三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

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強制動員被害者の遺骨返還が難航 ウクライナ戦争や日本の協力不足などで=韓国

2024年01月01日 | 国民国家日本の侵略犯罪
「聯合ニュース」 2024.01.01 09:01
■強制動員被害者の遺骨返還が難航 ウクライナ戦争や日本の協力不足などで=韓国
【ソウル聯合ニュース】日本による植民地時代に日本や当時日本領だった各地に動員され、韓国に帰国できずに死亡した人の遺骨の返還がロシアのウクライナ侵攻、日本や中国の非協力的な対応などにより遅れていることが、1日までに分かった。

【写真】強制動員被害者と遺族を支援する特別法の制定を求める遺族ら=(聯合ニュース)

 行政安全部によると、韓国政府は2020年から23年にかけてロシア・サハリン残留韓国人の遺骨返還申請を受け付け、計17柱を選定し返還を推進した。
 当初は23年9月までに返還を終え、中部・忠清南道天安市にある国立墓地「国立望郷の丘」に安置する予定だったが、ロシア側から戦争中であるため協力が難しいとの連絡があり、返還は延期された。
 かつて日本領だったサハリン南部には、日本の植民地だった朝鮮半島から数万人が強制的に動員され、炭鉱や土木工事現場、工場などでの労働を強いられた。学界では第2次世界大戦の終戦当時、4万人以上の朝鮮半島出身者がサハリンに残っていたと推定しており、その多くは1990年に韓国と当時ソビエト連邦だったロシアが国交を樹立するまで帰国できず、故国に戻ることなく生涯を終える人も少なくなかった。
 韓国政府はロシア政府とサハリンの韓国人墓地の発掘および遺骨返還に合意し、2014年から19年まで7回にわたり、計71柱の遺骨の返還を進めた。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で遺骨の返還が難しくなり、23年になって再開されたものの、ロシアのウクライナ侵攻により再び道が閉ざされた。
 行政安全部の関係者は「戦争が終わるまで待てないため、24年に再びロシア政府と協議し返還の方法を探る」とし「年初に計画を立てロシアに公文書を送るなど協力を要請する」と説明した。
 サハリンに残留した被害者の遺族会会長は、2011年にサハリンに行ったが、多くの墳墓は墓石がなく、盛り土が低くなっていたとし、今後はさらに墓自体を見つけるのが難しくなるが、遺族の大部分も死亡しており、今後誰が遺骨の返還を求めていくのか心配だと語った。

◇「浮島丸事件」犠牲者の遺骨返還も進まず
 1945年8月24日、帰国する朝鮮半島出身者数千人を乗せた日本の輸送艦「浮島丸」が青森県から韓国・釜山へ向かう途中、京都の舞鶴湾で爆発して沈没した「浮島丸事件」の犠牲者の遺骨275柱の返還も進んでいない。
 この船には朝鮮半島出身者が約3700人乗っており、朝鮮半島出身者524人と日本海軍の乗組員25人が死亡したとされる。
 政府は2008年にこの事故の犠牲者の遺骨返還を始めたが、事件の真相が明らかにされないまま遺骨の返還を進めれば、調査を行わない口実になりかねないとする遺族側の反対により、進展していない。
 行政安全部の関係者は「毎年日本政府と協議し、日本に謝罪を求めている遺族の意思を伝達している。しかし、日本政府がこれに積極的に応じないため、協議が容易ではない」とし「最も重要なのは遺族の意思なので、今後も意見を聞いていく」と話した。
 また戦時中に日本が占領していた中国・海南島で強制労働させられた韓国人被害者の遺骨返還も、中国政府の非協力的な態度により事実上、止まった状態だ。
 海南島は旧日本軍による虐殺があったことで知られ、朝鮮半島出身者の遺骨1200柱が埋められているとみられている。
 韓国政府は中国側に調査資料の開示や共同調査の実施を求めているが、中国側はこれに応じていない。 
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