カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

寒くて楽しいです

2009-12-31 | 雑記
 寒いっすねえ。まあ例年大晦日は寒いもので、子供のころなんか大掃除しながら寒くて泣いてました。今は僕も大人になったので泣きはしませんけど、掃除だってしません。寒いの嫌だもん(というか掃除は嫌だなあ。特に窓拭きとか)。雪も降ってるし、掃除は来年ですな。
 まあしかし実は寒いのが本当に嫌いなわけでもないんですよ。今日も散歩してて鼻水がたれそうになりながらでも、外は寒くて気持ちよかったです。杏月ちゃんはたまらずぶるぶる震えて抱っこして欲しがるんですが、僕のジャンバーの中に包まってとってもかわいいんですよ。僕の中の母性が震えるってもんです。長時間はかわいそうだから早めに切り上げるんですが、なんだかもう少し寒風の中で寒がって居たい気もするくらいです。
 南国の人間が北国に移り住むと、雪かきが好きになるっていう話を聞いたことがあります。いろんな人から雪かきを頼まれて重宝がられるということです。しかしながら本人はいたって楽しい。なんだかわかるような気もしますね。きっと大人になって寒いのが楽しくなるんですよ。逆に子供のころからずっと寒い思いをしている人には寒さがうんざりなんでしょうね。
 雪国の人たちは大人になったら九州に移住して、九州の人間は逆に雪国に移住するようなことをすると、ひょっとしたらバランスがとれるのかもしれないな、と思いますけど、実現は不可能でしょう。残念です。
 なんて無益なことを考えながら、やっと今年にさよならできそうです。僕は合理的な人間だから単に日付が変わって年が明けるっていうのはどうでもいいんですが、せっかくだから特別な気分になれるようにがんばってみます。いや、飲み出せば、俄然気分は盛り上がるに違いないんですが…。
 皆さんよいお年を。
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餅つきするんだね

2009-12-31 | 時事
地域の子供たちにお年玉

 僕んちの近所にも小さな暴力団事務所があるんだけど、餅つきするなんてことはしないようです。お年玉なんてトンでもなさそうです。残念。
 狭い道を黒くてでかい車で疾走するんで迷惑です。あわてなくてもよさそうなものなのに…。また、発砲事件を起こすたびにパトカーが張り込むので、若い警察官が寒空の中ずっと待機しているのが気の毒です。こんなことに使われる税金がもったいないなあ、と思います。
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牛頭

2009-12-31 | 映画
Yakuza Horror Theater: Gozu (2003) trailer


 これはぜんぜんお勧めでない映画。しかし面白かったっス。
 家族でこんな映画見ているような家庭って、たぶんそんなになかろうなあ、というような不安を抱きながら鑑賞しました。グロもだけどエロもあるし、教育上はかなり最悪でしょうね。まあそういう見方をする人たちにとっては。もちろんしかし子供にとって面白いはずもなく、いつの間にか退場してましたけど…。
 この映画の意味なんていうものは正直って僕にはまったくわかりません。学生が冗談で撮った映画といってもよさそうな雰囲気ですしね。しかしそういう狙いが計算されていることも確かで、海外の三池ファンはさらに日本映画というものに対して畏敬の念を抱かざるを得なくなっていくのでしょう。こんな変な映画を作ることのできる日本。ブラボーってことなんでしょう。
 繰り返しますが、皆さんこれは見ないでくださいね。お勧めなんかじゃありませんし、きっと後悔しますから。
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日本マドンナ

2009-12-30 | 音楽
日本マドンナ
 いやあ、これはかっこいいです。日本もすてたもんじゃないです。
 こんな面白くてかっこいいバンドが出てくる国になったんですね。感無量でありますし、楽しいです。年末はファッキンでいきましょう
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さらに面白くなくても映画を観る

2009-12-30 | 映画
 本を読んだりモノを調べたりする作業と同じで、ある対象を深く知るために映画を観るということも必要な場合はある。この場合の対象は宮崎駿。
 興味ある人だけの限定だけど、ジブリ作品を楽しむための、または単に知識を埋めるためにもいいとは思う。結果的に現在上映されている「アバター」のように、宮崎作品に触発されて新たに作品化される映画も増えていく。そういう映画界の流れをつかむために原点的な古典を教養として身につけると、また、映画を観る目も変わってくるのではないだろうか。

雪の女王/レフ・アタマーノフ監督
 ジブリの原点というか、宮崎駿をはじめとする日本を代表するアニメーターが感心した作品らしい。しかし現代人には退屈だとは思う。宮崎駿がなんで女の子に対して強い幻想を持っているのかということはよく理解できる一級資料ではある。 

太陽の王子・ホルスの大冒険/高畑勲監督
 そして「雪の女王」に触発されてつくられたといわれる作品。北欧の神話らしくて、物語としては不条理には違いない。芸術性があって、かえってつまらないとは思ったけど、 石の森章太郎なら感心したかもしれない。 

サイレント・ランニング/ダグラス・トランブル監督
 SFの名作映画と名高い作品ではある。内容はチンケ(環境問題)なお子様感傷ものだが、人間より偉いというマッドぶりは面白い。ロボットの方が人間的だし、宮崎駿が影響を受けたらしいということも何となくわかる。なんで地球が緑を廃棄するのかは最後まで意味不明だが…。
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あんまりお勧めばかりではない紹介もれ(映画)

2009-12-30 | なんでもランキング
 映画の方も紹介しておく。時間のある人はご参考にどうぞ。
 お勧めでないものはお勧めでないなりに楽しいこともあるので、見識を広めるという意味では面白くないものを知ることも必要なのではないかと僕は考えております。いいものばかりを観るからいい人間になれるという訳でもありませんしね。ああ、僕は何を言っているんだろう。

潜水服は蝶の夢を見る/ジュリアン・シュナー=ベル監督
 脳梗塞で全身が動かなくなったらどうなるか、という世界。これって実話です。
瞼のまばたきで単語をつづって意志を伝えるしかない世界。しかしそれでいて豊潤なものが表現できるということ。
 関係ないけど、車の運転中にこうなると怖いと思いました。

ヘルボーイ/ギレルモ・デル・トロ監督
 実にハードボイルドのカッコよさ。赤くて悲しくて、映像がきれい。
 しかし今の日本だと、真っ先に仕分けられる世界なのかもしれませんね。

ウォッチマン/ザック・スナイダー監督
 これもアメコミものの映画化の傑作。ハードボイルド決め過ぎ正義ものだけど、やっぱり面白い。アメリカ版「20世紀少年(青年)」ということでしょう。

兵隊やくざ/増村保造監督
 すなおに勝新太郎ってやっぱりいいですね。映画としても凄く面白い傑作だと思います。カタルシスもあるので新年にいいんじゃないでしょうか。

暴力脱走/スチュアート・ローゼンバーグ監督
 純粋さとは何か。ポール・ニューマンが死んでの追悼に町山さんが紹介していた映画。子供の頃に観たような記憶がありました。改めて観ると、卵を50個食うので喜んだり、洗車の女の見方などに、妙に刑務所体験のリアルを感じたのでありました。合掌。

未来惑星ザルドス/ジョン・ブアマン監督
 これはぜんぜんお勧めでは無くて、実に変な映画を観たという感動を味わったメモ。ショーン・コネリーは、おそらくこの過去を封印したいはずなのではないだろうか。

太陽/アレクサンドル・ソクーロフ監督
 イッセー尾形の芸人魂を観ることができる。愛と天皇という側面だと思うけど、やはり日本ではこの程度でもタブーなのかもしれないですね。天皇は人間であっても嬉しいのだろうか。

今宵、フィッツジェラルド劇場で/ロバート・アルトマン監督
 群像劇の完成形という感じ。普通にコンサートを楽しんで、映画も満足という感じ。

子猫をお願い/チョン・ジェウン監督
 現代における貧乏ってなんだろうな、ということを韓国の若者風俗から学ぶ。警察の対応だけはよく分からん世界ではあるけど、若い人と貧乏の切なさは上手く描けているのではないだろうか。しかし、猫を預けるのはどうかとは思うぞ。

ラスト・キング・オブ・スコットランド/ケヴィン・マクドナルド監督
 ウガンダのアミン大統領とその交流があったとされる白人医師との物語。独裁政権の恐怖と脆弱さを表現している。ちょっと(というか、大変に)痛そうですけど…。

ホットファズ/エドガー・ライト監督
 英国のテンポのいいアクション映画。意外性の傑作かも。銃撃戦が見もの。ノーテンキにお楽しみください。

神に選ばれし最強の男/ヴぇルナー・ハルツオーク監督
 基本的には「サムソンとデリラ」ですね。「ユダヤ人であること。欺瞞を通して生きることと、正直であるということ」と、観終わった僕はメモを残している。

イースタン・プロミス/デービット・クローネンバーグ監督
 雰囲気もいいし、しっかりとしたバイオレンスもいい。しかしロシヤ社会もマフィアがあるんですね(当たり前か)。

プレッジ/ショーン・ペン監督
 ジャック・ニコルソン渾身の演技かな。執念というのか狂気というのか。なんでこんなになっちゃうの、と思いはするけどそうなっちゃうんでしょう。

ブラックブック/ポール・バーホーベン監督
 どんでん返しを含めて面白い娯楽作として徹底している。漫画的な人間描写だけど、それはそれで面白い。ゆだねるように楽しむ映画だろう。

善き人のためのソナタ/フロリアン・ヘンケルス・フォン・ドナースマルク監督
 監視社会の恐ろしさが見事に描かれている。面白いというか、これが官僚社会の行く末だということを知っておくのはいいと思う。
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もれたお勧め本

2009-12-30 | なんでもランキング
 紹介するタイミングを逃して(というかタイムリーでもないし)いたものの中から、さらに選にもれたものを紹介します。せっかくの時間つぶしを有効に使う面白いものばかりのお勧め本です。

日本人の知らない日本語/蛇蔵&海野凪子著(メディアファクトリー)
 久しぶりに爆笑した漫画。
しかし、外国語を学ぶっていうのは、その国の文化も理解しなければならないところがあって、まさに文化摩擦の場が語学学校なのかもしれないとは思った。ちょっとした比較文化を考える題材にもなっていて、笑いながらいろいろと考えさせられるところもある。
 巷間でいわれる日本語の難しさがあるために日本語を学ぶ外国人が苦労しているというわけでは無くて、単に日本と文化が違いすぎるということなんだと思います。日本人が外国語を学ぶのも似たように逆のことが起こりそうです。 

六の宮の姫君/北村薫(創元社文庫)
芥川龍之介の謎解きもの。今年賞を取った作家で、どれどれ、と本棚を探して見つけて読んだ。実は卒論だったということだが、ジワリと面白い話でした。恋愛の話ばかりでない女子大生というのはいいですね。

孤独のグルメ/原作:久住昌之・作画:谷口ジロー(扶桑社文庫)
 実は僕のあこがれの世界観かもしれない。一人飯ってこのような感じだとぜんぜんつまらなくない。今はオヤジのような女の人も増えてはいるけど、基本的には男の世界なのではないだろうか。別段カッコよくないけどカッコいいんです(矛盾)。

動的平衡/福岡伸一著(木楽舎)
 まあ、別にいいだけどさ。コラーゲンたっぷりの何とかを食って美容にいいとかいう世界が好きな人は読まない方がいいかもしれない。相変わらず文章がさえてて、面白く読んでウンチクが溜まります。読書体験としてはたまらんですね。いい時間をどうぞ。

さらば財務省!/高橋洋一著(講談社)
いまさらながらに小泉改革を読んでみてはいかかがでしょう。官僚が何を考えているか。改革とは何か。埋蔵金とは何か。この人はすでに消えそうではあるけど(最近復活の兆しはありますが…)、そんなに古くなっている話じゃないと思います。

進化し過ぎた脳/池谷裕二著(講談社ブルーバックス)
中高生を相手にした講義をまとめたものらしい。これが最高にスリリングな思考体験になることうけあい。僕はかなり普段の生活でこの話を引用する頻度が高いです。仕事の上でもいろいろと役立ってもいます。何より面白くて止められない読書体験になるでしょう。

謎の物語/紀田順一郎編(筑摩書房)
結末の分からないものや謎の含まれた物語アンソロジー。結末が分からないミステリーを読んでどうするんだ、といぶかる人もいるかもしれないけど、それを見事に裏切る素晴らしい作品群をご堪能あれ。

国語辞典の名語釈/武藤康史著(ちくま学芸文庫)
辞書を読むとはどういうことか。むちゃくちゃ楽しいです。知らない言葉を引くだけの本だと思っている人は、人生のうちかなり損していると思われます。意味が分からないならとにかく読むべし。分厚い辞書は重しにも使えるし枕にも使えるし用途はいろいろあるけど、決して飾りものではありません。根本的に辞書との付き合いが変わりますよ。
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今年を振り返る(映画編)

2009-12-30 | なんでもランキング
 映画編なんですけど、いきなり一番はこれ。
グラン・トリノ/クイント・イーストウッド監督
 素晴らしかったですね。もうこれは是非。

落下の王国/ターセム・シン監督
 これは綺麗だったから。目が回るような絵画のような世界だ。
 
歩いても 歩いても/是枝裕和監督
 こんな感じが好きなのかもしれないですね。本当は怖い内面がさらけ出されるホラー映画なんだけど、そう思わず見たのでショックだった。いえね、僕にだってきっとあるんですよ、怖いところがね。ふふふ。

百万円と苦虫女/タナダユキ監督
 タナダユキとの出会いは良かった。代表してこれ。面白い映画ってこうやって撮るんだ、という感じかもしれない。

接吻/万田邦敏監督
 まあ、実はこうなるんじゃないかとは思ってたんですよね。しかしこうなってしまってもショックなんで良かった。笑った顔が怖いですね。

穴/ジャック・ベッケル監督
 古い映画だけど、これこそ実話を元にしている傑作ですね。緊張感も凄くて、ほんとにドキドキしてしまうのでした。

いのちの食べかた/ニコラウス・ゲイハルター監督
 「ブタのいた教室」も良かったんですが、大人にはこれの方がいいでしょうね。別に説教するつもりはないんだけど、人間がどのような生き物なのかということが見事に描かれているドキュメンタリーの傑作だと思います。

リンガー!替え玉★選手権/バリーWブラウシュタイン監督
 これは素直に笑っていいんですよ。それすらできなくなった心こそ要注意だと僕は思います。実際に知的障害者が出演しているらしくて、そういう意味でも関係者こそブレークスルーにどうぞ。

ダークナイト/クリストファー・ノーラン監督
 僕は感動しましたよ。大傑作だと思います。実におしい人を亡くしたものであります。改めて合掌。

アフタースクール/内田けんじ監督
 実はグラン・トリノより傑作かも。内田けんじとの出会いも僕にとっては事件の年でありました。もっと作品を観たい。

次点に
おくりびと/滝田洋二郎監督
 ま、娯楽として面白いし、おめでたいので。
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今年を振り返る(読書編)

2009-12-29 | なんでもランキング
 例年今年を振り返って数冊紹介していたのだが、メルマガを発行しなくなったので忘れていた。しかし年の瀬になるとやっぱりめんどくさくて、ちょっと書きだしておきながら止めておこうかなという気分にさえなってしまった。まあしかし数冊並べるだけだ、と思いなおしたりしてつらつら記録を振り返ってみると、別段今年のものに感心した年ではなかったことが判明した。まあ、僕の記録だからいいか…。

 ということではあるが、まあこれは絶望元年としては読んだ方がいいかもしれない。希望が無くてもやみくもに事実を知らないよりましだろう。会社の再建なんかを含めて事実を見てないから後で苦労する。実はいいスタートを切るための処方箋かもしれない。
希望を捨てる勇気/池田信夫著(ダイヤモンド社)

 
現代の金融入門/池尾和人著(ちくま新書)
 同じように事実を咀嚼するにはこれも素直に読んだ方がいいかもしれない。前半は本当に金融入門なので飛ばしてもいいと思うが、ちょっと前の事件のことも考えながら理解するとためになると思う。

一勝九敗/柳井正著(新潮文庫)
 さてしかし、ユニクロをデフレの権化として見るようなセンスの人にはますます将来が無い。ごく普通の真面目な会社で、そしてそのトップが非常にまっすぐなことがよく分かるはずだ。むしろ愚直な日本型でありうながら世界に通じるスタンダードなんじゃなかろうか。

死都日本/石黒耀(講談社)
 これは個人的に政権交代とシンクロして読んだ。内容はスペクタクルだが、日本の将来は必ずしも暗くない。ひょっとすると将来を予見しているかもしれないので恐ろしいとは言えるけど、まあ、娯楽として読んで面白いのでいいじゃないでしょうか。

小説家/勝目梓著(講談社)
 そして小説としてというか自伝としてというか、面白かったので紹介せざるを得ない。僕は力づけられたクチである。ぐいぐい生きていくしかないなあ、と思いました。

言語の脳科学/酒井邦由嘉著(中公新書)
 そしてこの本は、言葉のことを考えたり脳のことを考えたりする人にとっては必読書でしょうね。言語というものが既に人間の頭に入っている仕組みだったとは、世界がひっくりかえるぐらい驚きました。チョムスキーって政治にかぶれた学者というだけじゃなかったんだね。エライ。

靖国史観―幕末維新という深淵/小島毅著(ちくま新書)
 個人的に頭がすっきりしたいい本だと思いますね。僕にとってはこれで靖国問題はお終い。政治は勝手にやってくれですね。日本人と自分で思っている人は読んだ方がいいですね。そして理解できない人は、それはそれで不幸です。確定。

やちまた/足立巻一著(河出書房新社)
 これぞ名著だけど時間かかるので読まないでいいです。ほんの一部の人たちがこの本を読んだ仲間であるというだけで、もうそれだけでいい気がします。みんな知らないから隠れた名著なんだしね。それに僕らには面白くても、これが面白くない人の方が多い気もするのが事実でしょう。

祝福王/たかもちげん著(講談社)
 漫画だけど、ズバリ宗教とは何か、語ってますねえ。分かったような分からんような気がしないではないようでいて、やはりこれは宗教の本質なんだろうとガッテンするわけである。

鉄砲と日本人/鈴木眞哉著(ちくま学芸文庫)
 僕はもともと信長があんまり好きじゃなかったのだけど、これは気持ちいい本でしたね。信長信仰なんかやめて、普通に歴史を読む方が数段ダイナミックに面白い世界だと思うんですけどね。歴史というものでも世界がガラッと変わるという爽快なお勧め本であります。
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麻雀の季節だったのに…

2009-12-29 | 雑記
 学生時代の年末と現在との大きな違いは、なんといっても麻雀をしなくなったことかもしれません。学生の時は休みになっていることもあって、年末は猛烈にマージャンに明け暮れるわけです。家に帰っての家族的な雰囲気も嫌だし、多くの仲間は帰省してしまっているし、3人以上集まれるとなると、これをやるしかしょうがないということもあったのかもしれません。とにかく長時間時間を潰すということについても麻雀は合理的であったわけで、ほとんどやみくもになってやり続ける必要があったようなのです。若いころはいったん寝てしまうと長時間爆睡出来るかわりに、起き続けていられる体力も持ち合わせていて、眠くてどうしようもなくなっても麻雀をやり続けて、トランス状態になってかえって気持ち良かったりしたものです。どんなにつまらないダジャレのようなものでも大爆笑してしまったりして、あれはあれでやっぱり楽しかったのでしょうね。でも、もう二度と戻らなくてもいい青春の悲しい年末だったなあ、と思います。懐かしいけど今がしあわせでよかったです。
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目があいた

2009-12-29 | 雑記
 だいぶ目が見えるようになったようです。まだまだハイハイ、よちよち歩きですが、動くようになるとかわいさ倍増ですよ。
 しかしながら、お外は怖いですよ。職場スタッフには特に外出時など足元には気をつけるよう厳重注意です。特に車の運転をするときは、車体の周りを入念に検査したあとでなければキーを回してはなりません。業者さんも含め警戒態勢が必要になりました。
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年賀状を書く

2009-12-28 | 雑記
 やっと年賀状を書いた。今年は取り掛かりは比較的早かったのに、書き上げるのに時間がかかった。変な迷いが生じて手につかなかったのだ。
 しかしながら昨年から年賀状をもらうほうが激減しており(おそらくJC卒業効果)、今年は僕もだいぶ仕分けした。実はその作業が比較的難航したというのがホンネ。
 本来は年始の挨拶に参じることができない人に対して書面でのご挨拶という意味あいの年賀状なので、新年早々に会う予定のある人には不要とは言える。葬式とか結婚式に行けないので電報を打つようなものだろうか。本人も出席しているのに電報の披露などがあると妙に気恥ずかしいものだが、政治家などはそれがむしろ当然かもしれない。しかしながら年賀状は親しい人にこそ出す習慣へと変化したように思える。むしろ新年早々に会う人でうっかり年賀状を出し忘れていたりすると本人の目の前でバツが悪いような気がする。
 まあしかし、面の皮が厚くなったようなことでもあって、たいていのことはかまわなくなった。それに考えてみると多くの人は別段年賀状の失礼はそれほど気にして無いのではないだろうか。少なくとも貰わなかったから人間を見るというようなことを考えることは無い。以前から貰っている人から今年は来てないということで、何か不幸でもあったものだろうか、などと思う程度である。
 仕事関係のものはたいてい職場に来るが、量のわりにチェックは適当だ。
 やはり賀状というのは親しい仲である確認という意味のほうが強いようだ。まあ、最近は携帯のやり取りはするくせに住所を知らない仲というのも増えているが…。そういえばオヤジの会のメンバーなど、住所を知らない人ばかりである。年始には会うのでこの機会に失礼を詫びておきます。すんません。
 ともあれ、年末の仕事が終わったような安堵感である。このまま今年は終わっていいという感じなのであった。
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体験できて感動した

2009-12-28 | 映画
 冬休みに入って、僕なんかより子供たちの方が数段忙しいということで、一緒に遊ぶ時間がなかなかとれないようです。それでは映画くらいはという算段になりまして何を見るかということなんでしたけど、下の子が見たいと言っていた「2010」は時間の都合が悪かったのと、どうせビデオでは見るだろうけど監督がダメなのでがっかりするというリスクが高すぎて除外。「カールじいさん」はオープニング以上にはならないという噂だし、ディズニーだから危ないかもしれないので、やはり除外。それで今極端に評判のいい「アバター」を僕が強烈に興味があるということで、強引にこれを選択した。全然子供たちのためじゃないのでした。
 しかしながらやはりこれは凄かったですね。映画自体はほとんど宮崎駿的世界観とマトリックス(もしくは甲殻機動隊)とちょっとだけライオンキングというごった煮なんですが、それ自体も面白いということは当然よかったのだけど、何といっても3Dなんですよ。今やテレビも家庭でも大画面が当たり前だし、「巣ごもり」をキーワードにして家でのんびりDVDという選択の方が時には魅力的だったりする中で、映画というものは大きな過渡期にあるような気がします。そんな中で、まだまだ装着感や劇場の対応にも問題はあるにせよ、3Dというものがまったく新しい劇場空間としての娯楽の王道にのし上がる可能性を見せつけられたという気がしました。ほとんど体験する醍醐味に近くて、このような映画は3Dでなければならないというような感じなんですよ。キャメロン監督自体もこれから3D以外の映画を撮るつもりは無いとまで明言しているそうで、それは確かにそうならざるを得ないということもよく分かりました。もちろんソフトとして家でこの作品を観てもそれなりに楽しめるとは思いますけど、映画館でないとその価値の本当のところは絶対に分からないというのは間違いありません。というか、今見ないと本当にもったいない感じです。これは一種の革命ではないだろうか。
 おそらく十年という単位で映画というものは今とはまったく違ったものへと変化するような気がします。むしろそれが当たり前になるということでもあって、今までの方が何だったのかということにもなりかねません。そういう変化にナマで立ち会った一人なんだという感動すら抱かずにいられませんでしたね。映画も長いですし、眼鏡が苦手な人にはつらいものがあるかもしれませんが、そういう歴史に立ち会うだけでも十分に価値のある映画だと思いました。2009年と2010年という境で時代が変わったと未来の人たちが振り返ることは、ほぼ間違いないのではないでしょうか。
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名前まで晒してほしいなあ

2009-12-27 | 時事
隠れ天下り、一千万以上24人

 一千万以上でもごろごろ出てくるわけで、この世界は面白いですね(他人事)。
 しかし年に数回出勤してきて2,3百万という人ならもっといるという話はうわさで聞いたことはあります。いろんなところにそういう人がいるらしくて、あまりに日常的風景らしい。本当にさらうつもりなら、どんどんやってほしいものです。
 多くの人は家族にもその副収入を隠していたりするそうで、いったい何にその金を使っているんでしょうね。そういう追跡調査こそ面白いものが出てくると思いますよ(さらに他人事)。
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カエルのお母さんのおなかが膨らんだようなもの

2009-12-26 | 時事
 予算案の段階でどうなるかも事前にわかりきった話ではあったはずなんだけど、やっぱり出てきたのは深い失望という結末だった。本当に頭が悪いはずはないんだろうけど馬鹿にしか見えない。きわめてファニーというよりクレイジー。いや、それ以上に愚かだ。しかしそういう愚かなことであっても実現可能という日本の懐の深さに改めて驚くよりない。
 愚かではあるにせよ、子供手当というのは老人から若者世代(子供を持つ世代は比較的若い)への所得移転という性格を持つので、選挙という面で考えると、ひょっとすると将来の変化の兆しというものをはらんでいる可能性はある。ほとんどあきらめている世代だけど、もしかすると自分の意見の通る可能性のある選挙におもむくインセンティブになるかもしれない。子供の将来のことを真剣に考えるならば、こんなばかげたことを続けることにNOといえる当事者になれるということだ。ただ、この制度は一度はじめたらおそらく後には戻れないので、ほかに道を探るよりなくなっていると思われる。そうなると、もちろん財源を確保する手立てについての本当に仕分けについての爆弾になるかもしれない。将来の増税はほぼ確定したわけだが、その前に祭りが始まるかもしれない。現政権が完全にダメ(現時点ではそうだが、代わりが無い)なのかは次の分裂如何である。今はまったく可能性がないように見えながら、政界再編のチャンスは必ず出てくると、そう考えている。実際には半ば神頼みだがそう考えるよりほかにないほど、事実上将来は消滅した。今までは架空の議論に過ぎなかったが、はっきりとカウントダウンの秒針の音が聞こえてくるようになった。どの道ここに住んでいる人すべてを巻き込むので(他国にだって当然影響は波及するが)、この荒療治は効くよりほかにないだろう。
 僕の大嫌いな終末論でしか希望を持てないなんて…。しかしここまで酷いからこそ将来の動きが早まっているので、生きていくには面白い時代なのかもしれない。みなさんお達者で。
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