一夜あけて杏月ちゃんと散歩してみると、明らかに歩いている人が少ない。みんな夜更かししたのかな、とも思う。未明まで寝られなかった人も多いのかもしれない。
しかしながら住宅街を歩くと、朝からテレビとかラジオ(家事しながらラジオという年配の人は結構いるらしいのだ)の音が漏れ聞こえてくる。音量が大きいのはお年寄り世帯だということのようである。静かな朝の所為か、余計に音が響いて聞こえてくる。内容はまさに選挙一色。おそらく今日に限らず、しばらくはこんな空気が続くのかもしれない。
さまざまな分析をする人が出てくるだろうし、事実として革命的な結果になったことは大きな変化の予感として当然だとは思うが、実際には先行きがよく分からないというのは正直なところなのではないか。民主党の本部系の人たちは、掲げてきたマニフェストを実行するのみということをいっているようだけれど、現実的なものが少ないということを鑑みても、かえって不安が募るような気がする。今は勝利の美酒の中、聞く方も「ああ、そうですか」で受け流している感じだけれど、実際に実現可能な情勢になった今となっては、着実にマニフェストを実行することが、将来の失墜の原因になることは、逆に明白に思える。どれだけ修正できるのかということの方が、実は最も大切で、目の前の脅威は消えた(自民党は党が崩壊するかもしれない。つまり事実上民主党の長期政権の可能性か極めて高まった)わけだから、最初にお手盛りだった内容を精査することを真面目にやった方がいいのではないか。結局保守から保守へ変わったということが選挙結果の実情なのだということは、革新的な変化(極端にいうと左傾化)ということが求められているわけではなく、現実問題の舵取りを、そつなくこなすことの方が、よりこの正当に求められていることのように思える。
官僚はいち早く新たな閣僚へコンタクトを取り、舵とり指南を始めることは必至であって、その前段階の守備固めを(つまり勉強を)どこまで充実して出来るのかということが最も重要だ。自民党崩壊のもっとも大きな原因であるのは、年金問題をはじめとする官僚の信頼の失墜(事実上この国のプランを実行してきた母体である)であることは明らかだ。つまり官僚のいうことを聞いている政党に対しての拒否感が、ここまで根強い不信の原動力だったと考えるべきだろう。だからこそ、しがらみのないまっさらな、もっとひらたく言うと、まったくの政治の素人であっても、国民の信託を受けた票が集まったとみるべきだろう。素人らしくおかしいと思うことをおかしいと感じられるうちに官僚と対峙していけるのが、もっとも大きな民主党の力となることだろう。
などということを考えながら散歩してしまった訳で、しかしやっぱり何とも先行き不安である。始まりはしたが、まだ何も始まっていないのだし、とりあえずはどんづまりだった道があけたのかどうか、ということを見ていくより他にないのであろう。
しかしながら住宅街を歩くと、朝からテレビとかラジオ(家事しながらラジオという年配の人は結構いるらしいのだ)の音が漏れ聞こえてくる。音量が大きいのはお年寄り世帯だということのようである。静かな朝の所為か、余計に音が響いて聞こえてくる。内容はまさに選挙一色。おそらく今日に限らず、しばらくはこんな空気が続くのかもしれない。
さまざまな分析をする人が出てくるだろうし、事実として革命的な結果になったことは大きな変化の予感として当然だとは思うが、実際には先行きがよく分からないというのは正直なところなのではないか。民主党の本部系の人たちは、掲げてきたマニフェストを実行するのみということをいっているようだけれど、現実的なものが少ないということを鑑みても、かえって不安が募るような気がする。今は勝利の美酒の中、聞く方も「ああ、そうですか」で受け流している感じだけれど、実際に実現可能な情勢になった今となっては、着実にマニフェストを実行することが、将来の失墜の原因になることは、逆に明白に思える。どれだけ修正できるのかということの方が、実は最も大切で、目の前の脅威は消えた(自民党は党が崩壊するかもしれない。つまり事実上民主党の長期政権の可能性か極めて高まった)わけだから、最初にお手盛りだった内容を精査することを真面目にやった方がいいのではないか。結局保守から保守へ変わったということが選挙結果の実情なのだということは、革新的な変化(極端にいうと左傾化)ということが求められているわけではなく、現実問題の舵取りを、そつなくこなすことの方が、よりこの正当に求められていることのように思える。
官僚はいち早く新たな閣僚へコンタクトを取り、舵とり指南を始めることは必至であって、その前段階の守備固めを(つまり勉強を)どこまで充実して出来るのかということが最も重要だ。自民党崩壊のもっとも大きな原因であるのは、年金問題をはじめとする官僚の信頼の失墜(事実上この国のプランを実行してきた母体である)であることは明らかだ。つまり官僚のいうことを聞いている政党に対しての拒否感が、ここまで根強い不信の原動力だったと考えるべきだろう。だからこそ、しがらみのないまっさらな、もっとひらたく言うと、まったくの政治の素人であっても、国民の信託を受けた票が集まったとみるべきだろう。素人らしくおかしいと思うことをおかしいと感じられるうちに官僚と対峙していけるのが、もっとも大きな民主党の力となることだろう。
などということを考えながら散歩してしまった訳で、しかしやっぱり何とも先行き不安である。始まりはしたが、まだ何も始まっていないのだし、とりあえずはどんづまりだった道があけたのかどうか、ということを見ていくより他にないのであろう。