goo blog サービス終了のお知らせ 

ICT工夫

全ての自由を奪えても、自由を求める自由だけは奪えない
  だからネットの使い方も 工夫 したい こうふ のブログ

国土交通省と静岡県知事のリニア経済効果論

2023-10-05 18:00:00 | リニア中央新幹線
2023年10月23日 静岡県知事、リニア効果 内容お粗末」 国交省試算に (日本経済新聞)
 静岡県の川勝平太知事は23日、国土交通省が20日に発表したリニア中央新幹線の全線開業後の県内経済効果の試算について「内容がお粗末。あきれている」と話した。
  【最初と最後だけ引用します。国土交通省の記事は下に全文引用です。】
メリットは認めつつも東海道新幹線の停車本数が仮定に基づいている点やダイヤの決定権者がJR東海であることなどを指摘。「国交省は試算を生かしてJR東海と責任をもって交渉してほしい」と注文を付けた。
 国交省はリニア開業で東海道新幹線の輸送量が3割ほど減ると試算した。
この余力を生かして東海道新幹線の県内停車回数が現状の5割増になると仮定。
観光消費の拡大などにより10年間で1679億円の経済効果が県に生まれると発表していた。
 リニア静岡工区は県が環境や水資源への悪影響を懸念しており着工の見通しが立っていない。国交省は県側にリニア開業の利点を示して議論前進も狙っていた。ただ実際のダイヤは運営会社のJR東海が決めるため、停車本数は仮定に過ぎない。

 23日の記者会見で川勝知事は「リニア開業で県内停車が増えるのは自明。それがまるで5割増のような印象を与えかねない」と話した。国交省の担当者が発表内容について県への説明を打診していると明らかにし、「お粗末な内容のため実際に会って色々聞きたい」とした。
静岡県
 令和5(2023)年度知事記者会見 ここに今回の知事メッセージが掲載されるかも知れません。

 リニア中央新幹線整備工事に伴う環境への影響に関する対応 静岡県でのリニア中央新幹線事業に関連する記事はこのサイトでまとめられていると思います。

首相官邸 から抜粋です
第二百十二回国会における岸田内閣総理大臣所信表明演説 首相官邸 更新日:令和5年(2023年)10月23日
三 社会
(福島復興と国土強靱(きょうじん)化)
 「東北の復興なくして、日本の再生なし」。引き続き強い決意で被災地の復興に取り組み、帰還困難区域における避難指示解除や解除後の復興も着実に進めます。
 今年は、線状降水帯等により、各地で被害が発生しました。こうした教訓を踏まえ、線状降水帯の予測の高度化など、デジタルの力を国土強靱化に導入します。リニア中央新幹線の整備に向けた環境を整え、災害時も途切れない広域交通ネットワークの構築を進めます。また、沖縄の離島地域をはじめ、電力供給の強靱化に資する電線地中化を加速します。

総理大臣所信表明演説が各社から報道されていますが、その中でリニア中央新幹線についての発言はこれだけです。

ブログの【掲載記事ご案内】に先日メモした記事です・・・この件について沿線各地の反響を確認したいと思っていましたが、日本経済新聞記事の記事を知りブログ記事にしました。
 政府の記事は「東海道新幹線の利便性向上」とのタイトルで語られていると理解しました。リニア中央新幹線は東海道新幹線が終了せねばならない時期を想定したプロジェクトとして計画されたように私は思っていましたので、私の勘違いを改め、リニア中央新幹線の必要性・重要性から学習し直さねば成らないと感じています。
 そして、全国各地の新幹線は「JRTT 鉄道・運輸機構」JRTT 鉄道・運輸機構 が工事した事業と理解していましたので、リニア中央新幹線工事がJR東海による工事 (JRTTは 部分的に工事担当しましたが他の新幹線とは別表示の掲載) の理由を判らないままリニア中央新幹線について記事にしてきたのです。
 東海道新幹線にプラスしてリニア中央新幹線が必要な意味、東京-名古屋-大阪を1時間程で結ばねばならない理由、これを学べる情報を求める愚かな私。

国土交通省
 令和5(2023年)年10月20日 リニア中央新幹線開業後の東海道新幹線の利便性向上等のポテンシャルについて
 「リニア中央新幹線開業後の東海道新幹線静岡県内駅の停車頻度の増加や経済波及効果等の東海道新幹線の利便性向上等のポテンシャルについて、とりまとめました。」
 この後は説明記事で画像を含めた長文記事がPDFファイル
 リニア中央新幹線開業に伴う 東海道新幹線利便性向上等のポテンシャルについて 令和5年10月 国土交通省 鉄道局

【昔は「国鉄」今は「民営鉄道」と思っていますが「民鉄」関連の法律による官庁意見なのか? そういう知識が無いので記事から学習したいと思います。
令和5年10月20日 国土交通省
リニア中央新幹線開業後の東海道新幹線の利便性向上等のポテンシャルについて
 リニア中央新幹線開業後の東海道新幹線静岡県内駅の停車頻度の増加や経済波及効果等の東海道新幹線の利便性向上等のポテンシャルについて、とりまとめました。
【調査の背景】
 リニア中央新幹線が開業することにより、現在の東海道新幹線の需要の一部がリニアに転移し、
東海道新幹線の輸送力に余裕が生じるとともに、その輸送力の余裕を活用することで、
東海道新幹線の静岡県内における利便性の向上や経済波及効果等をもたらすことが期待されます。
 このため、国土交通省鉄道局では、リニア開業に伴う東海道新幹線の輸送余力を活用した静岡県内における利便性向上や地域にもたらす効果等について、調査分析を行いました。
 調査結果のポイントは以下のとおりであり、詳細は別添をご確認ください。
 
【調査結果のポイント】
○リニアが開業することにより、東京~名古屋・大阪間の直行輸送需要の多くがリニアにシフトし、
 輸送量が約3割程度減少する可能性があり、東海道新幹線の輸送力に余裕が生じる見込み。
○この輸送力の余裕を活用して、東海道新幹線静岡県内駅における列車の停車回数が
 現状の約1.5倍程度増加するとした場合、利用者利便性が大きく向上する。
  [1]新幹線の停車頻度の増加
  [2]停車回数増加に伴い、新幹線の待ち時間が短縮することが見込まれ、同じ時間内でより遠くまで移動可能となる
  [3]新幹線駅における在来線と新幹線との乗継ぎ利便性の向上
○さらに、静岡県内駅の列車の停車回数が増加することで、
  [1] 県外からの来訪者の増加
  [2] 県内を新幹線で移動する利用者の増加
等が期待され、これに伴い、静岡県における観光等消費が増加することで、
10年間累計で約1,700億円の経済波及効果等をもたらすことが見込まれる。