三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

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「ウクライナ軍、ロシア大型揚陸艦2隻を攻撃 クリミア」

2024年03月25日 | 国家・社会
「AFP」 2024年3月25日 12:00 発信地:キーウ/ウクライナ
■ウクライナ軍、ロシア大型揚陸艦2隻を攻撃 クリミア

【写真】ロシア軍の揚陸艦ヤマル(2014年3月7日撮影、資料写真)。(c)FILIPPO MONTEFORTE / AFP

【3月25日 AFP】ウクライナ軍は24日、ロシアが支配するウクライナ南部クリミア(Crimea)半島でロシアの揚陸艦2隻を攻撃したと発表した。
 ウクライナの戦略コミュニケーション・情報セキュリティーセンターは、「揚陸艦『ヤマル(Yamal)』『アゾフ(Azov)』と通信センター、黒海艦隊のインフラ施設に対する攻撃を行い、成功した」と主張している。

 現地当局者は攻撃について、23日夜に大規模なウクライナ軍の空爆があったが、多くを迎撃したと述べた。クリミアの当局者は、2014年にロシアに併合されて以降は同国政府に任命されている。
 同当局者によると、攻撃により65歳の男性1人が死亡した他、4人が負傷した。ロシア艦が攻撃されたことには言及しなかった。
 SNSに投稿された映像では、クリミア市内で大きな爆発が起き、炎と黒煙が立ち上る様子が確認できる。また、ロシア軍の防空システムによって迎撃される、ミサイルとみられる複数の飛翔体も捉えられている。
 一方ウクライナ当局は、24日早朝に首都キーウと西部リビウ(Lviv)州に対する「大規模」な攻撃があったと発表した。犠牲者は報告されていない。
 発表によると、巡行ミサイル29発、無人機28機による大規模攻撃で、ミサイル18発、無人機25機を撃破したとしている。(c)AFP


AFP」 2024年3月22日 9:23 発信地:キーウ/ウクライナ
■ウクライナ側のロシア人義勇兵部隊、越境攻撃継続を表明

【写真】ウクライナの首都キーウで会見したロシア人義勇兵部隊の連合。右が「ロシア義勇軍団」のデニス・ニキーチン氏(2024年3月21日撮影)。(c)Anatolii STEPANOV / AFP
【写真】ウクライナの首都キーウで、ロシア人義勇兵部隊の連合として会見を行った「ロシア義勇軍団」のデニス・ニキーチン氏(2024年3月21日撮影)。(c)Anatolii STEPANOV / AFP

【3月22日 AFP】ウクライナ側に付いて戦うロシア人義勇兵部隊の連合が21日、ロシアへの大胆な越境攻撃を継続すると宣言した。
 義勇兵部隊は、ロシア西部ベルゴロド(Belgorod)、クルスク(Kursk)両州を越境攻撃した後、ウクライナの首都キーウで記者会見を開催。
 重武装した戦闘員が戦車で国境を越え、ロシア軍の車両や兵士を攻撃したり、建物を破壊したりする動画を公開し、声明で「われわれの闘争は続いている」「間もなく他の都市にも進軍する」と述べた。
 連合に参加する「ロシア義勇軍団(Russian Volunteer Corps、RDK)」の指導者、デニス・ニキーチン(Denis Nikitin)氏は「敵の領土に本格的な軍事行動を仕掛け、第二戦線を切り開いたと言っても過言ではないだろう」と語った。
 ニキーチン氏は「ホワイトレックス(White Rex)」と呼ばれる民族主義者で、極右勢力やサッカーのフーリガンとのつながりを持つ。
 連合には、穏健保守主義を掲げる「自由ロシア軍団(Legion for Freedom of Russia)」も加わっている。自由ロシア軍団は、ロシア北極圏の刑務所で先月死亡した反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏の支持者を勧誘しようとしている。
 最近創設されたシベリア(Siberia)大隊も連合に参加している。同大隊は、シベリア連邦管区の少数民族や急進左派の活動家で構成されている。
 ニキーチン氏らは今回の攻撃により、ロシア軍が兵力を前線から国境防衛に回さざるを得なくなり、ロシア大統領選に合わせて計画されていた攻勢をくじくことができたと述べた。
 また、ロシアを変えるには政治や市民社会による抵抗では効果がなく、武装闘争しかないと語った。
 ただし、今回の攻撃で死亡した戦闘員の人数については明言を避けた。(c)AFP/Anna MALPAS


「AFP」 2024年3月22日 14:00 発信地:エルサレム/中東・アフリカ
■イスラエル軍、ユダヤ教に改宗したパレスチナ人殺害か ヨルダン川西岸

【写真】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸ヘブロンのシナゴーグ(ユダヤ教の会堂)で聖典を読むユダヤ教徒(2004年4月8日撮影、資料写真)。(c)MARCO LONGARI / AFP

【3月22日 AFP】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)で21日、イスラエル兵がユダヤ教に改宗したパレスチナ人を射殺した。西岸の町ヘブロン(Hebron)のユダヤ人コミュニティーの広報担当者ノーム・アーノン(Noam Arnon)氏が明らかにした。
 アーノン氏は現地メディア「アルーツ・シェバ」に対し、「痛ましいことにけさ、(ユダヤ教への)改宗者のダビド・ベン・アブラハム氏(62)の人生が終わった」と語った。

 アブラハム氏は2020年にユダヤ教に改宗した。アーノン氏とは友人同士だったという。
 アブラハム氏は、ヘブロンとエルサレム(Jerusalem)の間にあるエラザール(Elazar)交差点で兵士に不審者と判断されて撃たれ、その傷が原因で死亡したという。
 一方、イスラエル軍は「兵士はエラザール交差点で不審なパレスチナ人に発砲した」「パレスチナ人はその傷が元で死亡した」と述べたが、パレスチナ人の身元は明らかにしなかった。
 AFPはイスラエル軍にコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。
 アブラハム氏は以前、メディアの取材に対し、ユダヤ教への改宗を理由にパレスチナ自治政府(PA)に逮捕されたことがあると語っていた。
 パレスチナ自治区の保健当局によれば、昨年10月7日にイスラエルとイスラム組織ハマス(Hamas)の軍事衝突が始まって以降、西岸ではイスラエルの軍や入植者によってパレスチナ人444人以上が殺害されている。20~21日の2日間だけでも、アブラハム氏の他に8人が殺害された。(c)AFP


「The Hankyoreh」 2024-03-16 07:37
■食料の配給を待つ住民に「ヘリ射撃」…ガザ地区で280人が死傷
 ガザ地区保健省「イスラエルによって計画された大虐殺」

【写真】14日、ガザ地区最南端の都市ラファで住民たちが食料の配給を受けるために集まっている=ラファ/新華社・聯合ニュース

 イスラムの断食月ラマダンが始まってから4日目、ガザ地区で食料の配給を待っていたパレスチナ住民に対するイスラエル軍(IDF)の攻撃が2件発生し、少なくとも29人が死亡した。
 ロイター通信とアルジャジーラなどの14日付報道によると、ハマスが運営するガザ地区保健省は、ガザ地区北部の交差点で食糧の配給を受けるために救援物資のトラックの周辺に集まった人々にイスラエル軍が銃撃を行い、少なくとも21人が死亡し150人が負傷したと発表した。
 ガザ地区保健省はこの攻撃を「事前に計画された新たな大虐殺」だと批判した。目撃者たちはこの日、住民数千人があちこちから救援物資を手に入れるため交差点に集まったが、この群衆に向かってヘリコプターから爆弾が飛んできて銃撃が始まったと新華社通信に語った。
 これに加え、ガザ地区中部の人口5万人規模の都市ヌセイラットでもイスラエル軍の空爆が発生した。ヌセイラット難民キャンプの配給センターに対するイスラエル軍の空襲により、8人が死亡した。
 イスラエル軍のアラブ圏担当のアビチェイ・アドレイ報道官は同日、ソーシャルメディアのX(旧ツイッター)に「14日午後、人道的配給場所でイスラエル軍がガザ住民数十人を標的にしたという報道は誤りだ」とし、この日の攻撃を否定した。さらに「事故の詳しい内容について調査中」だとしたうえで、「メディアは信頼できる情報だけを報道すべきだ」と述べた。
 食料の配給を待っている住民に対するイスラエル軍の攻撃は、先月29日以降相次いでいる。先月29日、ガザ市付近で救援物資のトラックの周辺に集まったガザ住民100人余りがイスラエル軍の銃撃によって、またはこれを避けようとしてトラックに轢かれて死亡した。
 攻撃が絶えない状況で、ハマスはこの日の夜、新たな休戦交渉案を仲裁国に提示した。新たな交渉案は、イスラエルの攻撃中止と撤退▽人道支援の提供▽難民たちの帰郷などを求めている。しかし、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相はこの日、「ハマスの新たな交渉案は非現実的な要求に基づいている」と否定的な立場を示した。
 イスラエルはガザでの戦闘行為の中止を拒否し続けている。イスラエル首相室は声明で、「彼ら(ハマス)は依然として受け入れられない要求を掲げている。彼らは進展を望んでいない」と批判した。
 イスラエルとハマスの戦争が160日にわたって続く中、ハマスが運営するガザ地区保健省は、昨年10月7日の戦争勃発から今月14日まで、計3万1341人のパレスチナ住民が死亡し、7万3134人が負傷したと発表した。
キム・ミヒャン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
韓国語原文入力: 2024-03-15 20:43


「AFP」 2024年3月15日 11:09 発信地:パレスチナ自治区
■イスラエル軍が支援待つ住民に発砲、14人殺害 ガザ保健当局

【写真】パレスチナ自治区ガザ地区に向けた支援物資。イスラエルの検問所で(2024年3月14日撮影、資料写真)。(c)JACK GUEZ / AFP

【3月15日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)の保健当局は15日早朝、イスラエル軍が支援物資を待つ住民に発砲し、14人を殺害、150人を負傷させたと発表した。
 現場は北部ガザ市の環状交差点。当初は死者11人、負傷者100人としていた。
 ガザ地区北部にある病院の救急部長はAFPに対し、食料を積んだトラックを待っていた人々は、イスラエル軍に「直接撃たれた」と語った。
 現場のAFP記者は、銃撃を受けた複数の遺体と、負傷者を確認した。
 イスラエル軍は同日、同軍は群衆に発砲していないと反論。短い声明で「食料配布場所で、イスラエル軍がガザ住民数十人を攻撃したとの報道は誤りだ」と述べた。


「The Hankyoreh」 2024-03-15 07:13
■イスラエル軍、難民配給センターであることを知りながら空爆…国連職員23人死傷
 
【写真】13日(現地時間)、パレスチナのガザ地区南部ラファの国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営する配給所で、パレスチナの人たちが助けを求めている/ロイター・聯合ニュース

 イスラエル国防軍(IDF)が国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のパレスチナ・ガザ地区の食糧配給センターを攻撃し、20人以上の死傷者が出た。国連は「イスラエル軍が国際人道法を露骨に無視するのが日常となっている」と批判した。
 英BBC放送などの報道によると、UNRWAは13日(現地時間)、「イスラエル軍がガザ地区南端のラファの食糧配給センターを攻撃し、職員1人が死亡、22人が負傷した」と発表した。ガザ地区保健省は今回の攻撃で同機関の職員1人だけでなく、住民など計5人が死亡したと発表した。
 UNRWAは、イスラエル軍がラファ東部にある配給センターを空爆したと明らかにした。配給センターで働くサミ・アブ・サリムさんはAFP通信に「国連が運営するセンターなので安全だと思っていた。(イスラム教の断食月の)ラマダンの間、食糧を必要としている住民たちに物資を配るために来たが、突然ミサイル2発に襲われた」と語った。
 当時、配給センターには職員60人余りが勤務していたという。現場を撮った写真を見ると、イスラエル軍の空爆であちこちに穴があき、犠牲者の血がたまっていた。配給センターは飢餓に苦しむガザ地区住民のための食料を配り、生活必需品などを保管する倉庫としても使われていた。UNRWAのジュリエット・トウマ報道官は声明で、「現場にいたチームが死傷者と被害状況について報告してきた。イスラエル軍の仕業であることはわかっている」と述べた。フィリップ・ラザリーニ事務局長も「住民たちが食糧不足と飢餓に苦しんでいる状況で、イスラエル軍がガザ地区に残り少ないUNRWAの配給センターを攻撃した」と批判した。さらに「私たちは毎日ガザ全域のすべての(国連)施設の(緯度と経度の)座標をイスラエルとハマスの双方の紛争当事者と共有しており、イスラエル軍も昨日この施設の座標を受け取った」と指摘した。UNRWAは、ガザ戦争勃発後、パレスチナにいる同機関の職員1万3千人のうち160人以上が死亡し、150カ所以上の施設がイスラエル軍の攻撃を受けたと明らかにした。
 イスラエル軍はUNRWAの施設であることを知りながら空爆を行ったことを否定しなかった。イスラエル軍は、同機関の職員の一人であるモハメド・アブ・ハスナ氏が武装組織ハマスの隊員であり、彼を殺害するための「軍事作戦」だったと主張した。イスラエル軍は声明で、「ハマス作戦部隊のテロリスト、ハスナを精密爆撃で殺害した」とし、「彼は人道主義の救援物資をコントロールし、テロリストに分配することに関与していた」と主張した。
 1月、イスラエルが同機関の職員の一部が昨年10月7日のハマスによるイスラエル奇襲攻撃に関与したという疑念を示す報告書を発表したことを受け、米国やドイツ、英国、オーストラリアなど少なくとも9カ国は同機関に対する支援を中止した。イスラエルは同機関の活動中止まで要求し、国連はこれを批判した。国連のファルハン・ハク副報道官は当時「少数の職員をめぐる疑惑への対応として、基金に対する支援を中断することは衝撃的」だと批判した。
 ガザ地区では現在、UNRWAの他に、飢饉に苦しむ住民を助けることができる団体がない。米国国際開発庁(USAID)のサマンサ・パワー長官はCBSニュースのインタビューで、「ガザ地区の人口の90%が難民だが、(UNRWAを除くと)ガザ地区に生活必需品を配給する効果的な代案が事実上ない」と指摘した。米国務省のマシュー・ミラー報道官も12日、記者団に対し「UNRWAは人道支援分野で他のいかなる機関にも代えられない重要な役割を果たしている」と認めた。ミラー報道官は「米国政府はこれに代わる団体と組織を探している」と付け加えた。
ホン・ソクチェ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
韓国語原文入力:2024-03-14 21:06


「AFP」 2024年3月14日 15:09 発信地:マドリード/スペイン
■海空経由のガザ支援、国際社会の「無力」露呈 アムネスティ事務総長

【写真】ガザへの支援物資を積んだNGO「オープン・アームズ」の船(左)。キプロス・ラルナカ港で。プロアクティバ・オープン・アームズ(POA)提供(2024年3月12日提供)。(c)AFP PHOTO/Proactiva Open Arms (POA)

【3月14日 AFP】国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)のアニェス・カラマール(Agnes Callamard)事務総長は13日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)の住民への支援物資搬入ルートとして海空経由を模索しないといけない状況について、国際社会が無力であることの表れだと述べた。また、陸路での支援を滞らせているイスラエルの責任を追及する必要があると訴えた。
 カラマール氏はスペイン・マドリードで、陸路での物資搬入を遅らせているイスラエルを非難し、「国際社会はイスラエルの責任追及に向け準備しなければならない」と語った。
 さらに、「上空からの物資投下や(海路での物資搬入のための)港の建設は国際社会が無力で弱いことの表れだ。その一方で(イスラエルに)武器を輸出しており、全く受け入れがたい」と述べた。
 ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は先に、ガザ沿岸に臨時の物資受け入れ拠点を設置する計画を発表。国防総省は設置には最長60日間を要するとしている。
 カラマール氏はこれについて、「なぜ2か月もかけて投資するのか」とし、国際社会がガザの現状がまだ続くとみていることの証左ではないかとの見方を示した。
 その上で、「ジェノサイド(集団殺害)を防止する責任を含め、国際的な義務を順守しようとするなら、なすべきことは別にある」と訴えた。


「The Hankyoreh」 2024-03-13 07:46
■餓死した「ガザの子ども」23人の背後には数十万人の苦痛…飢餓も虐殺だ
 国連・メディア、病院に入院中に亡くなった飢餓・脱水の死亡者だけで27人 
 80%以上は幼い子ども…「イスラエルによる食糧空輸遮断」に非難

【写真】先月16日(現地時間)パレスチナ・ガザ地区のラファで子どもたちが配給を受けるために列をつくっている/AP・聯合ニュース

 イスラエル国防軍(IDF)がパレスチナのガザ地区に搬入される人道主義的な援助物資を遮断しているなか、飢餓で死亡したガザ住民が確認されただけで30人に迫り、イスラエルを批判する国際社会の声が広がっている。
 国連人道問題調整事務所(OCHA)は11日(現地時間)、「ガザ地区とイスラエルでの敵対行為報告書」を通じて、パレスチナのガザ地区の住民25人が栄養失調や脱水によって死亡したことを報告した。OCHAが集計した死亡者のなかには、9月にガザ地区最大の病院であるアル・シファ病院で死亡した子ども3人と、生後2か月の子ども、20歳の女性などが含まれている。特に、死亡者の80%を超える21人が幼い子どもたちだった。あわせてこの日、アルジャジーラは、ガザ北部のカマル・アドワン病院で子ども2人が飢餓で死亡し、栄養失調や脱水によるガザ地区での死亡者は27人に増えたと報道した。
 しかも、この数は病院に入院した状態で死亡した患者だけを集計したものだ。ガザ地区全域で飢えで亡くなった人の実際の数は、これよりはるかに多いものとみられる。
 OCHAは、ガザ地区北部の2歳未満の子どもの16%が急性栄養失調で苦しんでおり、ガザ最南端地域であるラファだけでも、2歳未満の子どもの5%が栄養失調状態にあると付け加えた。国際的な児童権利に関する非政府機構(NGO)であるセーブ・ザ・チルドレンは、「ガザ地区の子どもたちは、すでに栄養失調で死んでいている」として、「休戦と人道的支援や援助物資の自由なガザ地区への搬入」を繰り返し求めた。援助団体は、飢餓に直面したガザ地区の住民はすでに数十万人に達するとみている。さらに、ガザ北部では2000人ほどに達する医療スタッフまで飢謹に直面していると、世界保健機関(WHO)が明らかにした。
 世界食糧計画(WFP)は「妊婦と子どもの90%が多様な献立を摂取できないなどの悪影響を受けている」として、「ガザ地区の栄養失調危機は、食糧、飲料水、保健サービスの深刻な欠乏によって、前例のない速い勢いで加速している」と警告した。OCHAも深刻な状況を示すかのように、8日からの日々の報告書に、栄養失調や脱水など飢餓で死亡したガザの住民数を統計に加えている。
 イスラエルに責任を問う国際社会の声も高まっている。パレスチナ自治政府のムハンマド・シュタイエ首相は「ガザの住民たちに対する(イスラエルの)集団虐殺だけでなく、『飢餓戦争』によって毎日数百人の命が犠牲になっており、大部分は子どもと女性」だと非難した。これに先立ち8日には、国連の食料の権利に関する特別報告者であるマイケル・ファクリ氏は「イスラエルが食糧と飢餓を武器に用いている」として、「(イスラエルが意図的にガザ住民への食糧を遮断する行為は)疑う余地のない大量虐殺」だと述べたと、「パレスチナ・クロニクル」が報じた。
 ガザ戦争を主導しているベンヤミン・ネタニヤフ首相は、こうした声にもかかわらず、ガザ地区全体の人口230万人のうち半数以上である140万人が密集するラファを本格攻撃すると脅した。ネタニヤフ首相は11日の放送番組でのインタビューで、「(今回の戦争では)イスラエルかハマスだけであり、中間はない」としたうえで、「我々は必ず勝利しなければならない」と最後の攻撃予定地であるラファでの地上戦を既成事実化した。ネタニヤフ首相はこれに先立ち、米国のジョー・バイデン大統領が、ラファでの作戦が実行される場合は「レッドライン」だと警告したことについても、「我々にもレッドラインがある。ハマスが生き残るようには放置できないということと、(昨年)10月7日のこと(ハマスの侵攻)がふたたび起きてはならないということ」だと正面から反論した。

ホン・ソクチェ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1131907.html
韓国語原文入力:2024-03-12 17:22


「AFP」 2024年3月12日 18:10 発信地:ニコシア/キプロス
■ガザに船で支援物資輸送 第一弾出航 スペインNGO

【写真】NGO「オープン・アームズ」の船(中央)。キプロス・ラルナカ港で(2024年3月11日撮影)。(c)Iakovos Hatzistavrou / AFP

【3月12日 AFP】スペインのNGO「オープン・アームズ(Open Arms)」は12日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)に向けた人道支援物資200トンを積んだ船が、キプロスのラルナカ(Larnaca)港を離れたと発表した。
 オープン・アームズの広報担当者によると、船は、グリニッジ標準時(GMT)12日午前6時50分(日本時間同日午後3時50分ごろに出港した。
 キプロスからの海路での支援としては第一弾となる。(c)AFP


「The Hankyoreh」 2024-03-12 07:58
■[社説]「集団餓死」直前のガザ地区、子どもたちを救え

【写真】先月29日(現地時間)、パレスチナのガザ地区南部ラファのアルアウダ病院。10歳のヤザン・カファルネ君がベッドに横になっている。ヤザン君は医薬品不足と深刻な栄養失調で4日に亡くなった/AFP・聯合ニュース

 外国メディアで伝えられた写真を見てしばらく言葉を失った。パレスチナのガザ地区最南端のラファの野戦ベッドに横たわっていた10歳の少年ヤザン・カファルネ君は、まともに食べることができず骸骨のようになった姿で4日、息を引き取った。ニューヨーク・タイムズは少年の死を伝える9日の記事で、「食料不足でヤザン君の免疫系は弱まっていた。彼の親は息子が飲み込めるような高栄養食を得られなかっただろう」と報じた。国連児童基金(ユニセフ)が指摘した通り、「この悲劇的で恐ろしい死は人為的であるため予測可能であり、完全に防止できるもの」だった。
 昨年10月7日のハマスによる残酷な攻撃でガザ戦争が始まってから、すでに5カ月が過ぎた。パレスチナ中央統計庁の9日の資料によると、開戦後、ガザ地区で死亡した人の数は実に3万960人にのぼる。これまではイスラエル国防軍による無差別攻撃で死亡する人が多かったが、先日から餓死者が出始めている。ガザ地区の保健当局の餓死者集計は先月27日に始まり、8日までに20人が出ている。絶対多数を占める17人が子どもだ。
 状況が特に深刻なのは、外部からの支援物資が届きにくい北部地域だ。同地域内の2歳未満の子どもの16%が急性栄養失調になっているという。食糧が底をついているうえ、支援物資も途絶えたため、大家族が家畜の飼料と草の根で延命しているという切迫した報道も相次いでいる。状況をさらに放置すれば、「集団餓死」という最悪の惨事が現実のものとなるかもしれない。
 このような状況を防ぐためには戦争をやめ、水、食糧、医薬品などの人道支援を増やさなければならない。残念ながら、伝えられるニュースは暗いものばかりだ。イスラムの断食月であるラマダンの期間(3月11日~4月8日)だけでも停戦しようという米国、カタール、エジプトの仲裁努力は事実上失敗したとみられる。イスラエル首相室は9日の声明で、「ハマスは合意に関心がないような立場を維持している」と非難した。これまでの外国メディアの報道によると、イスラエルは米国などが提示した「6週間休戦」案を受け入れようとしていたとみられるが、ハマスは今回の戦争の完全な終了を意味する「永久休戦」の立場にこだわったと推定される。
 ガザで起きている人道危機は非常に深刻であるため、誰が正しく誰が間違っているのかを判断する状況にはない。国際社会と紛争当事者たちは、子どもたちに絶対に必要な栄養と医薬品を届けるという「最小限の原則」に合意することはできないのだろうか。死のふちにある子どもたちは、ひとまず救わなければならないのではないか。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
韓国語原文入力:2024-03-11 18:20


「AFP」 2024年3月11日 16:12 発信地:アムステルダム/オランダ
■イスラエル大統領に抗議デモ オランダ・ホロコースト博物館式典出席で

【写真】オランダ・アムステルダムで、イスラエルのイツハク・ヘルツォグ大統領の写真を掲げ国立ホロコースト博物館の開館式典への出席に抗議する人々(2024年3月10日撮影)。(c)Michel van Bergen / ANP / AFP
【写真】オランダ・アムステルダムの国立ホロコースト博物館の開館式典で演説する、イスラエルのイツハク・ヘルツォグ大統領(2024年3月10日撮影)。(c)Patrick van Emst / ANP / AFP
【写真】オランダ・アムステルダムの国立ホロコースト博物館の開館式典に出席したウィレムアレクサンダー国王(2024年3月10日撮影)。(c)Ramon van Flymen / ANP / AFP 

【3月11日 AFP】オランダ・アムステルダムで10日、国立ホロコースト(Holocaust、ユダヤ人大量虐殺)博物館の開館式典にイスラエルのイツハク・ヘルツォグ(Isaac Herzog)大統領が出席することに抗議するデモが行われた。
 式典は博物館近くのシナゴーグ(ユダヤ教の会堂)で行われた。デモはそこから1キロに満たない場所で実施された。主催者には、パレスチナ自治区ガザ(Gaza Strip)での即時停戦を求めるユダヤ人団体も含まれていた。
 コンサルタントの女性(25)は「(ヘルツォグ大統領が)いるべき場所はここには一つしかない。それは(戦争犯罪を裁く)国際刑事裁判所(ICC、ハーグ)だ」と語った。
 ヘルツォグ氏の移動ルート沿いには、「ICCへの迂回(うかい)路」と書かれたプラカードが並べられた。
 ヘルツォグ氏は式典で、博物館は「憎悪と反ユダヤ主義、人種差別がもたらした恐怖を忘れるな、そして二度とそれを増長させるなという明確で力強いメッセージ」を発信するものだと指摘。一方で、ガザに拉致された人質の「即時かつ安全な帰還」を訴えた。
 式典にはウィレムアレクサンダー国王(King Willem-Alexander)も出席した。一般公開は11日に始まる。(c)AFP/Julie CAPELLE


「AFP」 2024年3月11日 12:10 発信地:リヤド/サウジアラビア
■中東イスラム諸国がラマダン入り ガザ休戦至らず

【写真】ラマダン入りを翌日に控えたパレスチナ自治区ガザ地区南部ラファの避難民キャンプの様子(2024年3月10日撮影)。(c)MOHAMMED ABED / AFP
【写真】ラマダン入りを翌日に控え、パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファの避難民キャンプで遊ぶ子どもたち(2024年3月10日撮影)。(c)MOHAMMED ABED / AFP
【写真】ラマダンを翌日に控え、夜の礼拝に臨むイスラム教徒。エジプトの首都カイロにあるモスクで(2024年3月10日撮影)。(c)Khaled DESOUKI / AFP
【写真】サウジアラビアの首都リヤド郊外で、ラマダンの始まりを告げる三日月を探す人々(2024年3月10日撮影)。(c)Fayez Nureldine / AFP
【写真】ラマダン入りを翌日に控えたエルサレム旧市街の「岩のドーム」周辺の様子(2024年3月10日撮影)。(c)AHMAD GHARABLI / AFP

【3月11日 AFP】中東の複数の国で11日、イスラム教の断食月「ラマダン(Ramdan)」が始まった。パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)では依然戦闘が続いており、目標とされていたラマダン入りまでの休戦合意には至らなかった。
 11日にラマダン入りしたのはサウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)、カタール、エジプト、パレスチナ自治区など。モロッコ、リビアなどは12日からとなる。
 イスラムの五行の一つであるラマダンの期間中、イスラム教徒は夜明けから日没までの間は飲食を控え、日没後の食事「イフタール(Iftar)」を家族や友人らと共に取る。祈りの期間ともされており、多くの教徒がモスクを訪れる。
 ただ今年は、イスラエルとイスラム組織ハマス(Hamas)との武力衝突が暗い影を落とす。ラマダン前の戦闘休止を目指し、数週間にわたって関係各国がエジプトでの協議に臨んだが、期待は打ち砕かれることとなった。
 約150万人が避難しているガザ南部ラファ(Rafah)では、市場を訪れていた人々が食料不足や、ラマダン中も続く見通しの戦闘への不安を口にした。
 北部ガザ市から避難してきたハッサンさんは、ラマダン月の終わりを「私たちが家で迎えるのか、それとも避難用のテントでなのか」分からないとAFPに語った。
 一方、サウジの首都リヤドの市場で買い物をしていた50代の政府職員は「これまでに経験した中で最悪のラマダンだ」と話した。「ガザで人々が食料不足で苦しんでいるのに、私は家族のために鶏肉などを買っている。複雑な気持ちだ」(c)AFP/Haitham EL-TABEI, Adel Zaanoun with Ilan Ben Zion in Jerusalem


「AFP」 2024年3月9日 14:11 発信地:ロンドン/英国
■イスラエル建国支持した「バルフォア宣言」当事者の肖像画を攻撃 英

【写真】英国のケンブリッジ大学トリニティカレッジで、アーサー・バルフォア卿の肖像画を赤い塗料を吹き付けてから切り裂く活動家。親パレスチナ団体「パレスチナアクション」提供の動画より(2024年3月8日公開)。(c)AFP PHOTO / PALESTINE ACTION

【3月9日 AFP】英国の親パレスチナ団体「パレスチナアクション(Palestine Action)」は8日、イスラエル建国を支持した「バルフォア宣言(Balfour Declaration)」で知られるアーサー・バルフォア(Arthur Balfour)元首相の肖像画を「破壊」したと発表した。
 警察は、イングランド東部のケンブリッジ大学トリニティカレッジ(University of Cambridge's Trinity College)にある絵画が損壊されたとの通報をオンラインで受けたと認めた。
 パレスチナアクションは、グループおよび個人の直接行動のネットワークを自称している。
 同団体は、ハンガリー出身の画家、フィリップ・ド・ラースロー(Philip de Laszlo)が1914年に手掛けたバルフォア氏の肖像画に、メンバーの一人が赤い塗料を吹き付けて複数回切り付ける11秒間の動画をX(旧ツイッター)に投稿。
 バルフォア氏について、「英国には権限がなかったにもかかわらず、パレスチナ人の土地収奪を約束し、パレスチナ人の民族浄化」を開始したと非難している。
 バルフォア宣言は、1917年に当時外相だったバルフォア氏が著名な英国のシオニストであるライオネル・ロスチャイルド(Lionel Rothschild)氏に宛てて送った、パレスチナ人の土地にユダヤ人の祖国建設を認める67語の書簡。
 1948年のイスラエル建国とパレスチナ人約75万人の強制退去、その後、数十年にわたるイスラエルとパレスチナの紛争のきっかけをつくったと見なされている。


「 AFP」 2024年3月9日 12:23 発信地:ジュネーブ/スイス
■イスラエル入植地拡大は「戦争犯罪」 国連

【写真】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸の被占領地で、パレスチナ人の町アルカデルの土地に建てられたイスラエル入植地(2024年3月6日撮影)。(c)HAZEM BADER / AFP

【3月9日 AFP】国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)のボルカー・ターク(Volker Turk)高等弁務官は8日、イスラエルが占領下のパレスチナ自治区で入植地を拡大していることについて、「戦争犯罪」に当たると指摘し、パレスチナ国家樹立の可能性を完全になくす恐れがあると警告した。
 ターク氏は国連人権理事会(UN Human Rights Council)への報告書で、イスラエルがガザ地区(Gaza Strip)で無慈悲な攻撃を続ける一方、ヨルダン川西岸(West Bank)で違法な入植者用住宅の建設を大幅に加速していると主張。イスラエルによる入植地の建設・拡大は、自国民を占領地に送り込むのに等しいと指摘した。
 さらに、こうした行為は「戦争犯罪」に相当し、「関与した者は個人として刑事責任を問われる可能性がある」と述べた。
 報道によれば、イスラエルは「国際法を無視」して、ヨルダン川西岸のマーレアドゥミム(Maale Adumim)とエフラット(Efrat)、ケダール(Kedar)で、入植者用住宅3476戸の建設を計画している。
 スペイン外務省も同日、イスラエルがパレスチナ国家と共存する「2国家解決」に向けた努力を台無しにし、「和平への障害になる」としてイスラエルの入植地拡大計画を「強く非難」した。
 フランス外務省も計画を「強く非難」し、イスラエル政府に「直ちに撤回」するよう求めた。


「 AFP」 2024年3月9日 9:48 発信地:パレスチナ自治区
■ガザ支援物資空中投下で5人死亡、パラシュート開かず民家直撃か

【写真】パレスチナ自治区ガザ地区北部上空で投下された支援物資(左、2024年3月8日撮影、資料写真)。

【3月9日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)最大のシファ(Al-Shifa)病院の医療従事者は8日、ガザ北部での人道支援物資の空中投下で5人が死亡、10人が負傷し、同病院で受け入れたと明らかにした。
 シファ病院救急室の看護師長、モハメド・シェイク(Mohammed al-Sheikh)氏によると、投下が行われたのは、海岸沿いのシャティ(Shati)難民キャンプ北方。
 キャンプにいた男性(50)は、兄弟と一緒に「小麦粉が入った袋」を手に入れようと、パラシュートで投下された支援物資を追い掛けたと語った。
「だがパラシュートは開かず、突然、ロケット弾のように民家の屋根の上に落下し」、「10分後には、(その民家の)屋根の上にいて亡くなった3人と、けがをした人々が運ばれていった」という。
 ヨルダン軍関係者はAFPに対し、同区には5か国と協力して投下作戦を行ったが、事故に同軍は関与していないと語った。
 事故を受け、イスラム組織ハマス(Hamas)が実効支配するガザの広報当局は、支援物資の空中投下は「無益」で、「支援物資を搬入する最良の方法ではない」と指摘した。
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