ICT工夫
全ての自由を奪えても、自由を求める自由だけは奪えない
  だからネットの使い方も 工夫 したい こうふ のブログ




2009年7月13日の東洋経済オンライン記事で、「一等地のオフィス街に増殖中、都心型データセンター人気のワケ」というタイトルが気になり開いてみました。

『データセンターでは企業のサーバーを預かり、保守管理や運用サービスを行っている。郊外や地方での運営委託も堅調だが、都心型増加を牽引しているのは、ポータルサイトの運営者やeコマース事業者だ。今年4月に都心部で3カ所目となるセンターを立ち上げた伊藤忠テクノソリューションズは「主要顧客のネット系企業は、データ抽出が戦略の要。週一度、自らセンターに足を運び購入履歴などを解析してマーケティングに役立てている」と話す。』

この記事を読んで改めて最近のIDC(インターネットデータセンター)に関する記事をいくつか検索してみたら、私はやはり何か大きな誤解をしていたような気がしました。山梨県情報ハイウェイがあるからIDCを誘致できるはずと単純に考えていたのは、もしかすると間違っていたのかも知れません。
私自身はレンタルサーバーを使っていますから、それが何処に置かれていて、どんな環境にあるのかも現実に見たことがなく、サーバーはハード技術にも優秀な方々が管理してくれていると思っています。記事にあるような「データ抽出」、これはアクセスログの精査などを意味すると思いましたが、私の場合それはサーバーにプリインストールされているツールを利用する事で済ませることができます。
しかし、自前のサーバーをIDCに預けて運営している企業は、そういうソフト的なことも全て自らセンターに出かけて処理しているのでしょうか、そういうことなら事業ソフト(ポータルサイトやeコマース)を動かしている場所の近くにハードを置かねばならないのですから、都心集中も当然でしょう。特定非営利活動法人日本データセンター協会(特定非営利活動法人認証 : 2009年4月10日、「日本データセンター協会」の設立について(METI/経済産業省) 平成20年12月4日)

こういうことを拡大して考えていくと、全国ブロードバンド化という国策は、何を目指しどんな成果を期待しているのか、もう一度最初から読み直したい気持ちが湧いて来ます。ハードもソフトも東京一点集中のままで、インターネットを経由するお客様を全国に拡げる意味だけとは思いたくない。しかし地デジで再送信が出来ないなら、テレビ東京自身が番組をインターネットで流せと主張する私も、その意味では東京発情報に期待するだけの奇妙な矛盾に陥っている訳です(^_^;)

データセンターを東京から誘致するのでは無く、ここに自ら創る、ここを自らのハード・ソフトの拠点として自らの情報を発信し全国、世界からお客様を獲得する。各地方でそれが出来ることが地方分権のひとつの意味であり、全国ブロードバンド化の意味がある、とりあえずそう考えたいと思いました。

甲府市指定ごみ袋住民説明会日程



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