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リニアを問う愛知市民ネットからの記事

2024-01-02 11:00:00 | リニア中央新幹線
リニアを問う愛知市民ネット「リニア通信」より
名古屋市北・東・守山区在住のみなさんへ
 リニア・トンネル工事の調査掘進説明会に参加し、
 “JR東海に疑問や不安をぶつけましょう”
このページにはJR東海が掲載した説明会の内容、その他が掲載されています。
リニアを問う (リニアを問う愛知市民ネット・Facebook) リニアを問う (リニアを問う愛知市民ネット osaka)

第一中京圏トンネル(名城工区)の工事
JR東海・シールド掘進工事説明会(調査掘進等)のお知らせ
JR東海

JR東海が発信したPDFファイルを追録しておきます
 備考
  ・来場に際し、事前のご予約は不要です。(当日先着順でのご案内となります。)
  ・会場には駐車場を用意しておりませんので、お車での来場はご遠慮ください。
   なお、名北小学校は、駐輪場のご用意もありませんので、自転車でのご来場もご遠慮ください。
  ・マスコミの方の取材・撮影はお断りしております。
  ・その他ご不明な点は、下記までお問合せください。
 <お問合せ先>
  東海旅客鉄道株式会社 中央新幹線愛知工事事務所 (以下略) 
愛知市民ネットで紹介されていますが、名古屋市からのお知らせ
JR東海リニア中央新幹線 第一中京圏トンネル(名城工区)の掘進に関する工事説明会(無料)
名城非常口(中区)から勝川非常口(春日井市)までのトンネル掘進工事について
 日時:(1)1月12日(金曜日) (2)1月16日(火曜日) (3)1月17日(水曜日)午後6時から午後7時30分 (4)1月14日(日曜日)午後2時から午後3時30分
 場所:(1)瀬古小学校(守山区) (2)ウィルあいち(東区) (3)名北小学校(北区) (4)大杉小学校(北区)
 対象・人数:東・北・中・守山区の計画路線周辺に在住か土地・建物をお持ちの方。当日先着(1)(4)300人 (2)(3)250人
 問合:東海旅客鉄道株式会社 電話番号 052-756-2221
   (住宅都市局リニア関連・名駅周辺開発推進課 電話番号 052-972-3964 ファクス番号 052-972-4171)

部分掲載ですから『リニア通信』をお読みください。
リニア通信 リニアを問う愛知市民ネット
このページは ストップ・リニア!訴訟原告団&リニア新幹線沿線住民ネットワーク に掲載された記事です。
リニアを問う愛知市民ネット
リニア中央新幹線の情報に関心は持っていたが、愛知県については東京都と同じく殆ど学習して来なかった。どちらも地下鉄が通るだけだと思っていたからだ。その地下鉄が地上の家屋に影響したり、リニア地上路線で家屋が無くなったり、現状のリニアが開業する時は来るのかどうかと考えざるを得ない。国の対応で住民を守る施策を設定して欲しい・・・素敵な国策リニア中央新幹線を望む。

名古屋~大阪でリニア中央新幹線の計画は

2023-12-28 10:00:00 | リニア中央新幹線
リニア中央新幹線に関する各地組織の状況について、私は品川~名古屋の一部しか確認していませんでした。
リニアを問う愛知市民ネットからの記事 を書きながら大阪の民間組織を知りました。品川~名古屋の学習と共に沿線全体について整理してみようと思っています。
リニア市民ネット・大阪
 2014年10月にリニア中央新幹線の工事着工が認可されました。既に工事が始まっていますが、南アルプスをはじめ沿線の自然環境が大規模に破壊されることが懸念されています。
 このような事態をメディアがほとんど報じないことに危機感を持った人たちが集まり勉強会が始まりました。その後、2015年2月に「リニア市民ネット・大阪」が設立されました。
 わたしたちの会の目的はリニア中央新幹線への関心を高めること、特に関西でのリニア問題の認識を高めることです。

私たちの活動
 リニア勉強会  街頭宣伝活動  その他の活動
 ストップリニア通信 第1号は 2016.3月、最新版は 第19号 2023.8月の掲載
  第1号 2016.3月 /  第19号 2023.8月
リニア市民ネット・大阪(Facebook)
 『リニア中央新幹線事業の問題を関西の皆さんに知っていただくため勉強会』 と自己紹介が書かれています。 報道記事の掲載も多数あり、私が気付かなかった記事が読めるのは有難いです。

大阪府 リニア中央新幹線・北陸新幹線の早期全線開業の実現に向けて(2023年9月13日)
 リニア中央新幹線は、三大都市圏を一体化させて、スーパー・メガリージョンを形成し、東西二極の一極としての大阪が成長していくことはもとより、我が国の経済発展に大きくつながる国土政策上極めて重要な社会基盤です。
 大阪府は、リニア中央新幹線の1日も早い全線開業に向け、大阪の官民が一体となった協議会や沿線10都府県で構成する同盟会を通じ、国等への働きかけや機運の醸成に取り組んでいます。

初めて目にした大阪府のサイトから最近の記事をリンクしました。大阪府はリニア中央新幹線と北陸新幹線とをまとめて記事になさっておられるようです。
ここに掲載されたスーパー・メガリージョン、懐かしい言葉です。
甲府市長も参加されて 「リニア時代を見据えたまちづくりシンポジウム」 が開催されました この記事を書いた時、スーパー・メガリージョンを知ったばかりでしたが書込んだのを思い出しました。

国土交通省サイトに スーパー・メガリージョン構想検討会 は生きています。
 『最終とりまとめ(令和元年5月20日) 人口減少にうちかつスーパー・メガリージョンの形成に向けて~時間と場所からの解放による新たな価値創造~』
 人口減少にうちかつスーパー・メガリージョンの形成に向けて ~時間と場所からの解放による新たな価値創造~ このファイルの冒頭を画像として掲載します・・・
 スーパー・メガリージョン


リニア中央新幹線建設が完了した時、国土交通省はこの構想でリニア沿線各地の新しい発展に力を注ぐのでは? 私はそう思いたいのです!

リニアのルートにより自宅を失ったり、環境が悪くなった方々に関する話しは知りましたが、国や地域の行政がどう対処したのか私は全く知りません。

愛知から大阪までの三重県、奈良県についてもリニア中央新幹線に対する状況を確認・学習していこうと考えています。先は長い・・・

リニア開業遅れ、山梨で高まる部分開通の待望論【追録】

2023-12-25 16:00:00 | リニア中央新幹線
この記事で、「国土交通省・有識者会議 2023年12月7日の報告書」について記録しましたが、朝日新聞も報じた長崎幸太郎知事の2023年12月20日の記者会見でのご発言の内容を記録しておきます。
知事記者会見(令和5年12月20日水曜日)
リニア中央新幹線に係る開業時期についての受け止めと先行開業についての考え
 記者質問・・JR東海が開業時期について国に変更届を出しました。ご存知の通り、2027年から2027年以降ということに変更されたと思いますが、改めて知事のお言葉でこの受け止めと、あと先日の会見で、全線開通を前提というふうにしながら、一部先行開業も歓迎したいというようなご発言があったと思いますが、先行開業についての知事のお考えを改めて頂戴してよろしいでしょうか。
【記者質問にある「先日の会見で、」は 知事臨時記者会見(令和5年12月13日水曜日)で『リニア中央新幹線に係る今後の対応について』の発言】
【今回の長崎知事ご発言は長文ですから部分引用致します、読み易いように長文記事は改行します】

 2番目のご質問の先行開業についてですが、繰り返しになりますけれども、リニアはとにかく品川から山梨県を通過して、もちろん山梨県駅で止まっていただきますが、名古屋そして大阪まで全線開通することで初めて効果が最大化されると、これは全く変わらない認識でありましてそれが大前提です。
 ただ、南アルプストンネルは大変長大な、巨大な工事になって、相当程度の日数もかかるのかなとも思います。
 とすれば、仮に甲府から品川までの間が先に完成が見通せるような場合であれば、トンネルができるまでの間は、品川から甲府の間を行ったり来たりというのもない話ではないんじゃないかなと。
 むしろ我々山梨県としては、JRがそういう経営判断ができるような、そんな環境を整えていくのに何が必要なのか、それも考えながらそれに向けての現実的な対応というものを考えていきたいと思っています。
 

【追録】2023年12月21日〔朝日新聞〕
リニア「品川と甲府の往復もあり」 山梨知事、部分開業を歓迎の意向
 山梨県の長崎幸太郎知事は20日の記者会見で、リニア中央新幹線について「東京・品川と甲府の間の往復もありだ」と述べ、全線開通を前提としながらも、部分開業を歓迎する考えを示した。
 リニア計画をめぐっては、静岡工区の南アルプストンネルの掘削工事に着手の見込みが立たないことなどから、JR東海が14日、東京・品川―名古屋間の工事完了時期について「2027年」から「27年以降」に変更する申請をした。これを受けて静岡県の川勝平太知事は「開通できる状態のところから開通をしていくべきだ」と、持論の部分開業を改めて主張する談話を発表している。
 こうした動きについて長崎知事は「リニアは全線開通することで効果が発揮されるという認識は変わらない」としながらも「南アルプストンネル工事は相当日数がかかる。甲府から東京・品川までの完成が見通せる場合は、トンネルができるまでの間は品川から甲府の間を行ったり来たりもない話ではない。山梨県としてはJRがそういう判断ができる環境を整えるためには何が必要か考えたい」と述べた。(米沢信義)

2023.12.23 リニア開業遅れ受け、山梨で高まる部分開通の待望論 実験駅を観光利用の声も〔産経新聞〕
 山梨県内で、リニア中央新幹線の部分利用の待望論が高まってきた。
長崎幸太郎知事は「全線開通が大前提だが(品川・甲府間の)部分開通は歓迎」と表明したほか、甲府商工会議所は甲府市に建設予定の山梨県駅をリニア実験線駅として観光に役立てる先行利用を要望している。
静岡工区の着工が遅れを理由に、JR東海が、リニア中央新幹線の品川-名古屋間の工事完了時期をこれまでの「令和9年」から「令和9年以降」に変更するなど大幅な開業遅れが確実視されてきたことが背景にある。

■すでに3年遅れ、さらに…
 リニア工事をめぐっては、静岡県の川勝平太知事が、南アルプスのトンネル工事で大井川の流量が減るとして工事着工を認めておらず、同工区の着工のめどは立っていない。JR東海は明確にしていないが、すでに開業に向け、現時点で少なくとも3年の遅れがあるとされ、静岡工区着工が遅れれば、さらにそれだけ開業が先延ばしされる。
【非掲載の部分あり】
 それに対し、山梨県内でのリニア関連工事は9年の開業を前提に進めてきた。
今年に入ってからは「利根川公園部高架橋」(富士川町)が完成したほか「第一南巨摩トンネル」(同)が貫通。
さらに、南アルプス市と中央市を結ぶ「釜無川橋りょう」などの、多くの大型構造物が姿を現し、山梨県民や関係者はリニア開通に向けた動きを目の当たりにしている。
 開業が9年以降へと変更され、大幅な遅れがほぼ確実になるなかで、川勝知事は、南アルプス以東の山梨県駅までを、先行的に部分開業させるべきとの主張を繰り返している。

山梨県の長崎知事は工事完了時期変更発表後の20日の定例会見で、「リニアは全線開通で初めて効果が最大化されることが大前提」としながら「南アルプストンネルは長大、巨大な工事となって相当程度の日数もかかる。とすれば品川から甲府の間を行ったり来たりというのもない話じゃない。JR東海がそういう経営判断できるように環境を整える現実的な対応を考えたい」と、これまで部分開通について公式的な発言を避けてきた中で、一歩踏み込んで発言した。

■山梨県駅を早期完成させ、観光客呼び込む
 一方で、甲府商工会議所は、山梨県駅を早期に完成させ、現在のリニア実験線の一部として活用することを県やJR東海に要望している。
【非掲載の部分あり】
 現在の実験線は都留市の山梨実験センターだけで乗降。そのため実験センターで乗り込み、時速500キロを体験した後、また実験センターに戻ってリニアから降りるという状況だ。これに対し、実験センターと山梨県駅の両方で乗降できれば、甲府地域への観光客流入につなげることができるという読みだ。

 商工会議所の越石寛専務理事は、「品川-山梨県駅の先行開業が第一の希望だが、そうでなくても山梨県駅が実験線の駅となることで、観光コースに十分なり得る」とし、さらに「世界最高速の時速500キロの体験は訪日外国人観光客にも人気を博すことは間違いなく、実験線自体が新たな観光資源になる」と、太鼓判を押す。
 国家的なプロジェクトであるリニア新幹線だが、川勝知事が静岡工区の工事着工を認めないことで、計画が進まない状況だ。その影響は山梨だけでなく、沿線の各地域でもマイナスの影響となっていることは確実。

今月7日に国土交通省の有識者会議が、JR東海による一連の対策を適切と評価する報告書を取りまとめるなど、進展がみられており、この報告書で、「(未着工となっている)静岡工区の着工が前進することを期待する」(長崎氏)というのが、関係者の共通した思いだ。

国土交通省・有識者会議 2023年12月7日の報告書
 記事の最後に書かれていますが、『今月7日に国土交通省の有識者会議が、JR東海による一連の対策を適切と評価する報告書を取りまとめるなど・・・』 がポイントと思えます。

「リニア中央新幹線静岡工区に関する報告書(令和5年報告) ~環境保全に関する検討~」のとりまとめ及び斉藤国土交通大臣と丹羽東海旅客鉄道株式会社社長の面会について 令和5年12月7日

リニア中央新幹線静岡工区に関する報告書(令和5年報告) ~環境保全に関する検討~ リニア中央新幹線静岡工区 有識者会議 令和5年12月(PDF形式)

リニア中央新幹線静岡工区に関する報告書(令和5年報告) ~環境保全に関する検討~ 概要 国土交通省(PDF形式)
この記事の最後に書かれています・・・
 ・JR東海は、環境保全措置やモニタリング等の対策に全力で取り組むと共に、地域の関係者との双方向のコミュニケーションを十分に図ることが重要であり、南アルプスの環境保全の様々な取組みに積極的に貢献することが期待される。

リニア中央新幹線南アルプス・トンネル工事の問題解決、その最終段階と思いますが、有識者会議の結論について、静岡県庁、市町村の対応が気になります。年明けに確認したいと思います。
【追録】2023年12月21日 共同通信
JR東海、取水抑制で基本合意 東電と、リニア静岡工区の対策
 JR東海は21日、リニア中央新幹線静岡工区の湧水流出対策で、上流の田代ダム(静岡市)の取水抑制案の実施について、ダムを管理する東京電力側と同日付で基本合意したと発表した。
 JR東海の丹羽俊介社長が名古屋市内で開いた定例記者会見で明らかにした。取水を抑制する方法や補償の考え方について合意したという。

リニア中央新幹線の開業時期を「2027年以降」に変更

2023-12-05 17:00:00 | リニア中央新幹線
リニア中央新幹線の開業時期を「2027年以降」に変更(JR東海発表・報道記録) (令和5年)2023年12月14日に発表
報道記事を確認して掲載しましたが、全て部分引用です。
 JR東海はリニア中央新幹線を2027年開通と決めていましたが2027年以後に変更すると国土交通省に申告しました。この件が大きく報道されたのです。

 報道の中には静岡工区の遅れを理由に変更と書かれている記事もあります。南アルプスの奥深くトンネルを掘る計画そのものに問題は無かったのか私は以前から疑問を感じていましたが、このような事業の関する知識はありません。
 問題は静岡工区だけでは無いと思いますが、リニア中央新幹線が無事に開通するのを願うのみ。でも思い出す、東京で地下鉄が増えた頃、対応に苦しい知人の話しを聞いた、私は便利になった。こんな事を思い出しながらリニア中央新幹線事業について学習は続けたい。
2023年12月15日 リニア中央新幹線 開業時期2027年から2027年“以降”に変更 飯田市民は困惑【長野】(テレビ信州)
 東京・品川と名古屋間を最速40分で結ぶリニア中央新幹線についてJR東海は開業時期をこれまでの2027年から2027年“以降”に変更すると発表しました。県内唯一の新駅ができる飯田市からは困惑の声が上がっています。
2023年12月15日 「決断に敬意を表する」川勝知事がJR東海を評価 リニア開業目標「2027年以降」変更 持論の「部分開通」や「他工区の状況」でけん制も=静岡(SBS NEWS)
 リニア新幹線の工事をめぐり、JR東海が開業目標を「2027年以降」に変更したことについて、静岡県の川勝知事は「決断に敬意を表する」と評価しました。
2023年12月15日 JR東海 リニア開業時期、27年以降に変更(毎日新聞)
 JR東海は14日、リニア中央新幹線の品川―名古屋間の工事について、斉藤鉄夫国土交通相に実施計画の認可を申請した。申請書では、静岡工区の遅れを理由に、工事が完了し開業する時期を従来の「2027年」から「27年以降」に変更。
2023年12月15日 リニア新幹線の事実上延期受け、途中駅予定の街は「粛々と整備」「反対は静岡だけじゃない」(東京新聞)
 長野県駅ができる飯田市の担当者は「JR東海から昨日、変更の連絡があった。駅前広場整備は27年に合わせ進めている。開業が遅れても、広場を段階的に活用できるよう検討する」と述べた。岐阜県駅を予定する中津川市の担当者も「まちづくりは27年に向けて着々と整備する」と話した。
 リニアの東京側の起点となるJR品川駅(港区)周辺では、リニア駅建設に加え、京浜急行の連続立体化やビル建設など、大規模な再開発も進む。港区の担当者は「リニア開業を見越した事業もあるが、まちづくりを再検討する段階ではない」と話した。
2023年12月15日 JR東海 リニア「27年困難」、計画変更「次の時期とセット」(日本経済新聞)
 JR東海の金子慎社長は15日の定例記者会見で、リニア中央新幹線について「2027年中の開業は難しい」としたうえで、「計画を変更するなら、次はいつになるのかという話とセットになる」と述べた。開業時期など計画を変えるには、事業を認可した国土交通省との調整が必要で、当面は延期に向けた手続きは見送る方針だ。
2023年12月15日 リニア中央新幹線 開業時期変更 街の声は(NHK)
 リニア中央新幹線の開業時期について、JR東海は14日、これまでの「2027年」を「2027年以降」と変更し、国に申請しました。 一夜明けた15日、街の人に話を聞きました。
 
2023年12月14日 リニア中央新幹線「開業時期変更」正式表明 国へ認可申請 「静岡工区の着手見込みが立たない」(乗りものニュース編集部)
 静岡工区をめぐっては、大井川の水資源への影響について静岡県が懸念を表明しており、全線のなかでここだけ着手できていません。今回、JR東海から初めて正式に開業時期の変更が表明された形です。JR東海は「工期の見通しが立った段階で、改めて工事の完了の予定時期の変更申請を行う予定」としています。 合わせて、総工事費が従前の工事実施計画での5兆5235億円から、7兆482億円に変更されます。ただし、これは2021年3月に公表した見通し額だということです。
2023年12月14日 【速報】リニア中央新幹線の開業時期「2027年」から「2027年以降」に変更 JR東海が発表「2027年の開業を断念したものではない」(TBS NEWS)
 しかし、静岡県の川勝平太知事が環境への影響を理由に着工に反対の姿勢を示し続けていて、静岡工区で着工の目途が立っていないことから、事実上2027年の開業は困難な状況となっていました。   JR東海は、14日夕方に会見を開き、国に提出した認可申請書の中で開業時期を「2027年以降」としたことを明らかにしました。
2023年12月14日 リニア工事の完了2027年以降に JR東海、27年から変更申請(朝日新聞)
  駅と車両基地の設備工事計画を申請したのにあわせて、すでに認可を受けている土木工事などの計画に盛り込んでいた完了時期を修正した。JR東海は27年の開業について「困難」との見方を示してきたが、公的な文書で正式に認めたことで、開業を見据えた駅周辺の街づくりなどに影響が出る可能性もある。ただ、JR東海は今回の申請について「27年開業の断念ではない」(沢田尚夫常務)とも主張している。
2023年12月14日 リニア品川-名古屋開業「27年以降」 静岡着工遅れで変更―JR東海(時事通信)
 品川―名古屋間の駅や車両基地などの工事実施計画を同日、国土交通省に認可申請。工事完了予定時期を「27年以降」と申請書に明記した。JR東海の丹羽俊介社長はかねて、「27年の開業は困難で、新たな開業時期を示すことはできない」との見解を示しており、これを明文化した。
 沢田尚夫常務執行役員は14日、東京都内で記者会見し、「断念ではなく、今の時点で27年は難しいということだ」と説明した。工期の見通しが立った段階で、完了予定時期の変更を申請する。大阪までの全線開業時期についても「影響が出てくる」と述べた。
2023年12月14日 リニア中央新幹線の開業時期 「2027年以降」に変更 これまでの「2027年」から JR東海(フジテレビ)
 JR東海は14日、リニア中央新幹線の品川 - 名古屋間に関して、車両や建設整備などの工事実施計画を斉藤国土交通相に認可申請した。 その中で、これまで「2027年」としていた開業時期を「2027年以降」に変更していて、静岡工区のトンネル掘削工事に着手の見込みが立っていない状況をふまえたものとしている。 JR東海は、開業時期の具体的な見通しがたった時点で、あらためて変更申請を行うとしている。
2023年12月14日 リニア開業「27年以降」 JR東海、工事申請で(共同通信)
 JR東海は14日、リニア中央新幹線の品川―名古屋間の工事について、斉藤鉄夫国土交通相に実施計画の認可を申請した。申請書では、静岡工区の遅れを理由に、工事が完了し開業する時期を従来の「2027年」から「27年以降」に変更。これまで「27年の開業は困難」との認識を示してきたが、公的書類に初めて現状を反映させた。
 担当者は「27年の開業断念や時期を延期したものではない」と説明した。見通しが立った段階で、工事完了の予定時期を改めて申請するとしている。
 今回申請したのは、駅や車両基地の建設工事などの実施計画。品川―名古屋間の総工事費の見通しは、既に公表済みの7兆482億円とした。
2023年12月14日 「いつまで工事」「早く開業を」リニア工事の完了延期、沿線からも声(朝日新聞)
 JR東海は14日、リニア中央新幹線の東京・品川―名古屋の工事について、「2027年」としていた完了時期を「27年以降」に変更した。静岡県内で着工できるめどが立たない現状を踏まえたという。一方で同社は「27年開業の断念、延期ではない」とも説明。沿線の自治体や関係者からは、「早く開業を」「いつまで工事が続くのか」との声があがる。
2023年12月14日 リニア中央新幹線の開業時期「2027年以降」に変更 JR東海(NHK)
 建設が進められているリニア中央新幹線の開業時期について、JR東海はこれまでの「2027年」を「2027年以降」と変更することを決定し、国に申請しました。 静岡県が着工を認めず、「2027年開業は難しい」としてきましたが、この見解を国に提出した計画にも正式に反映させた形です。
2023年12月14日 JR東海 リニア中央新幹線の開業時期を2027年以降に変更(NHK山梨版)
 開業時期を変更したことに関連し、山梨県内の工事についてJR東海の担当者は引き続き早期の工事を進めていく方針は変わらず、南アルプストンネルの掘削工事の状況を考慮しながら合理的な工期を検討していくとしています。
 長崎知事は「JR東海は少しでも早い開業を目指して地域の理解と協力が得られるようしっかりと取り組んでいただきたい。県としても一日も早い全線開通に向けて協力し、貢献していきたい」というコメントを出しました。
 リニア新駅の建設が予定されている甲府市の樋口市長は「やむを得ないと考えている。引き続き、問題の早期解決に向けてJR東海や国をはじめとする関係機関の一層の連携と努力を期待する」とコメントしています。
【全文は長文です】
2023年12月14日 リニア中央新幹線 JR東海が開業時期を「2027年以降」と変更 理由は静岡工区の遅れ(UTY)
 JR東海は山梨県内の工期は現在、見直す予定はないとし、引き続き早期開通を目指したいとしています。
 また、リニアの山梨県駅の構造についても明らかにしました。 それによりますと駅は4階建てで、2階に改札を、4階にホームを整備します。 建物の面積は約1万3000平方メートルで、駅の長さは約370m、幅は約40mとするとしています。
2023年12月14日 事実上の“開業遅れ” リニア開業時期を2027年以降に変更 山梨県(YBS NEWS)
 開業の遅れについてリニア山梨県駅周辺の地権者は「知事が変わるたびに駅周辺の整備方針が変わり地元が振り回されてきた。これ以上色々変わる前に開業してほしい」としました。
 また、長崎知事は開業時期の変更について、「JR東海には少しでも早い開業を目指して地域の理解と協力が得られるよう、しっかりと取り組んでいただきたい」と注文を付けました。
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『JR東海は斉藤鉄夫国土交通相に実施計画の認可を申請した』との事ですが、JR東海や国土交通省がその文書内容を公開されるのか私は知りません。「2027年」を「2027年以降」と変更申請とのことですが、民間事業が申請した工事期間が変更される時は、このような申告をする法令でもあるのでしょうか、ドシロウトの自分には理解不能。

静岡県内のリニア事業について国交相がJR東海へ要請

2023-12-03 16:00:00 | リニア中央新幹線
国土交通省 有識者会議
リニア中央新幹線静岡工区 有識者会議について
水資源(2020/4/27~2021/12/19) 環境保全(2022/6/8~2023/11/7)↓

リニア中央新幹線静岡工区に関する報告書(令和5年報告)~環境保全に関する検討~(令和5年12月) 23ページ+関係画像など11ページ

共同通信 2023.12.08 リニア、環境保全に全力を 国交相、JR東海へ要請
 斉藤鉄夫国土交通相は8日、JR東海の丹羽俊介社長と省内で面会し、リニア中央新幹線静岡工区の環境保全策に全力で取り組むよう要請した。国の有識者会議が7日、JR東海に求める対策を盛り込んだ報告書をまとめたことを受けた。
 斉藤氏は具体策として、環境保全意識の社内共有や地域関係者とのコミュニケーション、周辺環境のモニタリングを例示。「報告書に基づいた取り組みが行われているかどうか継続的に注視したい」と述べた。
 丹羽氏は「静岡県や静岡市などと双方向のコミュニケーションを図り、モニタリングなどに全力で取り組みたい」と応じた。

【記事の写真】リニア中央新幹線静岡工区の環境保全策に関し、JR東海の丹羽俊介社長(右)に報告書を手渡す斉藤国交相=8日午後、国交省【渡した報告書は読めませんが】

国土交通省からJR東海に渡した『JR東海に求める対策を盛り込んだ報告書』は国土交通省から全国民にも公表されるのか確認したいです。
リニア中央新幹線は、静岡工区も含めて『JR東海の単独事業』として始まったと私は思ってきましたから、国土交通省からの「報告書」は確認したい。
有識者会議が作成された報告書 『静岡工区の環境保全策に全力で取り組むよう要請』とは何を意味して書かれているのか?
年末で時間が無いのですが、この件に関して他の報道機関からの報道も確認しておきたい。この記事、更新するのは年明けになるかな・・・

NHK 2023.12.08 リニア中央新幹線 環境保全対策の報告書 国からJR東海に手渡す
 静岡県が着工を認めていない「リニア中央新幹線」について、JR東海が取るべき環境保全対策を盛り込んだ国の有識者会議の報告書がまとまり、国からJR側に手渡されました。
 リニア中央新幹線について、JR東海は2027年の開業を目指していますが、静岡県は、トンネル工事などに伴う「水資源」や「環境保全」への懸念から着工を認めていません。
 両者の仲裁に入る形で、国が設けた有識者会議は、JR側が十分な対策をとれば大井川の水の流出を抑えられるなどとした「水資源」に関する報告を2年前に公表したのに続き、「環境保全」についての報告書を取りまとめました。
 報告書では、JR側が取るべき対策として挙げた、
  ▽トンネルを掘った際に、周辺の沢の水量の減少を抑える保全措置や
  ▽工事の残土が周辺環境に与える影響を調べるモニタリングなどについて、
 「整理された」としたうえで、国もこうした対策を客観的な立場で確認すべきだとしました。
 3年半にわたる有識者による議論はこれで終了し、8日は斉藤国土交通大臣が、この報告書をJR東海の丹羽俊介社長に手渡しました。
 丹羽社長は「報告書を踏まえ、積極的な情報発信と丁寧な説明を行い、環境保全に全力で取り組んでいく」と述べました。
 一方、静岡県の川勝知事は7日、「今後も議論が必要な課題が残されていて極めて遺憾だ。県の専門部会での議論を再開するほか、JR東海との対話を進めていく」というコメントを発表しています。

「水資源」に関する報告を2年前に公表したとNHKが書いた件については私はリニアの静岡状況も不勉強、2年前はコロナ禍問題が全てでした!
NHK記事も拝読し、南アルプスのリニア事業について、JR東海の山岳地域の状況確認について未熟だったのでは無いかと私が感じていることが、あながち間違えではないと思える報道です。

NHK静岡 2023.12.08 リニア中央新幹線 国の有識者会議の報告書がJR側に
【NHK本部記事と同じ文章が続き、静岡版は以下の記事・・・】
 7日、斉藤大臣に報告書を提出した国の有識者会議の座長で北海道大学の中村太士教授は、報道陣に対し、静岡県が議論の継続を求めている中で区切りをつけた理由について、「県が求めているのは、さらなる現地調査をしないとできない大変な作業で、研究としては大事だが、社会的な要請としては時間がかかりすぎる。末端の調査をいくらやってもどんな生物がどんな細かい沢にいるか分からない今の状況では議論はエンドレスになってしまう」と指摘しました。
 その上で、「水が枯れれば生物がいなくなるのは当たり前の話で、それを最初に予防措置として進め、実際の工事が始まってから沢の水が減ったら代償措置のスキームを固めていくのが一番リーズナブルだ」と報告書の正当性を主張しました。

『水が枯れれば生物がいなくなるのは当たり前の話』 その当り前の水枯れは何故生じるのか、代償措置とはどういうものでしょうか。
『工事をしても水枯れにならない スキーム「scheme」計画」はこの方法だ』 と明確に指示できるなら良いですね。
南アルプスを掘るのは、これまで掘りなれたトンネルと同じだと考えたのがリニア中央新幹線計画のミスだったのではないか・・・以前から静岡の記事を読みながらこんな事を考えておりました。
このサイトの冒頭に掲載した「国土交通省 有識者会議」の記事から学習しておきたいと思います。


リニア建設 環境影響評価法の不備を正せ <東京新聞>

2023-11-30 10:00:00 | リニア中央新幹線
2023年11月23日 <社説>リニア建設 アセス法の不備を正せ(東京新聞・社説)
 リニア中央新幹線の静岡工区を巡り、国土交通省の有識者会議は近く、JR東海の環境保全策を評価し、工事が南アルプスの貴重な動植物に与える影響は最小化できるとする報告書をまとめる。
懸案だった「水」に続き「生態系」でも着工に向けたハードルをクリアしつつあると言えるが、静岡県側は反発している。環境影響評価(アセスメント)法の見直し議論にも関連しよう。
 国は2011年にJRを営業・建設主体に指名し、環境アセス法の手続きを開始。沿線首長や環境相の意見提出を経て、国交相は14年10月に着工を認可した。
 認可後も、静岡県は大量のトンネル湧水を懸念し、JRと協議を続けた。膠着状況を打開しようと国交省が立ち上げた有識者会議は21年、JRの水対策にお墨付きを与え、さらに東京電力がダムの水を融通する方向で、水問題への地元理解は進みつつある。
 「生態系」でも、有識者会議は今月、JRの対策を適切と判断することで閉会したが、県側は「議論は尽くされていない」と批判。県の会議で検討を続ける構えだ。JR側は早期に理解を得たい考えだが、県側の主張にも理はある。
 環境アセスの過程で、14年6月に示された環境相意見では、「大量の湧水、発生土、希少動植物の保護など環境への影響は枚挙にいとまがない」「最大限、回避、低減しても、相当な環境負荷が生じる」など専門家も「異例」と指摘するほどの強い懸念が示された。
 だが、国交相はわずか4カ月後に着工を認可。十分な議論がなされたとは言い難かった。
 アセス法の成立(1997年)以降、気候変動は深刻化し、環境に対する市民の意識も大きく変化した。環境保全が主眼の法にもかかわらず、環境相が許認可権者ではない矛盾もかねて指摘されている。「脱炭素」の視点も十分とは言えず、法の見直しも議論する時期ではないか。
 リニアの開業時、ピークの消費電力は、中部電力の供給力の1%ほどに相当する27万キロワット。法同様に時代の要請に沿うならば、再生可能エネルギーの使用なども考慮されるべきだろう。
報道記事に書かれている件、確認したいと思いますのでメモ
 『国土交通省の有識者会議は近く、JR東海の環境保全策を評価し、工事が南アルプスの貴重な動植物に与える影響は最小化できるとする報告書をまとめる。』

 不勉強なので 環境影響評価法 など開いた事もありません!偶然知った東京新聞記事が学習しろとを教えてくれたようです。

 リニア中央新幹線の消費電力については当初から気になっていましたが、報道記事で言及されたのは初めて読みました。
環境影響評価法(アセスメント法、アセス法)
 環境影響評価法(平成九年法律第八十一号)
 環境影響評価法_Wikipedia
 環境影響評価情報支援ネットワーク(環境省大臣官房環境影響評価課 )

リニア訴訟、一部原告の審理差し戻し

2023-11-28 11:00:00 | リニア中央新幹線
2023年11月28日・「リニア訴訟、一部原告の審理差し戻し」 と題したこの記事の追録として書いておきます・・・

2023年12月4日に確認しましたが、今回の判決に関する下記の ストップ・リニア!訴訟原告団 による記事は未確認です。
 リニア中央新幹線に関する都府県各地の組織による今回裁判に関する意見など、私は時間も無くて確認していません。

ストップ・リニア!訴訟・中間判決控訴審 判決は2023年11月28日
 『ストップ・リニア!訴訟原告団&リニア新幹線沿線住民ネットワークから発表がありました。』 と記事にしていました・・・

ストップ・リニア!訴訟の公式サイト ストップ・リニア!訴訟原告団&リニア新幹線沿線住民ネットワーク から今回の判決について報告が発信されるのを待つことにいたします。

下記のように報道機関がこんなに早く記事にするとは思っていませんでした。取合えず記事にしておきました。

2023年11月28日 17時22分 リニア工事認可取消訴訟 一部住民一転して「原告適格あり」東京高裁判決 TBS NEWS DIG Powered by JNN
 リニア中央新幹線の建設工事をめぐり沿線の住民らが国の工事認可取り消しを求めている裁判で、一審では原告適格がないとされた36人について、二審の東京高裁は一転して適格があるとして再び東京地裁で審理をやり直すよう命じました。
 リニア中央新幹線は、東京の品川から名古屋までの開通を目指した工事計画が進んでいます。
 これに対し、環境への影響や騒音対策の不備などを懸念する沿線の住民らおよそ800人が、国を相手取り工事の認可取り消しを求める訴えを起こしています。
 住民側は裁判で「南アルプスの景観を享受する権利が奪われる」などと主張してきました。
 一審の東京地裁は2020年居住地が離れていることから工事の影響を受けないと判断した500人あまりについて「原告適格」がないとして、門前払いする形で訴えを退けています。
 このうち160人あまりが控訴し争いましたが、東京高裁はきょう(28日)の判決で、相模川を水源とする水道を利用する相模原市の住民34人と、工事で出た土を運ぶ車両の経路から200メートル以内に住む住民2人について「原告適格」があると判断しました。
 一方で高裁は「南アルプスの景観を享受する権利」は「公益に属する利益だ」として、個人が認可取り消しを求める根拠になるとは認めず、多くの人は原告適格がないと判断しました。
 訴訟団の弁護士によりますと、裁判は今後大きく3つにわかれて争われます。
 まずきょうの高裁判決で「原告適格がない」とされた人たちについては、上告して最高裁で争う方針です。
 一方、「原告適格がある」とされた人たちは国側が不服として上告しなければ今後、東京地裁に差し戻され、工事認可の是非について審理が行われます。
 また、一審で「原告適格がある」とされた人たちはその後の判決で工事認可の違法性が認められず敗訴していて、現在、東京高裁で争われています。
 
2023年11月28日 11時41分 リニア計画見直し訴訟、訴え却下された一部原告の審理差し戻し 東京高裁 中日新聞
 リニア中央新幹線の計画見直しを訴えている住民が、国の工事認可取り消しを求めて提訴できるかどうかが争われた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は28日、原告適格がないとして訴えを却下した一審東京地裁判決を一部取り消し、控訴した原告166人中36人の審理を地裁に差し戻した。
 松本利幸裁判長は、工事に伴う土の運搬路近くに住む人や、相模川を水道水源として利用している人は「認可取り消しを求める原告適格が認められる」と述べ、地裁でさらに認可の是非を審理する必要があるとした。残る原告については一審判決を支持し、控訴を棄却した。
 2016年以降、約780人が提訴し、一審東京地裁は20年、乗客の立場から安全性欠如を主張するなどした532人について「原告適格がない」と判断し、工事認可の是非を巡る審理に入らないまま訴えを却下する判決を出した。うち166人が控訴していた。
 地裁は中間判決で原告適格を認めた工事予定地の沿線住民について審理を続け、今年7月に「認可に違法があるとは認められない」として請求を棄却している。
 
2023年11月28日 リニア訴訟、一部原告の審理差し戻し Yahoo!掲載 (【速報】 共同通信 11時19分)
 リニア中央新幹線の計画見直しを訴えている住民が、国の工事認可取り消しを求めて提訴できるかどうかが争われた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は28日、原告適格がないとして訴えを却下した一審東京地裁判決を一部取り消し、審理を差し戻した。
 
2023年11月28日 11:19 リニア訴訟、一部原告の審理差し戻し 京都新聞
 リニア中央新幹線の計画見直しを訴えている住民が、国の工事認可取り消しを求めて提訴できるかどうかが争われた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は28日、原告適格がないとして訴えを却下した一審東京地裁判決を一部取り消し、審理を差し戻した。
 
2023年11月28日 19時38分 リニア認可取り消し訴訟をめぐり、さらに原告36人に「原告適格」認める 東京高裁 ほか130人は認めず(東京新聞)
  リニア中央新幹線の計画見直しを訴えている住民に、国の工事認可取り消しを求めて訴える資格(原告適格)があるかどうかが争われた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は28日、原告の7割弱の原告適格を認めず訴えを却下した一審東京地裁判決を一部取り消し、控訴した原告166人のうち36人の原告適格を認め、審理を地裁に差し戻した。36人以外の適格は一審同様に認めず、原告側は上告する方針。
◆環境悪化を主張する原告らには「抽象的な利益に過ぎない」
 松本利幸裁判長は判決理由で、工事で発生する土の運搬経路近くに住む名古屋市と愛知県春日井市の住民計2人は「騒音、振動、大気汚染による健康や生活環境への被害を受けない利益」があり、相模川を水道の水源とする横浜市と相模原市の住民計34人は「水質汚濁による健康や生活環境への被害を受けない利益」があるとし、それぞれ原告適格を認めた。
 一方で、乗客の立場からリニアの安全性欠如を訴えたり、自然環境悪化を主張したりなどした130人は「抽象的な利益に過ぎない」などとして一審に続き、原告適格を認めなかった。
 リニア工事認可取り消しを求める訴訟で、東京地裁は20年12月、原告約780人のうち532人の適格を認めず、訴えを却下した。適格を認めた沿線住民について審理を続けたが、今年7月、「認可に違法性はない」として訴えを棄却する判決を言い渡したため、原告側が控訴し、来年春に第1回口頭弁論が開かれる予定
◆再び「分断」された原告…「最後まで戦いたい」
 「入り口で請求を排除するのは司法による行政への追随だ」。JR東海が建設中のリニア中央新幹線の工事認可取り消しを国に求めた訴訟の原告適格が争われた東京高裁判決後、東京都内で記者会見した原告らは、険しい表情で語った。
 高裁判決では、原告側が主張の柱とする「リニアの安全性欠如」や「南アルプスなど自然環境の悪化」は「抽象的な利益」などとして、訴える資格を認めなかった。東京地裁が原告適格を認めた原告、高裁が一転して適格を認めた原告、高裁が再び適格を認めなかった原告と、原告の間で分断が生じることになった。「われわれの本来の意図と違う」。訴訟活動への影響を心配する声が出た。
 南アルプスなど自然環境の悪化などを理由に訴え、高裁でも原告適格が認められなかった環境人文学者の川村晃生(てるお)さん(77)=山梨県=は「リニアには危険性があり、ストップさせたい。最後まで戦いたい」と話した。
 弁護団共同代表の関島保雄弁護士は「今回は原告適格が争われたが、そもそもリニア計画を世に問う裁判。リニア計画が必要なのかどうか、国民が求めている交通機関なのか根本から議論してほしい」と訴えた。(加藤益丈)

リニアのトンネル工事が大影響 長野県大鹿村

2023-11-17 11:00:00 | リニア中央新幹線
2023年11月24日 JR東海は調査継続へ(信越放送)
「井戸の水位が2~5m前後低下 リニア新幹線トンネル掘削工事の影響 工事現場での湧水は1日500㎥→2,000㎥へと急増 JR東海は調査継続へ」
 長野県大鹿村で行われているリニア新幹線のトンネル工事で、2022年4月以降、掘削に伴って出る水の量が増え、周辺の井戸の水位が低下していたことがわかりました。
 調査はJR東海が2022年度に実施したもので、24日に県庁で開かれた環境影響評価の技術委員会で報告されました。
 それによりますと、大鹿村では伊那山地(いなさんち)トンネルの工事に伴って出る1日当たりの湧水が、それまで500立方メートルだったものが、22年4月以降は、1,500~2,000立方メートルへと急激に増加。
 工事現場近くの2か所の井戸の1つで2.6メートル、もう1つの井戸では5.2メートルそれぞれ水位が低下しました。
 JR東海は工事によるものと認め、周辺への影響を継続的に確認するとしました。
 委員からは、村内の別の現場でも湧水量が多いとする指摘や、雨の量との関係などより詳細なデータを求める意見が出されました。
井戸の水位が2~5m前後低下 リニア新幹線トンネル掘削工事の影響 工事現場での湧水は1日500㎥→2,000㎥へと急増 JR東海は調査継続へ(Yahoo!ニュース 11/24(金) 18:22配信)
【記事は同じです。読者のコメントが多数あります、ご確認ください。】 
品川~名古屋開通に苦労を重ねておられるのが何故なのか、私には判りませんが、品川~山梨と名古屋~飯田の開通を先行するのが良いと私は思っています。
しかし、JR東海は品川-名古屋-大阪の短時間走行をポイントにされ、国土交通省もそれを支持しておられるように思えます。
2014年09月19日に記事にしたのですが、国土交通省 ⇒ 「国土のグランドデザイン2050」との関係
この記事以後に国土交通省の関連記事を確認していません。しかし人口が減少していく我が国の未来のあり方を示していると理解していたので、品川-名古屋-大阪だけ語るJR東海の状況に疑問を抱いて今日になりました。
この記事からもう10年になります、現在では全国各地に新幹線が開通し、海外から日本に来られて新たに生活を始められる方も多いと思います。JR東海のリニア中央新幹線は我が国にとってどの様な意味をもつのか、あらためて学習しようと思いながらこの記事を終ります。

リニア中央新幹線第一南巨摩トンネル、貫通しました

2023-10-14 08:00:00 | リニア中央新幹線
2023.10.13 県内でリニアの本線トンネルが初貫通 開業予定区間でも初(NHK山梨)
 トンネル内では「ブレーカー」と呼ばれる重機が掘削を進めると、内壁が徐々に剥がれ、名古屋方面にある木の葉の間から光が差し込み、穴が開いたことが確認できました。
 その瞬間、貫通のために集まっていた関係者およそ160人は万歳をして喜んでいました。

 リニア中央新幹線の山梨県富士川町のトンネルが貫通したことについて、山梨県の長崎知事は記者会見で「無事に開通できたことは大変よかった。県内では工事が一歩一歩、ステップを踏んでいるあらわれだと思っている」と述べました。
 そして、リニア中央新幹線の全線開通に向けては、今後の最大の課題は山梨、静岡、長野の3県にまたがる「南アルプストンネル」の問題だとしたうえで、静岡県が水資源などへの影響を懸念して工事の中止を求めていることを踏まえ「静岡県も含めて沿線全体で待望論が高まることも重要な要素だ。期成同盟会を通じて、リニアが全線開通したあとの高速交通体系の姿を具体的に示し、沿線の総意としてJRや国に理解を求めていきたい」と述べました。
【以上は部分引用です。】
2023.10.13 JR東海、リニア新幹線トンネル初貫通 山梨・富士川町(日本経済新聞)
 JR東海が進めるリニア中央新幹線の東京・品川―名古屋間の建設工事で、山梨県富士川町にある第一南巨摩トンネルが13日貫通した。実験線を除く本線トンネルの貫通は初めて。重機が最後の壁を突き破ると、見守る関係者から拍手と万歳三唱の声が上がった。
 貫通したトンネルの長さは約710メートル。断面は横幅約13メートル、高さ約8メートル。2022年3月に品川方面から掘削を始め、約1年半で貫通した。
 品川―名古屋間の全線約286キロメートルのうちトンネル区間は86%(約246キロメートル)に及ぶ。沿線各都県で工事が進んでいるが、南アルプストンネルの静岡工区(8.9キロ)は静岡県の反対で着工の見通しがたっていない。14年に着工したリニア中央新幹線は事業計画で予定している27年開業が事実上困難となっている。
【以下の掲載は略します】【南巨摩(みなみ こま)トンネルは山梨県富士川町にあります】
2023.10.13 リニア本線 トンネル初貫通へ(山梨日日新聞)
2023.10.13 リニアのトンネル初貫通 式典で祝福、山梨・富士川(共同通信)
 山梨県富士川町で13日、リニア中央新幹線の「第一南巨摩トンネル」の貫通を祝う式典が開かれた。東京・品川―名古屋間の総延長約286キロのリニア本線でトンネルが貫通するのは、実験線を除いて初めて。
(+YouTube の動画

山梨県に関するJR東海のサイト・山梨県 工事の安全・環境の保全・地域との連携
JR東海が掲載する情報の一つですが、「南巨摩トンネル」工事に関する情報が拝読出来ると思います。山梨県のページを開くと右側に東京都から愛知県まで同様なページがリンクされています。

2023年09月30日の記事 「10月中旬貫通予定」 2本の記事だけ掲載しました・・・
2023.09.21 リニアトンネル工事、10月中旬に初の貫通 山梨県内で(日本経済新聞)
 JR東海は21日、リニア中央新幹線の建設工事で山梨県内のトンネル1本が10月中旬に貫通する見通しと発表した。東京・品川―名古屋間の全長286キロメートルのうち、同県内の実験線を除いて本線トンネルが貫通するのは初めて。リニアは静岡県の反対で同県工区が着工できていないものの、全長の9割の工区で契約を終えており、工事の実績も上がりつつある。
 今回貫通するのは山梨県富士川町で建設中の「中央新幹線第一南巨摩トンネル」で、貫通時点の全長は710メートル。リニアが実際に走行する本線のトンネルとなる「本坑」の掘削を進めていた。JR東海は貫通を予定する10月13日に現地で貫通式を開く。
2023.09.21 リニア第一南巨摩トンネル貫通へ(山梨日日新聞)

山梨県富士川町の第一南巨摩トンネル貫通・リニア中央新幹線

2023-10-13 21:00:00 | リニア中央新幹線
2023年10月13日 リニア中央新幹線 富士川町の第一南巨摩トンネル貫通 実験線を除き初 山梨県〔YBS〕
 リニア中央新幹線の建設工事で13日、富士川町の第一南巨摩トンネルが貫通しました。
 リニア中央新幹線の第一南巨摩トンネルは、富士川町に位置し、全長は約710mです。2022年3月から掘削工事が始まっていました。
 13日、貫通式が行われ、関係者ら約160人が見守る中で、最後の掘削作業が行われました。
 トンネルの貫通は品川ー名古屋間のリニア本線で実験線を除いて初めてです。
 第一南巨摩トンネルでは今後3年間かけて、トンネル壁面にコンクリートを吹き付ける作業などを行っていくということです。