三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

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「フーシ派、米英を「罰する」 空爆への報復攻撃示唆」

2024年02月05日 | 国家・社会
「 AFP」 2024年2月5日 15:09 発信地:サヌア/イエメン

■フーシ派、米英を「罰する」 空爆への報復攻撃示唆


【写真】イエメンの親イラン武装組織フーシ派に対する攻撃に向かう米軍機。米中央軍提供(2024年2月3日公開)。(c)AFP PHOTO / HANDOUT / CENTCOM
【写真】イエメンの親イラン武装組織フーシ派の拠点への攻撃に向かう米軍機。米中央軍提供(2024年2月3日公開)。(c)AFP PHOTO / HANDOUT / CENTCOM 
【写真】イエメンの親イラン武装組織フーシ派の拠点を攻撃する艦艇。米中央軍提供(2024年2月3日公開)。(c)AFP PHOTO / HANDOUT / CENTCOM 

【2月5日 AFP】イエメンの親イラン武装組織フーシ派(Huthis)は4日、10数か所の同派拠点が米英両軍に空爆されたことに対し、新たな報復攻撃を示唆した。
 米英両軍は3日、紅海(Red Sea)で商船への攻撃を繰り返すフーシ派のイエメンにある拠点を空爆した。米軍はその後も、ヨルダンの基地が攻撃され米兵3人が死亡したことへの報復として、イラクおよびシリアの親イラン武装勢力の拠点を単独で攻撃した。
 米英両国などは共同声明で、3日の攻撃について「13拠点にある36の目標」を攻撃したと発表。ただ具体的な攻撃地点は明らかにしていない。
 一方、フーシ派のヤヒヤ・サリー(Yahya Saree)報道官は、首都サヌアや他の同派支配地域が標的とされ、48回にわたって爆撃されたと述べた。
 報道官はまた、X(旧ツイッター)に「攻撃されてもガザ地区(Gaza Strip)のパレスチナ人を断固支援するわれわれの姿勢は変わらない」と投稿。今回の攻撃については「罰を与えずにやり過ごすことはあり得ない」とし、報復する考えを示した。(c)AFP/Jamal al-Jabiri with W. G. Dunlop in Washington



「AFP」 2024年2月4日 16:11 発信地:テルアビブ/イスラエル
■イスラエルで反政権デモ、「祖国破壊内閣」の退陣要求
 
【写真】イスラエル・テルアビブのハビマ広場で行われた反政権デモ(2024年2月3日撮影)。(c)AHMAD GHARABLI / AFP
【写真】イスラエル・テルアビブのハビマ広場で行われた反政権デモに参加した、解放された人質の一人(2024年2月3日撮影)。(c)AHMAD GHARABLI / AFP

【2月4日 AFP】イスラエル・テルアビブのハビマ広場(Habima Square)で3日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で軍事侵攻を推し進めるベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)政権の退陣と議会の解散・総選挙の実施を求めるデモが行われた。
 ネタニヤフ氏とヤリブ・レビン(Yariv Levin)法務相、イタマル・ベングビール(Itamar Ben Gvir)国家治安相、ベツァレル・スモトリッチ(Bezalel Smotrich)財務相らの写真に「祖国破壊内閣」と書かれたプラカードを掲げる参加者もいた。
 昨年10月7日のイスラム組織ハマス(Hamas)による奇襲で拉致され、後に解放され人質も参加し、ヘブライ語で「われわれは見捨てられた」と書かれた横断幕を掲げた。

「AFP」 2024年2月4日 8:00 発信地:パレスチナ自治区
■死者にも安息なし 一時遺体をイスラエル軍が掘り起こし ガザ

【写真】パレスチナ自治区ガザ市内で、死者の名前を示す札が立てられた仮設の墓地の中を歩くパレスチナ人の少年(2024年1月9日撮影)。
【写真】パレスチナ自治区ガザ市アルトゥファ地区で、死者の名前を示す札が立てられた仮設の墓地。敷地の一部でイスラエル軍がブルドーザーで遺体を掘り起こしたとされる(2024年1月11日撮影)。
【写真】パレスチナ自治区ガザ市内のイスラム大学構内にある仮設の墓(2024年1月10日撮影)。
【写真】パレスチナ自治区ガザ市アルトゥファ地区の仮設の墓地。敷地の一部でイスラエル軍がブルドーザーで遺体を掘り起こしたとされる(2024年1月11日撮影)。
【写真】パレスチナ自治区ガザ市内にある仮設の墓の隣に座る男性(2024年1月9日撮影)。
【写真】パレスチナ自治区ガザ市内にある仮設の墓(2024年1月9日撮影)。
【写真】パレスチナ自治区ガザ市アルトゥファ地区の仮設の墓地で、布に包まれたまま地面に置かれた遺体。敷地の一部でイスラエル軍がブルドーザーで遺体を掘り起こしたとされる(2024年1月11日撮影)。
【写真】パレスチナ自治区ガザ市内にある仮設の墓地(2024年1月9日撮影)。(c)AFP
【写真】パレスチナ自治区ガザ市アルトゥファ地区の仮設の墓地。敷地の一部でイスラエル軍がブルドーザーで遺体を掘り起こしたとされる(2024年1月11日撮影)。 
【写真】パレスチナ自治区ガザ市アルトゥファ地区で、死者の名前を示す札が立てられた仮設の墓地。敷地の一部でイスラエル軍がブルドーザーで遺体を掘り起こしたとされる(2024年1月11日撮影)。
【写真】パレスチナ自治区ガザ市アルトゥファ地区の仮設の墓地(2024年1月11日撮影)。

【2月4日 AFP】イスラエルとイスラム組織ハマス(Hamas)の紛争が激化しているパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)では、死者も安らかに眠ることを許されない。遺体はイスラエル軍によって掘り起こされ、病院や学校の敷地内に取り急ぎ埋葬されるケースも後を絶たない。
 ガザ市(Gaza City)アルトゥファ(Al-Tuffah)地区では、布に包まれたパレスチナ人の遺体が墓から引きずり出され、地面に放置されていた。
 今月、同地区を訪れたAFPカメラマンによれば、イスラエル軍はブルドーザーを使って墓地から遺体を掘り起こしていた。
 ハマスが実効支配するガザの宗教当局は、イスラエル軍によって荒らされるか破壊された墓はガザ全域で2000基以上に上るとしている。
 イスラエル軍はAFPに対し、「決して墓地を標的にしているわけではない」と主張。ただし、「他の民間施設と同様、紛争中に墓地や霊園が結果的に損傷を受ける可能性はある」と説明した。
 兵士が墓から遺体を強奪しているという疑惑については、「人質の遺体があるかもしれないという情報を受けた特定の場所」での行為だとし、「人質ではないと判断された遺体は、尊厳をもって返還している」と回答した。

◆「死者の尊厳を踏みにじるなんて」
 一方、ガザ中部デイルアルバラ(Deir al-Balah)で、避難してきたパレスチナ人で混み合う学校で取材に応じた女性は、北部にあるジャバリア(Jabalia)難民キャンプで墓地が荒らされている動画をソーシャルメディアで見たと話した。
 この墓地には父親と祖父母、親族が埋葬されているため、「心臓が止まるかと思った」と言う。
 「墓を掘り起こし、死者の尊厳を踏みにじるなんて、よくもあんなまねができるものだ」と憤った。
 戦闘は依然として続いており、墓地を訪れることができずにいる市民も多い。そのため、身内を亡くしても、取りあえず近場で埋葬せざるを得ない状況だ。
 マガジ(Al-Maghazi)難民キャンプの中心部で避難所代わりになっている学校にいた女性は、校庭の砂地に触れた。ここに娘を埋葬したのだという。
 学校の敷地がロケット弾で攻撃され、ガスボンベが爆発。「娘は私の腕の中で亡くなった」と話した。

◆戦争が終わったら、きちんと葬りたい
 AFP記者は、ガザ全域で集団墓地を目にしてきた。
 ガザ最大のシファ(Al-Shifa)病院の敷地内には、石や枝で区切られた墓がずらりと並んでいる。
 敷地内に設置されたテントで家族と生活している男性(46)は、「墓地に(埋葬に)行けば、(イスラエル軍に)爆撃され、私たちも死んでしまうかもしれない」と話した。
 22歳の息子は、この病院に戻って来る途中でイスラエル兵に射殺された。
 「息子の墓に目印を付けたが、病院の敷地が墓でいっぱいになり、どれが息子の墓か見分けが付きにくくなった」と話した。
 ガザの人々は、戦争が終結すれば、亡くなった家族をきちんと埋葬できるのではないかと期待している。
 カタールの衛星テレビ局アルジャジーラ(Al Jazeera)のガザ支局長を務めるワエル・ダハドゥ(Wael al-Dahdouh)氏は、同局で記者として働いていた息子のハムザ・ダハドゥ(Hamza Wael Dahdouh)氏をイスラエル軍の空爆で失った。その時は、南部ラファ(Rafah)の集団墓地に埋葬する以外に「選択の余地がなかった」と話す。
 「この戦争が終わったら、息子をガザ(市)の墓地に移すつもりだ。私たち家族の近くに埋葬し、息子の元を訪ねて祈りをささげられるようにしたい」と語った。(c)AFP/Adel Zaanoun


「AFP」 2024年2月3日 17:32 発信地:ジュネーブ/スイス 
■ガザの孤児・保護者いない子ども、推定1万7000人超 ユニセフ

【写真】パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファで、仮設の避難民キャンプを歩く子ども(2024年1月19日撮影)。
【写真】パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファで、イスラエル軍による攻撃で損壊した車の脇を歩く子ども(2024年1月31日撮影)。(c)Said KHATIB / AFP 
【写真】パレスチナ自治区ガザ地区南部ハンユニスで、ラファに避難する家族(2024年1月22日撮影)。 

【2月3日 AFP】国連児童基金(UNICEF、ユニセフ)は2日、イスラエルとイスラム組織ハマス(Hamas)との戦闘開始から4か月近くが経過する中、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で保護者とはぐれるかいない子ども、一方もしくは両方の親を失った子どもは推定で少なくとも1万7000人に上ると発表した。
 ユニセフのジョナサン・クリックス(Jonathan Crickx)広報官は、エルサレム(Jerusalem)からビデオ形式でスイス・ジュネーブでの記者会見に参加。負傷するか、ショック状態で病院に搬送され、「自分の名前すら言えない」子もおり、身元を追跡するのは「極めて困難」だと指摘した。
 また、紛争下では、親を失った子どもの面倒を近親者が見るのが一般的だが、ガザでは食料、水、避難所がほとんどなく、「親族も自分の家族と子どもの食料などを調達するのに必死で、他の子どもの世話をすぐに引き受ける余裕がない」と話した。
 子ども一人ひとりが「恐ろしい新たな現実と折り合いを付けようとしている」と指摘。「(ハマスがイスラエルに越境攻撃した昨年)10月7日のような暴力や、あの日から続いているような暴力に子どもがさらされることはあってはならない」と強調した。
 さらに、親のいない子どもの数を正しく把握し、親族捜しと精神的支援の提供が可能になるよう停戦を求めた。


「AFP」 2024年2月2日 15:04 発信地:エルサレム/中東・アフリカ
■UNRWA、資金拠出停止続けば「2月末までに」活動停止

【写真】国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のフィリップ・ラザリニ事務局長(2023年11月9日撮影)。(c) Ludovic MARIN / POOL / AFP

【2月2日 AFP】国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は1日、各国の資金拠出停止が続けば、「2月末までに」ガザ地区(Gaza Strip)を含むパレスチナ自治区全域で活動を停止せざるを得ない可能性が高いと明らかにした。
 UNRWAをめぐっては、職員12人が昨年10月7日のイスラム組織ハマス(Hamas)による越境攻撃に関与した疑惑が浮上。米、英、ドイツ、日本、スウェーデンなど主要拠出国十数か国が拠出停止を発表している。

 UNRWAのフィリップ・ラザリニ(Philippe Lazzarini)事務局長は、「拠出停止が続けば、ガザだけでなくパレスチナ全域で2月末までに活動を停止せざるを得なくなる可能性が高い」と述べた。
 ヨルダンのアイマン・サファディ(Ayman Safadi)外相はラザリニ氏との会談後、UNRWAは「ガザで前例のない人道危機に直面しているパレスチナ人200万人にとっての命綱で、パレスチナ避難民にとって不可欠な役割を果たしている」として、国際社会が同機関を支援する「差し迫った必要性」を強調したと述べた。
 ヨルダン外務省の声明によれば、サファディ氏とラザリニ氏は拠出停止を表明した国々に対し、「再考」を呼び掛けた。
 同省は「UNRWAへの資金拠出が削減されれば、すでに大規模な飢餓の瀬戸際にあるガザ住民をさらに苦しませることになる」と述べた。


「AFP」 2024年2月2日 11:52 発信地:オスロ/ノルウェー
■UNRWA、ノーベル平和賞候補に

【写真】国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への各国の資金拠出停止について、レバノン・ベイルートのUNRWA事務所前で抗議するパレスチナ人難民(2024年1月30日撮影)。(c) ANWAR AMRO / AFP

【2月2日 AFP】イスラム組織ハマス(Hamas)によるイスラエル奇襲に職員が関与していた疑惑の渦中にあるパレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)がノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)に推薦されたことが2日、明らかになった。
 ノルウェー議会外交委員会の副委員長を務めるアスムンド・アウクルスト(Asmund Aukrust)議員(労働党)は日刊紙ダーグブラデットに対し、「パレスチナなど中東全域に不可欠な支援を提供してきた長期にわたる活動」を評価し、UNRWAを推薦したと説明。「この活動は70年以上にわたり極めて重要であり続けてきたが、この3か月はいっそう重要性を増している」と述べた。
 UNRWAをめぐっては、職員12人が昨年10月7日のハマスによる越境攻撃に関与した疑惑を受け、米、英、ドイツ、日本、スウェーデンなど主要な資金拠出国十数か国が拠出停止を発表している。
 ノーベル平和賞は、各国の議員や閣僚、過去の受賞者、一部の大学研究者らに推薦資格がある。締め切りは毎年1月末で、受賞者は10月に発表される。
 候補者の名前は50年間非公開とされるが、推薦人が誰を推薦したかを公表するのは自由とされる。


「AFP」 2024年1月31日 10:19 発信地:ジュネーブ/スイス
■ガザ人道危機置き去りに WHO、UNRWA支援継続呼び掛け

【写真】パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファで、テントの前で火に手をかざすパレスチナの避難民(2024年1月27日撮影)。 
【写真】パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファで、豪雨の後にテントの前の地面から水をすくうパレスチナの避難民(2024年1月27日撮影)。 
【写真】パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファで、豪雨の後に水がたまったテントの前に立つパレスチナの避難民(2024年1月27日撮影)。 
【写真】イスラエル南部からパレスチナ自治区ガザ地区を攻撃するイスラエル軍(2024年1月17日撮影)。 
【写真】パレスチナ自治区ガザ地区で破壊された建物。イスラエル南部から撮影(2024年1月17日撮影)。 
【写真】パレスチナ自治区ガザ地区南部ハンユニスから避難してきた人々と、後方のイスラエル軍の重機(2024年1月30日撮影)。
【写真】パレスチナ自治区ガザ地区南部ハンユニスから避難してきた人々(2024年1月30日撮影)。 
【写真】パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファで、イスラエル軍の爆撃で損壊した建物(2024年1月27日撮影)。 

【1月31日 AFP】世界保健機関(WHO)は30日、パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への資金拠出をめぐる論争によって、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)の人道危機が置き去りにされていると警告するとともに、UNRWAへの支援を継続するよう各国に呼び掛けた。
 UNRWAをめぐっては、同機関の職員がイスラム組織ハマス(Hamas)による昨年10月7日の越境攻撃に関与していたとのイスラエルの主張を受け、ここ数日で少なくとも12か国がUNRWAへの資金拠出を停止している。
 WHOのクリスチャン・リンドマイアー(Christian Lindmeier)報道官はスイス・ジュネーブでの会見で、「犯罪行為は必ず処罰されるべきだ」とした上で、「しかし、(資金拠出をめぐる)論争によって、ガザで毎日、今この瞬間にも実際に起きていることが置き去りにされている」と指摘。
 「資金拠出国に対しては、この極めて重大な局面でUNRWAへの資金拠出を停止しないよう求める。(停止は)支援を切実に必要としているガザの住民を苦しめるだけだ」「この問題に関する議論は確かに重要だが、現地で起きている真の問題を忘れてはならない」と訴えた。


「中央日報日本語版」 2024.01.31 11:40
■イスラエル「海水注入しハマスのトンネル無力化」浸水作戦初めて認める

【写真】イスラエル軍が公開した国境検問所付近のハマスのトンネル [写真 イスラエル軍]

 イスラエル軍がパレスチナのイスラム組織ハマスがガザ地区に作ったトンネルに海水を注入し浸水させる作戦を行っていると30日に公表した。
 イスラエル軍はこの日、テレグラムチャンネルへの公示を通じ「われわれは今回の戦争で大量の水を引き込みガザ地区地下のテロ基盤施設を無力化する新たな方法を実現した」と明らかにした。
 イスラエル軍は浸水作戦について、ポンプとパイプの設置、エンジニアリング技術開発、装備設置に適合した地下トンネル入口探索などの過程で行われると説明した。地下水が汚染されないよう土壌の特性と水路を専門的に分析したというのがイスラエル軍の説明だ。
 イスラエルは浸水作戦に対し「ハマスの地下基盤施設に対抗するためこの数年間に軍と情報機関が開発した多様な能力のひとつ。空爆、地下戦闘、技術資産を利用した特殊作戦などもここに含まれる」と付け加えた。
 イスラエル軍のトンネル浸水作戦は昨年12月にウォール・ストリート・ジャーナルの報道で初めて知らされたが、これをイスラエルが公式に認めたのは今回が初めてだ。


「AFP」 2024年1月31日 9:28 発信地:エルサレム/中東・アフリカ
■ハマス地下トンネル網に注水 イスラエル軍

【写真】イスラム組織ハマスが昨年10月7日のイスラエルへの越境攻撃に使用したとされる地下トンネル。イスラエル軍主催のプレスツアーで(2023年12月15日撮影)。(c)JACK GUEZ / AFP

【1月31日 AFP】イスラエル軍は30日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)でイスラム組織ハマス(Hamas)が越境攻撃に使用してきた広大な地下トンネル網を破壊するため、トンネルの一部への注水を実施していると明らかにした。
 米ニューヨーク州ウエストポイント(West Point)にある陸軍士官学校の分析によれば、イスラエル軍が「ガザ・メトロ」と呼ぶ、地下に迷路のように張り巡らされたトンネル網は昨年10月7日時点で、1300本のトンネルで構成され、総延長は500キロ以上に及ぶ。
 イスラエル軍は、ハマスに拉致された多くの人質が今もトンネル網の中で拘束されているとの見方を示している。
 昨年12月、イスラエルの一部メディアは、軍は地中海からくみ上げた海水をトンネル網に注入する手法を支持していると報じた。
 しかし専門家からは、ガザに海水を浸透させて水圧を加えることで「既に脆弱(ぜいじゃく)な上下水道インフラに深刻なダメージ」を与え、建物や道路が崩落する恐れもあるとして、ガザの住民への多大なリスクを警告する声が上がっていた。
 イスラエル軍はこのたび、ガザの地下水に影響が出ないように配慮したと主張。
「注水は、トンネルの適切なルートと場所のみで行い、そのつど適した方法を取った」「これは近年、わが国の軍と治安部隊がガザにあるハマスの地下インフラに対抗するために開発したさまざまな手法の一つだ」としている。
 2007年にハマスがガザを武力制圧して実効支配するようになると、イスラエルはガザを封鎖。地下トンネル網は当初、封鎖をかいくぐってエジプトとの人の往来や物品・武器の密輸に使われていた。
 2014年のイスラエルとハマスの軍事衝突の後に延長され、戦闘員がガザ各地からイスラエルにロケット弾攻撃を仕掛けるために使われるようになった。


「AFP」 2024年1月30日 19:54 発信地:ジェニン/パレスチナ自治区
■イスラエル軍、医療従事者に扮して潜入か 西岸の病院で3人射殺

【写真】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のイブン・シーナ病院の防犯カメラが捉えたイスラエル軍の潜入部隊とされる画像。SNSに公開されたユーザー生成コンテンツ(UGC)より(2024年1月30日公開)。(c)UGC / AFP
【写真】イスラエル軍が潜入したとみられるパレスチナ自治区ヨルダン川西岸のイブン・シーナ病院で、ベッドの枕に残された弾痕と血痕(2024年1月30日撮影)。(c)Zain JAAFAR / AFP
【写真】イスラエル軍が潜入したとみられるパレスチナ自治区ヨルダン川西岸のイブン・シーナ病院で、ベッドに残された弾痕と血痕(2024年1月30日撮影)。(c)Zain JA【写真】イスラエル軍が潜入したとみられるパレスチナ自治区ヨルダン川西岸のイブン・シーナ病院で、ソファに残された血痕(2024年1月30日撮影)。(c)Zain JAAFAR / AFP
【写真】イスラエル軍が潜入したとみられるパレスチナ自治区ヨルダン川西岸のイブン・シーナ病院で、ソファや壁に残る血痕(2024年1月30日撮影)。(c)Zain JAAFAR / AFP
【写真】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のイブン・シーナ病院で殺害されたパレスチナ人の遺体を運ぶ人々(2024年1月30日撮影)。(c)Jaafar ASHTIYEH / AFP

【1月30日 AFP】イスラエル軍は30日、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)ジェニン(Jenin)にある病院に潜入し、イスラム組織ハマス(Hamas)の戦闘員と疑うパレスチナ人3人を射殺した。潜入部隊の中には、医療従事者に変装した兵士もいたとみられている。
 AFPのカメラマンは、襲撃されたイブン・シーナ(Ibn Sina)病院で、血痕や弾痕が残る枕を目撃した。また院内には、血が染み込んだソファやマット、壁に飛び散った血痕などもあった。
 病院の防犯カメラには、病院の制服や私服を着た武装した男女が院内を移動する様子が映っていた。一行は、乳母車や車いすも扮装(ふんそう)に用いていた。ただしAFPは現時点で、この映像の真偽を確認できていない。
 イスラエル軍は「ハマスのテロリスト分子」を狙い、病院に潜入したと発表した。同病院はジェニン市およびジェニン難民キャンプの主要医療施設。
 ナジ・ナザル(Naji Nazzal)院長はAFPに「イスラエル軍の一団が素性を隠して院内に立ち入り、暗殺に及んだ」と語った。武器にはサイレンサーが装着されていたという。
 院長によると、攻撃を受けたのは、殺害された若者3人のうち1人が治療を受けていたリハビリテーション病棟だった。
 一方、イスラエル軍は3人のうち1人は「重大なテロ活動」に関与し、武器や弾薬を調達していたと主張。「近い将来のテロ攻撃を計画し、病院に潜伏していた」と述べた。
 パレスチナ自治政府の保健省は、医療施設は国際法上の特別な保護対象だと強調。「国連(UN)総会、国際機関、人権団体などに対し、占領軍(イスラエル)がわれわれの国民と医療機関に対して日々行っている犯罪をやめさせるよう緊急に要請する」と述べた。
 

「The Hankyoreh」 2024-01-23 09:59
■ハマス「奇襲作戦時の民間人の犠牲はイスラエル軍の急速な崩壊のせい」と主張
 作戦の過程などを記した16ページの文書を公開

【写真】ハマスによるイスラエル奇襲攻撃で人質として連行され、その後死亡したと伝えられた22歳のシャニ・ルークさんの母親が21日、イスラエル南部レイム地域に娘を追悼する「記憶の木」を植えている=ロイター・聯合ニュース

 昨年10月7日にイスラエルを奇襲攻撃したパレスチナ・ガザ地区の武装組織ハマスが、当時の攻撃で民間人が犠牲になったのは「偶発的」なことだとし、イスラエル軍が急速に崩壊したために混乱が発生したと主張した。
 パレスチナのメディア「パレスチナ・クロニクル」は、ハマスがイスラエルを奇襲攻撃した理由を記した16ページの文書を21日付で公開した。ハマスのメディア局が発行した「アルアクサの洪水作戦に対する我々の話(Our Narrative … Operation Al-Aqsa Flood)」と題する同文書は、ハマスとは誰であり、アルアクサ作戦をなぜ起こしたのか、事件と対応、透明な国際調査の必要性など、ハマスの主張を5章に分けて書いた資料だ。
 ハマスのメディア局は最初の章で「占領と植民地化に対抗した戦争は10月7日に始まったものではない」とし「数十年間パレスチナの国民はあらゆる形態の抑圧と不当な扱いを受け、基本権を奪われ人種差別政策で苦痛を受けた」と主張した。ハマスの奇襲攻撃はイスラエルの占領政策と抑圧が背景だという主張だ。
 特に、ハマスは奇襲攻撃の際、イスラエルの民間人を犠牲にしたことは「誤り」だと認めた。だが、「民間人を対象にした事例があったとすれば、占領軍と対峙した過程で偶発的に起きたこと」だと主張した。「アルアクサの洪水作戦が実行される間、イスラエルの安全保障と軍システムが急速に崩壊したため、若干の誤りが生じた可能性があり、ガザ地区の境界付近で混乱があった」と補足した。
 ハマスは、本来の目標はイスラエル軍事基地であり「イスラエルの刑務所にいる数千人のパレスチナ人収監者を釈放するようイスラエル当局に圧力をかけるため、イスラエル兵士を逮捕しようとした」と主張した。当時の作戦はガザ地区周辺のイスラエル入植地近くに駐屯しているイスラエル軍基地を破壊することに焦点を合わせ、ハマスの戦闘員らは「イスラエル軍と、パレスチナ人を狙って武器を所持した者のみを目標にした」と主張した。
 また、ハマスは「ハマスの戦闘員が40人余りの赤ん坊を斬首したといういくつかのメディアの記事は虚偽であり、イスラエルの女性たちに大規模な性暴行を加えたというイスラエルの主張も偽り」だと主張した。
 ハマスはイスラエルがパレスチナのガザ地区で繰り広げている攻撃は「民族浄化」だと非難し、イスラエルは直ちにやめなければならないと批判した。また、ハマスは国際刑事裁判所(ICC)などに言及し、「イスラエル軍がパレスチナ人に苦痛を与えたことに対して法的責任を問い、民間人と病院、学校、イスラム寺院などを対象に犯した犯罪に対して責任を問う」と表明した。

キム・ミヒャン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
韓国語原文入力:2024-01-22 15:01
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