ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
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ライドケミートレカを振り返る

2024-08-26 07:12:09 | 仮面ライダーガッチャ―ド
 先日最終回を迎えた「仮面ライダーガッチャード」。作中に登場したケミーやレジェンドライダーのケミーが描かれた「ライドケミートレカ」は、昨年8月のPHASE:00を皮切りにPHASE:01~04、EX、EX02が発売されたほか、変身アイテムは元よりお菓子や雑誌、映画の入場者特典など、様々な形で展開されました。
 アプリ「ガッチャードファイル」によると、アプリ内で読み込めるカードは現時点で700枚以上!今後デイブレイクやヴァルバラド黒鋼、トワイライトマジェード等のカードも控えていることを考えると、その数は更に増えます。

 私が持っている(スキャンした)カードは354枚。PRカードやお菓子のカードはほぼ入手していないこともあり、半分にギリギリ満たないぐらいの枚数ですが、それでも色々な思い出がありまして。そんなわけで番組も最終回を迎えましたので、ライドケミートレカを振り返りたいと思います。



 やはり一番思い出深いのはPHASE:03ですね。辛酸をなめさせられた、という意味で(苦笑。
 画像はPHASE:03の未所持カードの一部です。これらのレアリティがSRやURだったり、レジェンドライダーであれば諦めはつくのですが、残念ながらいずれもRでケミー。レアリティだけを見れば入手しやすく感じるのですが、私は無理でした。
 自分の運の悪さは一旦棚にあげておいて。そもそもPHASE:03には一般販売された玩具付属のクロスホッパー、テンライナー、マッハウィール、ダイオーニも収録されており、いずれもR以上の複数のレアリティが存在しています。また、アルケミスドライバーユニット(プレバン)付属のザ・サン、ユニコンも同様に複数のレアリティで収録されています。

 で、私の場合。同弾は仮面ライダーゼロツー目当てで箱で買いまして。残念ながら今に至るまでゼロツーは未所持ですが、それでも1箱買えばケミーは全部揃うだろうと、そう思っていました。
 しかし、その予想に反してクロスホッパーら玩具付属のカードたちが出るわ出るわ。確かに他のカードと比べて遊びで使用する機会が多いでしょうから、複数枚入手すること自体に問題はありません。が、それにも限度があるうえに、目当てのカードが出てこないという事態に陥りました。未所持ケミーのレアリティがNならばと何度思ったことか。
 その後もパックで何度か購入しましたが、URユニコンは3枚以上手に入ったのに、画像の5体のRケミーは集められませんでした。中古ショップ等にいけばあるかもしれませんが、カードは基本引きたい、当てたい派なので買うのは少々抵抗がありまして。



 その他の弾についてはこんな印象です。
 PHASE:00。レジェンドライダーのカードが結構引けたので、集めやすいと思った。この時までは。
 PHASE:01。レジェンドライダーのカード、どこ?あとレベルナンバー10が揃わねぇ……クロスウィザードどこ?
 PHASE:02。初めてP枠が当たる。嬉しい。でもゼグドラシルとリクシオンが出ず、テンフォートレスが被る悲しみ。
 PHASE:EX。お値段は張るけど、レベルナンバー10が体感集めやすかったので助かった。なおクロスウィザードは来ず。
 PHASE:03。前述のとおり。無理。
 PHASE:04。LP枠のキバと龍騎がダブる悲しみ。でもギーツⅨ引けて嬉しい。
 PHASE:EX02。シャイニングホッパーが異様なまでに当たらない。ガヴ多すぎ。マーベラスレアはもっとくれ……

 そんな感じです。弾を重ねるごとに「このカードやべぇな」って思いました。何なら第1弾時点でコンプ無理じゃね?と思いました(苦笑。
 私はあくまでも通常販売されているパック購入がメインでしたが、先に述べたとおり、このカードは様々な場所で展開されています。抽選で当たるカードもあれば、会報誌の付録だったカードもあったそうで……これらを全て集めるとなると、一体どれほどの労力が必要なのか、私には想像もつきません。以前は「仮面ライダービルド」のフルボトル集めが一番大変そうだと思っていましたが、晴れて、私の中で「コンプリートが最も大変なライダーグッズ」は無事ガッチャードとなりました(苦笑。

 とはいえ、それはあくまでも揃えるならば、の話。各種フォームに変身する程度であれば玩具付属のカードで事足ります。まぁ、それで子供たちが満足するかどうかは分かりませんが。ちなみに私の場合、ダブったカードは全て知人の子供に差し上げました。それでもまだまだ余っているカードたちはどうしたものですかね(苦笑。


 そんなこんなで色々ありましたが、ライドケミートレカ発売は毎回楽しみにしていましたし、前述したギーツⅨ等、カッコいいカードも手に入ったので満足しています。ありがとうございました!なお、現在のところガヴ関連は購入予定はありません。ガッチャードで張り切り過ぎたので、ちょっとお休みしても良いかもしれません(苦笑。
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仮面ライダーガッチャード 第50話(最終回)「キミと僕のCHEMY×STORY」

2024-08-25 09:40:33 | 仮面ライダーガッチャ―ド
仮面ライダーガッチャード 第50話(最終回)「キミと僕のCHEMY×STORY」

 最終話ならではの「この後すぐ」。わちゃわちゃした感じじゃなくて、青空のもと笑顔で見つめあう宝太郎とスチームホッパーって構図がめっちゃ爽やかで良き……

 さてガッチャードもとうとう最終回。最終決戦を前に自宅でお弁当を用意して待っていたお母さん!傀儡に成り下がった冥黒王!突如流れる「THE SKY'S THE LIMIT」!宝太郎にすべてを託すクロトー!親子共闘!まさかの超大規模錬成!スーパー戦隊みたいなバトンタッチ!と、色々ありました。

 そんな中で描かれた宝太郎とグリオンの決着。形あるものに価値を見出し、世界を黄金に染めて静止させんとするグリオンに対し、形のない友情や絆といった要素を大事に思い、弱くても互いに支えない、決して歩みを止めなかった宝太郎。その精神力はグリオンの錬金術を凌ぐ結果となりました。
 それにしても、ガッチャーブラザーズの登場はまだしも、バットキングロボ・ワイルドやニードルホークらまで出てくるとは思わなんだ……本当に最後の最後まで既存のフォームやアイテムを大事にしてくれる作品だったなと。そんでもって最後の最後に初期の挿入歌「Rising Fighter」はずるいんよ……令和お馴染みの「初期フォームとそっくりな特別なフォーム」も見られて何よりです。

 最後は宝太郎が錬成したとんでもないものでの新たな冒険が始まりそうですが、アレ、冬映画あたりで悪いことに使われそうだなーと思ってしまうのは、鎧武・ドライブの冬映画の経験故かもしれません(苦笑。


 というわけで最終回を迎えました仮面ライダーガッチャード。始まった頃は学生ライダーということもあって幼い印象を受けましたが、デイブレイク登場前後から本格的にエンジンがかかってきたように感じます。徐々に宝太郎の叫び声も良い感じになっていったなーと。終盤は少々駆け足気味に感じる場面も少なくなく、物足りなさを覚える場面もありました。ケミーとの共存についてももうちょっと深掘りして欲しかったなという気持ちもありますし、何ならりんねとの進展も見てみたかった……ですが、それもまた本作に興味を持てていた証かなと。

 個人的に本作で嬉しかったのは、強化フォーム登場後も既存フォームの活躍の機会を自然な形で作ってくれたことです。エクスガッチャリバーはガッチャードのみならずマジェードも武器として使う機会があったほか、錆丸先輩が生身でドレッドに一矢報いるという物語の盛り上げ役としても活躍してくれました。ガッチャーイグナイターも、ファイヤーガッチャードのみならずヴァルバラド変身用に用いることが出来たため出ずっぱりでしたし、プラチナガッチャードは様々なケミーの可能性を体現し、レインボーガッチャードは既存フォームと最強フォームが並び立つ……ガヴも様々なフォームが出てくるようですが、ガッチャードの良いところはぜひ受け継いでいってもらいたいですね。


 ケミーカードもいっぱい集めましたし、始まった時の不安はどこへやら。すっかり好きな作品になりました。挿入歌をバンバン使ってくれたのも嬉しかったなぁ。ありがとうございました!ガヴはちょっと怖そうな感じもあるので、そちらはそちらで楽しみです。しかし闇菓子とは一体……
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仮面ライダーガッチャード 第49話「メタルウォリアー!白銀のヴァルバラド」

2024-08-18 09:48:35 | 仮面ライダーガッチャ―ド
仮面ライダーガッチャード 第49話「メタルウォリアー!白銀のヴァルバラド」

 ヒィィィィ!?まだ新しいケミーカードォ!?終盤なのにどんだけ出すんですか!?

 ガエリヤの忘れ形見であるアノマロカリスマルガムと戦う宝太郎。人々の冷たい視線を浴びながらの戦いであるため、イマイチ力が発揮しきれていませんでしたが、レインボーホッパー1の力を宿したエクスガッチャリバーでどうにか対処……何そのメタルクラスタホッパーじみた技!?つっよ……
 しかしマルガムを退けたところで人々の感情はそう簡単には変わらない。間辺親子や加治木たちのフォローがあったものの、何故か錬金術師を敵対視する配信者の扇動によりまたも状況は悪化……あの配信者自身がケミーや錬金術師から被害を受けたってのなら分かりますが、そんな様子もないのに何故ああもケミーたちを敵対視するのか。まぁ今更ケミーは良い子!錬金術師も悪くない!となれば、自分が非難されるから、ですかね?

 実家を案じた宝太郎が向かうと、そこにはグリオンが。彼の言動からしてまさか母親が!?という状況でしたが、単に宝太郎を挑発するのが目的だったっぽく見えましたが、本当にどこかで誰かの命が奪われたのでは?……と思っていたら、案の定。そういえば姿が見えないなと思っていましたが、あの時点でか……
 結局母親は無事でしたが「息子さんにはいろいろとお世話になってます」満面の笑みでこれを言えるグリオンよ。物語中盤で退場したかと思わせておいて、終盤最低の父親として帰ってくるとはなぁ。こういう行為の繰り返しで、未来宝太郎はじわじわと追い詰められていったんでしょうね……


 一方のスパナ陣営。「なんか話して。もう3時間も無言ですわ」「鏡花が言うには最終段階らしいですわ」3時間も無言で一緒にいられるだけでもスパナへの想いを感じるというのに、結果振られたのが自分の話題でウッキウキなラケシス、めっちゃ可愛いっすね……その後ギギストに対抗するべく、ヴァルバラドに鉄鋼しようとするシーンもありましたが、それを「人間になるんだろ」と止めたスパナ。ここ、ラケシスを「戦士」や「仮面ライダー」ではなく「人間」にしたいんだなというスパナの意思が伝わってきてめっちゃ好きです。

 その後は白銀の炎を纏った仮面ライダーヴァルバラド黒鋼誕生!まさか自分の名前が呼ばれるとは思っておらず驚く宝太郎!正直一度倒されているから達成感自体は薄いけど、最期には「冥黒王」ではなく「錬金術の始祖」として良き後継者が出来たことを素直に称賛するギギストは嫌いじゃないわ!黒いニジゴンをゲットしてラケシスニッコニコ!からの絶望!恋!黄金!胸部がドライブ・タイプフォーミュラ、スーパーゴセイジャー並みにでけぇ!……と、多い多い。要素が多い!これ、もう1話というか、追加で15分ぐらいは欲しかった感のあるエピソードですね。スパナの宝太郎に対する感情はもう少し見たかったなーと。宝太郎とグリオンの会話は別の機会に見たかったです。
 また、一般市民のケミーに対する感情も「グリオン倒しました!ケミーも錬金術師も凄い!じゃあ許す!」という手のひら返しがすぎる簡単な話にはなって欲しくないですが、果たして。

 様々な要素が詰まった中で、ラケシスの恋について描いてくれたのは嬉しかったような、かえって悲しくなったような……デイブレイクが来たことで多少は永らえ、人間としての幸せを夢見る時間が与えられたとはいえ、遅かれ早かれこうなる運命なのか、ラケシス……
 アトロポスのように消滅せず、実体が残り続けるあたり人間になっていたんだなって……スパナがベールを被せたのは、彼女の死を悼むとともに、彼女の夢である「恋」を尊重した故の行いだったようにも見えました。あれが白かったらどれだけ良かったことか……

 ともあれ次回最終回!隠され続けた宝太郎の父親とは!ケミーと人間の関係とは!なんか色々ある気がするけど本当に大丈夫なのか!始まった当初とは別の心配が湧いていますが、楽しみでもあります。
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仮面ライダーガッチャード 第48話「黄昏(トワイライト)にさよならを」

2024-08-11 09:38:20 | 仮面ライダーガッチャ―ド
仮面ライダーガッチャード 第48話「黄昏(トワイライト)にさよならを」

 グリオンと風雅。互いにやべー錬金術師なので、ドアや壁を破壊したり、突然目の前に出現しても良さそうなのに、グリオンは普通に扉を叩いて訪問し、風雅が普通に扉を開けて対応するの、なんか普通のお父さん同士の対応っぽくて好き。
 で、グリオン曰く、ガエリヤはアトロポスとモデルとなった人間・りんねを使い、究極の人工生命帯にして殺戮マシーン・キマイラを生み出そうとしていたとのこと。これまでキマイラの件が出た記憶はありませんが、ジェルマンと融合した際に彼女の企みを知ったのでしょうか?それとも、元々自分の作戦の仲にもあったのかな?にしても、映画での一件があるだけに、普通に娘を心配するグリオンに違和感が凄い……こんなに大事に思っているのに、何故映画では……

 そしてガエリヤの策略で、グリオンと風雅は対峙することに。駆け付けた宝太郎も、ガエリヤが作った二人の決闘空間に入れない……かと思いきや!これまでも戦闘に関する才能は惜しみなく発揮されていましたが、まさか今になってあの姿を使うことになろうとは!いやーいつすり替えておいたのかはさておいて、あの僅かな時間でその発想に至るのはケミーを把握していないと無理な芸当。すげぇよ宝太郎……あとエクスガッチャリバーくん、変身せずに取り出せるユニット兼武器だからか便利すぎない?


 これにて一件落着……なはずはなく。むしろ安心したまでありますね(苦笑。アトロポスを抱きかかえる時のりんねの表情と声、良いなぁ……あぁ、映画ではこの逆、アトロポスではなくりんねが……となったために、結果的にアトロポスが不要になったから、ああいう扱いになったのかな?
 そして新たな力・トワイライトマジェード誕生!宝太郎がデイブレイク=暁の錬金術師なら、りんねたちはトワイライト=黄昏の錬金術師といったところでしょうか。ここでも対をなすのが良いなぁ。
 心の内で会話するりんねとアトロポスのシーンにおいて、アトロポスの唇に黒色がなかったのは彼女の心が浄化された証でしょうか?アトロポスはこれからも心の中で、りんねを見守り続けるでしょう。しかし、その顔を再び見ることは出来ない……温かく、そして哀しいシーンでしたね……


 といったところで、残すところあと僅かなはずなのに、終盤感があまりありません。ケミーの問題もまだ解決していませんしね。ともあれ次回は白銀のヴァルバラド!ここに来て怒涛のプレバン祭りの気配!
 実際、デイブレイク用のドライバー、デイブレイクのカード一式、トワイライトマジェード関連、白銀のヴァルバラド関連、あと映画に登場したアイツ……多くないです?(汗。
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仮面ライダーガッチャード 第47話「大激突!宝太郎VSスパナ」

2024-08-04 09:38:39 | 仮面ライダーガッチャ―ド
仮面ライダーガッチャード 第47話「大激突!宝太郎VSスパナ」

 映画公開から1週間しか経っていないのに、OPが通常仕様。更には変身ベルトガヴ等のCM、番宣も始まりました。早くない?こんなもんだっけ?


 全てのケミーを廃棄し、世界をむしばむ悪意と戦う。その真意は命がけで仮面ライダーもケミーもいない、平和な世界を作ることでした。その真意をラケシスにだけは素直に語り、鏡花さんは「ありがとう」の一言で全てを察するの、なんかいいよね……ラケシスには鏡花さんを託すほどの信頼を置いていましたし、この二人の関係性もすっかり変わったなぁと。

 久々の一ノ瀬家は、悪意を持った人間たちによって悲惨な有様に……しかし、それでも自身の夢中になれることをやめようとしない、立ち止まらないお母さん。さすが宝太郎のお母さん。そこに現れたのは、レスラーGと共に戦った旭さん!最近悪人ばかりが再登場していましたが、ケミーと絆を結んだ人間も間違いなくいることを改めて示してくれるの、良いですね……そんな旭さんが「お前にもあるんだろう?夢の砦が。ならばそれを守り抜け」と、命がけのスパナにどう向き合うべきか示してくれるとは、当時は夢にも思わんかったな……のちの戦いで砦、テンフォートレスを使うの、良いよね……

 全てを抱えて夢を叶えようとする宝太郎と、何かを捨てて叶えようとするスパナ。言葉は不要。想いをぶつけ合うだけ。エクスガッチャリバーを携えつつ、ファイヤードッカーンで崩れた姿勢を立て直すファイヤーガッチャード。本当、ここまで活躍してくれるとは思わなかったよ、ファイヤーガッチャード……ありがてぇ、ありがてぇ……
 宝太郎の強さは認めつつも、「ガキが、笑えないんだよ!」と激高するスパナ。全てを守ろうとする宝太郎を通して、スパナはかつて宝太郎と同じ理想を掲げる「ガキ」だった自分を思い出していたのでしょう。スパナの発言には過去の自分への苛立ちと、そんなガキのような夢を実現させようとしている宝太郎への憧れがあったのかもしれませんね。
 思いをぶつけ合ってなお、互いの道は交わらない。しかし道は異なっても、たどり着く先はきっと同じ。「デジモンアドベンチャー」で選ばれし子供たちがバラバラになった時のことを思い出すなぁ……
 あと、ヴァルバラドライバーがボロボロになったのを見て「あ、これヴァルバラドに鉄鋼する流れだ」と思ってしまったのは言うまでもなく(苦笑。純粋だった子供に戻りたい……!


 そしてりんねとアトロポスの関係性が明らかになったところで、また次回。グリオンの姿勢は紛れもなく父親ですが、あれはあれで「自分の実験のために必要だから」とかが理由じゃなかろうか……
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仮面ライダーガッチャード 第46話「黒き占星、黒鋼の宣誓」

2024-08-04 08:15:27 | 仮面ライダーガッチャ―ド
仮面ライダーガッチャード 第46話「黒き占星、黒鋼の宣誓」

 ガエリヤがばらまいた黒い粒子によって、人々はケミーの記憶を思い出し、更には電子的な記録まで復活。人々が戸惑う中、宝太郎はケミーの優しさが伝われば……と思っていたものの、現実はそう甘くは無い。
 ケミーを狙って宝太郎やりんねに接触する輩ばかりか、かつてゴリラマルガムに変貌したゴーレム剛力までもが再登場。更には無理やり錬金アカデミーの教室に乗り込んできたり、ケミーに会いたいという願いからぬいぐるみを作った少女から、それを本物のケミーだと勘違いして無理やり奪いとる人間の姿まで。
 特に少女からぬいぐるみを奪い取った女性。「話し合いでもらった」と嘯くばかりか、ぬいぐるみだと知ると「人騒がせ」と悪びれもせず、ぬいぐるみを地面に投げつける……あまりにも行動が醜すぎます。あれが本物のケミーだったとしたら、即座にマルガムになっていたことでしょう。

 それでもケミーの共存を願う宝太郎と、ケミーは危険だと主張するスパナ。
 スパナは前述した少女とのやり取りや、鏡花さんの研究室襲撃の件を受けて、遂に錬金術の管理とケミーの廃棄、世界をむしばむ悪意そのものに宣戦布告……次回は宝太郎とスパナが久々に激突するようですが、スパナの根底にあるのは優しさ、誰かを守りたいという気持ち故だと信じたいですね。実際、鏡花さんの研究室に急いでいる最中だったというのに、泣いている少女を見過ごせなかったわけですから。それにスパナ自身、ケミーを危険、道具だと言いつつも、嫌ったことは一度も無かったように思います。そんなスパナだからこそ、マッドウィールたちも一緒にいてくれるのでしょうし、スパナに悪意があればとっくにマルガム化しているはず。マルガム化していないのは、ケミーを思う気持ち故だと信じたいですが、果たして。
 あと、最近ご無沙汰なギギスト様は今後どうなるんですかね……案外味方になったりするんだろうか。

 さて戦闘ではゴリラマルガム相手に、レインボーガッチャードとガッチャーブラザーズのアントレスラーで対抗。余裕だろうと思いきや、ガエリヤによってヴェノムダケが奪われ、ケミーを狙う人間がポイゾナスマッシュルームマルガムに変貌。それと同時にガッチャーブラザーズは消滅。ニジゴンの力は全てのケミーが揃っていないと力を発揮できないとのこと。全員が宝太郎のもとにいる必要はないけど、ケミーカードに保管されているか、マルガム化していないことが条件なんですかね?このパワーダウンは、フォーゼ・コズミックステイツに近いものを感じます。
 とはいえ、その後の戦闘ではエクスガッチャリバーをりんねに貸すほどの余裕はあったようですから、大きなパワーダウンではないようですね。

 そして再戦時では、何とプラチナガッチャードでニジゴンのケミーカードを2枚使用し、両腕から放つ虹の光でマルガムの毒におかされた人々を浄化!更にパンチで攻撃した際にはレインボーガッチャードと同様の音が!更に更に、とどめのライダーキックでは、クロスホッパーとニジゴンが協力してキックの後押し!……すげぇ。すげぇよ。レインボーガッチャードの格を落とさず、プラチナガッチャードの可能性を広げるとは。アイテムの使い方は歴代でもトップクラスの上手さなのでは?

 
 また、グリオンがアトロポスを「我が娘」と呼ぶ理由の一端に触れました。ラケシス、クロトーと違って幼い姿だったのはそういう理由か……と。グリオンならば、りんねの記憶を改変して、自分の子供として接するとかも出来そうなので、思ったよりはマシな対応だなと思ってしまいました(苦笑。そうしなかったのは、りんねが欲しかったからではなく、自分の娘が欲しかったからですかね?
 ただ、このグリオンも、映画に登場した未来世界のグリオンも、アトロポスを作った理由は同じでしょうに、何故未来世界ではああなっていたのだろう。成長しない娘を嫌ったのでしょうか?風雅を真似て作ってみたが本物は手に入らなかったので、不要だと切り捨てられる……のかなぁ。

 暴漢相手に生身で対抗できるくらいには、宝太郎も戦いに慣れて来たんだなぁと思ったところで、また次回。
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「仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク」を見て

2024-07-30 07:49:55 | 仮面ライダーガッチャ―ド
「仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク」を見ました。

 本作はテレビシリーズにおいて、宝太郎の危機に駆け付けたガッチャードデイブレイクこと、もう一人の一ノ瀬宝太郎が戦う未来が舞台となっています。最初に言っておきますと、映画自体の出来は良いと思うのですが、個人的には「もっと尺をくれ!」と思ってしまいました。あまりにも見たいあれやこれやが多すぎる……

 さてデイブレイク。本編では積み重ねてきた戦闘経験故の強さ・頼もしさが際立った存在でしたが、彼の身に起こった出来事、そして未来アトロポスの口から告げられた衝撃の事実から、彼に対する印象がガラッと変わりました。宝太郎に自らのガッチャーイグナイターを渡そうとしたのも、そういうことだったのかと。
 また、彼が使用するデイブレイクのケミーたちも戦闘を重ねた末にたどり着いた姿かと思いきや……あの場面での変化は衝撃でした。劇中にはデイブレイクホッパー1も登場しますが、テレビシリーズの元気な声とは異なる、どこか疲れ切ったような声に哀愁を感じます。宝太郎のメンタルはケミーたちにとっても重要な要素だったんだなと、改めて感じさせられました。炎の意匠も、彼の怒りや燃え尽きようとしている心を表していたのかもしれないと思うと……

 そんなデイブレイクの未来では、何故かアトロポスとクロトーが宝太郎たちの側についています。更に予告等では狂気じみた表情をしたミナト先生の姿もありましたが、蓋を開ければ……最近の本編ではドレッド軍団の生成に忙しそうですが、そういえば本編でもスパナの死んだ両親を一時的に蘇らせたりしていましたね、この人。それが宝太郎に対して向けられるとこうなるのかと、真綿で首を絞めるようなグリオンの恐ろしさをまざまざと見せつけられました。

 身も心も疲れ切ったデイブレイク、未来の一ノ瀬宝太郎が如何にして再起するか。そのきっかけとなったのが他の誰でもない……という展開は良かったのですが、正直彼らの隠れ家での件や、最終決戦における件はもう少し長めに見たかったですね。
 何なら、辛い話は承知のうえで、未来宝太郎たちがウロボロス界突入に至るまでの経緯も見たかったですし、まさかの役割を果たした田島博士の件や、未来における人とケミーの関係など、もっともっと掘り下げて欲しい要素は多かったなーと。それこそフォーゼ劇場版よろしく、アストロスイッチ起動ならぬケミー101体(100体?)が順に登場するシーンがあっても良かったかもしれない……本作も十分に楽しめるのですが、それ以外にも見たいものが多すぎますね(笑。
 

 ファイヤーガッチャードにプラチナガッチャード、レインボーガッチャード、そして映画限定のミラクルガッチャードやシャイニングデイブレイクの活躍が見られる今作。ミラクルガッチャードはスチームホッパーの究極進化感があってカッコいいですね。錬金術要素があったのも嬉しかったです。
 また、配信や本編にも登場したカグヤ様も参戦。ピンチになる局面は予告等で映っていたけど、レジェンダリーレジェンドになったり、レジェンドライダーを召喚して切り抜けるのだろうと、そう思ってました。甘かったです。エクスガッチャリバー然り、ガッチャーイグナイター然り、登場してだいぶ経つアイテムの使い方が上手いガッチャードが、最新アイテムを活用しないわけがない。あの使い方には唖然とさせられました。上手い、上手すぎる。あんなん見せられたら欲しくなるに決まってるじゃないですか……ズルいなぁ、本当。

 そして夏映画の定番、次回作のライダーの客演。いつもならば変身後、ライダーのみが登場しますが、今回は珍しく変身前も登場します。変身前が登場するということはつまり変身シーンも見られるわけで……いやー驚かされましたね。そこそこライダーを見続けていますが、まさかああ来るとは。あれは映画だけの描写なのか、はたま本編でもああなのか……気になります。


 現代組も未来組も、揃って大活躍する本作。満足のいく出来ではありましたが、描かれていない部分も気になりすぎるので、デイブレイクのスピンオフとか、ディレクターズカット版とか出してくれねぇかなとか思ってしまいますね……ともあれ、良い映画でした。
 ……え!?いつの間にそんな関係に!?マジで!?いつから!?
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仮面ライダーガッチャード 第45話「運命の出会い、愛憎分岐点(ジャンクション)!」

2024-07-21 09:42:28 | 仮面ライダーガッチャ―ド
仮面ライダーガッチャード 第45話「運命の出会い、愛憎分岐点(ジャンクション)!」

 OPが映画仕様になっても「変身!」で映画の「変身!」シーンを用いるの、好き。でも「出口のない状況ガチ迷路」で、悲しみに暮れている宝太郎を映すのは好きだけど辛い……

 さて今回は加治木と聖さんのお話後編。ガエリヤによって、かつて兄を殺そうとした過去を思い出してしまった聖さん。兄妹ともに化け物である自分には加治木と一緒にいる資格が無いという彼女からは、バッテリーマルガムが幾度となく出現。ですが加治木は必死に食らいつき、かつてと同じ言葉で憎しみに囚われた聖さんの心に光をもたらしました。錆丸といい、生身で必死に食らいつくのって良いよね……
 戦いの後に、加治木の口からは驚きの言葉が。「仮面ライダーにはなれないけど、絶対に守る」その決意が存分に感じられる言葉でした。当初はネタキャラだと思っていたのに、まさかここまでカッコよくなるとは……

 そのバッテリーマルガムやジャングルマルガムとの戦いでは、ガッチャーブラザーズとしてスチームホッパーが登場。直後にジャングルマルガムを吹き飛ばし、一撃のもとにバッテリーマルガムを撃破する流れがあまりにもかっこよすぎる……!更にスチームホッパーにエクスガッチャリバーとユーフォーエックスが力を貸すことで、クロスユーフォーエックスに変身!てことは、4人のブラザーズを呼び出せばガッチャード、スーパーガッチャード、ファイヤーガッチャード、プラチナガッチャード、レインボーガッチャードのそろい踏みがみられるってこと?スーパーガッチャードはスチームホッパー経由必須だとすれば、4人が限界?何にせよ、オーズがガタキリバコンボ経由で全コンボに変身したのを思い出しますね。


 一方のラケシス。スパナは過去の記憶と向き合えたが、全ての人間がそうとは限らない。ですが、ラケシスは自分のモデルの記憶と向き合い、遂にあの言葉を口にするようになりました。スパナを見つめるラケシスの笑顔、可愛いなぁ!歌声も綺麗だし……更に何やら恋の気配も漂い始めましたが、何となく悲恋に終わりそうな気がしてならない……
 クロトーはクロトーで、アトロポスとラケシスと一緒にいた頃に戻りたいと願い続けていました。そんな彼女に対し、ラケシスが戻った時には許すことを約束したグリオンですが、彼が愛する「家族」って誰なのか、彼にとって「愛する」とはどういうことなんでしょうか。家族とは都合のいい駒であり、愛する基準は役に立つかどうか……とか?


 人とケミーの可能性を信じる宝太郎。ミナト先生もかつて生徒と交わした約束を胸にしつつ、彼にその約束を背負わせず、自分自身のために夢を叶えろと背中を押すさまは頼もしあったのですが……何やら事態は良くない方向に進んでいました。記憶を呼び覚ますことによって前を向ける人、恐れを受け入れることもいますが、誰しもがそうとは限らない。ケミーに初めて触れる人間であれば、その可愛らしさや能力に魅かれるかもしれませんが、一度でも恐怖を知った人間にはそう簡単に受け入れてもらえないでしょう。
 ここまで守っていたケミーの掟によって阻まれる宝太郎の夢。果たしてどう決着するのやら……


 そういえばライドケミートレカの新弾を買いました。マーベラスレアコンプは無理ですが、ギーツワンネスとクロスギーツのLPが当たったのはとても嬉しい。
 でも思いのほかホッパー101、シャイニングホッパー1、シャイニングスチームライナーが出づらかったなと。クロスホッパーとテンライナーはアレだけ出たというのに……あと、ガヴレア出すぎなんだよぉ!めっちゃ被ったわ!
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仮面ライダーガッチャード 第44話「ディープな記憶が開くとき」

2024-07-18 07:59:49 | 仮面ライダーガッチャ―ド
仮面ライダーガッチャード 第44話「ディープな記憶が開くとき」

 さて映画公開を間近に控えた今回は、まさかまさかの加治木&聖さん回再び。修学旅行の時は「このライダー大丈夫か……」と心配していたのが懐かしいですが、今度は「割と通常回めいた話で大丈夫か?」という別な心配が生まれようとは。
 これまで何度もケミー関連の事件に関わってきた加治木。その都度彼の記憶を操作(上書き)してきたわけですが、そろそろ限界を迎えている様子。加えて聖さんとの仲も壊れそうになっており、宝太郎は加治木の記憶を戻すことを提案する一方、スパナは例外を作れば混乱が生じると反対。
 実際、どういったケースならば記憶を元通りにするかという線引きを明確にしなければ、連鎖的に例外が生じかねませんから、スパナの気持ちも分かります。宝太郎がいくら人とケミーの可能性を信じたところで、カメドーンの件然り、復活のサブマリンマルガム然り、ケミーの悪用や悪意を持った人間が消えるとは思い難いですからね……その都度宝太郎たちが仮面ライダーとして戦えば済む話でもないでしょうし。

 で、そんな時に現れたのが、ガエリヤの手によって再びサブマリンマルガムと化した狩谷でした。一度マルガム化したものはケミーの因子が残り、悪意さえあれば再びマルガムになる可能性を秘めている……ということは、ラケシスやクロトー、スパナもマルガム化する可能性はあるってことか……?
 そして最初のターゲットに選ばれたのが、よりにもよってりんねをつけ狙っていた狩谷。りんねの心底うんざりした顔が印象的です(笑。
 さすがのレインボーガッチャードも、周囲の水全てを別の物体に錬成するなどといったことは出来なさそうですし、そもそもがサブマリンマルガムが作り出した水中ともなれば、勝手が違うのでしょう。そんなレインボーガッチャードを助けに入ったのが、めっちゃ久々な気がするヴェノムマリナーでした。まさか再登場してくれるとは……登場した時は「多分後半出てこないんだろうな」と思っていたのも懐かしいですね(苦笑。
 
  
 記憶にまつわる話として、ラケシスの人間化計画も進行中。モデルとなった人間の記憶に触れることを恐れていたラケシスに「自分に正直なのはお前の良いところだ」とスパナ。前述の掟の件といい、良いものは良い、ダメなものはダメと線引きがしっかりしているんだなと感じさせられるシーンンでした。
 クロトーはガエリヤによって胸のモヤモヤが消えたようですが、それは彼女が抱いていた家族への想い、記憶が消えてしまったのではないかと……クロトーの本質は力そのものへの渇望ではなく、力によって家族を守りたいとかそういうのではないかと。モデルになったのは、家族と引き離されてしまった人間なのかもしれないですね。
 で、アトロポスもクロトーのことを気にはかけているものの、「お父さん」に困ることがあったのかと問われてもはぐらかしていましたし、こちらはこちらで素直になり切れていない様子。ガエリヤがクロトーを利用しているのは間違いないとして、アトロポスも良いようにあしらわれている気がしないでもなく……

 
 そして宝太郎たちの戦いを目撃した加治木は何故か記憶を消されておらず……錬金アカデミーの一員として迎え入れることにしたか、新たな掟を作ったか、はたまた記憶操作が限界だというミナト先生の個人的な感情によるものか。
 更に加治木が思い出した記憶の中には、公開を間近に控えた映画の1シーンと思しき記憶もありました。本編は既に未来の宝太郎の件は決着した後ってことなんですかね?でも加治木が普通に仲間として同行しているっぽいし、度重なる記憶の上書きによって過去と未来の記憶が混濁したという演出なんでしょうか?

 何にせよ、本編も映画も楽しみです。
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仮面ライダーガッチャード 第43話「愛・哀・AI?憎しみを消す力」

2024-07-07 09:40:57 | 仮面ライダーガッチャ―ド
仮面ライダーガッチャード 第43話「愛・哀・AI?憎しみを消す力」

 今回はカメドーンを巡る兄弟の物語、後編。

 鍵一「お前に何ができるっていうんだ」
 錆丸「少しは戦える。僕も仮面ライダーの仲間だ」
 ……結局鍵一に押し切られてしまったものの、錆丸がアイザックを介してではなく、自分の口からはっきりと意思を示していたのが印象的です。そして変身こそ出来ないものの、戦闘で頼りになる様を見せてくれていましたから、説得力があるのも良いですね。
 また、鍵一も言葉は乱暴ですが、弟が危険な地に赴くのを止めようとしているようにも聞こえました。何だかんだ言って互いに互いを大事に思っているんだなって。
 
 そんな時に研究所を襲撃したグリオンの目的はカメドーン……ではなくアイザック!アイザックにはAIとして鍵一のコピーが入っていたのを利用し、ドレットルーパーを召喚していました。ドレッド、しかも零式となれば錆丸の命を奪いかけた存在。そのトラウマが蘇り一時は怯んだ錆丸でしたが、宝太郎から借り受けたエクスガッチャリバーを手に懸命に食い下がっていました。
 錆丸がドレットルーパーを引き受けていたからこそ、宝太郎はカメドーンマルガムを抑えるのに専念できたわけで、その甲斐あって遂に……ここに来てドラマを最高に盛り上げてくれるエクスガッチャリバーくん。登場がもう7ヶ月近く前とは思えぬ扱いの良さは全く予想していなかっただけに、とても嬉しかったです。

 また、スパナが亜琉美ちゃんを助けに行ったのも印象的です。戦闘以外での人助け描写、良いよね……
 火事ならヒーケスローズもしくはヒーケスキューの力を借りるってのもアリだったのでは?というのはさておいて、それはそれとして「起きているなら降りろ」という描写がまた良い!起きているのに敢えて降りないのが良いんじゃないですか!スピンオフでまた絡んでくれませんかね、スパナと亜琉美ちゃん。

 そして次回は加治木回!え!?聖さんまた出るの!?もうすぐ最終回ですが、そこも回収してくれるんか……ありがてぇ……
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