ICT工夫
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ホームページの産業情報記事で書いていたのですが、「甲府市の新工業団地造成」に関してです。
「史跡武田氏館跡保存整備事業」について甲府市議会議事録検索を見ている時に、谷川義孝議員の質疑応答に気が付きました。2008.09.05 : 平成20年9月定例会(第2号)です。(以下引用の西暦とフリガナは編者の追加です)
武田氏館跡整備事業について谷川議員は議会質疑で状況を確認してこられた事を初めて知りました。このことは別にホームページにまとめています。

『2 : ◯谷川義孝君
次に、農業センター小曲(オマガリ)試験展示圃場土地利用状況と今後の計画についてお伺いいたします。
 昭和62(1987)年11月、南部工業団地構想と西下条し尿処理場移転問題により取得した農業センター小曲試験展示圃場、一般的にこれはいつも言っております8.8ヘクタールのことでございます。現在の利用状況と今後の計画と見通しについて、当局の見解をお示しください。この用地買収をしたときは、何と36億5,900万円のお金を出して取得したわけでございます。その現在の利用状況をお示しください。』 

『6 : ◯産業部長(早川高仁君)
最後に、小曲圃場の利用状況と今後の計画についてであります。
 現在、小曲圃場は、その一部をブドウ苗木の生産をはじめ果樹、野菜の試験圃場や市民農園、そして新規就農者の実習圃場などとして都市近郊農業の振興や担い手育成のための施設として活用しているところであります。多くの部分は管理のみにとどまっております。
 一方、周辺の土地利用の現状を見ますと、新山梨環状道路をはじめとした交通基盤の整備や、南部工業団地の造成など、農業以外の利用への転換が進展しております。
 本市におきましては、こうした状況を踏まえる中で、従来より都市計画マスタープランや農業振興地域整備計画の中で、この圃場用地を都市的な利用を図ることが望ましい土地として位置づけてきたところであります。近く、その具体的な活用策について、検討を本格化する予定であります。』

『17 : ◯谷川義孝君
◯谷川義孝君 もう一点、済みませんお願いします。
 小曲の8.8ヘクタールの問題ですが、農業センターの展示試験圃場、これはもう古いものでございますから皆さん知らない方が大勢いると思いますが、ただ山城の関係の議員さんとか、農業委員さんは十分承知だと思いますが、これは先ほど説明したように南部工業団地をつくるときに、あるいはし尿処理場の移転に関しまして、これを取得したわけでございますが、そのときに、平成7(1995)年に前の市長さんからの決定書を見ますと、これは農業に必要な面積は残して、あとは開発をしていくというふうな決定が平成7年の8月11日付で前の市長さんの決定があるわけです。これに向かって、今、農業センターの試験圃場として活用していなければ、とうとい金を出して、35億円も金を出したものですから、できるだけこれが有効に活用できるように、また市の財源になるような方法も考えていただきたいと思います。この件については、市長さんから、もしありましたらお願いいたします。』

『19 : ◯市長(宮島雅展君)
◯市長(宮島雅展君) 前からそういうことを聞いておりますし、今、県が一生懸命になって、企業立地を図っています。
 南の方へ行けば、甲府市にはまだ空いてる土地はいっぱいあるんですけれども、みんな農業振興地域の網がかぶさっていると。そういうような中で、土地を準備しておかないと、企業が手を挙げてもすぐ対応ができないということで、あそこを通ることが決まっている道路の位置関係等々を考えながら、有効活用できるようになるべく早目に対応を取るよう努めていく所存です。答えとします。』

以上の質疑応答が、平成20(2008)年12月定例会の齋藤憲二議員の質疑応答に継続していて、新工業団地造成という計画になったものと思いました。小曲といえば「甲府のいちご狩り」しか思い浮かばないし、中道町に行く時に多分通り過ぎた地域だろうと思いますが、20年前に36億円で手に入れた土地が「多くの部分は管理のみにとどまって」いるというのも凄いですね。1995年に見直されてからでも10年以上が経過しています。谷川議員の質問で市長のもとに情報が集まり、動かしたのでしょう。内に対しても外に対しても情報をどのように示していけるかがICTの基本にあると私はいつも思っています。
平成20年度最後の3月定例会は3月2日(月)から開催とのことですから、その前に12月の議事録も掲載されます。甲府市の産業テーマとして引き続き見ていきたいと思っています。



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