震災がれき(災害廃棄物)について考える時に、一つずつ疑問を潰していきたい。
たまたま検索してヒットしたページで、「砥石とダイヤモンド砥石の専門サイト」のバグフィルターのメーカー一覧という記事が目につきました。
「あ~ 」さんのTwitterに書かれているメーカーが網羅されていました・・・
『日立プラントテクノロジー 、
日鉄鉱業、
明和工業、
富士工機、
瑞東産業、
流機エンジニアリング、
飯田製作所
です。バグフィルタについて聞きたいと言えば回答もらえます。』
甲府市サイトには、環境センターという案内ページの他に、「ごみ処理施設」ホームページから附属焼却工場(ごみ処理施設)があります。震災がれき問題を検討するには、こちらのページが本命です。
『集じん器:バクフィルタ形ろ過式集じん器3基』
稼動状況-平成22年度実績が掲載されています(2012-6-1 現在)が、平成23年度の「排ガス測定結果(年平均)」の中には追加物質もあると思います。
1.平成23年度排ガス測定結果(年平均)」を6月定例議会でご報告をお願いしたい。
2.「フローチャート」を分かりやすいサイズで掲載して、バグフィルター形ろ過式集じん器の場所を読み取れるようにしていただきたい。
3.この焼却工場で使用されているバグフィルターの製造メーカー、製品名などの記載と共に、交換時期はいつかを明示していただきたい。さらに、3.11以後に交換されたものがあるなら、それを処分する前に測定・検出した放射性物質などのデータを公表していただきたい。この間に交換は無かったのなら、今後交換する時に、廃棄バグフィルターでこのような測定をする必要性についての存念を知りたい。
これも1.と同様に6月定例会議場で聞きたい。
4.甲府市環境センター周辺自治体の皆さんと災害廃棄物引き受けについて4月5日に説明会が持たれた時に、バグフィルターによる環境保全については、どのような説明がされたのかを明確にしていただきたい。同じく6月議会です。
これらについて、議員質問に答弁するというのは適切では無いでしょう。甲府市長側から議会の冒頭説明などの中で、市民に対して報告されるべき問題です。テレビ中継があります。新聞記事に任せるよりも適切な説明は議場で自ら行われるのが良いと思えます。
そもそもが、甲府市議会3月定例会で「震災がれきの受け入れに関する決議」に後押しされた市長ですが、その後にも他都市の事例が知られています。それらを踏まえて今後に向けた現況判断を議会に報告されることは必要だと思います。
静岡県島田市のガレキ焼却でバグフィルターで40%のセシウム137が取れていません。論外です。(2012-03-26)、この木下黄太さんのブログ記事を知っている人は甲府市のみならず、山梨県内地元焼却場のバグフィルターについて関心を持っておられるはずです。
3.11以後、地元のごみを地元で焼却して来た、その結果についてどのように配慮され、放射性物質は測定され続けてきたのか、交換したバグフィルターはどうだったのか、まず、そこを明確に知った上で、山梨県が震災がれきを引き受けて焼却するという方向を打ち出した実態(県外処分場問題は別)、それを判断するのが当然ではありませんか。
もう一度そこからスタートしましょう。ちなみに甲府市環境センター敷地内は空間線量月例測定20箇所の一つに入っています。
山梨県内記事でこの問題に情報が豊富なのは、瓦礫焼却の問題点についてという記事です。
オオヤケの立場で意思表明したことを、きちんとフォローし、締めくくるのは本来オオヤケの仕事ですが、そこんとこがいつもなにか曖昧になっているような・・・気が私はするのです。
震災がれき広域処理、新潟県の的確な対応 で注目した環境省からの再回答は新潟県に未到達のようです、2012.06.03 現在。
いつも書きますが、私は環境(ごみ処理)問題には全く知識が無いので、甲府市の環境センターについても何か誤解しているかも知れません。小瀬の方面に出かけた時に建物くらいは確認しておきたいと思っています。
冒頭、ひとつずつ潰して・・・と書いたのは、二番手、三番手・・があるということです。引き受けようとする災害廃棄物の安全度判定をどのように行なうのか、焼却時と焼却後の判定方法や判断基準について、そして最終処分場問題があるにも関わらずまずは引き受けるという判断をしたそもそもの理由。等です。
今回書いた甲府市のバグフィルターについて明確にならないなら、後の問題は書く必要は無いかも知れません。既にネティズンには分かっているよく知られた問題に過ぎません。地元紙やテレビしか見ていない(だから真の問題を知らない)人に向けてブログで書いても何の意味も無い。それが情弱社会というもんです。(情弱=情報弱者、ではなくて、ナサケにヨワイ、ほだされやすい、情に棹さすことは避ける、という意味・・・だとしておきます)
関係あるような無いような写真ですが、福島県・二本松駅前の放射線量測定器の表示とのことです。
私は福島のデータは確認していません、ブログなどで紹介される悲惨な状況をいくらか知っているだけです。二本松市においても、※文部科学省のリアルタイム線量システムが整備されたことから、市独自の線量調査は4月末で終了しました。 な訳でして、「民は虐げ易し、搾り取って、爾の俸とせよ」 というオカミには逆らえない地方行政の惨めな姿があります。
線量調査の結果で市民を守る判断すら許されないらしいことが、全国及び福島県の空間線量測定結果 Top > 福島:県北-二本松市 から確認できます。
アルファ通信事件がまるで曖昧なままですが、とにかく「実際の線量より約4割低い値を示すなど、求められていた測定精度に達しない大きな誤差があり・・・」として排除された測定器に代わるメーカー製品で文部科学省が期待した正規の表示値でも、この写真です。自然放射線以外で年間許容 1mSv は 0.12μSv/h です。
福島県民がモルモットにされているような気がしています。福島県民の皆様の5年後、10年後を見てから原発再開を判断したらいかがでしょうか。
現地の活動に参加されてこの写真を撮られた方がおっしゃっておられたことを、ここに記録します。『会場を取るのにもチラシをまくのにも公民館やら教育委員会からチェックが入り、「避難」や「移住」という言葉が入っていたらダメ、という「言論統制」を敷かれました。』
オウムの菊地直子氏が逮捕されたニュースが流れましたが、マスコミは日本国の局面展開の最中にまたもや「エサ」を与えられたようだと、私は感じています。マスメディアが報じようとしないことは知らない人が国民の80%を占めるとか。国が進めて来たブロードバンド社会の実状かも知れません。