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「1キロ離れた海に救援物資を投下…溺死するガザの住民ら」

2024年03月28日 | 国家・社会
「The Hankyoreh」 2024-03-28 07:26
■1キロ離れた海に救援物資を投下…溺死するガザの住民ら
 米「パラシュート開かずに地面に落ちる可能性を懸念し海に」 
 ガザ側「不快で無用の長物…陸路輸送を増やすべき」

【写真】25日、ガザ地区北部のガザ市の西部海岸に救護物資が落ちている/AFP・聯合ニュース

 食糧不足問題が深刻なパレスチナのガザ地区で、住民たちが米国などが空中から投下する救援物資を受け取るために海に飛び込んで溺死するケースが増えている。
 26日の米CNNなどの報道によると、ガザ地区北部のベイト・ラヒア近くの海岸で、住民12人が海上に落ちた救援物資を取るために海に飛び込み溺死したと、パレスチナ救急隊員とガザ地区当局が明らかにした。一部のメディアは、死亡者の規模は18人だとも報じた。
 現地の人権団体と目撃者たちは、溺死は今回が初めてではなく、救援物資の空中投下が始まった今月初めから相次いでいると伝えた。今月初めにもガザ市に空中投下された救援物資を受け取ろうとして、少なくとも5人が死亡し、数人が負傷したとガザ地区当局が発表した。ガザ地区当局はこの日、西側諸国に空中からの救援物資投下を中止するよう要求し、「この方法は不快で間違っており、不適切で無用の長物」だと主張した。さらに、早急に救援物資の陸路輸送を増やすべきだと主張した。
 救援物資が投下されたガザ市西部の海岸沿いの現場でCNNが撮影した映像を見ると、数百人の人々が救援物資の投下を待ちながら海岸に集まり、一部の住民たちは安全装置なしに海に飛び込んで救援物資を獲得しようとした。そうするうちに数人は波に流され、遺体となって発見され、また他の人たちは溺死しかけて心肺蘇生法を受けたり救急車で運ばれたりする場面が収められていた。
 この事件を目撃したアブ・モハマドさんはCNNに「救援物資が海岸からほぼ1キロメートル離れた海に落ち、泳げない男性たちが救援物資を手に入れるため海に飛び込み、死亡した」とし、「人々は皆お腹を空かせており、食べ物を求めている」と語った。
 同日、死亡者が出た救援物資の投下を、どの国が実施したのかは不明だ。前日の25日、エジプト、ドイツ、英国、米国、シンガポール、アラブ首長国連邦(UAE)、ヨルダンなどがガザ地区上空に救援物資空中投下を実施した。米国は今月3日に救援物資の空中投下を初めて実施した。
 昨年10月7日のパレスチナ武装組織ハマスの奇襲攻撃後、イスラエルは約220万人が住むガザ地区で戦争を繰り広げており、ガザ地区への物資供給を遮断し封鎖した。その後、一部の生活必需品の供給が制限的に再開されたがまったく足りておらず、ガザ地区の住民の飢饉が懸念されている。先月29日、ガザ市郊外で支援物資を積んだトラックに多くの人が集まっている中、イスラエル軍が彼らに発砲したことで、少なくとも112人が死亡した事件まで発生した。
 ニューヨーク・タイムズ紙の説明によると、米国は救援物資を積んだパラシュートが開かないまま地面に落ちた場合、衝突事故が発生することを懸念し、意図的に海上に落とす方法を選んでいるという。救援物資が波に乗って陸地にたどり着くことを期待しているわけだ。しかし、食べ物が足りない住民たちが救援物資を先に確保するために海に飛び込んで溺死する事態につながっている。
 各国政府と人道支援団体は、より多くの救援物資を届けるため、ガザ地区へのトラックの出入りを許可するよう、イスラエルに求めた。国連などの人道支援団体は、最も効果的な援助手段は飛行機ではなく、トラックを利用した陸路運送だと強調した。220万人以上のガザ住民の大規模な飢饉を防ぐためには、陸路を通じた支援物資の大量運送が必要だ。しかし、イスラエル政府はガザ地区に救援物資の支給を担当してきた国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)がハマスと連携しているとし、厳格な審査を通じて少量のトラックのみの出入りを許可している。

キム・ミヒャン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1134027.html
韓国語原文入力:2024-03-27 17:58
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