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グワン、グワンと・・・②

2007年06月17日 | ドライブ系

人気blogランキングへ  梅雨前線はどこへ行ってしまったのか。

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引き続きコンペイセイティング スプロケットです。

スライディングカムを押し付ける役目のカバーアッセンブリーは、①がコンプリートで②はダイアフラムスプリングをのせただけです。

矢印の部分を見ればプリロードがほとんど掛かっていないのが分かります。

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エクステンションシャフトにスライディングカムとカバーアッセンブリーを仮組みして、車載状態を再現してみると矢印の示すクリアランスは2mmで、コレがプリロードになるはずです。

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エクステンションシャフトとナットの関係は画像のとおりですが、ナットの段つき部が矢印のように突き当たります。

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ところが今回のケースではカバーアッセンブリーにナットを仮組みしてみると、約1.5mm突き出しているではないですか。

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ナットにも個性があるのか、それとも年式違いなのか、画像のようにナットの太い部分の長さに違いがあります。短いほうはジャンク品から見つけたものです。

つまり、2mmのプリロードが掛かるのが正常とすると、今回のケースでは2mm-1.2mm=0.8mmのプリロードしか掛かっていないことになって、”グワン、グワン”の正体はスライディングカムの動きすぎでしょうか。

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カバーアッセンブリーの全ストロークは10mmでしたから、プリロードに約2mm使ってしまうと実際の有効ストロークは約8mmになり、画像はスライディングカムの作動範囲のイメージです。

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最終的に組上げるときにはカムとスプラインにグリースを塗っておきます。大きな荷重が掛かる割には潤滑はあまり期待できません。

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ワタシはペーパーガスケットに液体ガスケットを使いませんので、こうした場合に矢印のような頭をカットしたボルトを使い、サクサクッとカバーを取り付けます。

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