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藤村記念館 甲府駅北口へ

2007-05-16 22:16:00 | アート・文化

2007年05月10日の朝日新聞山梨版によると、2007年度から3年間で総事業費約2億5千万円をかけ、09年度までの移築、完成予定とのことです。


 甲府市の武田神社にある国指定重要文化財「藤村記念館」(旧睦沢(むつ・ざわ)学校校舎)が、JR甲府駅北口へ移築されることになった。管理運営している甲府市が文化庁と協議を進めており、早ければ夏にも認可される見通しとなった。今年度から3年間で総事業費約2億5千万円をかけ、09年度までの移築、完成をめざす。(西村悠輔)

 移築先は、市が甲府駅北口で進めている再開発事業で、3年後に完成する駅前広場(約3600平方メートル)とする予定。昨年度、複数の候補地から絞り込んだという。文化庁に認可されれば、年内にも解体工事を始める。文化庁の担当者は「国指定文化財を移築する事例は、全国でも少ない」と話している。
 藤村記念館は1875(明治8)年、現在の甲斐市亀沢(旧睦沢村)に睦沢学校校舎として建てられた。当時の県令藤村紫朗(し・ろう)が推奨した木造2階建ての擬洋風建築だ。1957(昭和32)年に廃校になった後は公民館として使われていたが、老朽化に伴い移転案が浮上した。保存委員会の手で、66年に甲府市古府中町の武田神社の境内へ移築された。
 市教委によると、当時、適地が見つからないまま部材が3年間放置されていたが、「保存委のメンバーに同神社の氏子総代がいたことが縁で移築が実現した」という。
 現在は境内の林に囲まれた分かりにくい場所にある。館内には、藤村の遺品や木製の机やイス、教材などが展示されている。年間入場者は1万6千人~2万人。
 市は人目につきやすい「県都の玄関口」に移すことで集客力アップを期待する。再開発事業に絡めて、国の「まちづくり交付金」を移転費に活用できる利点もあるという。
 一方、今年秋から武田神社で、市の武田氏館跡整備事業が本格化するのも移築させる大きな理由としている。以前から「武田家と歴史的に関係のない建物が敷地内にあるのはふさわしくない」として移転を望む声が寄せられていたという。
 現在は館内の展示品を見学するだけの施設だが、市の担当者は「何度も気軽に足を運んでもらえるように、1階に観光客向けのインフォメーションセンターの役割も持たせたい」と話している。


2007年03月03日の山梨日日新聞によると、「藤村記念館 甲府駅北口へ 武田氏館跡整備計画で甲府市が方針」とのことです。


 甲府市は、武田神社周辺の武田氏館跡整備に伴い、重要文化財の藤村記念館を、JR甲府駅北口再開発事業で整備する多目的広場に移設する方針を固めた。文化財の移設は全国的にもまれで、市は「現在地より活用が図れる場所」という国の移転基準を踏まえて同所への移設を計画。2007年度当初予算案に関連予算を計上した。
 記念館の建物は1875(明治8)年、旧敷島町亀沢の睦沢学校校舎として建設。老朽化が進み、撤去計画が持ち上がった1966年、校舎の保存委員会が甲府市内の現在の場所に移築・復元し、市に寄贈した。建物は67年に重文指定を受けていて、現在は郷土資料などを集めた展示室として年間1万5千人を超える集客がある。
 文化庁によると、国指定文化財の移転は「非常に珍しい」上、国の認可が必要。市は移転基準を踏まえ「活用や集客の見込みなど、現在地より適している」(市都市建設部)として、駅前の広場への移設を計画。資料館や、コンサート会場などになる広場と隣接しての利用を見込んでいる。
 来年度中には移転に向けた国への申請を進め、交付金が充当される2009年度までに駅北口への移設、完成を目指す考え。


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