました。

 世界各地へと赴き、ユグドラシルの残党が持ち出した戦極ドライバーやロックシードの回収等を行う貴虎。斬月・真となりアーマードライダーの力を悪用する輩を排除してきたが、その中には、何とあの狗道供界が創設したカルト集団「黒の菩提樹」の名刺を持った人間がいた。
 その国では反国王派による、アーマードライダーの力を用いたクーデターが企てられており、貴虎は凰蓮や彼の仲間に協力を依頼し、反国王派のアーマードライダーの排除、および「黒の菩提樹」のアジトを破壊を計画する。計画は順調に進んだが、「黒の菩提樹」のアジトでは大量のザクロロックシードが作られており、更にはかつての「スカラーシステム」に酷似した「セイヴァーシステム」なるものの設計図が保管されていた・・・


感想
 テレビ本編と、鎧武&ウィザード、鎧武VSコウガネの夏映画、ドライブ&鎧武といった映画3作品、「仮面ライダー鎧武外伝」で描かれた斬月、バロン、デューク、ナックルの物語・・・それらが一つに結実したかのような、最高の物語でした。

 ついぞ映像では見られなかったジンバーメロンアームズを斬月が身に纏ったり、予想外の龍玄・ジンバードラゴンフルーツアームズの登場、アーマードライダー勢ぞろい、鎧武&ウィザードの武神鎧武を彷彿とさせる蓮華座偽神セイヴァーの登場などなど、これまた映像で見たかった場面が目白押しです。ただ、映像にすると「闇を裂いて、若き龍が道を往く」「烈風まといし双龍(ダブルドラゴン)」「その姿はあらゆる魔を絶つ破邪の聖銀」などといった、独特かつ個人的にテンションが超上がる文章を読めなくなるのが残念なんですけどね(笑。とにかく個人的にグッと来る表現の仕方が多いの何の!

 鎧武外伝で描かれ続けてきた、リンゴロックシードと狗道供界という男の存在。凌馬はリンゴロックシードを用いることで、黄金の果実があるかどうかを証明しようとしたそうですが、その実験の影響で供界は「始まりの女」に近い存在へと昇華。以来、自らが神となって世界を「救済」することを目的に、ザクロロックシードをばら撒き、それを手にした人間たちの精神エネルギーを元にセイヴァーシステムを発動。「全人類が自分と一体化することによる争いの根絶」を果たそうとした・・・というのが供界の一連の行動でした。
 供界にとって、ヘルヘイムは「人類の進化のために必要なもの」。故にそれを持ち去った紘汰を快く思っていませんでした。また、ヘルヘイムの力が否定されてしまっては、実験で人間ではなくなってしまった供界の存在意義そのものも失われてしまうと考えたのかもしれません。

 紘汰は供界が滅びる前に、彼が救いたかったのは自分自身だったのではないかと問いかけていました。世界と融合し、誰にも気づかれぬ存在となってしまった供界。たった1人、誰にも知られることなく、生きているとも死んでいるともいえない状態・・・全人類との一体化を目指したのは、孤独や寂しさ故だったのかもしれませんね。
 最後に舞も「供界の気持ちが分かる」と語っていますし、紘汰も自分たちと供界の違いは仲間の有無だったと述懐しています。
 供界がやろうとしていたことは許されるものではありませんが、彼もまた凌馬の実験の被害者だったことは忘れてはなりませんね・・・てことは、やっぱり全部凌馬のせいじゃねーか!(汗。


 数々の戦いを経て成長してきた光実たち。光実は仲間にまだどこか負い目がありましたが、チャッキーはそんな彼に「仲間なんだからちゃんとわかってほしい」「ミッチが変わったことは、もうみんなわかってる」などと告げ、自らスパイとして潜入することを名乗り出ました。光実の「変身」は、皆にもしっかりと伝わっていました。まだまだ若い光実は、今後の戦いでもっと成長することができるでしょう。

 傭兵たちの訓練にサラッと混ざる貴虎、傭兵としての強さを遺憾なく発揮する凰蓮、相変わらず頼れるザックに加え、城乃内もパティシェとして、戦士として立派になっていました。凰蓮に店を託されるくらい立派になるとはなぁ・・・
 そういえば、冒頭貴虎と凰蓮らが活動している国には、「仮面ライダーバロン」に登場したシャプールの財団があります。彼も財団を立て直そうと頑張っているようですので、そうした様々な「変身」が見られるのが、鎧武の面白さなのかもしれませんね。


 また、具体的な名前は出ていませんが、あの「通りすがりの仮面ライダー」も登場しています。ここでの彼の役目は、蛇=サガラに近いものだったのかもしれません。同じライダーを導く存在だったのでしょう。


 ここにもう1つの決着を見た仮面ライダー鎧武の物語。鎧武外伝を見てきた方には、ぜひ読んでいただきたい1冊です。最後には外伝も含めた鎧武シリーズの時系列も記載されているので、振り返りにも役立ちます。それに、キウイアームズの出番もあるよ!(笑。
コメント

仮面ライダー鎧武外伝 仮面ライダーデューク/ナックル

2016-04-11 08:08:14 | 仮面ライダー鎧武
仮面ライダー鎧武外伝の「仮面ライダーデューク/仮面ライダーナックル」を鑑賞しました。

 というのも、先日購入した「小説 仮面ライダー鎧武」が、この外伝と深く関わっており、実質的に鎧武外伝完結編となっているからです。小説版の感想は後日書くとして、まずは映像作品の感想から。


「仮面ライダーデューク」
 ゲネシスドライバーがロールアウトする直前、戦極凌馬の元に見知らぬ男が迫ってきた。間一髪駆けつけた湊耀子は男を蹴り飛ばすが、男は空中で爆発。後には凌馬ですら見たことの無いロックシードの破片が落ちていた。
 その事件の裏には、かつてリンゴロックシードの起動実験の際に消滅したはずの男・狗道供界が関わっていた。供界は凌馬の前に姿を見せると「神へと至る世界へ導きにきた」といい、ザクロロックシードを持った虚ろな目をした人間たちを差し向けてきた。ザクロロックシードを持った人間たちは自爆するが、その場は貴虎のおかげで難を逃れるのだった・・・
 カルト集団「黒の菩提樹」。彼らは勢力圏を広げ、洗脳と自爆機能を有するザクロロックシードも世間に広まっていった。凌馬はロックシードのこのような扱い方を「つまらない」「許せない」といい、洗脳指令の出所へと向かう。

 そこにはロックシードの生産工場が広まっており、案の定供界も姿を現し、何とザクロロックシードとブラッドオレンジロックシードを用い「狂い咲きサクリファイス」「邪ノ道オンステージ」の音声と共に仮面ライダーセイヴァー・ブラッドザクロアームズへの変身を披露した。
 凌馬はかつてヘルヘイムの森で調査する際に使用していた戦極ドライバーとレモンロックシードを用い「インクレティブル・リョーマ」の音声と共に、仮面ライダーデューク・レモンアームズへと変身する。凌馬を案じて着いてきた貴虎も、仮面ライダー斬月・メロンアームズに変身して参戦するも、セイヴァーはソニックアローに酷似したセイヴァーアローを用いて、戦いを有利に進めてきた。だが、2人は何とかコンビネーションを駆使し、セイヴァーを打ち破る。

 しかし、まだセイヴァー=供界は死んでいなかった。完成したゲネシスドライバーとレモンエナジーロックシードを手に、凌馬は単身供界のアジトへと向かう。供界は再度凌馬を自分のもとへと誘い、救済のためには凌馬が必要であり、彼の目的は神を生み出すことではないのか、貴虎では無理だが自分ならそれができると言ってきた。
 凌馬はそんな彼の言葉を遮り「冗談はよしてくれ。三流の分際で。貴虎のことは残念だよ。彼は私の理解者ではなかった。今ではただの邪魔者にしか過ぎない。それでも僕が認めた男だ。だが君は違う、君には何の可能性も感じない。貴様みたいなつまらない男が、神になどなれるものか」と供界を否定する。
 「貴様のような存在は認めん。神に至る道を切り開くのは、私の作ったドライバーだけだ」凌馬はデューク・レモンエナジーアームズへと変身を果たし、ソニックアローとセイヴァーアローの打ち合いの果てに勝利を収め、セイヴァーの力の根源たるドライバーを粉砕するのだった。

 凌馬は自らの力で、自らの頭脳だけが神の道へと至ると信じ、いずれ貴虎にもその礎となってもらうこと、それを彼が理解してくれることを信じていた・・・


感想
 まずはデューク編。新登場のライダーはデューク・レモンアームズと、セイヴァー・ブラッドザクロアームズの2人。デュークの出番は短めですが、凌馬が戦極ドライバーで変身するというのは新鮮でした。対するセイヴァーは、新登場のザクロロックシードのみならず、まさかのブラッドオレンジロックシードを使用。ブラッドオレンジロックシードは鎧武&ウィザードのMOVIE大戦で武神鎧武が用いたものですが、まさかここで再登場を果たすとは・・・ジンバー形態のように、2つのアームズをミックスしての変身となりました。わざわざブラッドオレンジロックシードを持ち出してきた点については、小説版ラストにおいて大きな意味がありました。

 あらすじでは省略していますが、今作では凌馬が貴虎、耀子、シドと初めて出会った時のことが描かれています。貴虎は凌馬の論文を素晴らしいと絶賛し、凌馬も自分の研究に理解を示してくれた貴虎に好意を抱いていました。が、デューク本編の凌馬は既に貴虎を見限っており「あの頃の私は君を心から尊敬していた。そして君もまた、私の研究に理解を示してくれた。いい関係だったと、今でも思うよ」「貴虎、君は本当に凄いよ。君なら神になれたというのに、本当にもったいない・・・」という台詞がチラホラと。対する貴虎は凌馬を信頼しきっており「何を言ってる、これからもそれは変わらない」と、凌馬とのいい関係が続いていくものだと考えていました・・・この後裏切られるとも知らずに。
 ただ、凌馬が貴虎を評価していたのは間違いないようで。凌馬にとって今の貴虎は邪魔者ではあるけれども、自分が認めた男だとも言い切っていました。セイヴァーとの戦いの中でも、トドメを刺したのは貴虎でしたし、本編でも貴虎1人を倒すためにゲネシスライダー総動員でかかっていました。それだけ貴虎の強さを認めていたということの裏返しだったのでしょう。

 耀子は産業スパイで盗みに入っていたところを凌馬に見られ、情熱を他人に求める性格を見透かされ、「世界の王が誕生する様を見たくないか」と言われて心変わり。マリカとして戦う場面はありませんでしたが、相変わらずのアクションを見せてくれます。マンションを壁伝いに降りていくとか、さすがすぎますw
 シドは元チンピラで、ユグドラシルが差し向けたインベスに追い詰められた過去が描かれていました。そんな苦境の中でも「でかい顔はさせねぇ」と不屈の意思を見せたことを凌馬に評価・スカウトされることになったと。

 世界を救う、王が生まれる様を見届ける、でかい顔はさせない・・・凌馬の周りにいる人間はそれぞれの信念を持っていたわけですが、対する今回の敵・狗道供界は「つまらない男」だと一蹴した凌馬。
 供界は起動実験の事故により人間としては死亡したものの、「始まりの女」のように高位の存在になったことが小説版で語られています。しかもその力の出所は案の定サガラ=蛇でした。
 特別な存在になったとはいえ、その目的は他人を使って神へと至らんとするものでした。自らの力で道を切り開いていこうとする凌馬にとっては正しく「つまらない男」以外の何者でもなかったのでしょう。意外とあっさり葬り去られますが、この続きは小説版で・・・



「仮面ライダーナックル」
 紘汰と戒斗の死闘から1年。ザックはチームバロンをペコに託し、単身ニューヨークでダンスオーディションに挑んでいた。そんなある日、ザックは「ネオバロン」と名乗るチームが沢芽市で幅を利かせていることを知り、同時期にペコの姉であるアザミから「ペコが帰ってこない」との連絡を受け帰国を決断する。
 ネオバロンのアジトでは賭け試合が行われており、勝者にはザクロロックシードが配られていた。そんな集団のトップに君臨するのは、かつて戒斗から「卑怯者」だと言われてチームを追い出された元メンバーのシュラだった。シュラは部下との決闘に勝利することを、ペコを返す条件として突きつけてきた。ザックは何とか勝利するものの、何とペコはそこに残ると言い出した。

 シュラは人々を消去する「セイヴァーシステム」の存在をザックに教え、このシステムから逃れられるのは、ネオバロンの構成員だけだといい、ザックを仲間へと誘う。ザックはその申し出を断るも、配下に追い詰められてしまう。そこへ凰蓮と城乃内が助太刀に入る。
 城乃内と共に逃げ出すザックだが、追ってきたネオバロンの構成員は何と黒影トルーパーへと変身。驚愕する2人のもとへ、海外で兄の手伝いをしていたはずの光実=龍玄・ブドウアームズが駆けつけてきた。

 光実によればユグドラシルの残党が戦極ドライバーを生産しているとのことで、それに対抗するべく光実はザック用のドライバーとクルミロックシード、そしてマロンエナジーロックシードを差し出す。だが、戒斗が使っていたゲネシスドライバーのコアは壊れて使用不可となっていた・・・

 それでもザックは「これで十分だ」と再びネオバロンのアジトへと走り出す。ザックは目の前に現われたペコに拳をぶつけた後、優しく抱きしめる。ペコも最初はネオバロンの悪事が許せなかったが、次第に抜け出せなくなってしまったと涙をこぼす。ザックはペコ1人にチームを背負わせたことを謝るも、ペコは「そんなこと言わないで!自分の弱さが許せなくなる・・・」と口にする。
 そんなペコに対し、ザックはニューヨークで上手くいかなかったことを語りだす。足は完治しているはずだが、心理的な原因か、ここ一番で足が痛むというのだ。ザックはそれがただの弱さを隠すための言い訳に過ぎないと理解しており、誰もが強いわけじゃないという。
 チームバロンの名は貴族のように誇り高く生き、最下層から天下を獲ることを目指して戒斗が名づけたものだった。「俺たちは弱い。弱いからこそ強くなれる」と、ザックはネオバロンを潰す決意を新たにする。


 シュラは、ザックに夢とダンスを与えてくれた恩人・アザミを人質にとっていた。ザックはアザミを救出すると、シュラと一対一の決闘に挑む。シュラは供界から受け取っていた黒いバナナロックシードを用い、仮面ライダーブラックバロン・バナナアームズへと変身する。
 対するザックは「バロンの名前は俺が守る!」と仮面ライダーナックルに変身。年季の違いを見せ付けるが、ブラックバロンは黒影トルーパーを呼び出し「勝利のみが強さの証だ」と卑怯な戦法でザックを変身解除に追い込んだ。

 それでもザックの心は折れない。変身を解いたシュラにいたぶられながらも、シュラが弱いからではなく卑怯者だから追い出されたことを告げ、「それが分からないようなら、お前は永遠に負け犬のままだ」という事実を突きつける。
 怒り狂い、再度変身を果たすシュラ。そこへペコが、戒斗のゲネシスコアの持って現われた。ペコからゲネシスコアを受け取ったザックは「今なら分かる。あいつは俺や、ペコやお前、弱い奴らのために、世界を創りかえるために、強さを求めたんだ!戒斗、見ていてくれ・・・変身!!」と、クルミとマロンエナジーの力を掛け合わせた仮面ライダーナックル・ジンバーマロンアームズへと変身した!

 「俺は戦い続ける!チームバロンのため、戒斗の誇りを守るため、そして俺自身の弱さを確かめるために戦う!」ナックル・ジンバーマロンアームズはトゲが突き出したグローブでブラックバロンを殴りつけ、そのトゲを飛ばして攻撃した後は、赤い手甲を纏った拳でブラックバロンを圧倒する。そして両手に炎を纏った一撃で、ブラックバロン=シュラとの戦いに終止符を打つのだった・・・


 満身創痍で倒れたザックは、夢か現実か、かつて戒斗と初めて出会った場所で戒斗に語りかけていた。シュラにはああいったものの、結局ザックにも戒斗のことはよく分からず、大した確信もなかった。すると、問いかけに答えるように戒斗が姿を見せ「当たり前だ。お前にわかってたまるか」と告げる。
 ザックは最後に「どうしてあの時俺を殺さなかった。殺せたはずだ」と問いかけると「お前ならもっと強くなれる。そう思っただけだ」と戒斗。

 「踊ろうぜ」戒斗の答えを聞いて満足したザックは、彼を踊りに誘う。初めは2人で、いつしか1人でザックは踊り続けるのだった・・・


感想
 イケメンで、ダンスも上手くて、英語もできて、彼女?もいて、仲間思いで、強いのね!嫌いじゃないわ!・・・という、テレビシリーズ以上にザック株が大幅に上昇する「仮面ライダーナックル」です。

 正直なところ、テレビシリーズでダンスシーンにはあまり注目していなかったのですが、今回ザックのダンスシーンを見て、そのカッコよさが半端無かったです。しかも、チームバロン結成前、踊っている最中に乱入してきた戒斗に対しても嫌な顔一つせずに彼を仲間に誘うというイケメンっぷり。ザックもカッコいいわ、ナックルもカッコいいわ、ジンバーマロンもカッコいいわと、非の打ち所がないくらいのかっこよさを見せ付けてくれました。

 ナックルが用いるクルミロックシードは、ロックシードの中ではランクは低め。しかしながら「チームバロン」の由来と同じく、弱いからこそ強くなれることを証明し続ける戦士でもありました。戒斗=バロンが行き着いた先がロード・バロンだったことを考えると、改めてその名前に込められた意味の深さを感じます。
 一見頼もしそうに見えるザックだって、時には弱音を吐くことだってある。それでも諦めず、真っすぐに立ち向かっていく。卑怯な戦法をとったシュラとは大違いです。強者としてではなく、あくまでも弱者として、慢心せずにどこまでも強さを求めてあがき続けていく。そんな泥臭く、けれどもカッコいい姿勢を見せてくれたナックル編でした。

 また、城乃内がスイーツコンテストで優勝したことが語られていたり、凰蓮が元傭兵の強さを披露、光実の救援など、ザック以外の鎧武キャラクターの動向も描かれていました。彼らについても、小説版でその後の動向が語られることとなります。


 ともあれ、その目指す方向・考え方に違いはあれども、互いに己が信念を貫き通そうとするデュークとナックルの物語でした。小説版についてはまた後日・・・ 
コメント (2)   トラックバック (1)

仮面ライダー鎧武外伝 仮面ライダーバロン

2015-05-09 09:15:25 | 仮面ライダー鎧武
仮面ライダー鎧武外伝、続いてはバロン編。

感想
 父の命日でありながらも、戒斗がデェムシュ探索に赴いていた頃、南アジアのとある財団の御曹司・シャプールが沢芽市の視察に来ていた。彼は執事のアルフレッドに、凰蓮が営むシャルモンに行きたいとせがむが、予定は変えられないと突っぱねられてしまう。しかしシャプールは、偶然視聴したビートライダーズの動画に、自分とそっくりな人物が映っているのを発見していた。
 シャプールはこっそり外出して、自分とそっくりな人物=戒斗へと会いに行く。彼を催眠スプレーで眠らせ、服を交換して戦極ドライバーを持ち出し、街に赴いてしまう。シャプールはチームバロンが踊っているのを見つけ、勝手に混ざり踊り始めた。たまたま通りがかった紘汰と舞は、戒斗が満面の笑みで踊っていることに驚いていると、シャプールは2人もダンスに巻き込み始めた。ダンスが終わったかと思えば、シャプールは舞を案内人に、シャルモンへと赴く。
 凰蓮と城乃内が厨房にいないのをいいことに、シャプールは勝手にケーキを作り始める。それは舞や遅れてきた城乃内も認める腕前だった。凰蓮は城乃内を叱責した後、戒斗にもお仕置きを使用とするが、そこへ凰蓮の腕前を見込んだアルフレッドから仕事の電話がかかってきた。

 依頼を受けた凰蓮はシャプールを戒斗だと勘違いして襲撃。シャプールは舞に言われるがまま変身しようとするも、戒斗のドライバーではシャプールは変身できず、窮地に追い込まれる。間一髪、ザックがナックルに変身して助けに入ってくれたため、シャプールと舞は何とか逃げることが出来た。
 舞がシャプールのことを怪しんでいると、そこへ本物の戒斗が姿を見せる。戒斗はシャプールに眠らされ、目を覚ました後は彼の服を着たままシャプールを探索していたが、そこをアルフレッドやSPに見つかってしまう。当然アルフレッドたちを知らない戒斗は、彼らの指示を無視するが、アルフレッドはSPに命じてスタンガンで戒斗を気絶させ、ホテルに運び込む。そこで戒斗は、アルフレッドがシャプールの父に頼まれて、シャプールを事故に見せかけて殺そうとしていたことを知る。シャプールがその計画に気づき、自分を身代わりにしたてあげたと勘違いしてしまうものの、ともあれ戒斗は両腕を縛られながらも、足だけでSPを振り払い、何とか逃げ出してきたのだった。

 一方のアルフレッドは凌馬に接触しており、彼個人に財団から資金援助を考えている旨を伝える。その見返りに求めたのは、滅びに対し人類が生き残る唯一の手段である戦極ドライバーを500個。凌馬は、財団を取り仕切るシャプールの父とその身内が生き延びるだけならば、それほどの数はいらないと指摘。案の定、それは財団の意思ではなくアルフレッド個人の意思だった。凌馬は「必要なのは金と権力」と語るアルフレッドを気に入ったふりをし、彼にゲネシスドライバーとドラゴンフルーツエナジーロックシードを託す。凌馬は自身の研究を金儲けの道具にされるのが我慢ならず、アルフレッドを披見体にしようと企んでいた・・・


 戒斗とシャプールは元の服に着替えた。シャプールは自由に生きてみたかったというが、戒斗は「戻ったら死ぬぞ」と、彼が父親から命を狙われていることを告げ、去っていく。
 戒斗が去った後、アルフレッドとSPが姿を見せた。アルフレッドはシャプールを、そしてシャプールの父を殺し、財団の全てを手中に収めるのが目的であることを明かす。「弱い者は自分が弱いと気づかずに死んでいく」アルフレッドはそう言ってシャプールを殺そうとするが、そこへ戒斗が駆けつけた。戒斗はアルフレッドの行為に、かつて父が酒におぼれ、家族に暴力を振るっていた行為を重ねる。
 仮面ライダータイラント・ドラゴンエナジーアームズに変身したアルフレッドに対し、戒斗はバロン・バナナアームズに変身。バロンBはタイラントの力の前に劣勢になるも、マンゴーアームズに変身し一矢報い、一瞬の隙を突きシャプールと共に逃走を図る。

 逃走先にて、シャプールは、自分は後継ぎのいない父に引き取られた身であること、そして今は父に本当の息子ができたことを語る。後を継ぎたいわけではないが、帰ることも出来ない。そんなシャプールに戒斗はある男の話を始める。
 町工場の職人がいたが、多額の金によって職人の工場は売り払われ、その金も騙し取られてしまった。挙句の果てに職人は失ったものの大きさに耐えられず酒におぼれ、自ら弱者となって死んでいった。以来、職人の息子は信じられるのは自分の力だけだと思うようになったという。
 戒斗は「戦うべき相手がいるなら戦え。そうでなければ一生後悔するはずだ」とシャプールに告げる。そこへ負傷したペコが現れ、ザックが人質にとられていることを戒斗に伝える。

 戒斗は「ここからは俺と奴の問題だ」と、単身ザックが捕らわれている場所へと向かう。救助されたザックは、チームを離れた戒斗に頼るつもりは無かったが、みんなの敵を戒斗に任せ気絶してしまう。
 戒斗は姿を現したアルフレッドに対し、何故ザックたちを襲ったのかを問う。アルフレッドは戒斗が自分の邪魔をしたからだというが、戒斗はそれはアルフレッドが弱者だからだと指摘する。

 ロックシードが暴走し、腕が一瞬インベスになりながらも、なおもシャプールを殺そうとするアルフレッド。戒斗は「笑止。欲しいなら俺を倒せ。俺より強いことを示せ!」と告げ、2人はそれぞれバロン・バナナアームズ、タイラント・ドラゴンエナジーアームズに変身する。
 ロックビークルを用いた激しい戦いの末、バロンBはタイラントをロックビークルから引き摺り下ろし、バナスピアーでとどめを刺す。だがドラゴンフルーツエナジーロックシードが暴走を初め、アルフレッドはタイラントの姿から、インベスの姿へと変貌してしまう。
 その強さにバロンBも苦戦を強いられるが、そこへ耀子が現れ、彼にリンゴロックシードを投げ渡す。リンゴアームズを身に纏ったバロンは、ロックシードの暴走によりヘルヘイムの植物に飲み込まれかけるも、その痛みを跳ね除け、ライダーキックによりインベスを撃破するのだった。変身を解除すると、同時にリンゴロックシードは砕けてしまった・・・


 事件を通して、シャプールは、「誰も信じない」と言っていた戒斗にも信じられる仲間がいることを知った。きっと国に戻れば味方をしてくれる人もいるはず。シャプールはその人物を信じて、戦うことを選んだのだった。戒斗に出会えた感謝を手紙に残し、シャプールは国に帰っていった。

 「俺は力を手に入れる。世界を壊すために」両親の墓前にそう誓い、戒斗はまた歩き出す。その背中にロード・バロンの姿を漂わせながら。その彼の背中を「不器用な男と」と見つめる耀子・・・


感想
 鎧武外伝のバロン編には、戒斗のそっくりさんであるシャプールが登場。本編中の戒斗とは打って変わって非常に明るい表情を見せる御曹司というキャラクターですが、演じた小林さんにとっては、これまでずっと役作りをしてきたのではと言われるぐらい自然体で演じられたキャラクターとのこと。戒斗と同じ顔なので、シャプールが戒斗の服を着ている間は物凄い違和感がありましたが、服装が変わると、顔が同じでも別のキャラクターに見えるから、役者さんって凄いなぁと思います。
 こういったそっくりさんで思い出すのは、カブトの天道と擬態天道ですね。あの時もクールな天道と子供っぽい擬態天道の2人が対峙していたので、今回の戒斗とシャプールともどことなく似ている気がします。

 工場を買収したのはユグドラシルだが、憎むべき相手はユグドラシルではなく、かつての自分の弱さだと語る戒斗。そんな戒斗はシャプールに「戦うべき相手がいるなら戦え。そうでなければ一生後悔するはずだ」と語っていました。自分と同じ顔の人間が、戦いを諦めて逃げるのを見るのが嫌だったのかもしれません。父を「勝手に弱者になって死んでいった」と話してはいたものの、心のどこかでは救えなかったこと、戦えなかったことに後悔していたのでしょう。後悔しないためにも、戦うべき相手と戦う。そしてそのための力を手に入れる。久しぶりでしたが、いつもと変わらぬ戒斗が見られました。
 シャプールと戒斗は性格が大きく異なるキャラクターではありましたが、戒斗との出会いを通して、父親とも戦う決意を固めるようになりました。性格は違うものの、似たような強さは持ち合わせているのだと感じました。

 斬月編がユグドラシルメンバー中心だったのに対し、こちらはビートライダーズのメンバーが久々に集結。相変わらず頼もしいザックをはじめ、紘汰や舞なども人間の姿で登場してくれます。
 個人的にお気に入りなのが、城乃内のシーン。シャプールから「グリドンの人!」と呼ばれ、なんでそんな名前なのかと問われた際に「自分では気に入ってるの」と回答。グリドンの命名者が初瀬だったことを思うと、非常にグッとくるシーンでした。多分、この外伝で一番好きなシーンです。

 こちらの新ライダーはタイラント。アームズはドラゴンエナジーアームズで、昨年のMOVIE大戦でメカ凌馬が使用していたアームズでした。斬月編に引き続き、リンゴアームズも登場し、こちらはバロンが身に纏うことになりますが、いずれも凌馬にとっては披見体に過ぎなかったのでしょう。斬月編、バロン編のいずれでも暗躍する凌馬。やっぱり「全部私のせいだ!」という台詞が、この男には非常によく似合います(苦笑。

 貴虎、戒斗共に自身の信念を改めて確認し、また一歩前へ進んでいくという物語になっていました。ヨモツヘグリロックシードや黄金の果実の存在を示唆、ドラゴンフルーツエナジーロックシードなど、本編や映画と関連させる要素もあって、なかなかに楽しめる作品となっていました。次回作はデュークとナックルとのこと。ナックルは最高にカッコいいザックが見られそうなので楽しみですが、デューク編って一体何をするのやら・・・
コメント (2)   トラックバック (1)

仮面ライダー鎧武外伝 仮面ライダー斬月

2015-05-09 07:21:43 | 仮面ライダー鎧武
仮面ライダー鎧武外伝の「仮面ライダー斬月」と「仮面ライダーバロン」を見ました。それぞれ約30分の物語ではありますが、上手く本編要素を取り入れた外伝に仕上がっていました。まずは斬月から。


「仮面ライダー斬月」
 貴虎が紘汰に「あと10年で地球はヘルヘイムに侵食される」という真実を告げた後の出来事。街でヘルヘイムの植物処理班が何者かに襲われるという事件が発生した。貴虎は、もし紘汰だった場合は容赦しないとシドに告げる。シドは貴虎に対応を任せつつも、肝心な点で甘ちゃんだと指摘する。
 人類を救うためにも、命を失う重みに耐えなければならない。父・天樹の「ノブレスオブリージュ」という言葉を思い返していた時、かつて天樹に仕えていた使用人・灯月藤果が姿を呉島家に姿を見せ、天樹の訃報を貴虎たちに伝える。藤果と昔を語らう貴虎は、光実が見たことも無い明るい表情を見せていた。

 そんな折、シドが変身する間もなく襲撃を受けた。耀子は貴虎の身を案じるが、貴虎は自分が狙われたほうが話が早くて済むという。帰り際、貴虎は不穏な気配を感じてロックシードを構えるも、そこにいたのは藤果だった。貴虎は藤果に誘われて彼女の家に赴き、そこで昔と変わらぬ美味しくないアップルパイを食べ、再び昔に思いを馳せる。貴虎が何も語らずとも藤果は貴虎の背負う使命を感じ取り、その重荷を自分が半分でも背負えたら・・・と語る。だがその近くには、ヘルヘイムの植物が侵食していた。

 植物の侵食はユグドラシル本社内にも及び、耀子はクラックを操る未知のアーマードライダーと対峙するも、逃げられてしまう。貴虎に事情を尋ねられた凌馬は、彼にスイカロックシードの代わりを渡しつつ、犯人がビートライダーズでないとすれば、戦極ドライバーが必要なため、ユグドラシル内部が怪しいと推測する。ロックビークルも無しでヘルヘイムと自由に行き来できることに対し、凌馬は何か心当たりがあるようで・・・?

 貴虎は家に帰り、急ぎ父の残した資料を漁る。そして絵画の裏に、沢芽児童保育院の資料を発見した時は既に、呉島家にも植物の侵食が及んでいた。貴虎は変身しようとするも、クラックから伸びてきた植物によりメロンエナジーロックシードが奪われてしまう。

 閉鎖された沢芽児童保育院。貴虎はその奥に研究施設を発見する。そこには様子を見に来たインベス、そして一連の事件の犯人である藤果がいた。藤果は貴虎が呉島の人間である以上、殺さなければならないとして彼を襲撃してきた。児童保育院というのは表向きで、実際は将来のユグドラシルを担う人材・・・指導者、研究者、工作員を育てる教育機関だった。だが選ばれなかった人間は人体実験の披見体とされ、先のインベスはその成れの果てだという。

 天樹の最後は惨めだったと笑顔で語る藤果。彼女の復讐は、天樹に関わるものすべてが滅びるまで終わらない。藤果はリンゴロックシードを用いて、仮面ライダーイドゥン・リンゴアームズに変身する。イドゥンは、天樹の「腐った果実は取り除くべき」という言葉に従い、呉島家の人間を殺そうとする。
 貴虎は父と心を通わせることは無かったが、「ノブレスオブリージュ」という言葉だけは彼の胸に残り続けた。「私は、自らが正しいと思う信念のためにこの命を捧げる。たとえどれほど罪を背負おうと、人類を救ってみせる!」と決意を胸に、仮面ライダー斬月・ウォーターメロンアームズに変身する。

 イドゥンは、貴虎の正しさは他人を追い詰め、いつかその報いを受けると指摘しつつ、斬月WMを攻め立てる。クラックを移動して不意打ちを仕掛けてくるイドゥン相手に、重武装である斬月WMは苦戦を強いられる。だが、斬月WMはイドゥンが背後からクラックを利用して攻めてくるのを察し、カウンターで砲撃を浴びせる。
 藤果は変身解除に追い込まれ、その手からはメロンエナジーロックシードが零れ落ちた。貴虎も変身を解除せざるを得なかったが、再びメロンエナジーロックシードを手に取る。貴虎は斬月・真、藤果はイドゥンに変身。斬月・真はイドゥンの攻撃を打ち破り、藤果は地面に倒れ付す。だが斬月・真は、藤果にとどめを刺せないでいた。「私を生かせばまた必ずあなたを殺します」と藤果は告げ、斬月・真は・・・

 藤果は体はボロボロになりながらも、再び研究施設に戻ってきた。「本当に甘い人。どうしてあんな優しい人が呉島の運命を背負わなければいけないの」と呟く。その直後、藤果の体に不調が訪れ、その様子を凌馬が眺めていた。リンゴロックシードは、凌馬が天樹のもとにいた頃に初めて作ったロックシード。ヨモツヘグリ同様失敗作に過ぎないというが、限定的とはいえヘルヘイムの力を操れたということは、黄金の果実が存在するということだと凌馬は推測する。同じ施設にいた人間として、凌馬は仮面ライダーデューク・レモンエナジーアームズに変身し、イドゥンとなった藤果にとどめを刺すのだった。


 貴虎の頭によぎるのは、ヘルヘイムにまつわる真実を知った紘汰の「胸張って正しいって言えるのか!」という言葉。貴虎は光実に、身近な誰が目の前に立ちはだかった時に倒せるかと問いかける。「多分、出来ると思う。大切なもののためなら、それが例え誰であっても覚悟を決めると思う。そうしなきゃ、何も守れない」と光実の答えを聞き、貴虎は屋敷を出て行こうとする。ふと目に入ったのは、かつて藤果と共に食事をした場所。貴虎はそれに背を向け、再び歩き出すのだった・・・


感想
 呉島主任大活躍!な鎧武外伝の斬月編。本編ではなかなか見られなかった、貴虎の明るい笑顔や、彼の幼少期や父親にまつわるエピソードが語られることとなりました。幼い頃、使用人として天樹のもとに仕えていた藤果。貴虎は彼女の手作りアップルパイを一緒に食べ、まずいながらも誰かと一緒の食事ということの温かみを感じていました。でも、「一人の食事は味気ない」とか、何歳なんだと問いたくなるくらい、今の貴虎と言動が変わらないのが面白かったですw

 天樹は子供たちを集め、ある者はユグドラシルの将来を担う人材に仕立て上げ、またある者は人体実験に披見体としていたことが判明。そんな非道な行いをしていた呉島家の人間であるにも関わらず、貴虎はシドや藤果からも指摘されるほどの甘さ、優しさを持つ人物であることが、改めて語られています。最後までとどめをさせなかったのは、本編における貴虎VS光実を思い出しますね。
 ラスト、貴虎の質問に対して、光実は「大切なもののためなら、それが例え誰であっても覚悟を決めると思う。そうしなきゃ、何も守れない」と答えていました。これもまた、貴虎や紘汰との戦いに通じる決意を感じます。
 にしても天樹、何だかテラードーパントに変身しそうですw


 基本的な登場人物はユグドラシル側の面々ですが、シドはイドゥンにやられて退場、耀子は善戦するけどマリカとしての活躍はほんの僅かといったところ。そんな中、凌馬が相変わらずで安心しましたw彼もまた天樹のもとにいた人間であり、リンゴロックシードはその時に作ったもの。しかし初制作のロックシードということもあり、戦闘後の藤果の体には不調が見られました。リンゴという、黄金の果実に通じるロックシードを制作することで、黄金の果実の存在を確かめる・・・藤果は図らずもその披見体になってしまったと。いいデータが取れたということで、凌馬は苦しまないように藤果を始末。これが本当に同郷の人間を思ってしたことなのか、それとも単に口封じをしたかったのか・・・・本編中の行動を見ると、どうにも後者に思えます(汗。


 新ライダーとして登場したイドゥン。何となーく邪無っぽい感じがしますが、身に纏うのは腐っていない普通のリンゴアームズ。劇場版でマルスが用いたゴールデンアームズとはまた違う模様。武器に関してはさほど差異は見られませんが、一番大きい能力としてはクラックや植物を操れるということでしょうね。クラックを行き来することで相手に不意打ちを食らわせ、更には植物でロックシードを奪うなどの芸当も披露してくれました。
 一方の貴虎は無くしたスイカロックシードの代用品、ウォーターメロンロックシードを用いて変身することに。「乱れ玉ババンバン!」という音声通り、装備したウォーターメロンガトリングから放つ砲撃が特徴的ですが、威力も大きい反面、負担もでかい。おまけに試作品ということもあってか、扱い辛そうでした。本編でも斬月や斬月・真は重武装で攻め立てるのではなく、もっとスマートに戦っていた印象があるので、貴虎の戦法にはあわない武器だったのかもしれません。
 ちなみに、ウォーターメロンガトリングは、メロンディフェンダーの下部に砲門がついた、シールド付きガトリングとなっています。


 「ノブレスオブリージュ」の言葉に従い、どれほど罪を背負おうとも人類を救う決意をした貴虎。その「救う」の中には、藤果も入っていたことでしょう。人類を救うのに、人類同士が争っている場合ではないと考えたのかもしれません。この後仲間の裏切りやら、弟の反抗、生死の境をさまよったりと、また大変なことが起きますが、それはまた別の話。
 以上、仮面ライダー斬月でした。それにしても「ノブレスオブリージュ」か・・・どうにも真っ先に神代剣ぼっちゃまと、ラ・メーンが出てきますw
コメント (2)   トラックバック (2)

仮面ライダー鎧武 第47話(最終話)「変身!そして未来へ」

2014-09-28 09:58:31 | 仮面ライダー鎧武
仮面ライダー鎧武 第47話(最終話)「変身!そして未来へ」

街で暴れるインベスに立ち向かっていたのは、葛葉紘汰が変身する仮面ライダー鎧武・オレンジアームズ。鎧武Oは瞬く間にインベスを倒し、光実は紘汰を心配するも、紘汰は急ぎバイトの面接へと向かっていった。だが街の人々は、インベスが暴れているのはビートライダーズの仕業であり、彼らの行動を「わざとらしい」と感じていた・・・
世間ではビートライダーズはすっかり悪者。インベスを倒し、街の人を助けたところで報われることは無い。その戦いに何の意味があるのか。光実の問いに、紘汰は「やらなきゃならないから戦う、それだけだ」という。戦う力を持っているのに、何もしないのは無理。光実も何だかんだ言って、一緒に戦ってくれている。
「僕はただ、紘汰さんたちが幸せならそれで満足です・・・」光実が紘汰にそう告げたのは、もう遠い過去のようだった。

ヘルヘイム消滅から7ヶ月。貴虎と光実は自宅で互いの現状を確認していた。光実は「悪くないよ」といい、貴虎はヘルヘイムの脅威は去ったが、復興へと尽力することが責務だと感じていた。これで罪滅ぼしになると考えてはいないが、貴虎は明後日にはアメリカに旅立とうとしていた。自分を「大丈夫」だという弟を、兄は心配しているようで・・・


光実は街で楽しく踊るビートライダーズを眺めていた。そんな彼を、チャッキーたちは一緒に踊らないかと誘ってくれるも、光実は「ごめん」と去っていった。光実はまだ自分のことを許せないのか・・・チャッキーたちが心配する中、ペコは「かまってやることねぇよ、ほっとこうぜ」と呟く。しかし、簡単に割り切ることが出来ないのは光実も同じ。ザックは「今はそっとしといてやろうぜ」とペコの肩をたたく。そんな中、観客の中にいた少女にイナゴが取り付き・・・

貴虎は紘汰の姉、晶と会話をしていた。貴虎は光実のことを、晶は紘汰のことを全て分かっていたわけではなかった。兄弟とはそういうものだと晶。貴虎は紘汰に大きな借りが出来たことに頭を下げるが、晶は紘汰が自分の進むべき道を見つけたのだから、これで良かったという。
そこへ凰蓮は新作の自信作のスイーツを振舞う。「また腕を上げたな」と貴虎は褒め称えるが、どうやらそれは城乃内が作ったものだった。調子に乗る城乃内を叱る凰蓮だったが、そこへイナゴが現れ、晶の肩に取り付いた。晶は慌ててそれを取り払うと、多数のイナゴが集まってイナゴ怪人へと変貌した。

一方その頃、光実の前には大量のイナゴ、そして1人の少女が現れた。ビートライダーズのステージを見ていたその少女は、「私のことを忘れたか?」といい、ドライバーとロックシードを用いて変身した。「ダークネスアームズ・黄金の果実」アーマードライダー・邪武。その正体はオーバーロードが知恵の実を超える存在として創り出したものの、オーバーロードの闘争本能を煽り、互いに争わせた張本人・コウガネだった!
光実にとってはあれは夢の中の出来事。しかし、コウガネにとっては耐え難い屈辱。光実を軽くあしらったコウガネは狩りを始め、イナゴ怪人に苦戦させられていた貴虎、凰蓮、城乃内の前に現れる。最早ベルトを持つ者は1人もおらず、変身も出来ない。ザックも駆けつけるものの、「復讐」を目的とするコウガネの敵ではなかった。。「守ろうとしていたものが壊れる様を、その目に焼き付けろ。フェムシンムのように滅びるがいい、猿どもめ」そう言い残してコウガネはイナゴ怪人とともに去っていった。

オーバーロードと戦うならドライバーが必要。だが、自分たちのベルトはもう無い。黒影トルーパーのドライバーも、ロックシードごと全て処分していた。ユグドラシルのような存在に、二度と悪用されないために。凌馬の残した設計図を元にドライバーを作り直したところで、ロックシードの方はどうにもならない。だからといって、このまま指をくわえて待っているしかないのか・・・


貴虎が家からカバンを持って出ようとすると、城乃内が待ち構えていた。カバンの中身は黒影トルーパーのドライバーだという城乃内の推測は当たっていた。「策士ですから」用心深い貴虎のこと。必ず予備があると踏んでいたのだ。城乃内は「それ、貸してよ。俺があいつと戦う」と頼み込む。
貴虎は城乃内たちに戦わせるわけにはいかず、自分の罪滅ぼしだという。しかし、貴虎は前の傷が残っているため、戦いは無理なはず。城乃内はすれ違いざま、貴虎からバッグを奪う。そして貴虎に初瀬のことを尋ね、初瀬がインベスになり、ユグドラシルに処分されたことを知らされる。
「初瀬ちゃんがああなったのは、きっと俺のせいだよ。だからこれは、俺の罪滅ぼしでもあるんだ」そういって城乃内はマツボックリロックシードを握り締める・・・


城乃内は暴れまわるイナゴ怪人とコウガネの前に、姿を見せた。「初瀬ちゃん・・・!」城乃内は初瀬を思い出しつつ、黒影トルーパー・マツボックリアームズに変身する。序盤は優勢だったが、影松をイナゴ怪人に奪われてしまい、一転劣勢に。「地獄のパティシエ修行に比べれば、これくらい!」と立ち上がるが、コウガネは再びダークネスアームズを身に纏い、邪武へと変身。2体の攻撃を受け、遂に城乃内の変身は解除されてしまう。
「これでもうお前たちに戦う術はあるまい」と邪武は考えていたが、「そうでも無いよ」と光実が現れた。だが邪武は紘汰ならともかく、と光実をみくびっていた。それでも光実はロックシードを握り締め、歩き出す。「確かにあの人はヒーローだった。でももう紘汰さんはいない。だから僕たちが、ヒーローにならなきゃいけないんだ!変身!」光実はブドウロックシードを手に、龍玄・ブドウアームズに変身する!

邪武とイナゴ怪人を相手にする龍玄B。懸命に戦うも2体が相手では分が悪く、次第に追い詰められてしまう。武器であるブドウ龍砲も吹き飛ばされてしまった。それでも龍玄Bは立ち上がる。「見ていてください、紘汰さん。今度こそ、皆を守ってみせます!」龍玄Bは決意の元、ブドウ龍砲を手にとり、ブドウチャージを2体に向けて放つ。邪武を怯ませ、ブドウ龍砲を突きつけたが、邪武は変身を解除し、人間の少女の姿を見せる。今のコウガネは少女の体を乗っ取っているだけ・・・コウガネに言われるがまま、龍玄Bは変身を解除せざるを得なかった。イナゴ怪人はじっくりと光実をいたぶり、コウガネは他の連中もすぐに彼の後を追わせようと企んでいた。
「すみません、紘汰さん。やっぱり僕は何もやり遂げることができませんでした」悔やむ光実に、「そんなことねぇよミッチ、お前すげぇ頑張ったじゃねぇか」と語りかける男がいた。それは始まりの男となった紘汰だった。紘汰は黄金の果実のようなエネルギーでイナゴ怪人を包み込んで消滅させる。
「やり残したことがあってな。コウガネ、お前を倒すことだ」と、紘汰は少女の体からコウガネを引き剥がす。紘汰への怒りに燃えるコウガネを前に、「いけるかミッチ、2人であいつをやっつけよう」と紘汰。光実はその思いに答え、「はい、紘汰さん!」と再び龍玄Bに変身。紘汰も鎧武極アームズへと変身する。

「ここからは、俺たちのステージだ!」
鎧武KWは龍玄Bに大橙丸を投げ私、自身は無双セイバーを手に戦いを始める。2人の息のあったコンビネーションの前に、邪武は苦戦を強いられる。龍玄Bはブドウ龍砲も合わせて用い、鎧武KWの無双セイバーと共に集中攻撃を浴びせる。「何故黄金の果実である私が、貴様ごときに・・・!」と怒りを燃やす邪武は、ダークネススカッシュを放つ。だがそれを、鎧武KWは空中で消滅させてみせた。
「前にも言ったぞ。お前なんかただの金メッキだ。いくぞミッチ」「はい!」2人はブドウスカッシュと極スカッシュを放つ。2人のライダーキックは邪武の放ったダークネスオーレを粉砕し、今度こそ邪武を、コウガネを粉砕した!

「紘汰さん」と語りかけてきた光実を見て、「その様子だと、もう大丈夫みたいだな。言ったとおりだろ。もう一度やり直せるって」と紘汰は安堵し、消え去ろうとする。「待ってください、紘汰さんに伝えたいこと沢山あるんです」と彼を呼びとめようとするも、紘汰は「貴虎と仲良くな。あと姉ちゃんに、俺は元気だって伝えといてくれ」と言い残して姿を消した。「俺たち、いつまでも仲間だぜ、ミッチ」という言葉を残して・・・その言葉に光実は笑みをこぼす。
そして光実は、自分を迎えてくれる仲間たちのもとへ、笑顔で向かっていくのだった。

かつて空き地だった場所に巨大な樹木がそびえ立っていた。それは鎮守の森のご神木。その木の元でダンスの練習をする、1人の少女と2人の少年を見守るのは、舞と戒斗だった。皆過去を乗り越えて、前へ進もうとしている。人類にはまだま未来がある。
戒斗は「いつか間違い、再び争い、傷つけあう」と呟く。それでも、舞は「そしてその度にやり直す。間違いを正しながら、少しずつ歩いていく」と告げる。「やはりお前は強いな」。そういって戒斗は姿を消し、舞と紘汰は彼に別れを告げる。そして紘汰と舞は未来へと進む。遠く宇宙のかなた、青く輝く星で・・・



感想
仮面ライダー鎧武も遂に最終回を迎えました。ビートライダーズ編から始まり、ユグドラシルとの攻防、オーバーロードとの激突、そして黄金の果実をめぐる男たちの戦い・・・思えば随分遠くに来たものです。

初めのうちは、部屋やバイトで変身していた紘汰が、オーバーロードに、仮面ライダーに、そして始まりの男へと変身していきました。将来の夢も定まっていない彼ではありましたが、徹頭徹尾、その意思を曲げることは無かったと思います。初瀬がインベスになってしまった時も、光実が裏切った時も、人間や仲間を信じ、救い出そうとした。「俺たち、いつまでも仲間だぜ、ミッチ」この言葉は、紘汰だからこそ重みのある言葉だと思います。その考えが甘くても、皆を救いたいと思う気持ちに間違いは無い。「うつむくなよ顔を上げろ、どこまででも曲げることなく、信じた道を行け」という歌詞は、様々な障害にぶつかりながらも、顔を上げて突き進んだ紘汰に相応しいです。

最終回では、夏の劇場版にも登場したコウガネが邪武として復活してきました。オーバーロードが絶滅の危機に瀕したのも、今回の一件も、大体こいつのせい。禍々しいライダーに立ち向かうのは、初瀬を巻き込んだ罪滅ぼしをしたいと考えた城乃内!勝てはしなかったものの、初瀬への思い、変身が解除されても諦めず立ち向かう姿勢からは、しっかりと彼の1年間の成長が感じられました。最初は打算で入門したパティシエの世界も、凰蓮に「自信作」と言わせ、貴虎から「腕を上げたな」と褒められるまでに成長していました。戦いだけでなく、こうした「変身」もあるということを感じます。

そして、光実復活!ヒーローへと「変身」しようとした彼の変身は、涙腺にくるものがありました。散々迷い、裏切り、苦しんだとしても、やり直すことが出来る。いつだって「変身」できる。光実が紘汰の前で変身し、紘汰と共に立ち向かう姿は感動しました。特に打ち合わせもしていないのに、息のあった攻撃が出来るというのも、2人がずっと仲間だったからこそなのでしょう。良かった、本当に良かったなぁミッチ。
冒頭の紘汰との回想の中で、戦う力があるのに、何もしないのは無理だと紘汰は言っていました。光実にも戦う力があり、紘汰の言葉が今回の変身に繋がったのでしょう。
それに、元々光実が願っていたのは、仲間たちの幸せでした。だからこその「今度こそ」守ってみせる。光実の数々の行動も、突き詰めれば誰かを守るためにしていたこと。ただその方法を間違えてしまっていました。そのため、ペコのように当然割り切れない人間だっているでしょう。特にペコは「黙ってろよクズ」と言われた上に、目の前で舞を連れて行かれていましたしね・・・
しかし、その過去から逃げるのではなく、きちんと向き合っていくことで新たな道が切り開けていくはず。何者にもなれなかった光実は、今ようやくヒーローになろうと立ち上がりました。彼はどんな未来を歩むのだろう。

人もオーバーロードも、間違い、争い、傷つけあってしまった生き物。しかしそれでも、やり直すことが出来る。間違いを受け入れて、前へ進み、同じ過ちを繰り返さないように、新しい自分に変身することができる。

これまで2話完結が多かった中で、1年通しての物語が描かれた仮面ライダー鎧武。当初はフルーツライダーという衝撃もありましたが、まぁいつものことだと思ってみていました(笑。笑いも多かった序盤から、次第に物語は街を、世界を巻き込んだ物語へ。その中で、子供だった紘汰たちが、大人や他の人間たちの関わりの中で自身の道を見つけ、変身していく。大人であった貴虎でさえも変身していました。また、例え姿形が変わっても、変わらぬ信念があるということも描かれていました。変わらぬ思いを抱き、変わっていく。そんな変身にまつわる物語だったと思います。

1年間、本当にありがとうございました!次はドライブ!
コメント (6)   トラックバック (6)

仮面ライダー鎧武 第46話「運命の勝者」

2014-09-21 10:12:37 | 仮面ライダー鎧武
仮面ライダー鎧武 第46話「運命の勝者」

鎧武カチドキアームズは、ロード・バロン=戒斗に悲しみや絶望の他に手に入れたものは無かったのか、その怒りが全てだったのかと問いかける。戒斗はその問いに頷き、弱さに痛みしか与えない世界、強くなるしか他になかった世界を憎み、今その世界を滅ぼす力が、紘汰を超えたその先にある。「超えさせない、超えさせちゃならない!戒斗!それがお前にとっての俺だ!」と、鎧武KDは極アームズへと変身する!

舞は別次元の紘汰と戒斗の戦いを見つめていた。紘汰の希望を信じているのに、戒斗を敵だと思い切れず、彼の痛みが胸に刺さると感じていた。強い者たちへの憎しみ、弱い者たちの絶望。「それでも未来はきっと・・・」

鎧武KWは大橙丸&バナスピアー、ブドウ龍砲&メロンディフェンダーをそれぞれ用いて対抗するも、ロード・バロンには通じない。イチゴクナイ、ドンカチ、キウイ撃輪、パインアイアン、マンゴーパニッシャー、ドリノコを一斉に放つが、それすらら全てかき消されてしまう。
鎧武KWはソニックアローを手に持ち切りかかるも、ロード・バロンはデェムシュのように体をエネルギー体に変化させ、鎧武KWを引きずり回す。ロード・バロン。「来い!」という相手に対し、鎧武KWは火縄大橙DJ銃と無双セイバーを合体させた大剣で勝負を挑む。だがそれすらもロード・バロンには通用しない。ロード・バロンの猛攻が続き、遂に鎧武KWは膝をついてしまう。

「これで、終わりだ、葛葉」とグランバリャムを振りかざすロード・バロン。鎧武KWは「それでも、俺は・・・!」と振り下ろされたグランバリャムを掴んでへし折り、その切っ先をロード・バロンに突き刺す。倒れた戒斗を、紘汰は変身を解除して抱きかかえる。
「何がお前をそこまで強くした?」「守りたいという祈り。見捨てないという誓い。それが俺の全てだ」戒斗の問いに、そう答えながら紘汰は泣いていた。戒斗がその理由を問うと、紘汰は「泣いていいんだ。それが俺の弱さだとしても拒まない。俺は泣きながら進む」と答えた。そんな彼の強さを認めた戒斗は「お前は本当に強い」と紘汰の胸を叩き、息を引き取った。彼を優しく寝かせ、紘汰は立ち上がる。

舞が訪れていた世界においても、同様の決着が待っていた。鎧武オレンジアームズが、バロンバナナアームズのバナスピアーをへし折り、その切っ先でバロンBを貫いたのだった。未来の形は定まった。「あるべき世界に帰るといい、お前の務めを果たすときだ」サガラの言葉通り、舞は元の時間軸へと戻り、紘汰の手を握る。戒斗の理想は正しかったが、道筋が間違っていた。だから自分たちで戒斗の夢を、もっと正しい方法で叶えていく。「俺の未来を見届けてくれるか?」「そう約束したじゃない」紘汰と舞は抱き合い、互いの意思を伝え合う。そして舞は紘汰に黄金の果実を差し出す。その果実を口にした紘汰は、植物に包まれ始め、そして始まりの男と化し、それを見届けにサガラが現れた。

全ての生命に与えられた絶対的運命。進化による淘汰、破滅と再生。それを促すのが自分の使命であり、また一つ務めを果たすことが出来たと感慨深げに語るサガラ。紘汰には、最後まで彼が敵か味方かわからなかった。サガラは自分はどちらでもなく、運命の運び手、ただの時計の針でしかないという。どんな種族も文明も、繁栄の後には滅びを向かえ、次の世代へ座を譲る。

サガラは「新たなる人類としてお前たちはどんな形でこの世界を終わらせる?」と問いかける。だが、紘汰は拒む。「ここで未来が無いのなら、別の世界を探せばいい。諦めない限り道はある」と、宇宙の果てにある、誰にも知られていないどこでもない場所へのクラックを開き、全てのヘルヘイムの植物と、インベスをそこへ送り込んだ。
この世界を滅ぼすのではなく、新たな世界を一から創り出す。それが紘汰たちの新たなステージ。ひとかけらの命も光も無い世界であっても、世界を望むがままに塗り替える力があるのなら、どんな闇も恐れない。それに、紘汰は1人じゃない。「一緒なら何も怖くない。どんなに苦しくてもきっと私たちは乗り越えていける」紘汰の隣には舞がいてくれる。

「この輝きに満ちた青い星を命溢れる楽園を、みすみす捨てていくつもりなのか」「いつだって未来は闇の中だ。だからこそ、光を灯しにいく価値がある」サガラの問いに対する、紘汰の答えは予想外の結末だった。しかし決めるのはお前らだとサガラ。紘汰たちに繁栄するように告げ、サガラは去り、紘汰たちも旅立っていった。こうして新たな創生の神話がまた1つ生まれた。次はどんな種族が進化の試練と向き合うのか。どこかの世界、何者とも知れぬ者たちが青い炎を扇ぐ中、サガラは森の中へと消えていき、その背後では黄金の果実が生まれていた・・・


それから3ヵ月後、世界は平穏を取り戻していた。しかし、各地に残された傷跡は深く、復興への道は長く険しいものになると考えられていた。城乃内は未だに初瀬の行方を捜しており、ユグドラシルタワーは解体されていた。ビートライダーズはチームの垣根を越えて踊っており、それを満足げに見つめるのは、足を負傷しながらも生きながらえていたザックだった。そんな彼らの姿を遠くから見つめる光実・・・

沢芽市もまた、賑やかになってきた。ユグドラシルが無くなっても、ちゃんと帰ってきてくれていることを喜ぶ凰蓮だが、城乃内はそれでも戻ってこない奴・初瀬のことが気がかりだった。凰蓮は「考えたって仕方ないことよりも、今やらなきゃやらないことにちゃんと目を向けなさい。まだまだ世の中大変なんだから」と励ます。城乃内は、自分はこうして手を動かす仕事がある分だけマシだという。しかし光実はこれからどうするのか。
凰蓮に言わせて見れば、何をやったにせよ子供。オーバーロードに騙されて利用されていた、皆と同じ被害者。そういう扱いでおしまいだという。城乃内にしてみれば、おしまいというわけにはいかないが、だからといって、犯した過ちを忘れられることはできない。ある意味で一番可哀想なのは光実自身。光実の罪を理解し、どう償えば良いか教えて上げられる人間がいないというのは・・・

そんな光実に気づいたザックは、「なんか不思議なもんだな。こうしてみんなが笑っていると。世界のピンチなんて嘘だったみたいに思えてくる。誰が戦って、誰が世界を救ったのか本当のところを知ってる奴らともなれば、それこそ、俺たちぐらいのもんだ」と声をかける。
だが、光実は、それに答えず、立ち去ろうとする。「なぁミッチ、だからさ、紘汰や舞や戒斗のこと、思い出して話が出来る相手って、それだけで貴重なんだよ!他にはいない仲間っつーかさ・・・だからさ、もう一度、一緒に踊らないか?俺たちと!」とザックは再び仲間に誘うも、光実は「僕には、そんな資格なんて無いよ」と言って去っていった。

光実が花を持って向かった先は、病室で眠る兄・貴虎のもとだった。沖合いの船に救出されるまでかなり長い間漂流していたため、脳へのダメージが大きすぎたため、現代医療では治せないところまできてしまっていた。そんな兄の介抱をしながら、兄にどうすれば良いのかを語りかける。

夢の中で貴虎は、紘汰と出会っていた。「もうこんな形でしか話ができない」という彼の言葉を聴き、貴虎は何もかも終わったことを知る。貴虎はもう十分すぎるほど苦しみ、彼が背負っていたのは、1人で引き受けるには重過ぎる荷物だったという紘汰。
「もう楽になってもいい、そうなんだろう」という貴虎に、紘汰はまだ頼みたいとこと、貴虎にしか出来ないことがあった。それは光実のところに戻るということ。

だが貴虎には、光実が自分の言葉を聞き届けてくれるかが気がかりだった。大変なことは、紘汰にも分かっている。今ではもう、あの場所は貴虎にとって辛い場所になるであろうことも分かっている。いっそこのまま、眠り続けたほうが幸せになるかもしれない。しかし、紘汰は光実に「どんな過去を背負っていようと、新しい道を探して、先に進むことができる」と伝えて欲しかった。だが、それは自分にも出来なかったことだと貴虎は言う。
紘汰は「諦めないで欲しいんだ。人は変わることができる。俺みたいな奴でさえ、違った自分になれたんだ。変身だよ、貴虎。今の自分が許せないなら、新しい自分に変わればいい。それが出来るってことを、ミッチにも教えてやってくれ。貴虎、あんた自身が変わることで」と語る。

それは確かに難題だと頭を悩ませる貴虎。「引き受けてくれるか」紘汰の問いに答えるかのように、貴虎は目を覚ます。驚き、目を見張る弟に、兄は笑みを見せるのだった・・・


感想
ザックさんマジリーダー!誰だよ先週「この世を去った」とか書いた奴!・・・いや、だってどう見ても死んだとしか(汗。ナレーションだって「ザックは散り」って言ってるじゃないですかー!

まずは紘汰と戒斗の戦いに決着が尽きました。戒斗は最後、自身の力によって滅ぼされたようなものでしょう。グランバリャムを突き刺した際の鎧武極アームズ、というよりは紘汰の声からは、切なさを感じました。戒斗を見ずに、ただその刃を突き立て続ける。最後の一撃が決まった直後の紘汰の立ち姿は、決してかっこいいものではなく、どこか腰が引けていました。彼にしてみれば、敵を倒したのではなく、これまで共に戦ってきた仲間を止めるために、倒さざるを得なかったという状況なのでしょう。だからこそ、どこか腰が引け、震えていたのだと思います。
涙を捨てて先へ進むのではなく、自分の弱さを見つめ、涙と共に歩いていく。たとえ自分の祈りや願いが届かなかったとしても、そこで諦めるのではなく、その悔しさも背負いながら、隣にいる舞と共に、望む未来へと歩みを進めていくことでしょう。戒斗が望んだ未来に間違いは無く、その方法に誤りがあった。弱者が虐げられない、優しい世界。そんな世界をインベスたちと共に作り上げていく。遠い未来、彼らと地球の人間が出会う日が来るのかもしれません。

「運命の勝者」には、紘汰が戒斗に勝った、というだけではなく、サガラが考えていた「滅びなくして創造なし」という運命にも打ち勝ったということだと思います。未来はまだ決まっていない。運命なんて、自分がどう動くかで如何様にも変わってくる。紘汰たちは、世界の理にも勝利したといえるのではないかと。


そして舞台は3ヵ月後の世界へ。そういえば城乃内って、未だに初瀬が亡くなったことを知らされていなかったんでしたっけ・・・そんな彼に、凰蓮は「考えたって仕方ないことよりも、今やらなきゃやらないことにちゃんと目を向けなさい」とアドバイス。どうなるか分からないことを考えて足踏みをするのではなく、今やるべきことをやって、一歩一歩前へと進まなければならないと。
最初の頃は厄介なシャルモンのおっさんでしたが、いつの間にかとても頼れる大人の1人になっていました。城乃内と凰蓮のコンビは見ていてとても安心します。

そんな城乃内が気がかりなのは光実。「オーバーロードに騙された子供の1人」という扱いになるとはいえ、それだけで光実の行動全てが許されるはずもなく。彼にはもう、罪の償い方を教えてやれる人間がいない・・・と、そんな彼に語りかけたのはザックでした。正直、先週死んだものだとばかり思っていました(汗。
彼もまた紘汰と同じように、光実を仲間だと思い、再びチームに誘ってくれました。ザックがここまで気持ちの良いキャラクターになるとはなぁ・・・ライダーとしての能力だけでは図れない魅力がナックル=ザックにはありますね。

光実を救うのはやはりこの男・貴虎兄さん!夢の中で紘汰に話しかけられ、光実のところに戻って欲しいと頼まれることに。今の自分が許せないのなら、新しい自分へと「変身」すれば良い。紘汰がビートライダーズからアーマードライダー、オーバーロードを乗り越え再び仮面ライダーに変身したように、人は変わることが出来る。
最初はヒーローの仮面を被り、外見からヒーローになるも良し。いつか、仮面が無くとも、素顔のままでヒーローになることだって出来るでしょう。「何者にもなれなかった」光実は、果たしてこれから何者になっていくのか。

最終回、新たなアーマードライダーに立ち向かうのは光実たち!久々の龍玄と、鎧武極アームズの組み合わせには泣かせられそうです・・・
コメント (2)   トラックバック (5)

仮面ライダー鎧武 第45話「運命の二人 最終バトル!」

2014-09-15 08:28:58 | 仮面ライダー鎧武
仮面ライダー鎧武 第45話「運命の二人 最終バトル!」

ペコは戒斗とザックの裏切りに落ち込んでいたが、そこへザックが現れ、ペコに「今は何も聞くな」と凰蓮宛の手紙を託す。
一方、紘汰の手当てをしつつ、戒斗の変貌に驚く凰蓮たち。紘汰は戒斗が黄金の果実を求めていた姿を思い浮かべ、本気なのかと思いをめぐらせる。傷は治ってきたが、肝心なときに動けなくなってしまう。城乃内は傷の治りが早いことに疑問を持ち、紘汰は極ロックシードの影響で、普通の人間と違う、オーバーロードと似たような力を得ていると説明する。城乃内は紘汰の体も戒斗と同じようになっているのかと不安がるが、紘汰はそこまでではないという。と、そこへペコが戻ってきた。そしてザックからの手紙を、密かに凰蓮に渡す。そこに書かれていたのは・・・?

「もう誰もいない」と楽しかった頃を思い出し、涙を流す光実。「どうして僕はこんなにも遠ざかっちゃったんだ」と膝を抱える彼の背後に、幻影貴虎が現れた。遠ざかったのではなく、同じ場所にしがみつこうとして、立ち止まっていただけ。そんな光実を置き去りにして、皆それぞれの運命に立ち向かう道を選び、先へ進んでいった。
「そうやってあんたは、いつまで僕をあざ笑っていれば気が済むんだ」という光実に対し、幻影貴虎は「お前こそ、いつまで私の影にすがりつくつもりだ。何も成し遂げられなかった屈辱、だがそんな痛み、取るに足りない。世界の命運を背負う羽目になった者たちよりも、お前はどれだけ恵まれていることか」「お前は何者にもなれなかった。その意味をもう一度、よく考えてみろ」そういい残して幻影の兄は姿を消した。

舞は夢の中で戒斗に語りかけていた。自分と戒斗が出会う未来は、荒廃した世界。古いもの、弱いものが消え、強くて新しいものだけが生き残る。力だけを信じ、弱者を踏みにじってきた人間たちのルール。より強いものが現れたことで、彼らもまた滅びさる。
戒斗は舞に「お前が欲しい。黄金の果実を俺に渡せ」と語りかける。「私と果実、ホントに欲しいのはどっち?」という舞に対し、「選ばないし、区別もしない。俺は果実を掴んだ最強の男として、お前を手に入れる」と戒斗。「俺の未来で待っていろ」と言い残し、戒斗は舞と別れた・・・

ザックから依頼を受けた凰蓮は、小型の物騒な代物を作っていた。味方のふりをして、相手の懐にもぐりこむ。ザックも相当の策士だと評する城乃内だが、ザックはこれから自分を信じてくれている者を裏切り、罠にはめることの辛さを感じていた。最初に人類を裏切ったのは戒斗であり、今のザックは正義の味方だと凰蓮。
戒斗はいつだって何かと戦ってきた。ザックは、ユグドラシルもオーバーロードも倒した後で、次に牙をむくのが誰なのか心配だったと心境を明かす。「戒斗は俺が止める」ペコの肩を叩き、ザックは戒斗の元へと向かう。

大量のインベスたちを見下ろす戒斗に、「そうまでして世界を滅ぼすことに何の価値がある」とザック。戒斗は「価値の無いものを消し去る。それが俺の戦いだ」という。戒斗からリーダーを引き継いで、ザックは変わった。戦う意味を、誰かを守る誇らしさを知った。だが戒斗は何故こうなったのか。これが戒斗の求めていた強さか。「そうだ。守るものも失うものも無くなった俺は、もう誰にも負けることはない」。その言葉を聴き、結局戒斗が何一つ変わっていないことに気づかされるのだった。そして去り際、ザックは爆弾を仕掛け、そのスイッチを押そうと試みる。だがその不穏な動きを耀子に気づかれてしまい、スイッチを押す直前に、その手をつかまれてしまう。
取っ組み合いの末、スイッチは地面に転がり落ちてしまう。それでもなおスイッチを押そうと試みるザックと、爆弾に気づき、マリカ・ピーチエナジーアームズに変身する耀子。爆発の直前、戒斗をかばったマリカPEは、爆風でビルから落下してしまう・・・

「ザック、貴様!」「俺の務めだ!」と怒る戒斗に対し、ザックはナックル・クルミアームズに変身する。戒斗もまたバロン・バナナアームズに変身する。「俺には守るものがある!犠牲を超えて戦う価値がある!」というナックルCの強さを認めるバロンB。だがナックルCはバナスピアーに貫かれてしまい、ドライバーもロックシードも破壊されてしまう。
戒斗には、ザックが最後ではないこともまた、戒斗には分かっていた。そんな戒斗を見つめ、笑みをこぼしながらザックはこの世を去った。

落下した耀子に「俺の行く末を見届けるんじゃなかったのか」と戒斗は語りかける。耀子は「そうね。無念だわ・・・」と、「ねぇ。もし私が知恵の実を掴んでいたら。あなたは私を求めてくれた?」と問いかける。耀子を抱きかけた戒斗は「耀子は耀子。知恵の実は知恵の実だ」「本当、不器用な人」そういい残して耀子もまたこの世を去った・・・戒斗は耀子のなきがらを抱え、インベス軍団を従えて歩き出す。


1人、ヘルヘイムの果実を手にとる紘汰を見つけた晶。紘汰には、薄々分かっていた。食欲が無くなってから、上手そうだと思えたのはヘルヘイムの果実だった。紘汰は果実をむさぼり食らうが、体に変化は無く、それどころか美味さを感じていた。「ごめんな姉ちゃん。俺もう、姉ちゃんの手料理食べられないや」と涙を流す。それでも紘汰は今の姿を受け入れる。以前にも「今とは違った自分になりたい」と言った。これが正しいかどうか分からないが、今の自分なら正しい人たちの味方が出来るという紘汰に、晶は涙を流す。

一方のフルーツパーラーでは、ザックからの連絡が一向に無かったため、作戦が失敗したと考えていた。もう自分たちに出来ることは何も無い・・・そう考えていると、救助隊が店に入り込んできた。ビートライダーズが避難民を誘導してくれていることも知っていた。だが、あと5分で撤退しなければ、ヘリが飛び立ってしまう。ザックが無事かどうか確かめる時間も無いというのだ。
ヘリに連れて行かれる仲間たちのもとへ、紘汰と晶も近づいていた。しかし紘汰はその場に残り、晶に「皆に伝えてくれ。戒斗やザックのことは俺に任せろって。先に街から避難しろって」と告げ、1人戦いに赴く。
そんな紘汰へ、舞は本当にこれで良いのかと問いかける。以前、舞や戒斗からどんな未来を望むのか問いかけられた。紘汰は何となくそれが見えてきたから、それを果たしていく。戒斗、そして舞のために。紘汰は戒斗と同じく、インベス軍団を従え、「迎えに行くよ舞。そう長くは待たせない」と戦いに臨むのだった。

対峙する紘汰と戒斗。紘汰は戒斗に、一体何がしたいのかと問いかける。戒斗は、今の人間では実現し得ない世界を創り上げると宣言する。それは弱者が踏みにじられない世界。誰かを虐げるためだけの力を求めない、そんな新しい生命でこの星を満たす。舞と共に、知恵の実を使って。
今の時代ではそれは無理なこと。それが戒斗の生きてきた時代。誰もが強くなるほど、優しさを忘れていった。強くて優しい奴も大勢おり、世界を守ろうと必死だったが、そんな奴から先に死んでいった。優しさがあだになって、本当の強さに至れなかった。戒斗は紘汰もまた同じだというが、紘汰は「俺はお前だけには負けない。お前を倒し、証明してみせる。ただの力だけでない、本当の強さを!」とオレンジロックシードを握り締める。戒斗も「それでいいい、貴様こそ俺の運命を決めるのに相応しい!」とバナナロックシードを構える。紘汰は鎧武オレンジアームズに、戒斗はバロンバナナアームズに変身する!

サクラハリケーン、ローズアタッカー、ダンデライナーを乗りこなしながら激突する鎧武OとバロンB。バロン側の巨大インベスに対し、鎧武はジンバーレモンアームズで対処。バロン・マンゴーアームズと激突後、巨大インベスをカチドキアームズの火縄大橙DJ銃で撃破。そして遂に戒斗はロード・バロンへと変貌し・・・!


感想
リーダーを引き継ぎ、仲間を守る誇らしさに気づいたザック。かつての仲間である戒斗を倒してでも、守るべきものを守りたかった。戦いではバロンBに敗北してしまいましたが、戒斗も認めるほどの強さを有していました。紘汰のいう、強くて優しく、世界を守ろうと必死だった人間の1人が亡くなってしまいました・・・ナックルになってから最後まで、信頼できる、頼りがいのある仲間でした。お疲れ様でした。

もう1人、戒斗を守ろうとした耀子も死亡。去り際、自分が知恵の実を手に入れていたとしたら、自分を求めてくれるかと問いかけていました。それに対し戒斗の答えは「耀子は耀子。知恵の実は知恵の実だ」というもの。
舞から「私と知恵の実、ホントに欲しいのはどっち?」と問われたときは「区別はしない」と言っていたのに対し、耀子の場合は知恵の実と区別していました。これは、知恵の実の力が手に入る・入らない関係なく、戒斗にとって耀子は必要な存在だったということだと思います。例え知恵の実が手に入らずとも、耀子には戒斗が求めるほどの魅力があったのでしょう。彼女もまた、自分の手で生み出した王の行く末を見届けるという思いに変わりはありませんでしたし、その意思の強さも感じ取れました。

そして幻影貴虎兄さんも、今回で消えてしまったのでしょうか?光実に「何者にもなれなかった」ことの意味を考えるように告げていましたが、それは、これから何者にでもなれるということだと思います。既に運命を決定付けられた紘汰や戒斗とは異なり、光実は黄金の果実を手にせず、ヘルヘイムの力でオーバーロードにもならない。ヨモツヘグリアームズで命を落とすことも無い。どんな風にでも生きていけることが、どれだけ幸せなことか。

既に姉の手料理を食べられないほど、ヘルヘイムの果実の旨味を感じるようになってしまった紘汰。ここまで変わってしまった今でも、正しい人たちの味方ができる。自身が正義として力を振るうのではなく、あくまでも「正しい人たち」の味方が出来るということが気になりました。それぞれが、それぞれの正しさを信じて戦う中、紘汰は自分の信じた正しさの盾となり、力となることができる。例え人間でなくなっても、オーバーロードになっても、正しさの味方が出来る。紘汰の心の強さを感じさせられます。

そんな紘汰が立ち向かう、戒斗が臨むのは弱者が踏みにじられない世界。今の世界ではそれは無理だと判断し、世界を作り変えようとしています。やろうとしていることの正しさは感じますが、その方法が問題。紘汰が今の世界に生きる人々の可能性を信じるのに対し、戒斗はそれを信じない。育ってきた環境の違いでしょう。
弱者が踏みにじられない、誰かを守ろうとするという思いには2人に違いは無いように感じますが、この戦いの結末はどこに向かうのか・・・

残り数話。果たして黄金の果実の行方、光実や城乃内はどうなっていくのか・・・
コメント (2)   トラックバック (4)

仮面ライダー鎧武 第44話「二人の目指す未来は」

2014-09-07 09:36:57 | 仮面ライダー鎧武
仮面ライダー鎧武 第44話「二人の目指す未来は」

雨の中、ペコとチャッキーは傷ついた紘汰を発見した。傷の具合から諦めかけたものの、チーム鎧武のアジトへと運ぶことに。
一方の舞は時間の中で迷子となってしまい、あり得た可能性の世界へとたどり着いてしまった。そこでは鎧武、バロン、龍玄、斬月がインベスなどを率いて、争う光景だった。元いた時間の流れに戻るためには、未来がある程度確定される必要がある。黄金の果実を手にする可能性があるのは紘汰か戒斗のみ。どちらの未来が観測されるかで、舞の戻れる時間軸は決定される・・・


元の世界にあった舞の体は、金色の粒子となって消えてしまった。サガラは、舞が人間を、時間を超え、並行世界に迷い込んでしまっていることを告げる。戒斗たちは既に時間を越えた舞から、運命の選択を問われている。舞は今や始まりの女。選ばれた者に黄金の果実を渡すことが役目。黄金の果実を誰が手にするかが決まれば、舞は戻ってくる。しかし光実は、人間としての舞がいないのは、死んでいるのと同じだと諦めていた。戒斗は、そんな光実を見捨て、「何度世界に打ちのめされようと戦うことをやめたりはしない」と覚悟を決めていた。

鎧武のアジトで紘汰を看病する晶たちは、紘汰の深い傷が治りかけていることに驚いていた。
紘汰は夢の中で、舞と出会う。舞は「私には運命を変えられなかった」と涙声で語りだす。紘汰、光実、戒斗、誰にも傷ついて欲しくなかったが、皆が苦しむ中、見ているだけしか出来なかった。「全部終わってしまう。何もかも無駄になってしまう」と落ち込む舞に、紘汰は「バカだな舞は。なんで全部1人で背負い込んでるんだ。お前が前に言ってくれたじゃないか。1人で苦しまなくていいって。あの言葉があったから、俺は今まで頑張れたんだ。だから今度は俺が同じことを言ってやる。一人で苦しむな。俺が舞と一緒に戦ってやる」。舞は、既に人間ではない自分と一緒になるということの重さを告げるが、紘汰は「ずっと前から決めてたことだ」という。
だが舞は、紘汰にそうなって欲しくないからこの力を受け入れた。紘汰は「俺たち確かに、たくさん間違えて、たくさん苦しんだけどさ、だけど全部、全部自分で選んだ道なんだ。だから運命なんて関係ない。運命が変えられなくたってどうってことねぇよ。だってまだ未来は決まっちゃいないんだからな」と前を向く。変わらぬ紘汰を前に、そんな紘汰だから信じられたと舞。
しかし、未来が決まっていないのは確かだが、それは戒斗が全てを変えてしまう可能性もあるということ。紘汰と戒斗は違う未来を見ている。2人の未来は決して交わらないと告げ、舞は消えていった。


戒斗の腕の傷は治り、ヘルヘイムの毒は戒斗の力になった。そんな戒斗を見て、自分の眼に狂いが無かったと確信する。耀子は、自分の元で王を生み出し、その生き様を見届けることを望みとしていた。「私の王は駆紋戒斗。あなただと、そう決めたの」という耀子に、戒斗は「いいのか?お前が生み出そうとしている王は、世界を滅ぼす魔王だぞ?」と問うが、「それが何か問題かしら」と耀子は告げる。

そして戒斗は、自分が望む未来を手にするために、何かを始めようとしていた。彼を探していたザック、城乃内は彼を見つけ、近づこうとするも、戒斗の雰囲気が変わったことに気づいた凰蓮が2人を制した。戒斗は突如クラックを開け、インベスを召喚して見せた。この力を使い、古い世界を破壊しようとする戒斗。そして耀子もまた、凰蓮の前に立ちはだかり、凌馬が持っていたドライバーを使い、マリカ・ピーチエナジーアームズに変身する。

「戦場ではあんたのような人間をたくさん見てきたわ。力に溺れたわね」と、凰蓮はブラーボ・ドリアンアームズに、城乃内はグリドン・ドングリアームズに変身する。ブラーボDとグリドンDがマリカPEや2体のインベスと戦う中、戒斗は植物を操り、ブラーボDとグリドンDを別の場所へと移動させ、彼らの前でロード・バロンとしての姿を見せる。
戒斗は、ロード・バロンは黄金の果実を手に入れ、世界を作り変えようとしていた。ロード・バロンのみならず、インベスやマリカPEも戦闘に加わり、ブラーボD、グリドンDは苦戦を強いられる。
戒斗に、「本当に世界を滅ぼすつもりなのか」と問いかけるザック。戒斗は反対に、「お前が求める未来はなんだ!」とザックに問いかける。ザックは苦しむ仲間たちを見つめ、ナックル・クルミアームズに変身する。だがその拳が狙ったのは何とグリドンDだった。戒斗についていくと宣言したナックルCは、マリカPEとの連携攻撃で、グリドンDをドライバー、ロックシードもろとも撃破。更にドリアンDもまた、ドリアンオーレを放ちロード・バロンに立ち向かうも、ロード・バロンの攻撃によって吹き飛ばされ、ドライバー、ロックシード共々粉砕されてしまう。戒斗は「他の連中にも伝えろ。俺の前に立ちふさがるなら容赦はしないと」と警告し、去っていった・・・


凰蓮と城乃内は、戒斗の暴走とザックの裏切りを仲間たちに告げる。凰蓮から出陣を止められた紘汰だが、「行かせてくれ!このままじゃきっと、取り返しのつかないことになる!頼む」と懇願し、先に向かう。
戒斗は大量のインベスを召喚し、インベス軍団を作り、沢芽市の外へ打って出ようとしていた。その前に紘汰が現れた。戒斗は舞が始まりの女となり、この時間軸から消え、再び未来でめぐり合うためには、黄金の果実を手に入れるしかないと説明する。その資格があるのは戒斗と紘汰だけ。戒斗は「この世界を破壊し、舞と黄金の果実を手に入れる!決着をつけよう、葛葉紘汰」と宣言する。そんなことを舞が望むはずが無いといっても戒斗は聞かず、「それがどうした!」とバロン・バナナアームズに変身する。「もうやめてくれ!戒斗!」という言葉も聴いてもらえず、紘汰は鎧武オレンジアームズに変身し、彼を止めようと試みる。

バロンの猛攻の前に、鎧武Oはカチドキアームズを身に纏う。バナナスカッシュにより苦戦を強いられるも、バナナスパーキングに対し火縄大橙DJ銃からの一撃を放ち、何とかバロンBを変身解除に追い込んだ。鎧武KDは変身を解除し、戒斗を見つめる。紘汰の目の前で戒斗は立ち上がり、笑みを見せながらロード・バロンへと変身した。戒斗も自分のようになったことに驚く紘汰。

紘汰はロード・バロンの力で吹き飛ばされてしまい、先の戦いで受けた傷に苦しみだす。「全力で来い!」というロード・バロンに、紘汰は「何でなんだよ戒斗。俺は、お前が世界を救ってくれるってんなら、黄金の果実を譲っても構わないと思ってたのに!」と叫ぶ。ロード・バロンは「くだらん!どうして世界を救う義理などある?むしろ舞を手に入れるためだけに世界を滅ぼしても構わない。俺はそう判断した!」とグランバリャムを振るい、紘汰を襲う。「お前って奴は・・・お前は俺が止める!」と紘汰は鎧武・極アームズへと変身する。
無双セイバーを手に、ロードバロンと戦う鎧武KW。無双セイバーがロード・バロンを切り裂くが、またも治りきっていない傷に苦しむ鎧武KW。
苦戦する鎧武KWを見たザックは、突如飛び出し、ナックルCへと変身する。「お前に勝ち目は無い!」というナックルCに「だからってお前はこんなこと許せるのかよ!」と鎧武KW。するとナックルCは「今は退け」と呟き、鎧武KWを両の拳で吹き飛ばす。変身解除に追い込まれた紘汰は、そのまま逃亡を図る。戒斗は、ザックに余計な手出しはするなと忠告する。

「今は退け」ザックはどうするつもりなのか・・・?


感想
鎧武第1話、冒頭のシーンがここに来て繋がってきました。あれはあり得た未来の1つ。しかし、既に光実や貴虎が手にする可能性は摘み取られているため、紘汰か戒斗、いずれかが勝利者となった未来へ舞はたどり着くとのこと。並行世界であっても、「紘汰or戒斗が勝利した」というのを手がかりにすれば、元の世界に戻れるということなのでしょう。

「どうして世界を救う義理などある!」と戒斗。皆に生きて欲しいという願いのために自らオーバーロード化することを選んだ紘汰とは異なり、徹頭徹尾自らのためにのみ力を振るう戒斗。舞のためだけに、世界を滅ぼしても構わないとまで言い切りました。そこまで戒斗の中で、舞が大きくなっていたとは。舞を愛しているというよりは、舞の強さを認め、自分のものにしたいといったところでしょうか。

そんな彼についていくことを決めた耀子。「ドライバー壊れてなかったっけ?」と思いましたが、凌馬のドライバーを拾っていました。マリカ・レモンエナジーアームズとかも見られるのかな。
そして同じく凰蓮たちを裏切ったかに見えたザックでしたが、どうやら自ら戒斗を止めるために近づいた様子。最初はチームバロンの1人であり、名前も殆ど頭に入っていなかったのに、ここに来て活躍の場が与えられるとは予想外でした。傷つく紘汰たちを見て、「いてもたってもいられない」というのが表情や仕草から伝わってきました。アーマードライダーの中では珍しく、初登場時から今まで、紘汰の味方というのが変わらないライダー・ナックル。次回はどうなるのか・・・そして光実はどうなるのやら。

もうそろそろ最終回。でも来週は出かけるので見るのは夜!(苦笑。

そして新ライダー・ドライブの予告も始まりました。車に乗るライダーとのことで、アクションシーンがどうなるのか気になります。パッと見、レッドバスターを思い出しました。
コメント (2)   トラックバック (5)

仮面ライダー鎧武 第43話「バロン 究極の変身!」

2014-08-31 09:58:17 | 仮面ライダー鎧武
仮面ライダー鎧武 第43話「バロン 究極の変身!」

紘汰は人間を辞め、戒斗はヘルヘイムに蝕まれ、光実は命と引き換えに最後の力を手に入れていた。全ては黄金の果実を司る舞を手に入れるため。何故自分たちなのかという舞の問いに答えは無く、たまたま運命を開く力を手に入れてしまっただけだとサガラ。しかし、今舞の手には万能の力を有する禁断の果実がある。舞の「皆の運命を変えることも出来るのか」という問いに、「試すことぐらいはできる」とサガラ。そして舞はその力を受け入れることを決意する。

例え死んでも紘汰を止めようとする龍玄・黄泉Y。「舞さん・・・振り向いてくれなくてもいい。もう二度と合えなくなったとしても、葛葉紘汰、あんたに渡すぐらいなら!」とヨモツヘグリスカッシュを放とうとする。それに対し、鎧武KWは無双セイバーを構える。龍玄・黄泉Yは槍の一撃を鎧武KWに放つが、鎧武KWは無双セイバーを捨て、その攻撃を受け入れた。龍玄・黄泉Yが動揺している隙に、ヨモツヘグリロックシードを奪い取り、光実の変身を解除させる。

「だって、俺たち、この間まで仲間だったじゃないか・・・」と紘汰はヨモツヘグリロックシードを握りつぶす。「お互い、どこで間違えたのか、どこが分かれ道なのか。正直俺にはよく分からない。でもな、そんなに昔の話じゃないと思うんだ」と、紘汰は光実にすがりつき、「だから、引き返そう」と告げる。
「引き返すなんて、無理だ」という光実は言うが、紘汰は「バカだなミッチ。これから先、どれだけ長く歩くか分かってんのか。それに比べりゃ、大した事ねぇって」と語る。

「そんな理由で僕を許すというのか」「あぁ許す。だからお前も許してやれよ。今日までの自分の間違いを」そういって紘汰は地面に倒れた。1人残った光実は、「許せるかよ・・・許されるわけないだろう!!」と地面に拳を突き立て、涙を流す。「こんなんじゃ僕は、何一つ・・・」と泣き崩れる光実だが、「いや、まだだ。まだ残ってる」と立ち上がり、歩き出す。「せめて・・・せめて舞さんだけはこの手で救う。それができたら、こんな僕でも、あんたに許されるだけの価値があったと思えるよ。紘汰さん」そう言い残し、光実は凌馬の隠れ家へと戻っていった。


光実を迎えた凌馬は、光実が無事に帰ってくること、紘汰を倒したことに驚いていた。そしてオペは成功したとのことだが、光実が見たのは、白い布で覆い隠され、身動き1つしない舞だった。それを見て光実は全てを悟った。
凌馬は、「心臓と完全に融合していた」禁断の果実を取り出すことに成功していた。凌馬にしてみれば、自分も黄金の果実を狙っているのに、何故自分の言葉を鵜呑みにしたのか理解できずにいた。そして光実が自分を利用し舞を救おうとすることも分かりきっていた。

光実はゲネシスドライバーを取り出すも、凌馬はゲネシスドライバーに埋め込まれたブレーカーを落とすキルプロセスを発動させ、ゲネシスドライバーは使用不能に陥ってしまう。それも、いずれ他のベルトオーナーとの衝突が分かっていたからこその仕掛けだった。
貴虎から、何故悪い子に育ってはいけないか教わっていなかったのか、と光実を追い詰める凌馬。凌馬は「嘘つき、卑怯者、そういう悪い子供こそ、本当に悪い大人の格好の餌食になるからさ!」と光実の首を締め上げる。だがその時、黄金の果実が光り輝き、オルタナティブ舞が姿を現した。O舞は光実の頬に手を当て、そんな辛い思いをしなくていいという。
O舞は、こんな哀しい結末にならないように、精一杯のことをやってみると光実に告げる。そして「これでお別れだよ。でもね、あなたと一緒に過ごした時間を、私は決して忘れない」と言い残し、去っていった。


O舞は時間遡行を行い、紘汰、光実、戒斗の前にそれぞれ現れる。だがサガラが忠告したように、時間の強制力は絶大。思うような言葉を伝えることができなかった。
かつて紘汰がカチドキロックシードを手にし、ユグドラシルに乗り込んだ時間。そこでO舞は、サガラに英雄に相応しい人は他にいたはずだと問いかける。いつもは誰が果実を掴むのかは分からないが、今回はあらかじめ未来からの干渉を受けている奴が3人もいたとサガラは語る。今回のレースの本命をO舞が教えてくれていたようなもの。流れる時間の中で、舞はどうすれば良いのかと迷うのだった・・・


戒斗、耀子はペコたちの連絡を受け、凌馬の隠れ家に突入していた。そこで初めに見たのは横たわって動かない舞、泣き崩れて何も答えない光実、そして空間跳躍の計算を続ける凌馬だった。一度は黄金の果実を手に入れたのに、どこに行ったのか、凌馬は必死に突き止めようとしていた。

そこで耀子から舞の状態を知らされた戒斗は、2人同時に変身しようとするも、光実同様キルプロセスを発動させられてしまい、ゲネシスドライバーは使用不能に陥ってしまう。だが古い戦極ドライバーには、ブレーカーが仕込まれていない。そもそも仕込む必要が無い。戒斗はバロン・バナナアームズへ、凌馬はデューク・レモンエナジーアームズに変身する。

バロンBではデュークLEに全く敵わない。凌馬の脅威は、妙なロックシードを使い、古いドライバーのまま強くなっていた紘汰だけだった。しかしそれも光実が排除してくれた。それを聞いて動揺するバロンB。もう自分に怖いものは無いと、デュークLEはソニックアローの一撃で、戒斗を変身解除に追い込む。戒斗はドライバーとロックシードを吹き飛ばされたものの、尚も立ち上がり、ドライバーを手にして変身しようとする。だがその時、傷がうずきだした。凌馬は一目見ただけで、その傷が手遅れだと気づく。

「痛みには慣れている。この程度の痛み、どうということは無い」と戒斗は言うが、「意思の力でどうにかできる苦痛ではない」と凌馬。しかし戒斗はそれでも立ち上がり、「ガキの頃から、俺はずっと耐えてきた。弱さという痛みにな!」とヘルヘイムの果実を手にとる。戒斗の体にはとっくにヘルヘイムの毒が回っている。「あんたも実験は大好きだろう!ここまで毒に慣れた俺が、こいつを食ったら一体どうなるか!」という戒斗に、凌馬は「正気か、貴様!」と問いかける。

戒斗は「初瀬と同じくらいにはな」と果実を食してしまった。迫る戒斗に、後ずさる凌馬。そして戒斗は、オーバーロードと同等以上の力を持つロード・バロンへと変貌した!
ヘルヘイムの力、世界を蝕み、染め上げる力を手に入れながらも、尚も戒斗は意識を保っていた。「許さん、許さんぞ!私のドライバーに頼らず、人間を超えるなど!」凌馬はデュークLEに変身し、ロード・バロンへと立ち向かう。「なるほど、それが貴様のこだわりか。案外つまらんプライドだな」とデュークの一撃を軽々と受け止め、吹き飛ばす。ロード・バロンはデェムシュのようにガス状になってデュークを連れ去りながら攻撃し、レデュエのように植物を操り、凌馬の体からドライバーを引き剥がし、縛り上げる。

こんな状況でも凌馬は「私の才能が、研究が、唯一価値のあるものなんだ。この世界の真理なんだ!」と叫ぶ。ロード・バロンは「貴様の心理など、机上の空論!だが、俺の心理はこの拳の中にある」と凌馬を吹き飛ばす。壁にたたきつけられ、落下した凌馬は、尚も立ち上がり、いずれ戒斗に破滅の運命が訪れることを告げ、屋上から姿を消す。
しかし戒斗は、自分を滅ぼす運命にさえも屈しないという意思の強さを見せ・・・



感想
「バカだなミッチ。これから先、どれだけ長く歩くか分かってんのか。それに比べりゃ、大した事ねぇって」この紘汰の台詞に涙腺がやられそうになりました。確かに一度道は分かれてしまったけれども、何年、何十年も前の話ではない。これから歩む道のりに比べれば、引き返す道のりなんて短いもの。と同時に、この世界が滅びるのではなく、この先何十年も続くという未来を見据えている台詞でもありました。こんな状況になってもなお、光実を仲間として受け入れ、許し、彼の命を救おうとした紘汰の姿はとてもカッコよかったです。瀕死の彼の復活は果たして・・・?

光実も彼を「紘汰さん」と呼び、せめて舞だけは救おうとしたものの、卑劣な凌馬によって舞の命は奪われてしまいました。オペに邪魔なのは紘汰だけではなく、光実も同じだったのでしょう。彼らがいない間に心臓と融合した黄金の果実を取り出していたことに絶望した光実。舞をロシュオのもとに預けた時といい、どうにも詰めが甘いというか、何でも自分の思い通りに動くと思っている悪癖が発動してしまいました。

嘘つきや卑怯者といった悪い子供は、本当に悪い大人に利用される。そんな悪い大人は、強い意思を持った子供に敗北する結果となりました。戒斗は、これまでヘルヘイムの毒におかされながらも、ドライバーで凌ぎ続けた結果、ヘルヘイムの毒をも越えた力であるロード・バロンを手にすることに。どことなくバロン・バナナアームズとデェムシュを足して2で割った印象を受けます。
紘汰はどんな状況でも諦めず、前に進む意思の強さでジンバー系やカチドキ、極の力を授かってきましたが、戒斗は力を求め、あがき続けた結果、自分自身で新たな力を手にすることになりました。意思の強さで、新たな力を手に入れた点は似ていますが、どこかが違う2つの力。いずれ激突する日が来るのでしょう。

しかし、凌馬はどこまでも仲間というものを信じていなかったというのが、改めて描かれていました。ゲネシスドライバーにブレーカーを仕込んでおくとか、用意周到というか、何というか・・・それでも「ドライバーなくして人間を超えることはできない」と、ある意味自分の研究を過信した結果が今回の結末だったのでしょう。ロード・バロンにボコボコにされながらもしぶとい凌馬でしたが、最後は屋上から飛び降り、姿を消すことに。あれはロード・バロンという、自分の研究を否定する存在に殺されるぐらいなら、自らの意思で死ぬということなのでしょうか。

そして、これまで登場したオルタナティブ舞は、全て未来の舞による忠告だったことが判明。しかし時間の強制力には勝てず、思ったことを話せず、未来を変えることは現状出来ませんでした。過去を変えられないのなら、変えるとすれば今か未来。舞がどう動くのかも今後のカギですね。

新たなライダーも動き出したところで、鎧武はそろそろクライマックス!
コメント (6)   トラックバック (5)

仮面ライダー鎧武 第42話「光実!最後の変身!」

2014-08-24 09:57:24 | 仮面ライダー鎧武
仮面ライダー鎧武 第42話「光実!最後の変身!」

捕らわれていた人々を救い出したザックたち。駆けつけた紘汰も晶やラット、リカの無事を喜ぶ。安心するのはまだ早く、人々を街の外に連れて行かなければならない。と、そこにインベスたちが現れ、紘汰は鎧武ジンバーレモンアームズに、戒斗はバロン・レモンエナジーアームズに変身し、その間に城乃内たちは人々を逃がす。

倒れた舞を看病するペコとチャッキー。そこへ光実が現れ、2人の制止も聞かず、慌てて舞に駆け寄る。光実は、舞の異変に、やはり舞の体に黄金の果実が取り込まれていると気づく。そこへ凌馬も現れ、このままで舞の体が持たないため、どこか病院へ運び、自分が何とかすると言い出した。

インベスたちを倒すことは出来たが、オーバーロードがいなくなってもヘルヘイムの侵食は止まるわけではない。オーバーロードは単に侵食を早めていただけ。倒したところで止まりはしない。紘汰は自分の手でヘルヘイムを止めようとするも、戒斗はむしろヘルヘイムをも取り込んで進化するべきだと言い出した。それではオーバーロードと同じだと紘汰は指摘するが、戒斗は弱ければ人類も同じ道をたどるという。戒斗はただ、オーバーロードの横暴が気に食わず、何を守ったつもりも無いといい、去ってしまい、耀子はその後を追っていく。紘汰はひとまず、舞を探すためチーム鎧武のアジトに戻り、ザックに姉を託して阪東の店で落ち合うことに。


凌馬たちは古ぼけた病院に舞を運びこみ、ペコとチャッキーは病院の一室に閉じ込められてしまう。凌馬と光実は、改めて舞の体内に黄金の果実があることを確認するも、何故ロシュオが彼女に託したのかを疑問に思う。
そこへ現れたサガラは「そいつは始まりの女になるんだよ」と語りだす。始まりの女が選んだ男こそが、黄金の果実を手にする英雄となる。黄金の果実は、種族の神話になぞって与えられるべきであり、始まりの女に果実を渡すのが、自分の務めだという。「我らは永遠にはびこるもの。空を超えて茂るもの。古き民に変革を促すものであり、あるいは、ただ単に蛇と呼ばれたこともある」そしてサガラは、自分の名は、光実たちが自分たちに与えた名前「ヘルヘイム」でもあるという。サガラはヘルヘイムそのものだったのだ。

舞の精神の中で、サガラは舞に語りかける。ロシュオは舞に、世界の終わりと始まりを見届ける役目を託した。新しい時代を始めるためには、今ある古い世界は滅びなければならない。だが、舞は世界の滅びなんて見たくなかった。しかし、そうはいっても、動き出した未来は誰にも止められない・・・

光実は、サガラに何故人類を滅ぼそうとするのかを問いかける。サガラは、滅びそのものは、人類が新たな段階に進化をする手段に過ぎないという。魚にはトカゲに、猿は人になって欲しい。それを何故と問われても、サガラはそのように生まれ、無数の世界を変えて宇宙を渡ってきただけにすぎない。
光実はただ、舞を守りたかった。しかし既に運命を選んでしまった光実は、今更引き返すことは出来ない。紘汰も戒斗も、自ら選んだ道を突き進んでいる。彼らがどこにたどり着くのか、いつでも見守っていると言い残し、サガラは姿を消した。


城乃内たちは阪東の店に集まっていた。オーバーロードを倒したとはいえ、クラックが消えたわけではない。「人間メシさえ食えれば何とかなるもんだ」とカレーを振舞う。晶は紘汰たちの帰りが遅いことを心配していた。紘汰は舞を探しており、戒斗と耀子の前にインベスが現れていた。2人は変身しようとするも、戒斗が突如苦しみだしたため、姿を隠すことに。そして耀子は、戒斗の左腕の怪我を知ることになる。戒斗はドライバーをつけていることで腕の傷の症状を抑えていた。しかし、それにも限度があり、このままでは死ぬ。しかし戒斗は、それすらも受け入れていた。

耀子は、本気でヘルヘイムの侵食を止めるつもりは無いのかと戒斗に問いかける。戒斗には、世界を救う気など全く無い。平和だった頃の世界には、自分の求めているものは何も無く、自分の居場所はすべてが滅んだ向こう側にしかないと考えていた。「世界が終わるか、俺が終わるか。一体どっちが先だろうな」そう言い切った戒斗に、耀子は「それでも私は、あなたを最後まで見届けると決めたわ」といい、彼の後についていくのだった。


凌馬は、このままでは舞がオーバーロードになる可能性が高いと指摘する。彼女を救うためには、体内の果実を摘出するしかない。凌馬には策があったが、紘汰が問題だという。紘汰は世界を救うために黄金の果実を必要としている、だからこそ、舞が始まりの女になることを望むはずだという。光実はそれを「バカな」と否定するが、凌馬は光実を「甘い」とし、自らオーバーロードになろうとする紘汰の異常性を提示する。そんな人間が舞のことを躊躇うと思うか。
紘汰に舞の治療を邪魔されたくは無い。しかし、紘汰の力は圧倒的。そこで凌馬は封印した試作品、装着者の生命力を吸って強大なエネルギーを発するヨモツヘグリロックシードを取り出す。もちろん命の保障は無い。凌馬は「愛する者のために命を捧げる・・・光実くん。君にはその覚悟はあるかな?大事なことだ、よく考えるといい」と、ロックシードを置いて部屋から立ち去ってしまう。

眠る舞に、光実は「もっと昔みたいな顔してよ!」と語りかけるが、舞の表情は変わらない。光実は「何でだろう、思い出せないや。あなた、昔はどんな顔してたっけ。僕は何を守ろうとして・・・何のために戦ってたんだっけ」と戸惑いを隠せずにいた。幻影貴虎は、これが光実の行いの結果であり、今更誰かと寄り添えるはずが無いと語る。
「それでもあなたは、僕にとって最後の光だ。あなたのためになら、こんな命、投げ捨てたって構わない」と決心する光実に、幻影貴虎は「お前の命に価値は無い。彼女の命とつりあうはずが無い。お前は、何もなしえないまま終わるだろう」と告げる。幻の兄に「もう黙っててくれよ」と静かに告げ、光実は紘汰の元へと歩き出す。


舞を探す紘汰の前に、戦極ドライバーをつけた光実が姿を見せた。「もうやめよう。俺たちホントは傷つけあう必要なんてないんだ」紘汰の言葉も聴かず、光実は何も勝ち取ることが出来なかったことを認めつつ、舞だけは何としても守り抜いてみせる!とヨモツヘグリロックシードをドライバーにセットする。そして森からではなく、どこか暗い闇の中からアームズが出現し、光実に覆いかぶさった。「ヨモツヘグリアームズ 冥・界・ヨミヨミヨミ」光実は苦しみながらも、龍玄・黄泉ヨモツヘグリアームズに変身してしまった。

ブドウ龍砲のみならず、キウイ撃輪を使用する龍玄・黄泉Y。変身を解けという紘汰の言葉にも耳を貸さず、龍玄・黄泉Yは「自分の命だからって、惜しむものか!」とブドウ龍砲からヨモツヘグリスカッシュを紘汰に放つ。紘汰も鎧武カチドキアームズに変身して、光実を止めようとする。だが、今度はライダーキックを受けてしまい、鎧武KDは倒れてしまう。だが、攻撃した龍玄・黄泉Yも苦しみだす。
彼を心配して駆け寄り、必死に説得しようとする鎧武KD。だが、龍玄・黄泉Yは「舞さんだけは失うわけにはいかないんだ!」と苦しみながらも、尚も戦おうとする。光実の覚悟を受けた紘汰は「それほどの覚悟なのか・・・俺も覚悟するしかないのか!?」と極アームズに変身する。鎧武極アームズは無双セイバーを、龍玄Yは斧を手に、再び刃を交え・・・


感想
「猿には人間になって欲しい」からの「猿の軍団」のCMで笑いましたw

ただただ舞を救おうとしていた光実。しかし、その途中で度重なる裏切りを経てしまい、オーバーロード側についてしまいました。レデュエと共に行動しながら、彼を信頼せず、ロシュオの傍に舞を置いたものの、そのロシュオからも信頼されず、黄金の果実は舞の体内に託されることに。舞を守ろうとして起こした行動の結果、舞を化け物に変貌させかけてしまう。結果、光実は何も成し得なかったことに・・・
かつて光実は「この笑顔を見ていられるのなら、僕はどんなことだってできる」と考えていました。しかしその結果が、笑顔が見られなくなるどころか、思い出せなくなることに。せめて彼女の命だけはと、自らの命をかけて舞を守ろうとする光実。その姿はどこか哀しいものでした。次回予告では久々に「ミッチ」呼びが出ていましたが、さてどんな決着を迎えるのか・・・

一方の戒斗は、ここに来てヘルヘイムすら取り込んで強くなろうと考えていました。自分の負傷すら厭わず、倒れたらそこまでだとする彼と、どこまでも見届けようとする耀子。ヘルヘイムすら取り込もうとした結果、何と次回はヘルヘイムの果実を手にしており、バロンは仮面ライダーキバのキングっぽくなっていました。ここに来て更に予想外の状況になるとは。

そして凌馬。光実を唆して、邪魔者である紘汰を排除し、黄金の果実の力を手に入れようとしているのでしょう。次回はバロン&マリカと戦うことになるようですが、こちらもどうなることやら。

ラスボスが一体誰になるのか。未だに想像がつかないこの状況。そもそもラスボスに該当する存在がいるのかどうか・・・
コメント (4)   トラックバック (5)