ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
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相棒17 第20話(最終回)「新世界より」

2019-03-21 09:02:16 | 相棒シリーズ
相棒17 第20話(最終回)「新世界より」

 遺伝子工学の世界的権威であり、最近は鳥インフルエンザのゲノム編集をしていた秋川教授が殺害された。警察は現場に反科学主義を標榜する「楽園の扉」のバッジが落ちていたことから、逮捕歴のある「楽園の扉」代表の阿藤に目をつける。
 一方、特命係は秋川教授の講演を途中退席した怪しい男女、成瀬と水原に注目する。2人の名前はかつて小説家・鷺宮が書いたシミュレーション小説「沈む天体」に登場する主人公と同じ名前だったのだ。加えて鷺宮は阿藤とも繋がりがあることも発覚。

 そんな折、死ぬ直前に秋川教授が暗証番号を変えていたラボの扉が開かれることになる。そこには秋川教授がゲノム編集をした致死率100%の新型ウイルスのアンプルが保管されており・・・ 


感想
 相棒17も気が付けばあっという間に最終回を迎えることとなりました。

 最終回では科学や情報社会に警鐘を鳴らす人物たちの思いが交差する物語でした。
 科学技術の発展によって作られてしまった新型ウイルスを用いてその危険性を知らしめようとする人物もいれば、文明の利器や情報を一切シャットアウトし、新たな世界を創ろうとする人物もいる。
 幾度と無く語られていることではありますが、科学やインターネットといった文明の利器は正しく使えば人類がより発展し、暮らしを豊かにしてくれるものである一方で、人を死に追いやってしまう危険性を有している諸刃の刃。インターネット上においては嘘か真か分からない情報が、その信憑性も分からぬまま拡散されることもあり、それによって現実で被害を被る人々がいる・・・と。

 ウイルスをばらまこうとした人物とは別に、新型ウイルスを作った犯人もいたわけですが、そっちの動機が何ともはた迷惑なものというか、ウイルスをばらまこうとした人物以上に身勝手すぎる理由と言いますか・・・あんなことのために人類が滅びそうになるとか、そりゃ伊丹さんも激昂しますって・・・やはり科学が恐ろしいというよりも、それを扱う人間の方がよっぽど恐ろしいです。

 特命係の2人も捜査に奔走したり、変装した際に冠城くんがやり過ぎたりといった見所はありましたが、個人的には伊丹さんの活躍が目立っていたなーと。必死に犯人を説得しようとしたり、最後まで身を挺してアンプルを守ろうとする様がカッコよかったです。


 世界を滅亡させかねないウイルスの蔓延、という点では危機感があったものの、最終回にしてはどことなく控えめだった印象も受けました。多分、幸子さん卒業という一大事が先週あったからだと思います(苦笑。
 最後は「花の里」で締めることもなく、新しいお店を探そうかという話も出ていましたが、次のシーズンでは見つかるんだろうか。

 そんなこんなで相棒17も終了。面白い話もありましたが、個人的にはやはり人情話も見てみたいと言いますか。基本シリアスな話が多いので、神戸くんが相棒だった時の三人組の話みたいに、事件は起きているんだけど人も死なないような話もあると嬉しいかなーと。

 何にせよ、やはり幸子さん卒業の衝撃が非常に大きかったシーズンとなりました。
 次のシーズンがあるとなれば、シーズン18。再登場を仄めかしていた平成の毒婦は帰ってくるのか。良いように使われまくっている青木は特命係を崩壊させようとするのかなどなど、気になることがありつつも、ともあれありがとうございました!
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相棒17 第19話「漂流少年~月本幸子の決断」

2019-03-14 07:26:09 | 相棒シリーズ
相棒17 第19話「漂流少年~月本幸子の決断」

 「あぁ、やっぱりなぁ・・・」と感じた相棒17、第19話は別れのお話。

 彬の決死の行動と幸子さんの覚悟によって、自らは影に隠れ、子供を道具にして罪を犯し続けた者の正体が白日の下にさらされることに。そして幸子さんは今回の事件のように、悪い大人に騙されて被害に遭う子供たちを側で支える、「花の里」を出て新たな一歩を踏み出すこととなりました。

 思えば「ついてない女」で特命係と幸子さんが出会ってから、「ついている女」「狙われた女」での予期せぬ形での再会、「つきすぎている女」で出所した後の彼女と再会し、「花の里」を任せてから随分長い時が経っていました。長い付き合いの右京さんだからこそ、彼女の心境をいち早く察していたのでしょう。
 そんな理解者に恵まれたことを喜んでか、「私は、本当に運の良い人間ですね」と呟く幸子さんと、「ついてない女」の時のように下に現れる「月本幸子」のテロップ・・・良いですねぇ。

 しかもその後には亀山くんを皮切りに、神戸くん、カイトくんとの回想シーンも入ってくれるのがまた良い。右京さんと神戸くんと一緒に笑ったり、悦子さんの社交ダンスを笑顔で応援したりと、本当に「幸せな子」であることが伝わってきます。
 冠城くんがグッと涙を堪える中で交わされた、右京さんと幸子さんの硬い握手。彼女は「花の里」からいなくなってしまいますが、2人の間に芽生えた絆や繋がりといったものは決して消えることが無いと、そう感じられたシーンでした。

 
 壮絶な過去を送ってきた幸子さんですが、そんなことは微塵も感じさせずにいつも穏やかな雰囲気で「花の里」にいてくれました。勘違いをしたり、おっちょこちょいなところもありますが、それでいて芯の強い部分も持っている、楽しくて頼もしい女性でした。
 「つき過ぎている女」の面接の際も今回も、自らの過去を隠そうとはしなかった幸子さん。包み隠さない彼女だからこそ、彬のみならず、これから彼女が相談に乗る子供たちも心を開いてくれることでしょう。

 
 正直卒業そのものは物凄く寂しいですし、これからもあそこにいて欲しい気持ちも強かったですが、ただ個人的には納得のいく卒業の形だったのでそこは良かったなと。右京さんと対峙してしまった負い目を感じて辞めるのではなく、自らの意思でやりたいことを見つけての卒業という、前向きな卒業だったのは好印象です・・・いや、ほんとダークナイト・・・

 ともあれ、長い間「花の里」の女将、幸せな子と書いて月本幸子さんにも、彼女を演じてくださった鈴木杏樹さんにも感謝の気持ちしかありません。ありがとうございました。あなたと、あなたがいる「花の里」が大好きでした。またいつか、「相談される女」など、相談員・月本幸子として出会える日が来ると嬉しいです。

 本当に、本当にありがとうございました。
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相棒17 第18話「漂流少年~月本幸子の覚悟」

2019-03-07 07:05:47 | 相棒シリーズ
相棒17 第18話「漂流少年~月本幸子の覚悟」

 とある夜。不法投棄された品を見繕っていた品田虎夫とその孫・直人は、レトロな衣装ケースの中から遺体を発見してしまう。虎夫たちは自分たちが不法投棄を疑われないよう、翌朝偶然知り合った幸子を証人に仕立て、あくまでも遺体の第一発見者になろうと企む。だが再び衣装ケースを開けると、そこに遺体は無かった。
 直人がうっかり遺体のことを口走ってしまったがために、幸子は特命係の2人に相談。そこから浮かび上がってきたのは、一見関係が無さそうなリフォーム店の店主の自殺だけだったが、右京はその自殺に怪しい点を見つける。

 一方幸子は、品田家にて孫の彬と出会う。当初は辛辣な物言いだった彬だが、幸子の過去を知り、彼女に相談を持ちかけて・・・


感想
 ・・・・・・・・・・・・・・・や・め・て!

 ・・・失礼しました。というわけで相棒17、第18話はまさかの前後編でした。こんな心臓に悪い話を2週間に渡って放送するとか鬼か何かで?本当にもう、幸子さんには幸せな子でいてもらいたいんだから、本筋に関わるのは嬉しいけれども、出来ることなら花の里で穏やかに女将やってて欲しいんですよ・・・


 いきなりの花の里スタートに加え、相棒16の第10話「サクラ」に登場した椎名智弘の話から始まった今回。話の流れから、幸子さんが「ついてない女」であったことが語られることとなりました。今もお綺麗ですけど、「ついてない女」の頃の幸子さんもまた美人ですねぇ・・・13年前ですか。

 そこから幸子さんの善意を利用した品川家に巻き込まれ、何やら訳ありの彬との交流を経て、とうとう右京さんと対峙することになったわけで・・・うん、まぁ、リフォーム店主の死の真相とか、彬の真相などが本筋なんでしょうけども・・・正直「わかった。で、幸子さんはどうなるの?」とひたすらに彼女の進退が気になりまして(汗。

 次回予告でも右京さんと対峙してるっぽい感じですし、仮に事件が円満解決を見たとしても、責任を感じて女将を引退してどこか遠くで暮らすとかそんな流れになりかねないんじゃないかと、不安で仕方がありません。
 思えばここ最近、珍しいメンバーが花の里を訪れていましたが、あれももう幸子さんのいる花の里を訪れる機会が無いから・・・とか、そんな理由なんじゃないかと邪推してしまいます。
 幸子さんを演じる鈴木杏樹さんは、朝のニュース番組も卒業との話を聴きましたし、もしかして相棒も・・・なんてこともあるのかなぁと、どんどん深読みしすぎてしまい、事件の内容が殆ど頭に入ってきていません(汗。

 「衝撃のラスト」が「幸子を救うために、かつて幸子に救われた智弘が活躍する!」的なラストであれば良いのですが、でもサブタイトル「漂流少年~月本幸子の決断」でしょ?・・・公式HPだとわざわざ意味深な花の里のカットも映ってますし、あの雰囲気だと「これがお2人に出す最後のお料理になります」とか言うんじゃないかと・・・

 とまぁ、そんな感じで不安で胸が一杯ではありますが、遺体発見時にちゃんと警察に通報しようとしたり、事あるごとに大げさに驚いたり、酔った勢いで彬の素性について商店街の人々に喋ったり、写真で騙される・・・
 と、幸子さんの善意を利用したのはあまり気分の良いものではありませんが、直人はどこか憎めないキャラクターでしたね。シナトラこと虎夫も、話が進むに連れて訳ありの彬をかくまっていたことが明らかになったところを見ると、1話完結の人情話に出来そうな雰囲気を感じた話でした。

 不安で胸が一杯ではありますが、とりあえずまた次回。


 幸子さんについては、「月本幸子」というキャラクターそのものが好きという理由もありますが、別の理由もありまして。
 昔、朝のラジオで鈴木杏樹さんの声を聞く機会があり、その当時はドラマ等もあまり見なかったので「名前と声は知ってるけど、顔は知らない」女優さんでした。で、その数年後に相棒に出演されているのを見て「あのラジオを担当していた方か!」と懐かしさと嬉しさを覚えたので、一層好きになった・・・という流れです。
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相棒17 第17話「倫敦からの刺客」

2019-02-28 07:28:08 | 相棒シリーズ
相棒17 第17話「倫敦からの刺客」

 都内で相次いで発生する殺人事件。捜査一課はこれを無差別殺人だと考えていたが、特命係は被害者たちの共通点を洗い出し、彼らの着信履歴に偽装発信された番号があったこと、そして過去に何かしらの犯罪に関わっていたことを突き止める。
 そんな折、何と右京のもとに、次の標的は右京だと告げるかのように右京自身の番号からの着信が入った。その背後には、ロンドンにいる右京のかつての相棒・南井十の影があり・・・


感想
 相棒17の最終回に向けた前哨戦・・・といった雰囲気のあった今回。

 今回は相棒16にも登場した元相棒にして、犯罪者の心に取り入り、罪の意識を感じられない犯罪者に自ら死を選ばせる存在・南井十が再登場。一見無差別殺人事件に見せかけて、その実犯罪に関わった者たちを殺させ、加えて自分の過去も消し去り、実行犯には再び死を選ばせる・・・とまぁ、相変わらず自分を慕う犯罪者の心を巧みに操り、証拠を残さず自分の目的を達成することに長けているようで。
 
 右京さんから連絡があった際も、何のことだかと、終始本当に分からないフリをしていました。刺客が思っていたよりも右京に執着してしまい、彼を挑発してしまった一方で、何事も無かったかのように右京と会話し、彼を必要以上に挑発することもしない・・・強敵感ありますねぇ。

 ・・・ありますけど、シーズン16の第1話・2話に出てきてそれっきりの田臥がどうなるかはさておいて、平成の毒婦と南井についてこのシーズン中に決着つける感じですかね?それとも南井との決着だけをつけて、平成の毒婦は元号が変わった次シーズンに、亀山くんの時よろしく「平成からの復讐」とでも名づけて決着をつけるとか?

 真っ直ぐすぎる正義と、歪んだ正義が火花を散らす日も近いところで、またじか・・・やめて!幸子さんを事件に巻き込まないで!巻き込むにしても「アンテナ」ぐらいの、ちょっと事件に関わる程度にして!もう散々ついてないことに巻き込まれ続けたんだから、幸せな子でいさせてあげてよ・・・曇るのやだよ・・・
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相棒17 第16話「容疑者 内村完爾」

2019-02-21 08:23:10 | 相棒シリーズ
相棒17 第16話「容疑者 内村完爾」

 小柳弁護士殺害事件の被疑者として、現場に居合わせた内村刑事部長が取調べを受けることになった。内村が黙秘を貫く一方、中園参事官から捜査権を与えられた特命係は早速動き出すものの、現場は神奈川県警が取り仕切っているため調べるのは容易ではなかった。
 特命係は殺害された小柳弁護士が、12年前に起きた通り魔殺人事件において犯人の須藤の弁護を担当していたこと、その事件の被害者の父親が内村刑事部長の大学の同期であることは突き止めたが、それと今回の事件との関連や内村が黙秘を続けている理由は依然として分からず・・・


感想
 座る者がいない刑事部長の椅子を丁寧に拭く中園参事官を見て「あぁ、いつ帰ってきても良いようにしているのかな」「染み付いた日課だから、誰もいなくてもついやっちゃうのかな」と思いましたが、その後自分で座ったのを見て「そういえばそういう人だった」と思い直しました(笑。

 さて今回は内村刑事部長が殺人事件の容疑者として取調べを受けることとなりました。その背景には12年前に起きた、大学の同期の娘が殺された通り魔殺人事件が関与しており、その中で人を殺した者と残された遺族の嘆き、履き違えた正義・自覚の無い悪意による犯罪が描かれていました。

 殺人が許されることではないにしろ、かつての通り魔殺人事件の犯人である須藤に関していえば、刑期を全うし、再就職して新たな一歩を踏み出していました。「罪には罰を」の一方で、きちんと反省した後はやり直す機会があっても良いのでは・・・とは思うものの、こればっかりは一概にこうだとは言いきれないところですね・・・今回の笹山夫妻のように、裁判や犯人の刑期が終わっても、事件そのものは終わっておらず、心の傷は癒えておらず、娘が戻ってくるわけでもない・・・となれば、当人にしか分からない様々な感情が渦巻いていることでしょう。

 最後に笹山夫妻は一つの答えを得たわけですが、あそこからどう踏み出していくのか気になりますね。和解とまではいかないにしろ、少しでも傷が癒えることを祈るばかりです。

 
 で、その一方では過剰なまでの「正義」を振りかざした者の、自覚の無い悪意による行為が描かれていました。
 最近たびたび不適切な動画の投稿に関するニュースを見ます。そもそもあの行為自体が悪いことだとは思うものの、それについて調べるのは警察や企業であって、ネット上の誰かではないと思います。調べる能力があること自体は凄いですし、一方で恐ろしくもありますが、それをわざわざネットに載せる必要はなく、然るべきところに連絡すれば良いのでは?と思ってしまいますね。
 正義は憧れる言葉ではあるものの、それが暴力を振るう都合の良い理由として使われることはあってはならないと、今回の事件を通して感じました。

 そんなこんなでまた次回。次回は元相棒、再び。
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相棒17 第15話「99%の女」

2019-02-14 07:52:40 | 相棒シリーズ
相棒17 第15話「99%の女」

 かつて有罪率100%の女と呼ばれていた元検事・倉田映子は、経産省の西崎譲の殺人事件において、被疑者の遠山千鶴の弁護士として再び特命係の前に姿を見せた。だが映子は、3年前の機密情報漏洩事件の担当検事であり、その事件で遠山は有罪判決を受けていたのだ。そんな彼女が何故自ら遠山の弁護に名乗りを上げたのか。
 遠山によると西崎は3年前の事件の真相を調べてくれていたといい、3年前も今回も誰かにはめられたという。特命係は3年前の機密情報漏洩事件の再調査に赴き、同時期に遠山とも付き合いのあったIT会社のエンジニア・片桐が自殺したことが発覚し・・・

感想
 冠城の知人である倉田映子の初登場は、相棒15の第8話「100%の女」。
 とある殺人事件の目撃証言が、警察の取調べと裁判とで食い違っていることがきっかけとなり、特命係の2人が動き出すことになる・・・という事件でした。あれがもう2シーズン前の話なんですねぇ・・・あの時は・・・その、ポケモンが忙しくて感想書いてなかったような・・・(汗。

 それはそれとして、そんな倉田映子が「99%の女」として、弁護士として再登場。これまでも前シーズンや劇場版の登場人物が再登場するというケースはありましたが・・・というか、幸子さんがまさにそんな感じですが。幸子さんは亀山くんの時に二度登場し、その後神戸くんの時にレギュラー入り、という流れでしたので、相棒をまたいでいることになります。
 一方、今回のように冠城くんが相棒になってからの関係者が登場すると、冠城くんとの付き合いも長くなったんだなぁと感慨深いものがありました。

 そんな今回の事件では、猫の画像と思わせておいて二次元コードを仕込む、身内や親しい人物に間違いなく本人の声だと証言させるほどそっくりな声が実は・・・というIT技術の活用が見られました。
 二次元コードについてはパッと見では分かりませんでしたし、声の方もよくよく聞けば機械っぽい気はするものの、呼び方の違いがなければ本人だと信じてしまうくらい精巧なもの。元々は声を失った方が自分の声で会話するための技術だそうですが、才能の無駄使いというか、愚かな使い方をしたもんですね・・・しかしいくら声を再現できたところで「相手の呼び方」までは再現できないし、本人同士でないと分からない。技術では再現不可能な人間の親愛の情によってその犯罪が暴かれたといったところでしょうか。

 
 かつては厳しい検事の世界で生きていくにあたり、100%の安心が欲しかった映子。「100%」に生きることは難しく、かといって自分の失点を認めて「99%」で生きることもまた難しいと思います。そんな中でも映子は自分が起訴した冤罪事件と真摯に向き合い、失点を恐れず真相の追及に奔走していました。
 そんな今回の映子は「100%の女」でいた頃よりも幾分穏やかな印象があったように感じます。事件の真相にたどり着いた特命係の2人を後ろから見つめる瞳には安心や信頼に満ちていたようにも感じられました。かつての事件がどこか寂しい空気のまま終わってしまったので、冤罪の隠蔽をしようだなんて考えていなかったと告げる映子や、遠山とも良好な関係を築けるようになった映子を見ていると、何だかホッとしましたね。



 幸子さんの「お疲れ様です」が心に染みたところで、また次回。次回は内村刑事部長が取り調べられる側に・・・いなくなっちゃうのかな・・・
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相棒17 第14話「そして妻が消えた」

2019-02-07 07:05:29 | 相棒シリーズ
相棒17 第14話「そして妻が消えた」

 ある夜。冠城は大学時代の講師である坂崎直哉から「妻が失踪した」との連絡を受け、右京と共に彼の家に向かう。
 妻である「オダエミ」こと坂崎(小田)絵美子は最近ストーカーに悩まされていたとのことだが、調べるに連れてストーカーが坂崎のパソコンから送られていることが明らかになったのを皮切りに、、絵美子と妹の麻衣の間で行われた坂崎によるDVに関するやり取り、坂崎と麻衣の不倫、そして血のついた凶器・・・と次から次へと様々な証拠が現れた。

 坂崎はDVはしていないと犯行を否定し、冠城は坂崎が殺したのであれば自分を呼ぶはずが無いと推測。そして右京はあまりにも多くの物証が揃っていることから、絵美子による自作自演の可能性も視野に入れていた。だがそのためには協力者と資金が必要となる。
 右京と冠城はそれぞれ別のルートから、絵美子の資産運用の担当者である田中小百合に近づこうとするが・・・


感想
 青木と幸子さんを引き合わせてはいけないと私の中の何かが囁く。

 さて今回は再び輝きを取り戻したかったキャスターの物語。あまりにも物証が揃い過ぎている事件。しかも全てが虚構ではなく、坂崎と麻衣の浮気は事実だったから性質が悪い。嘘の中に一つでも真相が混ざっていると、真実味が増してしまうって何かで言っていた気がしないでもない。

 絵美子は「坂崎の妻」ではなく「オダエミ」でありたかった・・・パッと見チャラチャラしておらず誠実なイメージがあったものの、その裏には強すぎるプライドが隠されていました。
 家に飾ってあったキャスターとして一線で活躍していた頃の写真の数々は、ファンである坂崎が飾ったものなのかどうか分かりませんが、あの写真を見るたびに「今の自分は本当の自分ではない」「坂崎の妻ではなくオダエミだ」という思いが沸々と湧き上がっていたことでしょう。かといって撤去してしまうと、「もう自分はオダエミではなく坂崎絵美子、坂崎の妻だ」ということを認めてしまうことにもなるでしょうから、撤去も出来ない。だったらもう一度輝きを取り戻すしかない。そんな思いもあったのかもしれません。

 そんな彼女に協力してしまった田中小百合も残念な結果に終わってしまいました・・・憧れの人物と一緒の仕事をして、親しくなれたと思ったら、絵美子のつまらないプライドに振り回されて、姉妹間の問題に巻き込まれて・・・絵美子にあることないこと吹き込まれて信じ込んでいる様が可哀想そうでした。

 激昂とまではいかなかったものの、「あなたのくだらないちっぽけな虚栄心を満たすために、田中小百合さんは命を落としたんですよ。この先、あなたが記者会見を開くことも、もう一度輝きを取り戻すことも、もう、永遠にないと思いますよ。」という右京さんのなかなかに手厳しい言葉に絵美子は呆然。彼女の中では「DV夫を許した心の広いオダエミ像」やら「同じくDVに苦しむ人々の団体の象徴として輝きを取り戻す」未来予想図が描かれていたのかもしれませんが、そんな未来が訪れることはなく。ただただ「自作自演の犯罪者:坂崎絵美子」として取り上げられていくだけでしょう。

 
 一方妹の麻衣も麻衣で・・・な感じでした。坂崎との不倫に関しても、愛情があったかどうか定かでないあたり怖い怖い・・・
 結局のところ、坂崎に関しては不倫こそすれ、犯罪は犯しておらず、絵美子を支えたいと思っていたのも事実だったわけで。小百合同様、小田姉妹に散々振り回されてしまった人物だったなと。麻衣から聴いた話を黙っていた点、浮気については問題ありだったにしろ、人を殺していなかった点にはホッとしました。カイトくんや芹沢、何だったら亀山くんの時にもありましたけど、こうした「主要メンバーの知人が事件を起こす」というケースは、捜査する側が可哀想に思えてきてしまうので苦手な部類に入ります。いや、無関係ならいいわけではないのですし、得意な部類の話なんて無いわけですけども、より一層寂しさなどを感じてしまうと言いますか。

 とりあえず幸子さんは怖くはないけど度胸は人の数倍はあるよなぁと思いつつ、また次回。たまには人情話やってくれてもいいんですよ・・・?
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相棒17 第13話「10億分の1」

2019-01-31 08:10:16 | 相棒シリーズ
相棒17 第13話「10億分の1」

 冠城は街で切羽詰った表情をしている女性・橋本美由紀と出会い、声をかける。彼女は「これからやらなきゃいけないことがあるんで」と告げて別れた数日後、遺体となって発見された。当初はビルからの転落自殺だと思われたが、右京は腕が胸の前にあることに違和感を抱き、そこから彼女の足跡を辿ることに。
 調べてみると、美由紀はフリマアプリを活用して効率良く稼いでおり、最後に母親の形見として指輪を出品していたことが判明。だがそれは指輪の取引ではなく・・・

感想
 美由紀を助けられなかった冠城くんに、伊丹さんは「なのにお前は何の役にも」と結構辛辣でしたが、救えなかったことは事実ですから何とも・・・

 さて今回はフリマアプリを活用した犯罪と、フリマアプリにより出会えた2人の物語。黒幕であるネオゴーストの柴田らは早々に捕まりましたし、彼らと取引をしていた人物については薄々分かっていました。だって字幕で名前表示されてたもんな!(笑。

 現実でもあれこれと話題のフリマアプリ。ちょっとだけ使用した日用品の取引や、指輪の取引と見せかけたロッカーキーの取引、更にはロッカーに本命の品物を入れておく・・・というやり方は、よく考えるものだなぁと。日用品を売る、なんて発想はありませんでした。

 そんなフリマアプリで出会った橋本美由紀と中野絢子。当初は絢子が事件に巻き込まれた側だと思われていましたが・・・な展開に。
 「分からないですよね、きちんと社会の一員になってる人には」という言葉から始まった絢子の自供。フリマアプリで売ることが目的ではなく、いつしか繋がりを求めるようになっていったとのこと。「イイネ!」がもらえるのが嬉しくて、購入者とのやり取りが楽しくて・・・SNSをやっている身で言うのもなんですが、そこまで大勢の人と繋がりたい!反応が欲しい!って思うもんなんですかね・・・個人的には私以外に誰か一人でも見てくれたら、それだけで十分嬉しいんですけども。

 そうして得た大事なはずの「繋がり」。けれども美由紀が人気の出品者になればなるほど、本当の彼女を知る者として嫉ましくなり、反応が薄い自分がつまらない人間だと思われて嫌だった・・・というのが何とも身勝手すぎます。確かにあの清掃員の「話し相手とかいないんだ?」という言葉はあまりにも心無い一言だとは思いますが、だからといって美由紀を身代わりに仕立て上げようとするなどの行為が許されるはずがありません。

 自分から繋がりを求め、自分から繋がりを断ち切りかねない行為をした絢子の一方、美由紀は「10億分の1」の確率で出会えた絢子を、そして彼女の子供を心から大事に思ってくれていました。絢子を助けようと知恵を絞って行動し、子供が危機に陥った際には自らの命を投げ出してまでも救おうと試みる。最期の安らかな笑みには、後悔など見当たりませんでした。
 てっきり美由紀の腕が胸の前に置かれていたのは、絢子が殺してしまい、せめて安らかにと思って遺体に触ったものかと・・・あんな理由があったとは、思いもしませんでした。

 絢子はもっと10億分の1の出会いを、手に入れた繋がりを大事にするべきだった。確かに大勢から反応を得られれば、それはそれで嬉しいことかもしれませんが、そもそもこの広大なネット世界において知り合い、現実で出会うことができ、仲良くなれるなんて奇跡のような確率です。その出会いをもっと大事にしていれば、美由紀を身代わりとしてでなく、彼女に相談することが出来ていれば、あるいは・・・と思わずにはいられませんね。
 そして一番身近な繋がりである子供も大事にするべきだと、そう感じたラストでした。忙しさで休む暇も無かったのかもしれませんが、子供の体調不良を感じたら休んで病院に連れて行くぐらいの対応は取るべきなのではないかと。

 
 自分が関わった美由紀は救えなかった。けれども、美由紀が守ろうとしたものは守ることができた。あわや冠城くんの進退に発展するかと思いましたが、どうやらそういったことはなさそうです。

 そういえば今回、いつものBGMがちょいちょい途中で切れる演出が多めでしたね。柴田が絢子の背後から声をかけるシーンは、先週に勝るとも劣らないホラーでした(苦笑。
 そんなこんなでまた次回。
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相棒17 第12話「怖い家」

2019-01-24 07:45:10 | 相棒シリーズ
相棒17 第12話「怖い家」

 宮川厚子は、夫・柊一と共に60年前に建てられた柊一の実家に引っ越したばかり。だというのに、改築の話が持ち上がって以降、相次いで心霊現象が起こり精神的に参ってしまっていた。
 そこで厚子の知り合いである中園参事官の妻から、中園参事官を経由して特命係に白羽の矢が立つことに。右京が今度こそ幽霊に会えるかもしれないと意気込む中、柊一の妹である小枝が訪れている昼時にも心霊現象が発生。そしてとうとう犠牲者まで出てしまい・・・


感想
 なんか昔「黒い家」ってホラー映画?ありませんでしたっけ。いや、ホラー苦手なんで見たことはないんですけど、実家のビデオテープ閉まってる棚にあった気がして・・・「絶対見たらダメな(眠れなくなる)ヤツだ」と思ってたので再生することはありませんでしたが(苦笑。

 さて「わざわざ怖い思いをしたがる気がしれない」という冠城くんの意見に全面的に同意した今回。本当にね!なんで金払って怖い思いして、夜眠れずに困らなくちゃいけないのかと!何故夏休みの朝っぱらから怖いアニメをやるのかと!何で子供番組のCMで怖いドラマのCMやるのかと!・・・当時はCMカットも出来ませんでしたから、その回だけ再生するの嫌になったりしましたね・・・

 それはそれとして今回は物凄く珍しいことに中園参事官が「花の里」にやってきて、特命係に心霊現象の相談・調査を依頼していました。これまでも中園参事官が特命係に依頼することはありましたが、「花の里」に来るのはかなり珍しいのでは。

 そんなわけで宮川家の調査を開始したわけですが、まさか犠牲者が出るとは思いもしませんでした。随分と引きつった顔するなぁ・・・と思っていたら、そのまま伊丹、芹沢、益子さんが出てきての現場検証には驚いた。殺すつもりが無かった、驚かすだけのつもりだったとはいうものの、場所が悪すぎるし、そんなんじゃ犠牲者も浮かばれませんって・・・
 被害者の方は結構押しの強い方のようにも見えましたが、考えてみれば昔から訪れる機会はあったとはいえ、引っ越して早々にあれやこれやと相談に乗ってくれていたわけですから、だいぶ心強い方だったな・・・と。

 事件そのものはやはり幽霊の仕業ではなく、人間の仕業でした。犯人にも概ね予想はついていたとはいえ「家の秘密を守るため」という理由はちょっと意外でした。妻への思いやりもあったんでしょうけども、それ以外に方法が無かったのかと。
 子供だったから仕方の無いこととはいえ、一度でも「秘密」の件について話していれば、絵の秘密等々も教えてもらい、少しは心の負担も軽くなっていたかもしれませんね・・・死体が埋まっている、と思い続けることも辛かったでしょうけども「両親が人を殺した」と思い続けての暮らしも辛かったと思います。

 
 事件は一応解決し、全てが明らかになった後の家はどこか晴れ晴れとした雰囲気が漂っていました。ここからやり直すことになっていくんでしょうけども、残された謎がまた一つ・・・というのもホラー映画あるあるだと思います。
 そういえばホラー回はカイトくんの時もあったなぁ・・・と懐かしみつつ、また次回。
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相棒17 第11話「密着特命係24時」

2019-01-17 07:54:54 | 相棒シリーズ
相棒17 第11話「密着特命係24時」

 テレビ局により捜査一課の密着取材が行われている中、弁護士が殺される事件が発生。カメラは伊丹や芹沢たちから、鋭い推理をする特命係の2人、オールバック刑事=右京とワイルド刑事=冠城へと注目していく。
 しかし内村がそれを許すはずも無く。ディレクターの野田は再び芹沢たちを追い始めることになるが、その事件には芹沢の同期だった元警察官・立花が関与していることが明らかとなる。

 立花は3年前の事件で、路上でナイフを持った男が女を襲う事件に遭遇。その際男を射殺したことの是非を問われ、今回殺害された弁護士から訴えられていたのだ。その弁護士が殺された現場近くに立花がいたことも明らかとなり・・・


感想
 はて。予告だと小林清志さんっぽい声だったと思うのですが。

 さて今回は密着特命係24時!と題して、テレビ局の密着取材が行われている最中起こった事件について描かれていたわけですが・・・
 如何にもな密着取材の番組だったのは冒頭だけでしたし、その後はディレクターの野田が芹沢たちについて回ったり、協力しようと思うがあまり勝手な行動をしてしまったり、その映像が事件解決の役に立ったり・・・といった具合なので、そこまで特命係に密着していたわけじゃないんですよね、今回。冒頭を除けばいつも通りの相棒だったかと。

 やるならやるで、いっそのこと全編に渡って密着取材の番組風で構成されていて欲しかったです。
 「この後、犯人との乱闘!?」みたいなテロップを入れたり、「続きはCMの後!」などのナレーションを入れたり・・・で、最後に内村が番組を見て怒るか、もしくは事件解決後に内容のチェックを行って、そこでボツを喰らって今までの苦労がパーになるとか、そういう流れでも良かったんじゃないかと。予告に反して期待はずれ感があったのは確かです。

 芹沢の同期・立花については、事情聴取のシーンが印象的でした。芹沢と同期ではあるものの、今の立場は容疑者と刑事。久々に再会した時の会話と比べて、事情聴取の際は終始丁寧な口調だったのが印象に残りました。
 伊丹から刑事としては甘いから「スイーツ芹沢」なんて呼ばれているものの、立花が同期だからといって庇い立てするようなことはせず、彼の間違いを涙ながらに告げる様は、甘さを捨てて一刑事として容疑者・立花に接する芹沢が描かれていて良かったかと。

 ・・・とまぁ、それぞれの要素は良いんですけども、混ぜてしまった結果、普通に落ち着いてしまった印象を受けます。全編密着取材番組風の構成にするか、芹沢をとことんメインに据えた話にするか、どっちかにして欲しかったなと思った第11話でした。

 「右京さんなら貴族刑事でも・・・」と思いつつ、そういえば「富豪刑事」なんてのもあったなぁと思ったところで、また次回。次回は遂に右京さんが幽霊とご対面?
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