役員報酬、4億7726万、日本人経営者最高額
僕自身がものすごく素直に感じた印象は「そんな程度なのか」というがっかり感だ。日本の企業が元気ないのも当たり前なのかもしれない。頑張って仕事しても最終的にはそんな感じしかもらえないのであれば、宝くじ買うのも無理ないことかもしれない。
もちろん日本の大企業の多くは、日本人の感覚的にはオーナー経営者というものより、企業の社員代表者という性格のものが多いのかもしれない。そういう企業はほとんど役場と同じなので、落ち着くところは億を超えたくらいのところということなのかもしれない。そうして会社の資源を私物化した方が公平感のあるという矛盾した行動を助長させるような気がしないではないが、まあ、彼らの考えなんだからどうでもいいか…。
しかしながらこの記事の感覚的なところは違うようで、こんなに報酬をもらっているんだ、ということを言いたいような気がしないでは無い。まったくいつからそんなあさましい人が増えたんだろうか。巨人軍の選手と比べても低い人たちに嫉妬してどうするんだろう。
アメリカだと報酬を開示したらさらに報酬額が大きくなったという話も聞いたことがある。あそこがそれくらい貰うんだったら、ウチはもっと出してもいいはずだ、という競争が生まれてどんどん報酬額が吊り上っていったのだという。これもアメリカらしくあさましい話だが、日本の場合よりある意味では人間らしく健全だ。少なくとも見え透いた嘘がない。
日本の場合はアメリカの例を見習ったわけではおそらくなく、報酬を抑えようという意図があってこのような開示義務が行われているのだろうと考えられる。誰が考え付いたのか知らないが、そのようなメンタリティは日本人として本当に情けないことだと感じる。今は世界的に完全に有利な立場にありながら、日本という国はどんどん凋落していくしかないという象徴的な考え方だと思う。このような馬鹿げた考え方を歓迎する人が多くなればなるほど、日本という国の立ち上がるチャンスを失わせるだけだと気づいた方がいいのではなかろうか。
というよりその前に、日本人にはもっと良識を取り戻してほしいものだと率直に感じる。そんなことも分からない人たちなんて、まったく悲しいばかりじゃないか。