ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
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「仮面ライダーオーズ  10th 復活のコアメダル」を見て

2023-04-21 19:36:53 | 仮面ライダーシリーズ
「仮面ライダーオーズ  10th 復活のコアメダル」を見ました。ネタバレを含む感想です。






 ……私は「映司が死ぬ」という情報を知ったうえで本作を見ました。「映司が生き返るまでアンクが憑依する」「映司の死を乗り越えて、アンクは自分の欲望の赴くままに旅を始める」など、映司を生かすにしろ殺すにしろ、希望のある終わらせ方であれば受け入れられたかもしれません。オーズ最終回でもアンクとの別れが描かれたものの、希望を残した終わり方でしたから。
 ですが本作のラストは……アンクが最後に見せた表情に若干の希望を感じないこともないですが、圧倒的に喪失感が勝る終わり方であり、この結末は正直受け入れられません。前情報一切なしに「復活のコアメダルってことは、遂にアンク復活だな!」と喜び勇んで見に行ってコレをお出しされたら……うん、嫌だ。

 一応、アンクと映司の会話シーンは多少響くものはありました。アンクにとって如何に映司が大切な相棒であるかが、あの涙から痛いほどに伝わってきます。それだけに、哀しみではなく喜びの涙を流して欲しかったと思ってしまい、何ともやりきれない気持ちになります。
 そんなこともあってか、全体的に空虚な雰囲気も感じられました。良いとこ無しのグリードたち、あっさり必殺技を破られる本編終盤の功労者・ラトラーターコンボ、時間稼ぎに過ぎないバースX……

 総じて、失ったものは大きく、得たものが殆どない作品でした。登場人物にしろライダーにしろ、とにかく勿体ないなぁと感じる場面が多かったですね。そして、トドメとばかりに流れるテレビ本編のOP……走馬灯というか、「楽しかったあの頃」を見せられたことでますます「何でこうなったんだろうなぁ」と空しい気分になりました。この後、過去に映司やアンクがゲスト出演した映画を見るたびに「この頃は良かったなぁ」「ここで終わっていればなぁ」と思ってしまうのも嫌ですね。
 「映司とアンクのコンビが見たい!」「後藤・伊達・里中バース揃い踏みを見たい!」「魅力的なグリードたちにもう一度会いたい!」「異国情緒あふれるクスクシエでくつろぐ様が見たい!」……そういった欲望を悉く無へと変える、ある意味プトティラコンボみたいな映画だったなぁ……
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「シン・仮面ライダー」を見て

2023-03-21 07:40:21 | 仮面ライダーシリーズ
 映画「シン・仮面ライダー」を見てきました。

 「シン・ウルトラマン」は「このシーンのオマージュかな?」というのは理解出来たものの、昭和ライダーに関する造詣は全くと言っていいほどないため、そちらの方面は一切分からず。ですが、全体的には結構楽しめました。ちょっと小難しくなった「シン・ウルトラマン」といった印象を受けました。

 冒頭から仮面ライダーの迫力あるアクションに一気にテンションを上げられると共に、容赦なく飛び散る血に戦慄していました。この生々しさが今後も続くのか……と不安な気持ちもありましたが、見終わってみると、序盤が一番血が飛び散っていたかなと。普通の人間だった本郷猛が自らの手で、足で相手の命を奪う覚悟が問われる場面もあるため、血を意識する序盤は多めに、血を受け入れた後半は少なめだったのかな?とも。

 本作を一言で言えば……やはり定番の「変身」ですかね。肉体のみならず精神も含めての「変身」。それに尽きるかと。
 突如として人ならざる力を身に着けた本郷が決意する「変身」。とある人類の救済を目的としたSHOCKERによる「変身」。孤独を好む一文字の「変身」。その身が人から変わったとしても、残せるもの、残り続けるものある。それもまた一つの「変身」。様々な変身の形が描かれていた作品でした。

 とはいえ、仮面ライダーも元は人間。本郷は定期的にマスクを外しており、それは自身が人であることを忘れないようにしているように見えました。それが特に顕著に感じられたのは、海辺でマスクを被るシーンですね。あそこで「マスクを被ったまま、するんだろうなぁ……」と思っていたら……あそこで素顔を見せるのが良いよね……
 また、仮面ライダーは万能ではないと感じさせられるシーンもありました。あそこの必死さ、たまらなく印象的です。


 そんな不器用さ、人間臭さを随所で魅せてくる本郷はもちろん魅力的ですが、彼と同じ仮面ライダーである一文字もとても魅力的な人物でした。特に、とある敵と戦った際の本郷と一文字の会話!互いの個性が存分に発揮されている会話シーンがめちゃくちゃ良かったです。本郷に負けず劣らず一文字が最高にカッコいいので、ぜひその活躍を映画館で見ていただきたいです。


 冒頭で述べたとおり、少々分かりづらいところもありましたが、それでも間違いなく楽しめた映画でした。ありがとうございました!サイクロン号かわいいよサイクロン号。
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「風都探偵」を読んでます

2022-03-05 07:06:36 | 仮面ライダーシリーズ
 相変わらず「風都探偵」は面白いっすねぇ…

 アニメ化も決まっている「風都探偵」。「仮面ライダーWの本編後の物語」というのを知った時には正直戸惑いがありました。昨今のスーパー戦隊や仮面ライダーオーズ等では○周年を記念した映像作品が作られることもありますが、番組終了直後のスピンオフ作品等であればまだしも、長い年月を経てからの続編というのはそんなに求めていないというのが正直な気持ちです。そこら辺は視聴者の想像に任せても良いと思いますし、これ以上登場人物たちが苦しむのは見たくないと言いますか…

 というわけで読む前は不安があったものの、今となってはそんな不安はどこへやら。毎回めちゃくちゃ面白くて、どのコマからも翔太郎とフィリップたちの声が聞こえてくるくらい、素晴らしい漫画だと思います。
 本編終了後なので、ダブルはファングとエクストリーム、アクセルはトライアルのメモリを所持しているため向かうところ敵なし!とはいかないのが面白いところ。決してエクストリームやトライアルが弱くなったわけではなく、個性豊かなメモリやその能力を限界以上に引き出す人物の登場などが物語を盛り上げてくれます。

 そこでダブルとアクセルもドライバーやメモリを一新!とはならないのがますます面白い。ダブル・アクセル両者ともに既存のメモリや武器の性能をフルに活用して打開策を見出していくのが最高にワクワクします。特にお気に入りなのが第9巻。本編のジュエル・ドーパントを彷彿とさせる強敵の攻略方法には痺れました。
 更に更に「本編後」ということで、成長した翔太郎とフィリップならではの戦い方も見られたりと、毎回どんなダブルとアクセルを魅せてくれるのか、今となってはとても楽しみです。単行本1冊で事件が解決するのも読みやすくて良いですしね。
 
 そんな「風都探偵」のアニメも楽しみなのですが、どこら辺までアニメ化するんでしょうね。事件は単行本1冊で解決するものの、本筋である「裏風都」にまつわる謎はずっと続いていますし…個人的には7巻までは見たいところですが、果たして。
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変身アイテムの思い出

2021-12-04 08:23:20 | 仮面ライダーシリーズ
 今日から仮面ライダーの新作映画のプレミアム特典付き前売り券が発売です。今回の特典はヒロミさんがちょっと使ったコンドルバイスタンプ!…わざわざ朝っぱらから並ぶかと言われると、ちょっと微妙なところですね…この手の類で買いに行ったのは、ビルドのゴールドラビット&シルバードラゴンフルボトルの時ぐらいだったかなーと。

 現状、リバイスのドライバーで買う予定なのはデモンズドライバーだけです。だったらコンドルバイスタンプは必須なんじゃないかと思わなくも無いですが、バイスタンプセットも買うかどうか迷っているレベルなもので…割かしいいお値段しますしね…ビルドドライバーみたいにめっちゃ遊ぶか?と考え始めると躊躇ってしまうのも正直なところ。

 思えば昨年のセイバー関連は一切手をつけていませんでした。プリミティブドラゴンだけでも欲しかった気もしますが、それだけのためにソードライバーを買うかと言われると悩みどころですしね。
 ゼロワンはゼロワンドライバーこそ買ったものの、持っているプログライズキーは少しだけ。メタルクラスタホッパーを買えなかったのは痛かったですが、リアライジングホッパーのキーはプレバンで買えたので良いかなって。あとやたらと遊びがいのあるアークドライバーも好き。マッハのマッハドライバー炎もですが、ベルト本体にアイテムを差し込む以外のギミックがあると楽しいですね。

 ジオウは…ネオディケイドライバーとネオディエンドライバーぐらいで、その前のビルドはキードラゴンが登場したあたりから色んなフルボトルを集めましたねぇ…エグゼイドはドライバーではなくガシャットのみを買って全部イトコに上げましたし、ゴーストは眼魂が手元に1個ある程度、ドライブはドライブドライバーよりもマッハドライバー炎メインで遊んでたっけ…
 鎧武は戦極ドライバーこそ持っていましたが、その後のロックシードにはほぼ手をつけませんでした。ウィザードはウィザードライバー、白い魔法使いドライバーの他にもドラゴタイマーやアックスカリバー、プレバンの指輪セットとかも買うくらい遊んでました。

 当時苦手だったフォーゼはメテオギャラクシーだけ買いましたが今は行方知れず。オーズはリアルメダル争奪戦に参加したのも良い?思い出です。映画鑑賞後のおもちゃ売り場にメダルが並んだ瞬間に売り切れたのは凄まじかった…
 そしてダブルは事あるごとにガチャポン回して「疾風」「切札」のメモリを当てようと頑張っていたなぁ…ディケイドとキバはスルーして、電王は食玩のデンオウベルトとケータロスが出来が良くてお気に入りでしたし、カブトは同じく食玩のガタックゼクターで遊んでたなーと。


 とまぁ、そんな感じで変身ベルトと関連アイテムを簡単に振り返ってみましたがダブル、オーズ、ウィザード、ビルドが顕著で、次いでゼロワン、ドライブが少しといった感じです。なおCSMは一切持っていません。

 リバイスも今のところデモンズドライバー以外のドライバーを買う予定はありませんし、気になったアイテムにチラホラ手を出すぐらいに留まるかなと…思ってはいるのですが、何かのきっかけで「これ欲しい!」ってなることも十二分に考えられるので、半年後には色々増えている可能性もゼロではありません。
 実際、ゼロワンもシャイニングホッパーを見て「これ欲しい!」となりました。だから、その分シャイニングホッパーがすぐにシャイニングアサルトホッパーになり、メタルクラスタホッパーが主戦力になっていった時は寂しかった…メタルクラスタホッパーも好きなんですけどね…
 また、活躍も大事ですが、変身音も重要な要素のひとつ。先週登場したジャンヌや、昨年のカリバー(ジャオウドラゴン)は変身音が好きで手を出しそうになりました…

 そんなこんなで、いつライダーベルトを欲しくなっても良いように、日ごろから運動しておかないとなと思う今日この頃でした(笑。
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全仮面ライダー大投票の話

2021-11-07 08:36:20 | 仮面ライダーシリーズ
 というわけで先日発表された「全仮面ライダー大投票」の結果に関する話です。番組は早送りで見ました。プリキュア大投票の番組が個人的に「えぇ…」って感じだったので、どうにも見る気が起きず…

 ともあれ作品、ライダー、音楽別の結果の一部に触れていきます。見ていない作品もありますし、全部振り返るとえらく長くなりそうなので、特にお気に入りの作品を中心に触れていこうかと。

【作品】
 1位は2007年に放送された「仮面ライダー電王」!私にとっても「初めて1話から最終回まで通して見た仮面ライダー」なので印象深い作品です。
 最初は頼りない印象が強かった主人公・野上良太郎。変身してもまともにイマジンとは戦えず、戦闘では味方のイマジンであるモモタロスらに頼らざるを得ない。そんな彼ですが、危機的状況にあるにも関わらず「ごめんなさいは…?」とモモタロスが謝るまで意地でもモモタロスの力を借りようとしない頑固な一面を見せ、肉体的には弱くても、精神的には強い青年だということが分かっていきます。
 そんな良太郎の優しさと芯の強さ、モモタロスをはじめとした個性豊かなイマジンズ、賑やかな雰囲気とは裏腹に「時間」と「記憶」を取り扱った時に哀しく儚いストーリー、仮面ライダーゼロノスに変身する桜井侑斗が背負う過酷な運命などなど、喜怒哀楽が詰まった素敵な作品だと思います。

 個人的にお気に入りなのは以下の話です。
 クライマックスフォーム初登場となった第28話「ツキすぎ、ノリすぎ、変わりすぎ」。
 屈指の強敵であるアントホッパーイマジン戦が熱い第32話「終電カード・ゼロ!」。
 静かに怒るウラタロスが印象に残る第38話「時の間のピアニスト」。
 侑斗の「俺は忘れないから」が印象的な第42話「想い出アップデート」。
 クライマックスに向けて最高に盛り上がる第44話「決意のシングルアクション」。


 2位の「仮面ライダーW」、3位の「仮面ライダーオーズ/OOO」も大好きな作品です。前者はメモリ、後者はメダル集めに奔走した日々が懐かしいです(苦笑。Wは漫画「風都探偵」でその後が描かれていますし、オーズも先日新作発表があったばかりと、未だにその人気が根強いことが伺えます。
 5位の仮面ライダービルドも、W、オーズと同じく変身アイテムを買いまくったライダーでした。さすがにフルボトル60本全部は集めきれませんでしたが、今でも家には大量のフルボトルとベルトの数々が…昨今のなでしこドライバーや劇場版ジオウのライドウォッチ発売の流れを見ていると、そのうちキルバスパイダーとか、メタルビルドへの変身アイテムなんかも出てきそうですよね…

 「仮面ライダーゼロワン」はテレビシリーズが10位に、冬映画の「REAL×TIME」が16位にそれぞれランクイン。テレビシリーズは…お仕事五番勝負で色々あったりもしましたが、何だかんだで好きな作品という思いは変わりませんし、ゼロワンを見続けて良かったと思わせてくれた映画「REAL×TIME」もまた名作でした。

 そして平成ライダーという食材を丁寧に料理した「仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER」が14位に、色々ぶち込んだ結果、珍味と化した「劇場版仮面ライダージオウ Over Quartzer」が13位で並ぶ結果は面白すぎますね(笑。同じ「平成ライダー」を題材にした作品だというのに、こうも話の作りが変わるのかと驚かされました。
 
 仮面ライダーに詳しくない私に色んなライダーを見せてくれた「仮面ライダーディケイド」は21位、1年間本当に楽しかった「仮面ライダージオウ」は22位にそれぞれランクイン。ケータッチで覚えた平成ライダーの放送順がグランドジオウで上書きされたと思ったらケータッチ21が出てきたのも良い思い出です。


【ライダー】
 1位はこれまた仮面ライダー電王!プラットフォームに始まり、ソード、ロッド、アックス、ガン、ウイング、クライマックス、ライナー、超クライマックスとフォームも色々ありますが、個人的にはロッドフォームとウイングフォーム、クライマックスフォームが好き。ロッドフォームはウラタロスの性格も相まってか敵を手玉に取る印象が強く、登場してからしばらくはダメージらしいダメージを受けている描写が無かったように思えます。また「時の間のピアニスト」におけるギガンテス戦の印象も強いです。
 ウイングフォームは劇場版限定かと思いきや、まさかのテレビシリーズにも登場。出番は僅かですが、特別なベルトに美しい変身待機音、全てが好きなフォームです。クライマックスフォームは言わずもがな。初変身時は笑って泣けて熱くなれる、最高のシーンです。

 2位の仮面ライダーW、4位の仮面ライダーオーズは、前述した続編等々で未だにフォームが増えているライダーですね。「風都探偵」では放送当時に妄想していた以上にカッコいい新たなファングの姿が拝めますし、オーズはCSM等でムカチリコンボやシガゼシコンボなど新たなコンボも登場したかと思えば、立体物になるわ一部コンボはゲームにも出るわと予想外の活躍を見せています。
 Wならメタルイリュージョンがカッコよすぎるルナメタル、バイラス・ドーパントやウェザー・ドーパント戦が印象的なヒートトリガーがお気に入り。オーズはコンボならラトラーターとタジャドル、亜種形態ならタカトラドル、サウバ、シャゴリーター、シャジャーターが好きです。

 9位にビルド、10位にグリス、11位にクローズとビルドのライダーが揃ってランクインしているのも嬉しいですね。エボルは32位、ローグは72位と他のライダーとは少々離れてのランクイン。でもローグの必殺技めっちゃカッコいいし、初登場時の強さは忘れてないよ…

 また、「REAL×TIME」に登場した仮面ライダーエデンが74位にランクイン。単に力でゼロワン(ゼロツー)を圧倒する敵キャラクターではなく、信念を持った敵として描かれていたのも魅力でしょうね。メタルクラスタホッパーに見せ場をくれたという点でも好きなライダーです。それだけに、エデンの後に登場するライダーの小物感が良い感じに引き立ちますよね…
 26位に仮面ライダーマッハがランクインというのも嬉しいところ。終盤のチェイサーマッハ回は今でも時折見直すくらい大好きです。マッハドライバー炎も遊んでてめっちゃ楽しいから好き。


【音楽】
 1位は「仮面ライダーエグゼイド」のOPの「EXCITE」がランクインしましたが…正直OP以上に例のシーンで流れていた印象が強い曲ですね(汗。あとは最終回でも使われていましたし、OPであり挿入歌といった印象があります。
 最初に聞いた時は「イマイチ盛り上がらないな」と思っていましたが、聴いていくうちにめっちゃ好きになっていった曲でもあります。

 2位のビルドOP「Be The One」、3位のオーズOPの「Anything Goes!」のいずれもCDを買って何度も聴きましたねぇ…オーズは各コンボのテーマソングもめっちゃ良い曲だからぜひ聴いてもらいたいです。タジャドルはもちろんですが、ラトラーターとプトティラコンボの歌好き。
 そして4位には聞くたびに平成が蘇る「P.A.R.T.Y~ユニバース・フェスティバル~」がランクイン。
 電王のOP「Climax Jump」は5位でしたが、後期OPの「DEN-LINER form」の票数も合わせるともっと上になりそうですね。恐るべし電王人気…モモタロス以外の「Double-Action」も良いぞ…

 あとは流れた回数は少ないのに絶対に記憶に残るWの名曲「Extreme Draem」や、カブトの「FULL FORCE」もランクインしていて嬉しかったです。


 といった感じで、ランクインした作品等の一部を私なりに振り返ってみました。
 結果を見る前は直近まで放送されていた「仮面ライダーセイバー」が上位を占めるのかなと思っていましたが…そう簡単な話でもないあたり、仮面ライダーの歴史の長さを感じますね。今回は電王が上位を占めましたが、10年後、20年後に同じ投票企画をやればまた変わってくることでしょう。 

 思えば私も「仮面ライダーカブト」から平成ライダーを見始めて、かれこれ15年ぐらい経つんですよね…早いもので。その間公開された全ての作品を見ているわけではないですが、その一部でも触れて、楽しむことが出来て幸せだなと感じます。あの時偶然テレビをつけて、桜舞い散る中のカブトVSドレイクを見ていなければ、今こうして記事を書いていることも無かったかもしれません。
 
 現在放送中の「仮面ライダーリバイス」はもちろんのこと、今後のライダーたちも1作品でも多く触れていければと思う今日この頃でした。
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決められない大投票

2021-09-26 07:36:19 | 仮面ライダーシリーズ
 2021年10月17日まで「全仮面ライダー大投票」が開催されています。作品、仮面ライダー、音楽の3つのカテゴリーに分かれているとのことですが…一番なんて絞り切れるわけないんだよなぁ…と、この手の投票を見るたびに思います。

 例えば、平成ライダーに初めて触れたのは劇場版の「仮面ライダー555」。見始めるきっかけになったのは「仮面ライダーカブト」。一年間通しで見たのは「仮面ライダー電王」が最初。でも本当の意味で初めてライダーに触れたのは幼い頃に見たSD仮面ライダーのアニメだったのでは?…小さいストロンガーがバイクに乗った玩具あった気がするし…
 で、初めてベルトを買ったのは「仮面ライダーW」のダブルドライバー。次から次へと出て来るフルボトルを都度買うほど好きだったのが「仮面ライダービルド」。今でもたまにドライバーで遊んでる「仮面ライダーゼロワン」。
 とまぁ、作品からして絞り切れません(苦笑。本編の評価のみならず、それに付随した思い出もある分、一つに絞るのはマジでムズいです。
  
 そこに「仮面ライダー」なんて加わろうものなら…それぞれの見せ場や印象的なシーンがあるので、これまた絞れません。投票の際には複数フォームがある場合でも全部ひっくるめてそのライダーに投票してる、という扱いになるみたいですが、そうでもしないと「段々良太郎の成長が見られるプラットフォーム、頼れるロッドフォーム、アントホッパーイマジン戦のガンフォーム、出番少ないけどめっちゃ好きなウイングフォーム、『決意のシングルアクション』におけるクライマックスフォーム」など、電王だけでも一人に絞り切れない有様です(苦笑。

 音楽もねー…また電王の話をすると、主人公とイマジンが歌うわ、イマジンだけで歌うわ、お姉ちゃんとナオミも歌うわ、果ては後の映画で孫も歌うわ、しかもどれもこれも良い曲だわと、これまた絞り込めない。
 加えて曲そのものの素晴らしさのみならず、流れたシチュエーションやインパクトも大事ですし…Wの「Extreme Dream」は本編で流れた回数2回って信じられないくらい強く印象に残っています。
 もしもここに待機音や変身音まで加わっていたら、さぞやカオスなことになっていたでしょうね…

 とまぁ、そんな感じで私は選べそうにないので、投票結果を楽しみに待つとします。でも、折角だしカブト以降の平成ライダー振り返りとかやっても良いかもなーとか思いつつある今日この頃でした。
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仮面ライダー剣 第49話(最終回)

2021-03-08 07:56:43 | 仮面ライダーシリーズ
仮面ライダー剣 第49話(最終回)

 遂に訪れたブレイド最終回。無限湧きするダークローチを止めるためには、始=ジョーカーを封印する他ない。これまで街中にはびこっていたダークローチたちは遂に屋内への侵入を試みたうえに、飛行能力まで発露。被害は列島全域に及んでいるというニュースが流れていましたが、空も飛べるようになったということは、被害は世界にも拡大しかねないということ。
 橘さんは烏丸所長により助けられて無事だったものの、バックルは既に破損。睦月は負傷。始はジョーカーとしての闘争本能を抑えきれず、警察でもダークローチ掃討は不可能。

 このような絶対的な状況をたった1枚でひっくり返す「切り札」こそが剣崎一真その人でした。「切り札は自分だけ」「ジレンマ(始を封印すれば世界は救われる)に叫ぶ声は不可能を壊してく」といったOPの歌詞はこのEDを暗示していたのでしょうか。
 超久々に戻ってきた烏丸所長は、剣崎が負担の大きいキングフォームで戦っている意味をいち早く察し、「本当にジョーカーを封印するつもりなのか、それとも…」と尋ねていました。そんな所長に対して優しく、どこか哀し気な笑みを見せる剣崎が何とも切ない。ここで烏丸所長が剣崎を止めなかったのは、剣崎の考えのみならず彼の覚悟が変わらないことも察してしまったのでしょう。

 その方法とは「剣崎がジョーカーになること」。アンデッドが2体いればバトルファイトは終わらず、ジョーカーが勝利者になることは無い。第3話で用いられたパスワード「Double Joker」はこのことを暗示していたとしか思えません。
 いち早く烏丸所長が察していたことと併せると、バトルファイトにおけるジョーカーの強さを把握していたが故に、万が一ジョーカーが勝ち残った際の対応策として、トランプに2枚のジョーカーがあるように、もう1体のジョーカーを生み出すことが対抗策として考えられていたのかな。とはいえそう簡単に用意できるものでもないはず。もしかするとケルベロスは本来もう1体のジョーカーになりうる存在として研究されていたのを天王路が悪用したとか、そういう流れもあるのかな。

 敢えて始を「ジョーカー」と呼ぶことで本気を出させ、自らはキングフォームに変身。戦いの中で剣崎はとうとうジョーカーになり、滅びは中断…人類や世界は救われたものの、剣崎の運命に抗う戦いは終わらない…何とも壮絶で悲壮な決意に満ちたラストでした…
 最初の頃は剣崎から始に近づこうとして拒絶されていたのに、最終回では剣崎が始を「近くにいてはいけない」と拒絶することになるとは思いもしませんでした。始を含む世界を救えたことにどこか嬉しそうな剣崎の一方で、始は剣崎の選択に驚愕しつつ目を潤ませているように見えました。もしかするとジョーカーとして剣崎と戦っていた最中、始は泣いていたのかな…

 そして「お前は人間たちの中で生き続けろ」「俺たちは二度と会うことも無い。触れ合うことも無い。それで良いんだ」…何でこんな哀しすぎる台詞を笑顔で言えるんだよ、剣崎…

 
 こうして「仮面ライダー剣」の物語は幕を閉じ、仮面ライダーブレイドとしての戦いは終わりましたが、ジョーカー・剣崎一真の戦いはこの先も続いていくことに。穏やかな日常に戻った始の周囲に剣崎はいない。それこそが剣崎が今なお運命と戦い続けている証なのでしょう。
 始のラストシーンは、天音ちゃんたちのもとへの帰り道。その後に映し出されたのは、砂の上に一筋だけ刻まれた細く長い道。人間の中で生き続けていく始と、隣を歩く者は誰もいない孤独な世界で戦い続けていく剣崎の対比を表しているようでした。



 …といったところで、仮面ライダー剣、全49話視聴しました!いやーあっという間でしたね。序盤から早々に仲間割れしたり精神的に追い詰められていたかと思えば、中盤以降は少しずつアンデッドも含めた登場人物間の関係性が変わり始め、そして終盤は遂に4人のライダーが力を合わせて巨悪に立ち向かうという熱い話のまま終わるかと思いきや、哀しすぎる結末を迎える…という流れからは目が離せませんでした。
 正直本作に関しては「オンドゥル語」などの印象が強かったのですが、こうして全話通して見るとドラマが非常に面白いこと、ちょくちょくバイクに乗ってくれるから「仮面ライダー」感も強いこと、登場人物たちが敵味方問わず魅力的であること、トランプの要素が話にきっちり落とし込まれていることなど、作品そのもの面白さを理解出来ました。
 ネタだけが話題になっているのではなく、ドラマ部分がしっかりしているからこそ、今なおネタも語り継がれているのでしょうね。今回こうして「仮面ライダー剣」にきちんと触れることが出来て、良かったです。

 1年間、ありがとうございました!次の配信は…順番的には響鬼だけど、フォーゼ⇒ファイズ⇒ブレイドと来ているから、一旦戻ってウィザードとか…?
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仮面ライダー剣 第48話

2021-03-01 07:43:52 | 仮面ライダーシリーズ
仮面ライダー剣 第48話

 前回橘さんが命がけでギラファアンデッドを封印した結果、無数のダークローチが際限なく出現し、人々はパニックに。剣崎と睦月はたった2人でダークローチを撃退し続けたようですが、一個体の強さはさほどでは無いにしても昼夜問わず、物量で攻め込んでくるダークローチを前にさすがの剣崎たちも疲労困憊。仮にここに橘さんや始が加わったとしても、たった4人で、人類を滅ぼさんとするダークローチを相手し続けるのは無理だったでしょうね…それでも諦めて戦いを辞めるわけにもいかない泥沼の状態が続いていました。

 剣崎は「リモートでアンデッドを解放すればいいのでは」と考えましたが、既にバトルファイトが決しているためリモートは使用不可。じゃあギラファアンデッドを封印する前に、嶋さんかタイガーアンデッドを解放していればどうなったかというのも気になるところですが、永遠に終わらないバトルファイトの宿命を始と解放されたアンデッドに押しつけて自分たちは平和を満喫する…という気持ちになれたかどうか。
 加えて、リモートで解放されたアンデッドがバトルファイト的にどういう扱いなのかもわかりません。敗者復活なのか、はたまた解放した本人の戦力にカウントされるだけで復活扱いにはならないのか。ルールの分からないバトルというのはやりづらいものですね。

 いつ終わるとも知れない戦いに向かおうとする睦月に、望美は「行かないで」と声をかけた後、ハッとした表情で口元を抑えていました。睦月の帰りを信じ続けた強い子だなと思っていましたが、大事な人が肉体も精神もすり減らしていくのを黙って見ていることも出来なかったのでしょう。加えていつ怪物に襲われるか分からないという不安もある。「行かないで」と言っても睦月が行くことは分かっていたし、睦月を迷わせてしまうことが分かっていたけれども、口に出さずにはいられなかった…望美がこれまで抑えていた不安や寂しさが、ここに至ってつい口に出てきた、という感じで印象的なシーンでした。

 望美のもとに帰ると約束した睦月は、相川始=ジョーカーの封印を決意。しかし戦いの最中において天音ちゃんたちの話題を出すなど、彼なりに最後の最後まで始を信じて封印しない道を模索していたようにも思えます。本当、ここ数話でめちゃくちゃ頼もしくなりましたね、睦月…ですが、ダークローチの生成は始にすらどうにもできない現象。目の前のダークローチを従えることは出来ても、既に無数に存在するダークローチ全てを、常に支配下に置き続けることなど出来はしないでしょう。その間に始の精神が壊れてしまいそうです。

 橘さんは行方不明、睦月は負傷、始は本能に逆らえない。残る仮面ライダーは剣崎ただ一人。始を封印するしかないと思われるこの状況下において、一筋の光を見出した剣崎の作戦とは一体何か!…まぁ、ジオウの件もありましたし、知ってはいますが、こういう流れで決断したのか…
 次回、遂に最終回!
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仮面ライダー剣 第47話

2021-02-22 07:36:27 | 仮面ライダーシリーズ
仮面ライダー剣 第47話

 いよいよクライマックス目前の今回は、ギラファアンデッドを相手に橘さん大活躍!

 天王路が亡くなり、アンデッドを封印する力を持つケルベロスのカードだけが残ることになった前回。ギラファアンデッドはこの力を持って、以前は逃げるしかなかったジョーカーを封印し、バトルファイトの勝利者になろうとしていました。始の運命が変わったあの雪山において、今に続く因縁の戦いが繰り広げられていたとは。
 仮にこの状況下でケルベロスのカードが無ければ、ギラファアンデッドはジョーカーを封印することが出来ず、一方で剣崎たちには封印されるというかなり不利な状況。であれば、聡明なギラファアンデッドのことですから、始の提案に乗って永遠に終わらないバトルファイト、2体のアンデッドが互いに干渉しないまま暮らし続けるという未来を選んでいたのかなと。

 ギラファアンデッドとの戦いで負傷した始を介抱した睦月。望美との会話では「仮面ライダー」に変身する資格はあったが、それだけでは「仮面ライダー」になったとはいえないと、「仮面ライダー」の在り方について悩んでいました。強さにこだわり、最強のライダーを自称していた頃とは信じられないくらいの成長っぷりですね。レンゲルとして苦戦する時期が長かったからこそ、力とは何か、仮面ライダーとは何かについて改めて考えるようになったんだろうなーと。
 そして睦月もまた、剣崎と同じく始を信じ、「ヒューマンアンデッドをリモートで解放して、ジョーカーを封印する」という方法にたどり着いた橘さんと対峙することに。これまで何度となくライダー同士でぶつかり合うことはありましたが、今回は仲間割れではなく、互いの信念をぶつけ合うという非常に熱いシチュエーション。それを一瞬で決着させる橘さんも非常にカッコよかったです。「やっぱり…強いですね…橘さんは…」という睦月のセリフからして、橘さんには勝てないかもしれないと思いつつも、譲れない信念を賭けて、運命に抗おうとして戦いを挑んだ感じでしょうか。負けこそしましたが、睦月もまたカッコいいシーンでした。師匠である橘さんの「馬鹿野郎…」も良いなぁ…

 残るは手負いの始だけ…でしたが、天音ちゃんの電話が契機となったのか、橘さんが選んだのはギラファアンデッドを封印する道でした。始の帰りを待つ天音ちゃんに対し、剣崎のみならず「みんなと一緒に帰る」と約束したのも響いたんでしょうね…始は決して橘さんの情に訴えようとしたわけではなく、みんなと一緒にいることが当たり前になっていたからこそ、自然と出てきた言葉なんだろうなと感じました。

 「俺は全てを失った。信じるべき正義も、組織も、愛する者も、何もかも。だから最後に残ったものだけは失いたくない!信じられる、仲間だけは!!」という熱い想いと共に、身を挺してギラファアンデッドのバリアを突破した橘さん。「この距離ならバリアは張れないな!」と、戦いの中でバリアの有効範囲を見切っているあたり、やっぱり強いですね橘さんは…
 仮に始を封印していれば、世界は救われても、剣崎たちとの関係性は確実に変わってしまうでしょう。その選択が他の多くの人間にとって最善の判断だったとしても、橘朔也個人として最善かどうかは別の話。剣崎を、睦月を、そして始をも信じたからこそ、ギラファアンデッドの封印に踏み切ったのでしょうね。
 しかし、改めて振り返ると橘さんは失ったものが多すぎますね。この戦いにおいて何も失っていない者はいないとは思いますが、そういえば橘さんの日常生活が描かれたことはあまり無いように思えます。序盤で小夜子とデートしていたことぐらいでしょうか。剣崎は虎太郎の家、睦月は望美、始は天音ちゃんたちとの一時が描かれていましたが、橘さんにはそういった「帰る場所」の描写が少なかったように思えます。ここで始を封印していたら、橘さんはどこへともなく姿を消し、一人で生き続けていたのかな…

 まさしく命がけでギラファアンデッドを封印した橘さんでしたが、始の前に現れた黒い石板からはウジャウジャと黒い奴らが…果たして世界はどうなってしまうのか、そして橘さんは生きているのか…
 といった感じの第47話。もうすぐバトルファイトにも決着が…?
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仮面ライダー剣 第46話

2021-02-15 07:55:57 | 仮面ライダーシリーズ
仮面ライダー剣 第46話

 前回、自信満々で送り出したケルベロスアンデッドがブレイド・キングフォームにより倒されてしまった天王路。その事実に驚きこそすれ、彼の計画はまだ潰えていない様子。実際、ケルベロスアンデッドもロイヤルストレートフラッシュを受けていながらも原型は保っているのが驚きです。トライアルシリーズやティターンのデータをもとに、耐久力を高めていたのでしょうか。
 加えて天王路は剣崎たちを解雇したうえで、ライダーシステムとカードの返却を命令…BOARD理事長=雇用主らしい発想ではあるものの、目の前でこんな状況見せられて、はいそうですかと返すライダーがいると思っていたんですかね…どこまでも上から目線というか。

 ともあれカードは手元に戻ってきたので、始をジョーカーから「元の姿」に戻した剣崎。「ジョーカーを人間に変身させる」のではなく「相川始を元の姿に戻す」というのが何とも剣崎らしい配慮ですね。彼にとってジョーカーとは始の本質ではなく、別側面なのでしょう。最初の出会いも「相川始」としてでしたし、その後本当はジョーカーだったと言われても、剣崎にとっては始は始なんだなと。
 しかし先に目覚めたのはヒューマンアンデッド。ご先祖様からバトルファイトの勝利者に与えられる権利を教えられることに。脳内に直接語り掛けて来るのはヒューマンアンデッド固有の能力なんですかね。「スピリット」というカード名と併せて考えると、精神干渉を得意とするアンデッドだったのだろうか。でも精神攻撃だけで勝ち抜くってのも難しそうですし…本当にどうやって最後の1人になったのやら。

 一方ギラファアンデッドはジョーカーを封印する力を有するケルベロスアンデッドの力を狙ったものの、ケルベロスアンデッドと融合した天王路を前に撤退を余儀なくされることに。ここら辺にもトライアルシリーズとティターンの研究結果が現われているように思えます。にしても、畳(オリハルコンエレメント)を粉砕するなどの強さを誇るギラファアンデッドをああも一方的に追い詰めるあたり、これは強敵の予感…!
 …とか思っていたら、今回で退場でした(汗。いや、裏切り、誤解、すれ違い、仲間割れ、強さへの執着、洗脳等々で幾度となくぶつかってきた4人のライダーが遂に並んで同時変身、しかもバイクに乗ったままとか最高に熱いシチュエーションではあるのですが、まさか今回でいなくなるとは…カード吸収といい、ラスボス化してもおかしくないくらいの存在だと思ったのですが、まさか…それほどまでに剣崎たちの成長が天王路の予想を遥かに超えていたということなのでしょう。散々ぶつかり、その度に結び直してきた絆の強さを感じます。

 天王路との決着がついた一方で、アンデッドとの共存を考える睦月の気持ちも踏みにじられ、改めて剣崎たちの敵となったギラファアンデッド。次回は橘さんVSギラファアンデッド!その時、何が起きるのか…
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