カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

親戚の職業の多様な人

2013-08-23 | 雑記

 唐戸市場をひやかして歩いていて、ちょっとでも立ち止まると激しく試食などを迫られる。その差し出される爪楊枝などを思わず手に取るだけで、いろいろやり取りがあって最終的には金を払っているという結末になる。少なくとも僕はそうなる。見ないふりをしてなんとなく確認し、本当に気になる時だけ戻って観察し、実際に買うという戦法をとっているのだが、でもやっぱりかけられる声を完全に振り切れるものではない。
 そうした市場で度々引っかかりながらも、最後まで荷物が増えない猛者がいた。他校の先生だから知らない人だが、やりますねえ、と声をかけた。
 秘訣はいたって簡単なんだそうだ。たとえば蒲鉾屋から声をかけられたら、親戚に蒲鉾屋が居るというだけの事なんだそうだ。普段もそうやって保険にさえ入ってないということだった。へえ。
 でもまあ、まんざら完全に嘘ではないのだという。マンション暮らしだから住人にいろんな人がいる。遊びに来る教え子にもいろんな職業のやつがいる。業界のことはなんとなく聞いているからぜんぜん知らない訳じゃない。そうやって内事情などを話していると、売り子の方もまったく嘘ではないとわかってくれるらしい。
 親戚に何屋が居るか。実際の知識は伴わないが、時には使えるとは思うわけだ。君子危うきに近づかず。君子でないから近づかなければつまらない。少しくらいは方便も覚えるべきなのかもしれない。
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知らない方面には手を出さないこと   犯罪警報・刑事コロンボ

2013-08-23 | コロンボ
犯罪警報・刑事コロンボ/ダリル・デューク監督

 煙草は体に良くないという警告と、煙草の事を知らないのにトリックにつかっちゃいけないよ、という皮肉が効いている作品。被害者も加害者も命取りになることには変わりなしである。意味はまあ、観てもらうより無いですね。
 また最初に批判しとくと、知られたくない過去の口封じに殺人を犯す訳だけど、結局はばれそうなネタであることに変わりは無くて、この程度で殺してたらとても身が持たないというのが率直な感想。犬のツメ跡に関しても、もう少し分からない程度の可能性が高い気もする。まあ、お話としては面白く無くなるかもしれないが…。
 ところがしかし、何となく雰囲気は過去の作品っぽい作品ではある。そういうところが非常に惜しい感じがする。いい感じでお話が進むのだが、そういう細部が惜しくて結局は名作になり損ねている。役者さん達の演技はいいけれど、もう少し脚本を練ってからの方が良かった、という感じだろう。
 ちなみに煙草のパッケージの警告文の効能だが、健康を害すると書かれてあるために吸うことを躊躇する効果を狙っている事は確かであるはずである。しかしながら心理学の世界では常識だが、これが効果に乏しい事はあんがい知られていないのではなかろうか。この警告文が載っていることで、かえって喫煙者が平気で煙草を吸ってしまっている現実を助長している可能性も高いらしい。詳しくは忘れたが、どの道そのような危険なものを吸っているのだから、とことん吸ってしまえ、というようなヤケッパチな気分になる人の方が多いようなのだ。三日坊主だったりダイエットなんかが失敗する原因の一つに、ちょっとした失敗などの反動というのがある。一日くらいサボったって長い目で見ればたいしたことでは無いのに、すべてが失敗したような気分に陥ってしまうものだ。つまり警告文があるにもかかわらず買ってしまったような人には、思い切り吸ってしまう人の方が多い可能性が高いのである。吸わなかった人が手を出しにくいという考えもあるが、同じく警告文があるのに手に取ることで、中毒を助長させる事につながっているかもしれない。それを理解したうえでたばこ会社が警告文を載せている訳ではないようだが、馬鹿げていることに変わりはなさそうだ。
 それにしてもコロンボにしても以前ほど頻繁に葉巻に火を付けている訳ではなさそうである。そういう意味でも時代というのは変遷するもののようである。
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