【追記 2019-03-08】 NHK甲府放送局ニュース 2019年03月08日 18時04分 「岡島」県産品販売で生き残りへ
(引用)
甲府市のデパート「岡島」は県産の工芸品や食品などの専門の売場を設けるなど「県産品」の販売を強化することになりました。
8日は「岡島」などが出品を希望する県内の業者などを対象に、新たな販売戦略の説明会を開きました。
およそ70人の出席者を前に雨宮潔社長は「地元が誇る物産をしっかり売って集客につなげたい」とあいさつしました。
(以下略)
【記事中の「など」は甲府商工会議所「など」かと思います】

長年にわたり山梨県甲府の賑わいの中核を担っていた山交百貨店が今年(2019年)9月末で営業を終了することになりました。
山交百貨店は去年3月期に負債が資産を上回る債務超過に陥っていました。
JR甲府駅南口にある地上5階建ての山交百貨店。
3月1日店舗の入り口に今年9月30日で営業を終了するという文書が掲示されました。
山交百貨店は1954年=昭和29年に創業し衣料品や食品、雑貨などを扱い山梨を代表する大型店として長年にわたって県民に愛されました。
百貨店に入っている67のテナントもすべて今年の9月30日に営業終了になっています。
JR甲府駅前の「山交百貨店」が経営悪化により9月末に65年の歴史に幕を下ろすことになった。
山交百貨店は1日、9月末の閉店を伝える告知を正面玄関に張り出した。
山交百貨店は1954年に、「甲府松菱」として開業し1965年に山交百貨店に名称を変更、平成元年にリニューアルオープンし現在の建物になった。
山交百貨店は、経営悪化の理由について郊外に大型SCがオープンするなど、甲府中心部の空洞化が進んだことやネットショッピングの普及などを挙げた。
樋口甲府市長は「駅南口が生まれ変わった中、閉店は誠に残念」、長崎知事は「甲府市や商工会と連携し建物の有効活用などで中心市街地の活性化に繋がるよう協力したい」とコメントしている。
山交百貨店は昭和29年、甲府市内に開業し、昭和40年からはJR甲府駅の南口に地上6階、平成元年からは地上5階、地下4階の店舗を構え、山梨県を代表する百貨店として県民に愛されてきました。
山交百貨店の内田賢一社長は「これまで長きにわたりご愛顧たまわりましたことを心より御礼申し上げます。このたびの店舗終了により大変ご迷惑をおかけすることを深くおわび申し上げます」とコメントしています。
跡地の活用については決まっておらず、現在、展開している保険や不動産賃貸事業などは閉店後も続けるとしています。
また、現在働いている100人余りの従業員については、グループの別の会社への就職をあっせんするなど、働き先の確保に努めたいとしています。
山交百貨店の桐谷典明常務は「どうにかして存続させる努力を進めてきましたが、大型店舗や近隣の競合店、それにネット販売の影響や多くの買い物客が東京に行ってしまう外的要因で収支の改善がなかなかうまくいかず、今回の選択をさせていただきました。駅前の立地でお客様にご愛顧いただきました。9月30日まで誠意を持ってお客様に対応させていただきます」と話していました。
山交百貨店は東京にある国際興業ホールディングス傘下の百貨店で、JR甲府駅南口にあります。
甲府市の樋口市長は「山梨を代表する百貨店として皆さまに親しまれ、たくさんの思い出が詰まったかけがえのない場所だ。中心市街地の活性化や地域の発展に大きな役割を果たしてきた山交百貨店が閉店の方針を決めたことは誠に残念だ。市としては、今回の経営判断を重く受け止め、中心市街地が魅力とにぎわいのある場所になるよう最大限努力する」とコメントしています。
山交百貨店がことし9月末で閉店を決めたことについて、 長崎知事は「県都の玄関口に立地し、甲府市中心街の活性化に欠くことができないもので誠に残念に思う。県としては運営会社の意向を踏まえながら甲府市などと緊密に連携し、甲府市中心街の活性化につながるよう協力していきたい」とコメントしています。
昭和29_1954年 百貨店「甲府松菱」創業、甲府市桜町(現・中央1丁目) 昭和36_1961年 国際興業グループの山梨交通系列に編入 昭和37_1962年 山梨交通鉄道(ボロ電)廃線、その甲府駅前駅の跡地にビル建設 昭和38_1963年 山交百貨店の名称で駅前ビルに開店(商号は株式会社山交に変更) 昭和61_1986年 かいじ国体の終了に合わせて営業を休止し店舗ビルの建替え開始 平成01_1989年 新ビル完成、営業再開 平成19_2007年 国際興業の事業再編により株式会社山交百貨店となる 平成31_2019年3月1日に9月30日で営業終了を発表した
◇ 山交百貨店ホームページ
私にとって山交百貨店は甲府に来て初めて知ったデパートでした。甲府で山梨交通のバスを見た時には東京で利用し親しんでいた国際興業のバスと同じ車両が走っていることに驚きましたが、山交百貨店が国際興業の傘下企業と知った時はなおさら驚きでした。それで調べた時に国際興業を創設した小佐野賢治氏が山梨県勝沼の出身だと分かり納得した事を思い出します。
ある時、甲府城見物の帰りに舞鶴通り側の出入口に気が付き山交百貨店に入って1階から甲府駅前に出て帰宅したことがあります。その後は山交百貨店の地下駐車場に止めてエレベーターで3階から甲府城に向かうルートを何度か使いました。帰りは地下の食品売り場で必要な買い物をして駐車料金を幾らか安くしたのでした。
2019年4月1日には甲府富士屋ホテル(国際興業系)も経営が変わり「甲府記念日ホテル」と改名されます。その半年後には山交百貨店も閉店。今年の第8回山交古書祭り(甲府古書まつり通算第18回目)は開催できるのかどうか・・・・ふと、そんなことにも想いを馳せます・・