外に出たくない暑さだが、休みの日にゴロゴロしていると、愛犬の杏月ちゃんが許してくれない。いつ散歩に連れ出してくれるのか、期待を込めてまとわりついてくる。期待は分かるが、二日酔いだったり、風邪だったりというこちらの事情もある。もちろん日頃の行いの悪さだから、後ろめたいという感情はある。申し訳ないという気分はある。しかし暑い中歩いている姿を想像するだけで、やっぱり気分は萎えてしまうのである。
そうやって頑張ってダラダラしている訳だが、飯を食ったりテレビを見ていたり本を読んだりしていると、やはり少しくらいは体を動かしてもいいかな、という気分にはなってくる。何しろダイエット中だったではないか。夏のダイエットというのは比較的簡単で、体重を減らすという目的だけだったら、汗をかきやすいというメリットがある。人間はけっこう水分を蓄えている生物らしくて、暑いから汗を大量にかくということになると、すぐに何百ccと水分が流れる寸法である。100cc100グラムと正確に排出されると、その分当たり前に体重は減っている。もちろん補給しなければ体は持たないが、数値的に下限を突破する快感を味わうことができる。到達点が深ければ、目標が定めやすくなる。水の補給で戻ったとしても、また落ちやすくなるという感覚は残るのである。
そうではあるが、やっぱり暑い。決まったコースを歩いているのに、汗の噴出はただ事ではない。アスファルトの照り返しもきつい。スタートではしゃいでいた杏月ちゃんも、事の過酷さにさすがに気付く事になる。やたらに体に付いた草花を気にしてみたり、息を荒くして上目使いをするようになる。今日は近いコースにしようか?そう問いかけられている気がするのである。
ご存知のように僕はアマノジャクだ。だから言ったじゃないか(言って無いが)、こうなるのは分かっていたはずだ。そういう気分があるし、休みの日ではないか。少し遠出したところで誰も怒りはしないだろう。そう思って休日コースを歩いてみようという気分になる。ほんの少しだけ歩数を稼いでみようか、という気分もあったかもしれない。
しかしすぐに僕も悟るのである。そういう考えは無謀であったと。
見る見る杏月ちゃんの足取りが重くなっていくのである。ひょっとすると熱中症になるのではないか。こちらもきつくなっているから、精神的にも不安になる。コースの傍に公園が無かったか考えてみる。水を汲んで飲ませてやろうと思ったのである。そうしてやっと見つけた小さな公園の水飲み場に近づくと、なんと大量のハチが水飲み場を占拠しているではないか。どういう料簡か知らないが、彼等も水を飲んでいるのだろう。
結局水は諦めて木陰で一休みすることにした。そのうち帰りが遅いからと、心配したつれあいから電話があった。本当に助けに船、素直に迎えに来てもらう。これ以上はちょっと本当に危険かもしれないのだ。
やはり夏の外出は準備が必要かもしれない。ふらっと外に出るだけでそれなりに危険である。そうして最初から無理など戒めるべきだろう。
やっぱり早起きするべきかな、とちょっと思った休日の散歩だった。
この猛暑の中での散歩や運動は本当に危ないね。
毎週日曜日にソフトボールを2時間ほど練習していますが、
確かに身の危険を感じますよ。
ああこれ以上やったら倒れるなとか、他のみんなは大丈夫かなって。
数年前、月・木に剣道の稽古もしてました。
その時は、指導してくれる先生が
30歳そこそこの海上自衛隊員(自衛隊剣道部主将)
でしたので、容赦なく鍛えられました。
殆ど毎回「熱中症」みたいになってましたよ。><
今思うとよく死ななかったなあと思います。
猛暑では十分な準備をして運動やウオーキングをしましょうね。^^
もう若くないですから・・・
ちょっと判断誤ると、かなり危険ですよね、実際。
植松2丁目の公園だったんですが、ハチが大発生してて水どころじゃありませんでした。木陰があって助かりましたが…。