犯罪警報・刑事コロンボ/ダリル・デューク監督
煙草は体に良くないという警告と、煙草の事を知らないのにトリックにつかっちゃいけないよ、という皮肉が効いている作品。被害者も加害者も命取りになることには変わりなしである。意味はまあ、観てもらうより無いですね。
また最初に批判しとくと、知られたくない過去の口封じに殺人を犯す訳だけど、結局はばれそうなネタであることに変わりは無くて、この程度で殺してたらとても身が持たないというのが率直な感想。犬のツメ跡に関しても、もう少し分からない程度の可能性が高い気もする。まあ、お話としては面白く無くなるかもしれないが…。
ところがしかし、何となく雰囲気は過去の作品っぽい作品ではある。そういうところが非常に惜しい感じがする。いい感じでお話が進むのだが、そういう細部が惜しくて結局は名作になり損ねている。役者さん達の演技はいいけれど、もう少し脚本を練ってからの方が良かった、という感じだろう。
ちなみに煙草のパッケージの警告文の効能だが、健康を害すると書かれてあるために吸うことを躊躇する効果を狙っている事は確かであるはずである。しかしながら心理学の世界では常識だが、これが効果に乏しい事はあんがい知られていないのではなかろうか。この警告文が載っていることで、かえって喫煙者が平気で煙草を吸ってしまっている現実を助長している可能性も高いらしい。詳しくは忘れたが、どの道そのような危険なものを吸っているのだから、とことん吸ってしまえ、というようなヤケッパチな気分になる人の方が多いようなのだ。三日坊主だったりダイエットなんかが失敗する原因の一つに、ちょっとした失敗などの反動というのがある。一日くらいサボったって長い目で見ればたいしたことでは無いのに、すべてが失敗したような気分に陥ってしまうものだ。つまり警告文があるにもかかわらず買ってしまったような人には、思い切り吸ってしまう人の方が多い可能性が高いのである。吸わなかった人が手を出しにくいという考えもあるが、同じく警告文があるのに手に取ることで、中毒を助長させる事につながっているかもしれない。それを理解したうえでたばこ会社が警告文を載せている訳ではないようだが、馬鹿げていることに変わりはなさそうだ。
それにしてもコロンボにしても以前ほど頻繁に葉巻に火を付けている訳ではなさそうである。そういう意味でも時代というのは変遷するもののようである。
煙草は体に良くないという警告と、煙草の事を知らないのにトリックにつかっちゃいけないよ、という皮肉が効いている作品。被害者も加害者も命取りになることには変わりなしである。意味はまあ、観てもらうより無いですね。
また最初に批判しとくと、知られたくない過去の口封じに殺人を犯す訳だけど、結局はばれそうなネタであることに変わりは無くて、この程度で殺してたらとても身が持たないというのが率直な感想。犬のツメ跡に関しても、もう少し分からない程度の可能性が高い気もする。まあ、お話としては面白く無くなるかもしれないが…。
ところがしかし、何となく雰囲気は過去の作品っぽい作品ではある。そういうところが非常に惜しい感じがする。いい感じでお話が進むのだが、そういう細部が惜しくて結局は名作になり損ねている。役者さん達の演技はいいけれど、もう少し脚本を練ってからの方が良かった、という感じだろう。
ちなみに煙草のパッケージの警告文の効能だが、健康を害すると書かれてあるために吸うことを躊躇する効果を狙っている事は確かであるはずである。しかしながら心理学の世界では常識だが、これが効果に乏しい事はあんがい知られていないのではなかろうか。この警告文が載っていることで、かえって喫煙者が平気で煙草を吸ってしまっている現実を助長している可能性も高いらしい。詳しくは忘れたが、どの道そのような危険なものを吸っているのだから、とことん吸ってしまえ、というようなヤケッパチな気分になる人の方が多いようなのだ。三日坊主だったりダイエットなんかが失敗する原因の一つに、ちょっとした失敗などの反動というのがある。一日くらいサボったって長い目で見ればたいしたことでは無いのに、すべてが失敗したような気分に陥ってしまうものだ。つまり警告文があるにもかかわらず買ってしまったような人には、思い切り吸ってしまう人の方が多い可能性が高いのである。吸わなかった人が手を出しにくいという考えもあるが、同じく警告文があるのに手に取ることで、中毒を助長させる事につながっているかもしれない。それを理解したうえでたばこ会社が警告文を載せている訳ではないようだが、馬鹿げていることに変わりはなさそうだ。
それにしてもコロンボにしても以前ほど頻繁に葉巻に火を付けている訳ではなさそうである。そういう意味でも時代というのは変遷するもののようである。