カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

カバーの名曲特集第一弾

2009-01-31 | 音楽

 まずはこれですね。馬鹿にしててカッコいい。
Sid Vicous- My Way (Sex Pistols)
http://jp.youtube.com/watch?v=2nEXEgz41C8

 そして僕らにはこの体験が大きい。坂本九とは僕は握手したことがあります。
上を向いて歩こう(RC)
http://jp.youtube.com/watch?v=T9HjMn3m_GI

 まあなんというか季節がらふさわしいかと…。
Auld Lang Syne
http://jp.youtube.com/watch?v=Kpu0hDUZ2jE

ベンチャーズではおなじみだが…。このようにスノッブなのもいいのでは。youtubuでは、映像がミスマッチなのもいい。
Penguin Cafe Orchestra: Walk Don't Run
http://jp.youtube.com/watch?v=ZLQYnyvN6fA

 いえね、アームストロングの渋さには負けてるんだけど、あえてこのような感じがいいのです。
The Ramones -- What A Wonderful World
http://jp.youtube.com/watch?v=BNWMKgNBvUs

 馬鹿げてて楽しい。やりたかったんだろうね。
ANDREW W.K.  リンダ リンダ(LINDA LINDA)
http://jp.youtube.com/watch?v=9cbvQSMihak 

 という訳で、まだまだありそうなんだけど、今日のところはここまで。(続かないかも)
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The Pretenders

2009-01-30 | 音楽

 僕等の小中学生時代のアイドルといえば、なんといってもクイッシー・ハインドではないだろうか。まあ、姐御っていやあそうなんだけど、写真でしか見たことなかったし、単にかっこいいなあと思ってました。その当時も正直言って美人だと思って慕っていたわけじゃなかったかもしれないが、骨のあるロックシンガーとして長く君臨したという感じがしている。コピーするアマチュアバンドも多くて、ああ、やっぱみんな好きなんだなあと嬉しかったものだ。もちろん留学生なんかにもウケてたので、あちらでも姐御は慕われていたんじゃなかろうか。
 レイ・デイビスに憧れてロックやって、結局レイの子供は流産して破局。その後シンプル・マインズの誰かと結婚したんじゃないかと思うが、たぶんその後離婚した。渋谷陽一はこのような経歴からクイッシー・ハインド松田聖子論を唱えていた。松田聖子は郷ひろみに憧れて歌手になったが、やっとあこがれの人と一緒になって現実に目覚め破局。本当の結婚相手は神田正輝を選んだが、自分がわがままなので結局破局した。まあ、そうなのかという疑問も大きいが、つまり二人とも歌やロックそのものが好きでこの世界に入ったわけではなかったのだけれど、実際の自分の才能が開花して巨大化して、結局自分の道を歩んでいるのだ、という意味で解釈するのが正しい。ちょっと同意しかねるが…。
 僕が知っているのはその程度だけど、女性ロックの一人というと、真っ先に思い浮かぶのはこの人なのであった。

 デビューらしい。もろキンクスである。だって、レイ・デイビスの曲だもんね。
Stop your sobbing
http://jp.youtube.com/watch?v=1cguXYfVuSg

そして、結構ヒットソングがたくさんある。中には日本で売れてないのもあるようだが、聞き覚えのある人も多いのではないか。
brass in pocket
http://jp.youtube.com/watch?v=5LO265eITJ0
 ちょっと動きが変でしたね。

 スタジアム・ライブも堂々の貫録。
back on chain gang
http://jp.youtube.com/watch?v=KYZh5cY2Gsk

僕はこの曲は好きでしたね。
don’t get me wlong
http://jp.youtube.com/watch?v=ometyZNimIU&feature=related

 バラードだって歌えます。ミルクがもったいないです。
I'll Stand By You
http://jp.youtube.com/watch?v=IYQF1Jcrb_I

 これは名曲。鼻歌で歌いたくなります。
kid
http://jp.youtube.com/watch?v=-3ltueXbJMg

 そして、やっぱりこれはかっこいいです。永遠の青春という感じ。そして大好きなレイ・デイビスを、ある意味で凌駕している。キンクスっぽいけど、まっとうなプリテンダーズという意味で。
Middle of the Road
http://jp.youtube.com/watch?v=eiW_NI9stp8&feature=related

 座っても歌います。楽しそうです。
Night In My Veins
http://jp.youtube.com/watch?v=BxY6YitjNM0&feature=related

 コールドプレイがカバーしてます。でもクイッシーが歌った方がいい曲でした。僕にとっては山下達郎よりこの曲がクリスマスらしいです。
Coldplay - 2000 Miles + Lyrics (The Pretenders Cover)
http://jp.youtube.com/watch?v=opjTjUQEbGE

 逆にレディオ・ヘッドの曲をカバーしてます。
クリープ(レディへ)
http://jp.youtube.com/watch?v=lML2N4xB9GU

 この映像が当時の僕のイメージに一番近いかも。
Louie Louie
http://jp.youtube.com/watch?v=Yq7TyAjje0Y 
 なんだか、だいぶ気分が若返りました。やっぱりアイドルなのかもしれない。
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別に買収された訳ではない

2009-01-29 | 時事

 定額給付金が馬鹿げた政策であることは論をまたないわけだが、実行されることは決定したのだから、使い道を考えるということの方が重要になったとシフトして考えるべきではないか。どうせ沈没するのだから、船の上で宴会でもやろうじゃないか、という理屈にはすぎないが…。
 
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090126-OYT1T01013.htm
 笑ってしまうにしろ、これは一番ふさわしい使われ方に感じないでもないところがツボではある。
 しかし僕は医師会だって圧力団体(彼らの立場ではやっていいとは認めるが)だということを考えると、将来的な国民のためにはならないような気がするので、必ずしもこのような形で賛同はしていない。

 前にも書いたが、ホリエモンのような人がファンドとして集めて運用するというのが一番合理的だとは思う。経済的にはそのような選択と集中こそ効率よく伸びると考えられるからだ。もちろんこの給付金が経済政策だと素直に認めるならば、ということに対する正しい使われ方としてである。

 しかし、やはり給付金を手にした人がどうするかという行動は、貯金と答える人が多いことからも分かるように、素直に消費に回されることは少ないのかもしれない。この機会に家電や車の買い替えなどと、でかい気持ちにならないという意味であろう。しかし、仮にそうであっても、貯金額が少しでも増えるというのは、家計的には余裕を生むことになるので、財布の紐が緩くなりやすいということは言えるだろう。銀行預金が増えることで、銀行の融資が緩むことがあるとすれば、中小企業にも吉と出る可能性はある。
 当初の目的対象である低所得層は、もともと所得税を納めていないので給付金になったことを理解しているし、もらえることを素直に喜ぶとすれば給付金はきちんと消費に使われるだろう。しかし低所得層は日本の多数ではないし、将来の税金の納付も見込めないことから、その分日本の財政は早く危機的になるということにもつながりそうで、なんだか暗くなってきた。
 給付金への怒りがおさまらない人向けには、寄付先の案内を手掛けることなども必要になってくるかもしれない。せっかくだから一番必要とされているようなところで有効に使ってもらいたいという人が、それなりに存在することは間違いあるまい。しかしくれぐれも詐欺にご注意ということも含めて、寄付しっぱなしで自己満足になっても有害とは言える。
 
 英国Amazonでのお買い物が危険すぎる
http://www.excite.co.jp/News/column/20090128/Getnews_4200.html
 という記事にもあるとおり、円高を活かして英国や韓国の商品を買いまくるという方法もある。しかしこれは個人にとってハッピーにしろ、結果的に日本のためにはならないところがチト苦しい。まあ、僕は正直にいって心動かされたけれど…。

 給付金をこんなことに使いました、という報告会をするのも案外効果的かもしれない。へえ、あなたはそうしたの、とか俺だったらこうするよ、というような日本人的な相乗効果が見込めるかもしれない。マスコミが自民降ろしにうつつを抜かしているにせよ、節操は無いのだからできそうなものである。スポンサーだって自分のところで有効に楽しんで使ってくれ、というのは本音でもあろう。内需というのは気分で相当な動きが見込めるので、一大キャンペーンで浪費が美徳になれば、しめたものだ。まあ、品格はないのであるが…。
 日本の金持ちである高齢者の心を打つような使い道があれば、少しは効果が見込めるかもしれない。とげぬき地蔵ツアーとかポックリ名所大宴会とか…。うーん、お馬鹿なアイデアしか思い浮かばないが、とにかく何でもいいから心を打つような使い道が見つかると、定額給付金が活きてこよう。

 ばらまかれたものを使うことに抵抗を感じる(それも将来とられる自分の金だし)のは人間的に正直かもしれないが、もらったものを楽しく使うのは精神衛生上悪いことではない。それももらえることが決定した今となっては、使うことに専念することで少しでも日本のためになるというような変な状況を楽しむことも必要だろう。そしてそのことで選挙に影響があるとしたら買収されたことになるということを理解してさえいれば、少しは日本にとってプラスになったといえるだろう。


追伸: そういえば以前「マネーの虎」というような番組があった。ああいう方式で資金を欲しい人を公開で審査して投資するという方法があってもいいかもしれない。何しろ使い道の分からないと考えている資金は、給付金によって我々の手にもたらされたのだ。もちろん上手くいかないかもしれない。しかし一種の投資なのだから、これは効果が見込めそうだ。
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基本標準化を望む

2009-01-29 | 雑記

 昨夜はPTAの強制動員されたある説明会へ参加。内容は時間の無駄としか言いようがないのでパス。特に質疑応答の質問者の先生の論理のない頭の悪さには、めまいや吐き気を覚える。こんな先生がいるから学校の信用が低下してるのにね。学校を良くする最大の方法は、学校でしか通用しない論理を一般社会へ明らかにしてゆき、維持できないシステムへと構築させるしかないですな。校長先生たちも大変です(ほとんどの人は諦めているようですが)。仕方ないので、瞑想したり、一人ブレーンストーンミングして修練になりました。
 さて、参加者は二百人はいたと思うが、こういう集まりになると必ず携帯電話を鳴らす人がいまだにいることに驚く。ほとんどは年配者で、うっかりしていることももちろんだろうが、あんがい操作をよく知らない場合があるのじゃないかとも思い至った。電源を切ることは分かるらしく、ピー、ピー、ピー、ピーー、と四回電源を切る音が聞こえる。腹立たしいより恥ずかしい。いや、情けないかな。ついでてしまう馬鹿野郎よりはましかもしれないが、論外よりましはましとは言えない。
 この人たちをモラルの問題として注意を喚起することで問題解決へ導くのは、たいへんに険しい道だと悟るべきなのではないか。もうほとんど無理だろう。
 電話は音によって着信を知らせるという方法を第一に取るべきではなくなっていると思う。振動によって着信を知らせる、いわゆるマナーモードという機能もすっかり定着している。電源を切るかマナーモードへという啓蒙は一定の成果があったにせよ、昨夜一人目の電話音が鳴った後に、その時になって初めて自分の電話を確認する人が何人もいた(恐らく十人以上)。この行動はマナー問題を超えているという事実を証明してはいまいか。
 携帯電話は、販売された時点でマナーモードでの設定を標準化すべきなのである。
 購入した後に、着信音が鳴るように設定し直せるようにしたらいい。電源を切るたびに、自動でマナーモードになるようになると、なお望ましい。歩行中や毛布の上などに置いてあれば気付かない場合があるにせよ、ほとんどの場合振動音には気付く。電源を切ると着信履歴が残らないので、掛け直すのに不便だ。電話はすでにその時のタイムリーさで会話しなければならないものではないと思う(そういう必要があるときはあるにせよ)。音がいい人には自分で設定し直せば済むことだから何ら問題ない。
 これはいつもうっかり鳴らしてしまう人や、多くの場合高齢者に対する救済処置である。少なくともご高齢の方の尊厳を破壊している行為として、この着信音問題は大きい。お互いの利益のため電話機製造の現場にそういう認識が伝わるように願うのみである。
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凄いトイレなんだろうか?

2009-01-28 | 雑記

 二十年くらい前の春節の頃に重慶には行ったことがある。けっこう大都会で、自動車のメーカーなんかがあるような重工業の街だったようだ。その頃にはこんなものは存在してなかったように思うが、まあ、面白いですね。
http://portal.nifty.com/2009/01/25/b/
 もちろん、実用的には問題がありそうだ、というところが悲しいのであります。
 手洗いの女性の下半身は、キューブリックの「時計じかけのオレンジ」みたいでもあります。しかし洗練はされてない。ストレンジな感覚がトイレ空間には何故だかしっくりするところもあるのかもしれない。だからといってそういう空間で用を足したいとは思わないわけで、どうしても通り一辺倒のデザインにならざるを得ないところもあったのではないか。もちろん実用的なことが重要な場所なんだから、そういうことで何ら問題はないのだが、こういう方向に真面目に進むということになると、かなり抵抗を感じることになるのだろう。ある意味で中国という国が豊かになったということと、もう少し(いわゆるバッタもん臭さ)という頃合いがよく分かる現象なのではないだろうか。
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音楽、というよりダンスだな

2009-01-27 | 音楽

 この人の職業はなんだろう。僕は感動して本当に涙が出てしまった。
Where the Hell is Matt? (2008)
http://jp.youtube.com/watch?v=zlfKdbWwruY
 千七百万人以上の人がこれを見た訳で、5つ星の評価を保てるほど共感をもたらす。人類を動かすのは、このようなネット利用法なのかもしれない。スゴイ。(090127)
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たぶん友達むきの人じゃないと思う

2009-01-27 | 音楽

 何を隠そう、って別に隠してないが、小谷美紗子のファンなのである。彼女の人格はよく知らないから、正確には彼女の歌が好きだということだ。しかしなんで好きなのかは自分でもよく分からない。詩が面白くてメロディがいいということなんだろうけど、よく聞いてみると僕の考え方とは相いれないものがあるようにも思う。全面的に賛成はしかねるわけだ。だがしかし、こんな考え方は参考になるというか、改めて考えさせられるというか。時にはよく理解すらできない。正直に言うと女として恐ろしくすらある。しかしぐいぐい引っ張られるように引き込まれてしまう。
 
 なんといってもこの曲は圧巻で、初めて聞いた曲でもある。運転中、それもラジオのAM放送で聞いた。当然受信の状態が悪くよく聞き取れなかったのだが、とにかくもの凄いということだけは理解できた。それで帰ってからすぐにネットで探して注文したんじゃなかろうかと思う。この曲が入っている「うたき」というアルバムが、ベストアルバムよりベストだと思う。
火の川Live
http://jp.youtube.com/watch?v=f1pXpwyGLiU&feature=related

 過去はこんな感じだったらしい。いい曲だけど、ちょっと歌謡曲っぽい。まあ、非凡さが溢れているのは確かだが…。
嘆きの雪
http://jp.youtube.com/watch?v=BbRPDQ2zNHQ&feature=related

 実はYoutubuで取り上げられている曲が少なくて、素人さんがコピーしたものを紹介する。
明日からではなく(リメイク)
http://jp.youtube.com/watch?v=UjN5q8knNTc&feature=related
こんなふうにして終わるもの(リメイク)
http://jp.youtube.com/watch?v=M0m2HOQThAI
 詩が面白いわけで、この人は子供なのか大人なのかよく分からん。

 詩を見てみると、このように訳が分からない。
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND69919/index.html
「わたしを返して」という曲の詩もいいのだが、探すのが面倒なので割愛。「おばあちゃんのためなら死ねる、ラララ、ララ」と歌うところがとにかく最高だ。

 ユーミンの曲もこうやるとカッコいい。まあ、これは原曲がいいことは確かだが…。
ひこうき雲
http://jp.youtube.com/watch?v=YVSgIbNlRLk&feature=related

こんな感じで弾き語る魅力も素晴らしい。曲に力があって、キャラがぶっ飛んでいる感じがたまらない。
The stone
http://jp.youtube.com/watch?v=_uuuviAW9JI&feature=related

 で、ロックもいいのであった。
真 
http://jp.youtube.com/watch?v=TsXiCxtYdeA&feature=related
 それにしても変な詩だなあ。いいなあ。
 そして元気になるので助かるのであった。
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魅力的なキャラクター

2009-01-26 | 読書
魅力的なキャラクター
DEATH NOTE/原作大場つぐみ・作画小畑健(集英社)

 ずいぶん前からネット上のパロディ漫画としては知っていた。しかし紙に書いてある漫画としては一度として見たことはなかった。古本サイトを覗いていたら、全巻揃(12巻)が随分安かった(忘れたけど、1500円もしない。その後解説本まで買ってしまう)のでついクリックしてしまった。実は僕が激しく読みたいというのではなく、次男坊の雰囲気が初代エルになんとなく似ているところがあって、買ってくると家族が喜ぶんじゃないかと考えたからである。そういう思いが伝わってかどうかは不明だが、息子たちはすぐに読んでしまった。映画との違い(最近偶然にテレビ放映された。またyou Tubeでアニメなどもチェックしている様子だ)などを確認したのだというような言い訳じみたことを言っているが、彼らも楽しんで読んだのではないかとは考えている。
 単純に感想を言うと、確かに良くできたストーリーと魅力的な画力の融合したすぐれた作品だと思う。後で知ったのだが、僕がネットで知ったということでも分かるように、熱狂的に支持を集めた大人気作品で、ほとんど大ブームを巻き起こしたらしいことも頷ける内容の濃さである。そういう意味では歴史に残る見事な漫画だということはすでに定着した事実であろう。何より設定が荒唐無稽ながら見事であり、類似のものが出ても、そう簡単にオリジナルを越えられない完成度がある。製作に携わった者たちは、まさにしてやったりの気分だったのではないだろうか。
 しかしながらそういう具合に十分に感心しながら読んだにせよ、僕はレイ・ペンバー殺害から一気に興味を失ったのであった。それは倫理的な価値観の問題だけでなく、ストーリーに矛盾というか無理が多くなって、突っ込みどころがどんどん出てきたためだと思われる。この物語の面白いところは、少なからずともキラに対する共感じみたところが物語を引っ張る大きな原動力になっている気がする。そういう読者の共感を、少なくとも僕個人の共感を裏切る行為がペンバー殺しで、キラはこの行為で本当に人間としての道をある意味で裏切ったようにも感じる。そしておそらく結末はキラの死であることもこの時点で間違いなく確定したことになり、僕の中の興味が薄れていったのだろうと思う。
 まあ、しかし、このような舞台装置をつくらない限り、死の恐怖と闘いながらキラを追い詰めるというサスペンスが盛り上がらないという考え方もあったのだろう。人間を踏み外したキラだからこそ、追い詰める価値のある存在なのだという理屈も考えられよう。もっともその前に、すでに踏み外しているはずだという考え方も成り立つ。このストーリーの結末はほとんど確定しているにせよ、どのようなトリックで追い詰めるのかという興味は尽きない。または製作側も、そのことを十分承知の上で物語を構築していく自信があったということなのだろう。それはそれで後半も実に見事に展開していくのだから、作者はクリエイターとして十分勝利していると思う。単に僕が気に入らないということにすぎないだけの話なのである。
 この物語を知った者には、自分がこのノートを手にした場合のことを同時に考えることにもなるのではないかと思われる。普通は個人的な恨みに使用するケースがほとんどだと思われるし、キラのような方法を考え付く人間もいるだろうとも思われる。人間として殺人という重圧に耐えられるのかという問題は僕には分からない。しかし、この漫画のようにいくら捜査するものが優れていたとしても、現実にこの方法が可能だとすると、ほとんどつかまることは考えられない。そうであればやはり実行に移す人がいるだろうことは十分に考えられる。死神の退屈しのぎになるかどうかは不明だが、人間には殺人の欲求があるのではないかということを見事に証明した作品であるということも言えるだろう。もちろん先のことまで考えて実行しない人もいるのかもしれないが、ほとんどの人は試しに書いてみるぐらいのことはしそうだとも思う。恐ろしいが面白い。読者の多くがリュークに変貌した瞬間で、そしてこの作品は多くの支持を集めたのだろう。

 ところで、ノートなんだからいつかは文字で一杯になるはずなんだが…、というのも最初から気になった疑問である。リュークがリンゴを食べると体内の中でも食べたリンゴの姿が見えるのではないかとも思ったりした。また、排泄はどうするのか。
 こういうのは気になりだせばいろいろ出てくる。つまり漫画のリアリティは、その世界で成り立つというリアリティの確立にかかっている。そういうものなんだという了解ができない人間は(つまり僕のような)、ただの融通が利かない人間だという証明なっているのかもしれない(反省)。
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白い開放感

2009-01-25 | 雑記

 年が明けてから個人的にはひとつのピークだった会議を終えてほっとしてくつろいでいると、外の雪がどんどん激しく降ってきた。綿雪で落ちる先から消えるように溶けていくのだが、木々の葉の上などには徐々に白く重なりだしていく。空との境界がはっきりしないようなどんよりした雲から、あふれ出るようにふわふわした白い雪が大量に降ってくる。見る見るうちに山肌が白く染まってゆき、道路の上では溶けていた雪が地面の温度を奪ってゆきフローズン状の水溜りに変化してゆく。アスファルトの道路に砂利道のわだちのような縦の線が現れだして、その周りから白く固まりが広がって、どんどん陣地を増やしてゆく。
 外に出ると息は問題なく出来るのだが、なんとなく息苦しくなるような密度の濃い雪の中に放り出されたような感覚になる。気がつくと紺色のネクタイがいつのまにか雪に覆われて白くなってしまった。これは早いところ山を降りなければ帰れなくなるかもしれない。やっとそのことに気づいて帰ることにした。
 翌日には郷の水路工事の作業があるため、スコップなどを作業用の軽トラに積んで、やっと帰る仕度が済むと、既に道路は真っ白である。これはやばい。我が軽ワゴンを見ると雪だるまのように真っ白な塊と化している。ナンバーさえ読み取ることが出来ない。ざっとフロント硝子に張り付いた雪を払い視界を何とか確保して、恐る恐る車を駐車場から出す。職場の前の道路は急な坂道で、ブレーキを踏むとずるずる車体が滑る。しかしブレーキを踏まずにスピードを上げることはもっと危険だ。ズルズルふらふらと車体を揺らしながら慎重に山道を下ってゆく。対向車が来たらたぶんアウトで、自分の運を信じるより無い。右側は深い谷で落ちれば命にかかわるかもしれないが、左側は側溝で、はまればそう簡単に抜け出せないだろう。まさにスリルとサスペンス。そうやって何とか国道まで下りきってやっと路面が黒いところを見ることが出来た。助かったようである。
 まだまだ降り始めだから僕のような雪の塊のような車は少なく、対向車の運転手が露骨に視線を送ってくる。なんとも気恥ずかしいのだが、気温も急激に低下しているのだろうことと、やはりふぶいているのでノロノロ運転のために、車体に積もった雪が落ちることは無い。結局職場の雪を自宅まで持ち帰ることになったようだ。考えてみると自宅も山道なので、明日は車が動かせなくなる可能性がある。郷の作業どころではなくなるだろうし、職場の機能自体が麻痺してしまうのではないか。
 まあ、すべては明日の朝分かることだ。会議を終えた開放感が気分を楽観的にしてくれる。なんだか目の前にあるものが何にも無いようなささやかな自由を満喫しながら、とどめなく落ちてくる雪を眺めたのであった。
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本当にバンドマンになりたかった頃

2009-01-24 | 音楽

 中学生の頃に初めて結成したバンド名がファンクションズ(当時はつづりを間違えてfancsionsと書いたりしていた。恥ずかしい)であった。ラジオの切り替えスイッチにファンクションと書いてあることが多くて、まあ、TOTOとかAC/DCみたいなバンド名と一緒で、なじみやすいのではないかということが一つと、ファンという言葉で支持を得られるような錯覚があったことと、そして実は僕の中でその当時熱狂的に好きだったのがFUNKADELICであったことが大きいと思う。他のメンバーがこのバンド名を支持してくれたことが本当に嬉しかった。
http://jp.youtube.com/watch?v=FSihyr4TK7M
 パーラメントというバンドもファンカデリックも、どちらもジョージ・クリントン(当時は何故かクイントンと読むのが一般的だった)の率いるいわゆるP-FUNKと呼ばれる音楽分野で、日本ではまったく人気がなかった。地元のレコード屋には当然この分野の音楽は売って無くて、店主に綿密に説明して入荷してもらえるように促したものである。それでも結局人気が出たとは言い難く、個人的には苦しい月日を過ごした。後に米米クラブが出てきてジェームス小野田を見た時は、とうとう日本にもまともな人たちが現れたと安心したものである。
 しかし音楽はもちろんだが、黒人音楽家たちの楽器を操る能力は本当に高くて、当時のロックアルバムの中では抜きんでて音が良かった。単音がしっかりして美しいので、録音が映えるのである。実際に僕らがバンドで演奏していたのはRCだとかストーンズだとかクラッシュだったのだが、音楽を志す者としては、ファンカデリックのように上手くなりたいということが何より願望としてあった。実際はチューニングさえしょっちゅう狂ったままだったし、スリーコードをジャカジャカ鳴らすだけだったにせよ…。
 結局今だに音楽家は岩ちゃんだけになってしまった。信念を貫き通すというのは本当に難しいことだなあと思うのであります。
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後引き誘惑で止められない

2009-01-22 | 

 シリーズ化を示唆したので続けてみる。
厚切りビーフカレー(S&B)
 これは息子が食っているのを横目で見たことがあって、正直言って気になっていた。やっと自分に順番が巡ってきたような感じもして、食う前から感慨深かった。
 確かに厚めの肉の塊が入っていて幾分ボリューム感がある。ガツガツ食うにはしあわせな感じもする。なんというかオーソドックスなカレーでありながら、レトルト上位の貫録があるのは、この充実感かもしれない。もちろんボンカレーなどとは十分に別モノという前提の上で、他のレトルトより貫録があるという意味である。これなら下手な喫茶店でカレーを食うより、レトルトで良かったという逆の充実感さえ味わえる気がする。

黒カレーコクの黒(グリコ)
 酔っ払って〆で食った。
 佐世保に黒カレーの旨い店があったよなあ、と思いだしたが、同じ味というわけではない。
 いやそれが、結構いけるんですねこれが。はっきり言ってかなりうまい。ひき肉が使ってあってルー全体にまんべんなく肉の旨さが伝わっており、どの部分をすくっても後引き感の威力が誘惑する。ピリリとした辛さがこのうまみをさらに引き立てて、いつの間にか汗しながら止められない感じだ。
 飲んだ後にはラーメンもいいけど、カレーも侮れないものだと思う。このようなカレーを出す深夜の店があったら、行列ができるのではないか。まあ、どちらもダイエットの大敵であることは間違いないのだが…。
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やっぱ真剣さだね

2009-01-21 | 雑記

 OBとしてJCの新年会に出席。まだこの立場は気恥ずかしいですね。まあ、慣れても仕方ないんだけど。
 なんだか本当に久しぶりに会う人が多くて、いでたちやヘアースタイルの変化、新しい眼鏡などを眺めているだけで楽しかった。センスが極端に変わったような人もおり、恋でもしてるんだろうかと勘繰ってしまったが、本当はいかがなものか。
 僕の年代の男たちというのは、一年で激しく体重の変化があるらしいことも観察して見て取れた。ストレスが激しい時期だから、もろに生活の変化があるんじゃなかろうかとも思う。太っていくだけでなく、やせる人もいるわけで、その理由も面白い。激務で不摂生になり太る場合もあるが、ストレスでやせるということもあったり、忙しいながら奮起してダイエットするかと思えば、暇になってなんとなく太ったなんて人もいる。そうして人は太ったり痩せたりする。たまに会う時にどの状態であるのかというので印象が変わるから、なんだか最初は顔を見合せてお互いをしばらく観察するのであった。まあ、それぐらい僕は御無沙汰生活をしていたということなのだろう。
 気合いの入ったスピーチも聞けたし、まあその為に参加したようなものだからいきなり役割は終わって、ただひたすら飲んでしゃべって楽しかった。今年の新年会は仕事関係者のものが続いていたから、やっぱりJCの仲間たちとの話は面白いと改めて感じた。苦労している人だって多いのだろうけど、基本的には前向きなのが頼もしい。そうして話し出すと、いつのまにか真剣になったりして熱くなっていく。もちろんくだらない話だってしたけど、まちづくりのことだとか国家のことだとか、単に新聞で読むような表面的な時事ネタで終わらない深みがあって本当に勉強になった。その上実際に足を運んで見聞きしたことなども聞ける。これが若さと無謀さをいい意味で生かしているJCという活動なんだろうなと改めて思うのだった。むつかしい問題にもどんどんコミットして深みにはまっている。結論がどうなるか分からないけど、たとえそれが見た目にはいい効果を生む結果になるなるか未知数だけど、悩みながら進んでいけばいいのである。俺もがんばろうっと。
 しかし、なんか約束したようなしないような事があった気がするんだよねえ。何だったっけ? 何日かしてびっくりしないように心の準備もしておかなければならないかもしれない。僕の財布に関係のないことでありますように…。
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論理より感情が勝る劇場

2009-01-20 | 時事

 孫引きなんだけどつい紹介したくなった。
 池田信夫氏
 ひどくなった状態を解決する方法は、救済ありきじゃ残念ながら違う。僕らはタイタニック号に乗っているわけで、沈まない方法を考えるしかない。しかし、そのことをいくら論理的に子供に諭すように説いたところで、水の恐怖から逃れられないのも事実。このアナウンサーや白髪のおじさんだって、まさか馬鹿じゃない人だとは思う。しかし、考えていないから、理解しようとさえしないから、馬鹿にしか見えない。誰もアメリカが良いなんて言ってないのにアメリカが良くないという。日本という国はいい国だということと、今からもよい国でいられるのかということはまったく別問題であって、今を守ることが良い日本の崩壊につながることを理解できなければ将来がなくなるのである。論理のない考え方の答えが正しいと信じるのは、麻原彰晃についていく信者と同じ運命にならざるを得ない。もしそれで助かったとしても、本当に助かったのはたまたまという結果をうけたにすぎないのである。道は険しいのだからこそ冷静になって、せめて理解するぐらいは頭を使うことが必要なのだ。
 しかし、悲しいけど、たぶんそんなことは無理な人には無理だという映像なんだろうなあ。救命胴衣を個人で買うしかないね、とほほ。
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暗闇の羞恥心

2009-01-19 | 散歩

 最近は新年会や寒さなどの影響もあって、ちょっと散歩をサボり気味であった。なんだか久しぶりに早くに目覚めたので、たっぷり散歩ができた。しかし早く目覚めすぎた所為で、ちょっと眠い。
 朝は7時頃まで暗いので、散歩の時間はほとんど闇夜の徘徊という感じになる。山道や裏道を通ることが多いので、足元がかなり怪しい場合もあって、また、今日のように雨上がりの坂道だったりするとかなり危険な目にあうことも多い。恐る恐る足元を確認しながら歩くわけだが、どうしても滑ってしまう。転ぶところまではいかなかったけれど、かなり滑って危なかった。しかし不思議なもので、滑って転びそうになるととっさになんとなくまわりを見回してしまう。自分の足元さえ見えないのだから見られているはずはないのだが、妙な羞恥心がわくものらしい。または自意識過剰ということなのか。とにかく条件反射的に見回している自分がいて、そのこと自体が何とも恥ずかしい。
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日本のために研究を

2009-01-16 | 時事

 最近の気分を愉快にさせられる話題は、何と言っても朝青龍。
 それにしても強い。力も技もスピードもずば抜けていて、その上精神力も当然のように強い。世の中にこれだけ愉快な人もそうはいないだろう。
 一方の日馬富士はふっきれてほしいが、彼のことを見ていると、モンゴル人だから強いのだということとは少し違うのかもしれないとも思う。普通の人はこうなる方が当たり前である。可哀そうだがそれが現実で、そうだとすれば、やはり朝青龍がいかに凄い人なのかということの証明でもあるだろう。これだけの逆境にありながら、どのようにして自分自身を克服していくのだろう。今の日本や日本人が、もっとも参考にして研究すべきは朝青龍とみたが、ま、誰も賛同しないでしょうね。いや、相撲ファンの大半の人たちは、おんなじように思っているとは思うけど…。
コメント
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