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ICT工夫

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自治基本条例、その第2版

2007-05-23 05:30:00 | 自治基本条例

過日「市民案」として甲府市自治基本条例を整理したのですが、2007年4月1日から公開されていた意見募集のたたき台になった条例案をやっと整理して記事にしました。

市議会議員選挙と重なったり、その後もなにかと野暮用が続いて私としては自治基本条例に意見を述べる事はありませんでしたが、意見募集の結果が反映されて6月定例会に上程されるはずということですから、改訂第3版が出る前のこの段階で一度整理しておきたいと思った訳です。

前文は次のようになっています。

私たちのまち甲府市は、あふれる光と清らかな水に恵まれた甲府盆地にあり、先人は輝かしい歴史を築きあげ、多彩な地域の文化を育んできました。
 いま、人と人、人と自然が共生し、平和で住みよいまちを発展させ継承していくために、私たちは、自律した自治のあり方を見据え、そのしくみをより確固たるものとしていかなければなりません。
 私たちは、主体的に生き、人を思いやる心を大切にし、市民と市議会と市長その他の執行機関の協働により、公正で平等な地域社会をつくり、市民の福祉の増進を図って、次の世代に引き継いでいきます。
 私たちは、甲府市民としての誇りと責任をもち、ここに、甲府市自治基本条例を制定します。

市民グループのつくる会では多彩な前文案がありました。私は提案(エ)を推薦したと記憶していますが、およそその原案に沿ったスッキリ簡潔な前文になっていると思います。時代が変わるにつれて当初は何を意図して書かれたものか曖昧になりさまざまな解釈がはびこる、そんな現象はしばしば経験していますから、「解説」は残さねばなりません。

第3条(用語の意味)は大変重要な個所であって、特に「自由な市民活動」の位置づけは難しい問題を含みます。その事を議論する中で市民の自治とは何か、それをどのように理解しているかが見えてくる訳ですから、議会質疑ではこの点にも注目したいと思います。

第6条(市民の市政に参画する権利と責務)の解説文にあったジェンダーという言葉について編注をいれました。かなり微妙な問題なので解説で「性的志向(ジェンダー)」という表記には違和感を感じたからです。

第10条(子どもの権利)でいうところの「子ども」を年齢として規定していない点は迷うところですが、関連する法令などに無知なのでコメントはしません。

第11条(コミュニティ団体等の役割)については、上に述べた第3条(用語の意味)と関係して、これも微妙な問題が感じられます。テーマ型のコミュニティというものが、必ずしもいつも行政に協力的であるとは限らない事を念頭に置かねばならないからです。逆に言えば行政の下請けコミュニティだけが第7章の市民として認められるような世の中になると困るなぁという感想がそれとなく湧いてくる私(^_^;)

議会と議員に関することは野中一二議員が既に書いておられ、この方がおられるので甲府市議会については書くことはありません(^o^)

附則としてこの条例の見直し条項があります。だからとにかくスタートする事が大切、これまでさんざん考えてきた、これからも歩きながら考えればよいと私は思っています。

あらためて西尾 勝さんの講演レジメを読み直してみると、私にとって最大の関心事はやはり情報公開に尽きます。そして知らされたら考えることのできる人になりたい、それだけですが、これが一番難しい。自分で考えられなければ共有できた情報も宝の持ち腐れだと。


空前だが絶後ではない事件

2007-05-19 20:40:31 | インターネット

再委託業者の私用パソコンから、2市1町合計21万件以上の個人情報が流出 という日経BPの記事がありました。2007年5月18日付け
 愛媛県愛南(あいなん)町は5月16日、同月14日に漏洩が発覚した個人情報の件数が14万件に上ると発表した。住所、氏名、生年月日、性別といった住民の基本4情報のほか、口座情報や住民票コードも流出している。総務省によれば、「住民票コードがここまで大量に流出したのは初めて」という。さらに愛南町の情報漏洩を起こしたパソコンから、山口市と長崎県対馬市の個人情報が漏洩していることも分かった。(以下略)

これまで個人情報流出というと、フロッピーディスクやUSBメモリーの紛失・盗難、データベースから勝手に持ち出したなどの事例が大半で、Winny によるものも多数ありましたが、住基ネット関連では初めてだと思います、その意味で「空前」の事件。しかし、住基ネットの問題点、私が知っている限りから考えても、この事件は絶後とは言えないと思いました。
愛南町の合併に伴うデータ移行作業を請け負ったデンケンのホームページを「診た」途端に笑ってしまった私(^o^) こんな会社に仕事を出した方も出した方だ。

愛南町ホームページの記事には、5月14日「総務省からの連絡により情報漏えい発覚」と書かれていましたが、おそらく Winny を常時監視しているサイバーポリスが発見し、住基ネット関連なので総務省~愛南町という通達ルートだったと思われます。コメントを書かずに記事だけ保存していたのですが、山梨県内でのUSBメモリー事件についても、同様な監視体制が有効に機能したものと思います。しかし、Winny でインターネットに流れた情報は回収も削除もできません。愛南町そのものを歴史から消してしまう以外にそこに住んでいる個人を守る方法が無いとも思えるのです。それは昔読んだ事があるSFのような気がします。

追記-2007年5月18日の読売新聞によると、『省庁や自治体の情報漏れをチェックしている内閣官房情報セキュリティセンターの調査で、インターネットの掲示板に掲載されていることが判明し、14日に県を通じて町に連絡があった。』 とのことでした。
その他、毎日新聞-2007年5月18日-住基情報流出:ネットに住民票コード3万人 愛媛・愛南町
『▽古川泰弘・神奈川大非常勤講師(情報セキュリティー)の話 住基ネット稼働後も、地方自治体や業務を受託する情報処理会社が依然として、情報管理の基礎ができていないことが露呈した。従業員に対して私物パソコンに情報を移さないように教育したり、システムの運用にかかわった経験のある従業員が任務終了後も情報を保有していないかを確認する必要がある。国や自治体を結ぶ住基ネット全体のセキュリティー管理にもかかわってくる問題だ。』
毎日新聞愛媛版-2007年5月19日-愛南町の個人情報流出:町民に怒り、不安の声 希望者に住基コード変更へ
国立情報学研究所客員教授(コンピューター法)の岡村久道弁護士(大阪弁護士会)は「大阪高裁判決などで住基ネットは違憲としつつも、流出・漏えいについては『具体的危険性があるとは言えない』と判断する傾向にあった。しかし、今回の問題はその判断に一石を投じるものになるのでは。今までに個人情報が流出したケースは下請けや孫請けからが多く、運用の見直しと人的なセキュリティの構築を改めて考える必要がある」と話した。』
2007年05月17日の朝日新聞愛媛版は、『谷口町長は、14日に総務省から県を通じて「愛南町に関する個人情報の漏出が発生している」 と連絡を受け、デンケンに調査を指示したなどと経緯を説明。 デンケンに対し、インターネット上に流出している個人データの削除を管理者や掲載者に求め、二次被害防止に努めるよう指示した。』と書いています。しかし、Winny でこれが貫徹できる可能性は少ない、インターネットで使うパソコンから全てのWinnyユーザーがWinnyそのものをアンインストールしない限り、流れ出たファイルはそのユーザーが意図しなくともパソコンに残っていて世界中からアクセス可能になっているはずです。
『町役場の町民課窓口を訪れた男性(59)は「自分には知られて困る情報はないが、役場の情報が漏れること自体がおかしい」 と不信感をにじませた。』という、この男性のような方々が、住基ネットの問題をセキュリティ問題、自己情報コントロール権の問題として正面から考える姿勢を批判してきた事に改めて気が付きました。


議会の会派とは

2007-05-18 10:00:34 | 行政・議会

野中さんの議会人事記事に関連して、2007年5月18日の毎日新聞山梨版
『議長選は、有効投票28票のうち、柳沢氏が21票を獲得。公明党の渡辺礼子氏が5票、共産党の石原剛氏が2票だった。副議長には、柳沢議長が清水氏を指名した。政友クラブは4月の市議選で初めて最大会派となり、議長選にはともに市長与党の新政クラブと調整して臨んだ。 柳沢氏は「地方分権が進む中、意思決定を担う議会の役割は非常に重い。市民に開かれた民主的な議会運営を考えている」とあいさつした。』 と記事がありました。

2007年05月09日付け記事で、「最大会派から新政クラブが転落」 と報じた朝日新聞山梨版と毎日新聞山梨版がありましたが、5月17日に臨時議会があり、常任委員会とか甲府市が関係する広域行政事務組合などのメンバーが決まった事を野中一二議員のホームページで知りました。


 統一地方選で改選された甲府市議会の会派構成が8日、決まった。改選前は第1会派だった自民系の新政クラブが同日、10人で議会事務局に会派届を提出。すでに12人で届け出ていた自民、非自民系でつくる政友クラブが数で上回っているため、新政クラブは過去9年間続いた最大会派から転落することになった。
 新議員のうち、新政クラブの現職は10人、政友クラブの現職は7人。議会関係者によると、4月末の改選直後から両派間で多数派工作の動きが進んでいた。その結果、これまで第2会派だった政友クラブが新顔5人を加え、改選前より2人多い12人で最大会派になった。1日に会派届を提出した。
 一方、新政クラブは新顔の加入がなく、改選前の14人から10人へと減っていた。一時は「自民党甲府市議団」へ改称しようという案も浮上したが、「党を前面に出すと、有権者の理解が得られない」(同会派市議)として取りやめた。


毎日新聞山梨版
甲府市議会(定数32)の会派構成が8日に決まり、4月の改選前と同じ5会派が届け出た。改選前は第2会派だった「政友クラブ」(斉藤憲二代表)が、初めて最大会派となった。今月17日予定の臨時市議会で決まる議長職について、同クラブは4期目の柳沢暢幸市議を中心に調整を進める方針。
 今回の会派構成は、改選前に最大会派だった自民党系の「新政クラブ」が14人から10人に減少。新人議員4人が入会した政友クラブが3増の13人となったほか、▽公明党は現状維持の5人▽社会民主党系「市民クラブ」は1減の2人▽日本共産党は2減の2人--で届け出た。斉藤代表は「新政クラブも政友クラブも、市長与党であることは変わらない。議員同士が切磋琢磨して、市民の期待に応えていきたい」と抱負を述べた。
 一方、議長は慣例で与党会派で3期以上の市議が1年間務めることになっており、政友クラブからは柳沢氏の名前が挙がっている。【中村有花】


私がWeb記事で市議会の事を読んでいても判らないのは、自民党系の会派と思える新政クラブと政友クラブの違いです。以前には日新クラブという会派もあったようです。単なる人間関係で会派に分かれるのか、市政に関する基本的な違いがあるのか、そういう情報が会派の広報誌やホームページで読めると、私が市議選の時にキツイ話題にした自治会推薦問題なども、もっと実態がはっきりするように思います。


美術館ガイドブック

2007-05-17 23:03:00 | 竹中英太郎記念館

山梨新報社さんから「山梨の美術館・博物館ガイドブック」の改訂版が発刊されたのですが、これを竹中英太郎記念館で手に入れました。表紙の画像は山梨新報社のホームページにありますから、私は裏表紙をご紹介しておきます(^o^)
竹中英太郎記念館は本文の59ページ、案内地図は170ページにあります。
山梨の美術館・博物館ガイドブック 北杜市、甲府市、甲州市、南アルプス市、中央市・笛吹市、西八代郡・南巨摩郡、南都留郡、都留市・富士吉田市というエリアごとに編纂されていて、それに五十音索引、巻末の丁寧な地図を組み合わせて見ていくと、実に便利にできていると感心しました。
しかし、私は地図を見てもその場所のイメージが全く湧かないほどに、未だまだ山梨不案内です。まさにこの「ガイド」ブックとロードマップを頼りに山梨全域制覇を目指したいと、旅の心をそそられます。

山梨新報社の美術館・博物館リストページを旅の途中で見るためにノートパソコン持参で出かけなくても良くなりました(^o^)


藤村記念館 甲府駅北口へ

2007-05-16 22:16:00 | アート・文化

2007年05月10日の朝日新聞山梨版によると、2007年度から3年間で総事業費約2億5千万円をかけ、09年度までの移築、完成予定とのことです。


 甲府市の武田神社にある国指定重要文化財「藤村記念館」(旧睦沢(むつ・ざわ)学校校舎)が、JR甲府駅北口へ移築されることになった。管理運営している甲府市が文化庁と協議を進めており、早ければ夏にも認可される見通しとなった。今年度から3年間で総事業費約2億5千万円をかけ、09年度までの移築、完成をめざす。(西村悠輔)

 移築先は、市が甲府駅北口で進めている再開発事業で、3年後に完成する駅前広場(約3600平方メートル)とする予定。昨年度、複数の候補地から絞り込んだという。文化庁に認可されれば、年内にも解体工事を始める。文化庁の担当者は「国指定文化財を移築する事例は、全国でも少ない」と話している。
 藤村記念館は1875(明治8)年、現在の甲斐市亀沢(旧睦沢村)に睦沢学校校舎として建てられた。当時の県令藤村紫朗(し・ろう)が推奨した木造2階建ての擬洋風建築だ。1957(昭和32)年に廃校になった後は公民館として使われていたが、老朽化に伴い移転案が浮上した。保存委員会の手で、66年に甲府市古府中町の武田神社の境内へ移築された。
 市教委によると、当時、適地が見つからないまま部材が3年間放置されていたが、「保存委のメンバーに同神社の氏子総代がいたことが縁で移築が実現した」という。
 現在は境内の林に囲まれた分かりにくい場所にある。館内には、藤村の遺品や木製の机やイス、教材などが展示されている。年間入場者は1万6千人~2万人。
 市は人目につきやすい「県都の玄関口」に移すことで集客力アップを期待する。再開発事業に絡めて、国の「まちづくり交付金」を移転費に活用できる利点もあるという。
 一方、今年秋から武田神社で、市の武田氏館跡整備事業が本格化するのも移築させる大きな理由としている。以前から「武田家と歴史的に関係のない建物が敷地内にあるのはふさわしくない」として移転を望む声が寄せられていたという。
 現在は館内の展示品を見学するだけの施設だが、市の担当者は「何度も気軽に足を運んでもらえるように、1階に観光客向けのインフォメーションセンターの役割も持たせたい」と話している。


2007年03月03日の山梨日日新聞によると、「藤村記念館 甲府駅北口へ 武田氏館跡整備計画で甲府市が方針」とのことです。


 甲府市は、武田神社周辺の武田氏館跡整備に伴い、重要文化財の藤村記念館を、JR甲府駅北口再開発事業で整備する多目的広場に移設する方針を固めた。文化財の移設は全国的にもまれで、市は「現在地より活用が図れる場所」という国の移転基準を踏まえて同所への移設を計画。2007年度当初予算案に関連予算を計上した。
 記念館の建物は1875(明治8)年、旧敷島町亀沢の睦沢学校校舎として建設。老朽化が進み、撤去計画が持ち上がった1966年、校舎の保存委員会が甲府市内の現在の場所に移築・復元し、市に寄贈した。建物は67年に重文指定を受けていて、現在は郷土資料などを集めた展示室として年間1万5千人を超える集客がある。
 文化庁によると、国指定文化財の移転は「非常に珍しい」上、国の認可が必要。市は移転基準を踏まえ「活用や集客の見込みなど、現在地より適している」(市都市建設部)として、駅前の広場への移設を計画。資料館や、コンサート会場などになる広場と隣接しての利用を見込んでいる。
 来年度中には移転に向けた国への申請を進め、交付金が充当される2009年度までに駅北口への移設、完成を目指す考え。


横溝正史館の話題

2007-05-16 16:30:39 | 竹中英太郎記念館

今日受信したトラックバックが横溝正史館と竹中英太郎記念館を取り上げたブログ記事からでした。

横溝よりもガンダムか?~実寸大アトラクションと題した記事は、富士急ハイランドに2007年7月登場の「ガンダム クライシス」について書かれていて、私もホームページは訪問してみました・・・
それはともかく、送信元のブログ、David the smart assさんは、息抜きに良い(失礼!)中身が豊富です。記事リストを手繰って「へぇ、横溝正史記念館~山梨に」も読ませていただきました。ここで知ったのですが、産経新聞ブログのニュース記事で、「横溝正史の書斎を移築 山梨に記念館オープン」、そのコメントブログで「書斎を移築 山梨に 「横溝正史館」 オープン」がありましたが、『事情が判っても、どうもピンと来ないなぁ。横溝先生と関係の深い場所、として、「山梨」がパッと浮かぶ人は、かなりの「通」だろうね。でも、取り壊されてしまうよりは、はるかにイイコトだし。一度は行ってみたいもんだなー。』とのコメントは嬉しいです(^o^)

Davidさんの「フィッシング詐欺の恐れ」~<日別集計>は興味をもった記事です。私的には、こんな話題が一番興味があります。こういう記事を纏めるオーナーからのトラックバックなら歓迎なんですが、トラックバックやコメントの1/100というのが実情です。


6月23日圏央道開通

2007-05-16 01:37:27 | 竹中英太郎記念館

2007年05月28日の山梨日日新聞に「続報」らしきもののが出ました。『雁坂トンネルの利用促進へ県や観光業者が知恵絞る 来月の圏央道開通で危機感 山梨と埼玉で対策協設置も』 として、
『山梨、埼玉両県を結ぶ国道140号雁坂トンネル有料道路の通行台数の減少傾向に歯止めをかけようと、山梨県と県道路公社は本格的なPRに乗り出した。6月23日に首都圏中央連絡自動車道(圏央道)八王子-あきる野間が開通し、中央自動車道と関越自動車道がつながることで、減少に拍車がかかることを懸念。トンネル通行の領収書を持参すると、風林火山博の入場料や旅館の宿泊代が安くなるサービスを始めた。埼玉県と利用促進に向けた協議会の立ち上げを模索。山梨市の地元観光業者も沿道の特色づくりに知恵を絞っている。』

同じ県営ということだと、横溝正史館に隣接した(関係は逆ですけど)笛吹川フルーツ公園の関係した割引特典は道順からいってもこうかがあるのではないか、ほったらかし温泉はかなりの人気らしいです。


2007年04月27日(金)の山梨日日新聞ですが、 『圏央道からの山梨観光をPR 県が群馬と埼玉で』
平成19年4月27日の東日本高速道路のプレスリリースによると平成19年6月23日(土) 15時から八王子JCT(八王子市裏高尾町)からあきる野IC(あきる野市下代継)まで延長9.6kmが開通するということです。私は仕事の関係で埼玉経由東京・千葉というコースを時々使っていますので、この開通はありがたい。そして逆に山梨県に来られる方々にも便利になるでしょう。勝沼ICから山梨市の横溝正史館~湯村の竹中英太郎記念館という道案内ページも作りたい(^o^)
圏央道が神奈川方面に伸びてくれるのも待ち遠しいです。


 首都圏中央連絡自動車道(圏央道)のあきる野インターチェンジ-八王子ジャンクション間の開通を6月1日に控え、山梨県は26日、交通アクセスが向上する群馬、埼玉両県で「富士の国やまなし観光説明会」を開いた。
 群馬県高崎市と埼玉県川越市で開催。両会場とも地元の旅行会社を約20社集め、山梨への所要時間が大幅に短縮されることを説明。県観光部や富士吉田市、県観光物産連盟などの担当者が観光PRをした。
 大河ドラマ「風林火山」ブームを受け、県内の武田氏ゆかりの史跡やドラマ関連の観光施設をセールス。温泉情報や富士北ろく地域のエコツアーなども紹介した。県観光企画課は「北関東方面から山梨への観光モデルルートを紹介するなど誘客に努めたい」としている。


2007年5月19日の読売新聞山梨版も記事にしていましたが、国道140号(雁坂道)に関して、『圏央道を利用する埼玉県のドライバーが増えることで、山梨市と埼玉県秩父市を結ぶ雁坂トンネル有料道路の通行量が減ることが懸念されている。有料道路は総工費(約469億円)のうち49億円を通行料(普通車710円)で賄う計画。現状でも2006年度の通行車両は65万4206台にとどまり、当初計画した採算ベースの通行量(約87万台)を下回っている。管理者の県道路公社は「大幅に通行量が落ち込めば事業計画見直しを迫られる可能性もある」とする。』 との事です。
雁坂トンネルが有料で、埼玉との県境にはこの有料部分しか道が無いというのが国道の名に値しないと思っています。一時期埼玉に住んでいた時にトンネルができたという話を知りましたが使った事はなく、山梨に来てから埼玉方面に行くのに通ってみて有料トンネルしかないのを知りました。中部横断道の県税負担新直轄方式で無料と比べると、なにかおかしいと思っています。


推理小説ファンに人気の横溝正史館

2007-05-15 18:30:48 | 竹中英太郎記念館

2007年5月15日に『山梨市の「横溝正史館」、推理小説ファンに人気』という毎日新聞山梨版の記事がありました。


推理小説作家の横溝正史(1902~81年)が作品を執筆した書斎が、山梨市江曽原の笛吹川フルーツ公園西側に移築され、「横溝正史館」として3月25日から一般公開されている。遺族から無償譲渡を受けた同市は、年間入館者数を5000人程度と控えめに見積もっているが、既に1000人以上が訪れており、新たな人気スポットになりつつある。
建物は、東京都世田谷区成城の正史宅に1955年ごろに建てられた離れで、広さは約73平方メートル。執筆場所にしていた8畳間には、愛用の机や文具が置かれるなど当時の様子が再現され、隣の6畳間には暖を取った火鉢がある。書庫では、映画ポスターや「犬神家の一族」「獄門島」といった作品の直筆原稿、愛用の煙管(きせる)、江戸川乱歩の手紙などを展示している。
開館を知って県外から訪れるファンもあり、縁側にしゃがみ込んで厳しい表情で作品の構想を練る正史の写真ポーズにならって、記念写真を撮ったりしているという。


私の訪問記に載せましたが、横溝正史がしゃがんで庭を見ているポーズが人気のようですね。横溝正史館であの金田一耕助のコスプレもできるようにして欲しいというファンからの要望もあったようです。


方法についても広く意見を聞く・ごみ処理

2007-05-15 13:45:36 | 街づくり

2007年5月8日の毎日新聞山梨版記事に、「ごみ処理施設整備:甲府など4市、環境影響評価の縦覧開始」、という記事がありました。


甲府市と笛吹、山梨、甲州の峡東3市が笛吹市境川町寺尾地区に建設を計画しているごみ処理施設の整備事業について、甲府市など関係4市は7日、環境影響評価に関する書類の縦覧を始めた。建設前に義務づけられた環境アセスメントの調査項目や方法などを提示した書類で、6月6日まで縦覧でき、意見表明も受け付けている。
 4市は、ごみ処理施設の老朽化などに伴い、焼却のほか破砕や選別など中間処理もできる新施設を、14年度内の完成を目指して建設する予定。2月には事業を進める事務組合(管理者、宮島雅展・甲府市長)を設立し、周辺の環境に悪臭や騒音、土壌汚染などの影響が出ないかなどを調べる環境調査を今年度から3年間かけて行う。
 縦覧は、処理施設の建設で影響を受ける可能性がある地域の関係者を対象に、環境アセスの方法などを記した書類を事前に示して意見を聞く手続き。書類は6月6日までの平日午前9時~午後5時、4市の本庁舎と事務組合で縦覧できる。意見がある場合は、文書で事務組合(〒406-0853 笛吹市境川町藤垈2600、電話055・266・7744)まで。【富田洋一】


一読して意味がとれずに何度も読み直して、この縦覧というのは、環境アセスの方法などについての意見を求めるのだと理解しました。環境調査結果の縦覧ではないのです。

甲府市ホームページには「(仮称)甲府・峡東地域ごみ処理施設整備事業に係る環境影響評価方法書の縦覧について」という記事が公開されていることを5月15日に確認できました。

『現在、甲府、笛吹、山梨、甲州の各市が現有する施設は、老朽化が始まっているうえ、それぞれ使用期限も迫っていることから、焼却処理のみならず、破砕・選別処理といったごみの中間処理全体に対し「新ごみ処理施設」の整備が必要になっています。
 四市は、「甲府・峡東地域ごみ処理施設事務組合」を本年2月に設立し、笛吹市境川町寺尾地内に廃棄物のごみ処理施設(焼却熔融施設、リサイクル施設)と余熱利用施設等の整備を行う予定です。
  事業の実施にあたっては、リサイクルの推進による資源化を中心に、回収される熱エネルギーの有効利用を行うことにより、循環型社会の形成、周辺環境及び地 球環境の保全に配慮した施設として、平成26年度中の完成を目指して整備を進めていきます。今後は、環境影響評価や埋蔵文化財などの調査業務と、施設計画 などの計画業務を、早急に実施する必要があります。
 また、この予定区域内には、県の公共関与による最終処分場が建設されることを想定しています。この最終処分場につきましては、県による候補地の公募に対し、現在、当該地域の自治区が応募をしております。』

という事ですが、この地区では既に95%の住民の方が処理施設に同意しておられるようです。その上で更に、

『環境アセスメント(アセス)とは、大規模な開発事業を行おうとした時に、その事業が周辺の環境や住民の生活に及ぼす影響について、事業者自身が一般市民や 関係市町村の意見を聞きながら調査(現地調査や文献調査)、予測(調査結果と事業から、環境等に与える影響を予測)、評価(環境等に与える影響を小さくす るための保全措置の検討)を行い、この結果を事業の実施に反映し、これを検証するための一連の手続き(制度)です。
 アセスの内容は、大きい区分について必要な項目の選定を行い、調査・予測・評価・事後調査を実施いたします。また、ここに記載されていない場合でも、必要な場合は適宜実施いたします。』


ということなのだと分かりました。新聞記事タイトルでは「影響評価の縦覧開始」というので私は混乱したのですが、甲府市記事は「影響評価方法書の縦覧」なのです、すなわちアセスの方法について広く意見を聞くということですから、これはこのような問題のあるべき姿を示していると思いました。新聞は見出しを読んで分かったつもりになってはいけませんね(^_^;)

◇大気汚染、悪臭、騒音、空気振動、振動、水質汚濁、水象、地盤沈下、土壌汚染、地形・地質、日照障害
◇植物、動物、生態系
◇景観・風景、人と自然との触れ合いの活動の場
◇廃棄物、大気汚染物質・水質汚濁物質、温室効果ガス

これらについて調査検討する事がこれから始まるのですが、環境問題に関心のある方々は誰でも「環境影響評価の方法を記載したものであり、事業により影響が生じると懸念される環境を抽出し、それらの環境の調査内容(項目、測定方法、時期)を検討するとともに、その影響を予測・評価する際の方法や方針を記載したもの」という方法書を読んで意見を述べる事ができます。

新聞記事には、「縦覧は、処理施設の建設で影響を受ける可能性がある地域の関係者を対象に」、と書かれていましたが、甲府市記事にはそのような制約は書かれていません。この点も新聞記事だけでは誤解を招く事です。甲府市は 『方法書について環境の保全の見知からのご意見をお持ちの方は、書面に住所、氏名(法人その他の団体にあっては、その名称、代表者の氏名及び主たる事務所の所在地)及び方法書の名称、意見(理由を含む)をご記入のうえ、提出できます。』と広報しています。

この段階から関与していく事が出来るなら、結果が出てから「総論賛成各論反対」になる事は無くなるだろうと、私は思います。望ましくは「方法書」もWebページで公開され、甲府・峡東地域ごみ処理施設事務組合が組み立てようとしているアセス方法について、全国各地から専門家の意見、助言が届けられるなら良いと感じます。その結果、数年後にこの施設が稼働開始した時には、全国から視察に来県される方々も多くなる事でしょう。それこそソフト的山梨ブランドのひとつです。


情報政策アドバイザー会議

2007-05-10 16:17:14 | 産業・社会

山梨日日新聞に『条件整備し情報企業を積極誘致 県アドバイザー会議が初会合』という記事がありました。前日記事の続報になります。

第1回会議が9日、県東京事務所で開かれた。委員からは企業誘致に向けて県が積極的に条件整備に取り組むことなどを求める提言があった。 会議には、県ゆかりの情報通信分野の専門家の委員五人のほか、総務省などからオブザーバー四人が出席。横内正明知事が「山梨は地域間競争に立ち遅れている。経済をリードしている情報通信産業を県内でも振興していきたい」とあいさつした。 議長に(財)テレコムエンジニアリングセンターの甕(もたい)昭男理事長を選んだ後、意見交換に入った。 委員の一人は、顧客の問い合わせや苦情を受け付ける企業のコールセンターを沖縄県が誘致した際、回線料を負担するなどの支援策を取ったことを報告。情報通信網の整備に伴い、コールセンターを人件費の安い地方に立地する傾向にあることを説明しながら、「県が積極的に条件整備を図ることで企業を誘致できる」などと提言した。


コールセンターは、顧客対応等の場合には発信者の電話番号などから整備された顧客データベースを参照しながら対応するなどの高度なシステムを組んでいるところも多いようです。以前104で番号問合せをした時に、言葉の訛りに気付いて話したら山形で関東地方の番号案内をしていた事が分かった事がありました。パソコン関係のサポート電話センターなどは東京に限りませんが、0120でつながるので、こちらには何処なのかは分かりません。
電話回線については企業の受付電話からコールセンターの間をIP電話にできるのですから、コールセンター誘致には県内の情報ハイウェイが有効利用できることになります。そういうインターネット回線を企業に提供できるかどうかがポイントの一つになるでしょう。


2007年05月09日 山梨日日新聞 IT政策専門家が企業誘致や振興策協議 県がアドバイザー会議設置、10月めどに提言

県は9日、情報通信産業の県内誘致策などを協議する県情報政策アドバイザー会議を設置する。情報通信分野の最先端で活躍している民間企業役員や大学院教授らを委員として組織。10月ごろをめどに提言をまとめてもらい、県が今年策定する行動計画(アクションプラン)に反映させる。
 県情報政策課によると、県が専門家を集め、情報通信分野の政策協議を行うのは初めて。委員は5人。県内出身や山梨大卒業など、県にゆかりがある実業家や有識者らを中心に選んだ。総務省職員ら4人のオブザーバーも選び、協議の中で助言を求める。
 都内に勤務する委員が多いため、初会合は県東京事務所で開催。議長を互選し、情報通信産業の現状を踏まえながら県内への企業誘致策や県内企業の振興策などについて意見交換する。10月までに5回前後の会合を開き、提言内容は報告書として提出を求める。


別件ですが、ついでにメモしておきます。
第21回東京ビジネス・サミット2007、2007年10月22日(月)・23日(火) 10:00~18:00(最終日のみ17:00) 東京ビッグサイト 西1・2ホール
山梨中央銀行は、「東京ビジネス・サミット」に山梨県内の企業と合同出展する。18日まで出展企業を募集している。
 同行は地元企業の販路拡大と地域経済の活性化を目指し、昨年初めて14社と合同出展した。商談は87件あり、12件が成立。サミットがきっかけとなって自動車向けコーティング剤に別分野の販路が生まれたケースもあるという。  サミットでは「やまなし風林火山ロード」と銘打ち、参加企業を一団で出展する方式をとる。1ブースは間口と奥行きが各198センチ、高さ270センチ。出展料金は1ブース8万1900円(消費税など込み)。