<559> 花の季節の到来
花つぎつぎ 次は桜の 出番なり
草むらをのぞいてみると、いつの間にか白い花のナズナやハコベが咲き、瑠璃色のオオイヌノフグリや紅紫色のホトケノザが咲き、タンポポやスミレが咲き、スズメノヤリやツクシがこれらの花に呼応するかのように伸び出し、にぎわいを見せている。
花木ではウメが満開で、早咲きの紅梅などは既に花を散らしているものも見られる。ウメが終われば、モクレンからサクラの花で、モモやナシも咲く。ツバキも盛りを迎え、まさに爛漫の花の季節の到来である。
花見の名所ではぼんぼりなどの準備も着々と進められ、どことなく落ち着かないものが感じられる。今冬は寒さが厳しかったが、今は三寒四温の時期。寒い日があるかと思えば暖かな日もある。しかし、いくら寒いといっても真冬のようなことはない。
今日十四日は、二月堂のお水取りの最終日。奈良ではお水取りが終わると本格的な春である。奈良公園の一帯ではシンボルのアセビが花の盛りを迎え、サクラやフジにバトンタッチされてゆく。若草山も三月十六日(土)に開山し、大和はいよいよ春本番を迎える。
写真は左から満開の白梅、枝垂れの淡紅梅、タンポポとツクシ、取り付けを待つ花見のぼんぼり。大和郡山の郡山城址公園で。