大村は朝から曇りから雨脚が……。そういう中でのフライトであります。
雲ばっかりで面白くないのでミステリ読んだり、ウトウトしたりしてたんですが、ふと窓の外を見ると。
なんだか儲かった気分。やっぱり偉大な山ですね。
という事で、二年半ぶりですかね。羽田到着。
この時点でどこに行くかはっきり決めてなくて、交通手段もどうすっかな、と。でもまあ、バスは楽でも電車の方が安いんですよね、都心というのは。
だから結局は新橋まで、って感じっすか。
それと今回はどういう訳か、というか、パックの関係でしょうか。一応銀座のホテルですよ。見た感じもいいんですよね。チェックインにはさすがに早いんで、上着と荷物を預けることに致しました。
そうやってアプリを開いて移動します。新橋だから銀座線、丸の内線、そうして京王線に乗ることになります。なんかいつもとあんまり変わりないけど、いつもとは行き先が違うのです。
で、着いたのはつつじが丘。理由はおいおい。
基本的に住宅街。後でわかるのだけど、住むにはいいところみたいですね。
一応目的の場所は見ることが出来て、そのついでに案内板があって、武者小路実篤記念館がそばにあると書いてあるので、行ってみました。
ここだよな。
でも館内は残念ながら撮影禁止。実篤の戯曲である「人間万歳」を中心とする展示がありました。生原稿がさりげなくいくつも展示してあって、悪筆というか、かなり癖のある文字の羅列を見るだけでも迫力ありました。作家ってこんな感じに原稿書くんだな。編集の人、仕事大変だったでしょうね。
最後にマンホールに書いてある実篤の作品。なかなかに素晴らしいです。実篤のこうした絵画と一言の色紙というのは、いくつか見たことがあったけど、おそらくここらあたりで書かれたというのがいいですね。
記念館を出てすぐに通路があって、公園になってます。
住宅街の中にうっそうと茂る森。という感じ。いったいここはなんだろう?
この小さな森に小さな公道が通っているようで、また地価を下って次の森へ。
そうして実篤の家にたどり着くのです。実はこの森の公園は、実篤の家の後を調布市が譲り受けて管理しているらしいのです。そうしてこの辺りは調布の断崖になっていて、仙川とつつじが丘の堺に実篤の家があったという事のようです。当時のことは知らないけど、こういうところに住んで創作活動をやろうと思った実篤というのは、それなりにやっぱりセンスがあるように感じますね。
抜け出して仙川の方に出たらしくて、じゃあどこにあるかわからない駅に向かおうかな、という気になってきました。
だんだん駅そばらしくなってきました。
あった。これが駅でしょう。これは上手く言えないんですけど、だいたいの地図は頭の中にあったのは確かですが、あえてアプリとか見ずに駅を探すスリルが楽しいんですよね。ときどき大失敗しますけど。
さて、これからどうしましょうか。