<3304> 余聞 余話 「久しぶりのルリビタキのオス」
何があれ時は移ろふ春は来る寒さの中に日脚の温み
一月はいぬるというが、早いもので今日は三十一日。立春がすぐそこ。新型コロナウイルスの猛威は止まず、右往左往しているが、時はそんな人間さまの騒動などに関わりなく過ぎ行き、日差しは寒さの中の草木に暖かな声援を送っている具合に見える。
日曜日の今日は上天気となり、人出も多かった馬見丘陵公園で、ヒタキの仲間がそこここで見られた。中でも何年かぶりかに出会ったルリビタキのオスには感動。オスは頭部から尾羽まで羽の部分が瑠璃色で、この名がある。また、腹部の側面はオレンジ色で、艶やかに見える。近くにはニシオジロビタキの姿もあった。それにジョウビタキのメスも。
ニシオジロビタキは少し小さく、ルリビタキのメスに似るが、腹部の側面が黄色を帯びず、白いので見分けられる。なお、ニシオジロビタキは嘴がオジロビタキのように全体的に黒くない。また、ジョウビタキのメスは羽の部分に白い斑紋があるのが特徴で、これによって識別出来る。今日は園内の倉塚古墳周辺で見られた。 写真はルリビタキのオス(左)、ニシオジロビタキ(中)、ジョウビタキのメス(右)。いずれも三十一日撮影。