三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

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海南島の死「事実知りたい」

2011年08月30日 | 海南島近現代史研究会
 以下は、きょう(8月30日)の『朝日新聞』朝刊の大阪市内版に掲載された記事です。

■海南島の死「事実知りたい」
 強制労働被害者の妻証言
 日本の植民地時代、朝鮮半島の刑務所の収容者が中国・海南島で強制労働させられたとする問題で、夫が海南島で死亡した韓国人の李康姫(イガンヒ)さん(88)が28日、大阪市内で当時の状況を証言し「夫の最後を知りたい」と語った。
 研究者らでつくる「海南島近現代史研究会」が、同市北区で開いた総会に招いた。
 李さんの夫の韓錫(ハンギソク)さんは1943年ごろ、ソウルの刑務所から海南島へ渡ったとみられ、44年にひとかけらの遺骨が戻った。生後間もなかった長男光洙(クアンス)さん(69)は父親と対面していない。李さんは「息子の写真さえ送れなかったのが悔しい。なぜこんなことになったのか」と声を詰まらせた。
 同研究会は、海南島での聞きとりや元刑務官の手記などから、約2千人が日本軍の飛行場建設や鉱山採掘に当たったと推定。副代表を努める在日朝鮮人2世の金靜美(キムチョンミ)さん=和歌山県海南市=は「数百人から千人近い朝鮮人の遺骨が海南島に眠ると考えられるが、名前もわからない。日韓両政府に資料開示を求め続け、真相を遺族に報告したい」と語った。  (多知川節子)
 【写真】夫への思いを語る李康姫さん(右)と長男の韓光洙(クアンス)さん(左)=大阪市北区
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