訳あって客人を迎えての接待。長崎の自慢の刺身などを。
以前にやはり客を迎えて刺身を食べている時、少しはお世辞だと思うのだけれど、こんなに新鮮な刺身ならそれを前面に出せばもっと売れるのではないか、といわれたことがある。そこの店はここいらでは割合普通の居酒屋だったが、確かにそういうことを思われるのは分からないではない。長崎のお店で新鮮で無い刺身を出す方が少数派だろう。だから新鮮と書いてあっても、なんじゃらホイ、としか長崎人は思わないのではないか。いくらあちら人のニュースであっても。
でもまあ寿司屋の刺身である。これがまずい訳はない。僕らだってこれはしあわせだ。
さらにクジラの数々。商売でテロをやっている連中にも食べてもらいたいものだが、まあ、もったいないのでやめておこう。クジラに失礼だろう。
鯛の煮付けも美味である。客人に聞くと、やはり味付けは甘いのだという。醤油も含めて甘過ぎるということのようだ。まあ、甘いものを出すのがこちらのおもてなしの心なのだが、焼酎でも飲んで考えてもらうより無い。日本酒だとそういう文化とは違う感覚を持つものかもしれないが。もっともこのお客さんはあんまりお酒は得意ではないようだった。ではお茶でも合うはずだと思うが、まあいいか。
いろいろ話題はあったのだが、何故か失われた20年のお話になったりした。結論は政治の所為になったようで残念な感じもするが、酒の席なのでもう何も言うことは無い。いや、たぶん言いたかったのだけど、よしておいたというべきか。困ったことはたくさんあったが、それが日本なりの豊かさでもある訳だし、そうして20年は戻らない。20年前にやっておいたらよくなっているものもあるだろうけど、先送ってきたから今がある。そうしてたぶんまだまだ先も先送りだろう。
途中トイレでチラと見た時は楽天が勝っていたようだけど、お開きになると巨人が勝ったらしいことを報じていた。お見送りして二次会に行って、そうして同じように認識の違う話を聞いて、結局しこたま飲んでしまった。いつものことだと言えばそういうことで、お茶をたくさん飲んで寝てしまった。