ちょっと前の会議で、構成のメンバーの選出について、やはり女性メンバーを複数人入れようということになった。ご時世ということもあるし、その前にそんなことは当たり前ではある。しかしそもそもその協議会の会員に、女性メンバーが少ないのである。委員や役員の構成に女性が少ないのは、ある意味ではそういう事と比例している。是正すべきはそういう根本的なところにあるはずだが、これはやはり簡単ではない。代表で出てこられる方々にそもそも女性が少ないのは、おそらくなのだが、今後もそれなりの時間をかけないと変わっていかない事のように思える。それでいいという意味ではないが、社会的な啓蒙活動が必要そうだ。
それでそれぞれ知っていそうな方に打診のお電話をしたのだが、これがなかなかに難航した。いろいろ事情があるそうで、引き受けてくれないのである。ウーム仕方ないな、ということで、複数の人でお願いに行って、なんとか一人口説き落とした。それで良かったな、と胸をなでおろしたのだが、その方が言ったことが少し引っかかった。「女性が必要だと言われて役職をもらった時から、どんどん役職が増えすぎて、もうほとんど身動きできない。もう女性が必要だという考えを、みんなには捨てて欲しい」というようなことを言われたのだ。なるほど、その方は確かにしっかりしていらっしゃることもあって、さまざまなところで活躍されているのだろう。しかし女性枠がさらに彼女を苦しめているのかもしれない。
さらに別の会議の折、ご年配の会長さんが、全体に質問を求めた。一人くらいは質問があったようだが、その後皆がしーんとなった。もう質問が無いのなら終わりかな、と思ったら、出席しておられるご婦人に「女性としてのご意見をぜひお聞きしたい。我々の会には女性らしい優しい視点が欠けている。そういうことをぜひ知りたい」とおっしゃった。そうしたらそのご婦人が「このような会議が必要なのは分かるが、私たち女性は忙しいのだからもっと遅い時間に開いて欲しい(この会議は地域のもので、夜7時から開会していた)」というようなことをおっしゃった。うーん、本音ではあろうが、そういう背景を変えないことにはどうにもならんな、と思った。さらにだが、会長が言われる女性らしい内容の発言を女性に求める時点で、ダメなのではなかろうか。この世の中はそう簡単に変わるものでは無いのだな、と思うとともに、やはり世代交代自体が必要なのかもしれない。まあ、しかしこのような集まりは、ご年配の人の活躍の場としてあるような気もするので、僕らを呼ばないでやって欲しいのがもっと切実な希望でもある。しかしそうすると、世代交代はままならない。僕らの世代がもう少し先ながら次であるのかもしれないのなら、わざわざせかすことになるかもしれない。そういう矛盾を自分の中に抱え、もうどうにもなるものではないと、暗澹たる気分になるのだった。
人選には難航したようです。
しかし、選ばれた女性は会議で1度も発言したことはなく、本当にこういう人を出向させて良いのか疑問に思う事案がありました。
構成メンバーの男女比も大事ですが、会の本質が逸脱してしまわないか思案のしどころだと感じる場面でした。
うーん、それは女性に限らずでしょうね。
しかしながら、男女比だけの問題じゃないんですよね。なぜそういう偏った比率になる男性社会なのかというのが問題なわけで……。日本はぜんぜんこれからもだめでしょうね、たぶん。