カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

1億以上の人が〇〇だった、という数字

2013-08-29 | 時事

 日本の人口減のニュース。26万6004人の減ということらしい。確か佐世保が26万くらいだから、まるまる佐世保市の人が消えたというイメージだ。さようなら。
 しつこくいうと、ここ4年で70万人減ったらしいので、鳥取県とか島根県も消えたということになる。まったく、なんだか寂しいぜ。
 何が言いたいかというと、当たり前だがこの影響が出ない訳が無いということだ。さらに今更びっくりしてもしょうがないというか、こういうことは20年以上前から大変な問題だということがいわれていたにもかかわらず(僕は学生だった頃そういう記事をスクラップしていたことがある。分厚くたまるくらいにはニュースになっていたが、みんなは忘れてしまったのだろうか)、結局こうなってしまったということが最大の問題点なのだ。何か手を打つ事の大切さは否定しないが、既にかなり手遅れになってしまったことは否めない。
 ひょっとしたら僕らは本当にバカなのではないか。いや、僕自身は馬鹿な人間だとは思うが、僕だけじゃないということが衝撃的だ。日本人すべてが馬鹿だということを自覚しない限り、たぶんこれは解決などしないだろう。
 今は既にかなり荒涼たる風景になっているが、子供の成長を考えると、20年後というのが、さらにかなり悲惨だということも頭に入れておくべきだと思う。その間にも何らかの手は打たれるだろうが、それはあくまで20年後以降への影響を緩和するためということになる。今後それくらいの空白を埋める手立てはすべて手遅れであることが確定してしまったのである。過去の人たちと現在の人たちがサボっていたツケを、僕らは子供たちに背負わせてしまった。そういう気持ちを持てない人間を、傲慢という。この数字は、そういう罪深い証拠が現れたと考えるべきだろう。
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ひょっとすると米国保守批判映画   マチェーテ

2013-08-29 | 映画

マチェーテ/ロバート・ロドリゲス、イーサン・マニキス監督

 もうやりたい放題に作ったという感じ。人の命の重さのかけらも無い。というか、たくさん死んで倫理観も崩壊して、色気もたくさんあるが、段々とそれが何となく心地よくなっていくような不思議な感覚はある。漫画よりも漫画チックだが、いわゆるゲームをやっているような達成感がある訳ではない。やりたい事を自分らの偏見通りにやり抜くというような、ある種の潔さに心を打たれるような感じなのかもしれない。ちゃんとやっても誰も褒めてはくれない。いや、それを狙っていることは観る前からある程度は分かっている。そういう計算も含めて作られていて、そうして豪華なキャストがそれに応えて妙な演技合戦をやっている。そうして最終的にはダニー・トレホという強烈なキャラクターが全部持って行ってしまうのである。やっぱり無茶な映画だけれど、分からせてしまう力技は見事というしか無かろう。
 日本にも国境問題というのはある。しかしまわりは海だから歩いて越えてくる訳ではない。それに日本語の壁ということもあるから、すぐに溶け込んで生活するには困難だろう。そうではあるが、お隣には大変な人口を抱えた国がある。五島の知人の話だと、離れの小島に時々中国人があがってくることもあるらしい。そのまま捕まる人もあるし、ひょっとするとそのまま入ってくる人もいるんではないかという。問題になると言っても、社会問題化するほどの数ではなさそうだ。むしろ留学などのルートで入ってくる方が圧倒的だろう。新宿や銀座などで道を聞くと、まわりの人が全部中国人だったというような事もあった。ほとんどは不法入国であるとは考えられないから、やはり社会問題とは言えない。
 ところがアメリカはだいぶ違うらしいことは分からないでは無い。日本より国境問題も数が多いという話もある。そればかりではなく、他国の領土も歴史的にけっこう奪っている。それでも強いから何とかなっているのかもしれない。不法で滞在している人の問題は日本の比では無いだろう。問題化するが今更排除しても始まらないということもあるかもしれない。時々先鋭化する場合があっても、この映画のように本当に殺してしまうわけにもいかないだろう。保守的な人間は恐らく面白くないと思っているに違いない。映画としては漫画的な設定だとしても、あながち本当に的外れな問題なのではなかろう。
 そういうデフォルメがあってのことだが、社会問題を正面から捉えているという考え方も出来る。やり方は無茶だが政治的にはあんがい正しい。説教臭いものは微塵も無いが、ある意味では痛烈なアメリカ批判が込められているのかもしれない。
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