大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

日ごろ撮影した写真に詩、短歌、俳句とともに短いコメント(短文)を添えてお送りする「大和だより」の小筥集です。

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2022年08月11日 | 植物

<3857>奈良県のレッドーデタブックの花たち(258)ミヤマウコギ(深山うこぎ)   ウコギ科

               

[学名] Eleutherococcus trichodon  

[奈良県のカテゴリー]  絶滅危惧種

[特徴] 山地の林内に生える落葉低木で、高さ1~2メートル。樹皮は灰緑色で、縦に細かいヒビが入る。若い枝は緑色または黄褐色で、まばらに刺がある。葉は掌状複葉で、葉柄に細かな刺がある。小葉は5個、長さが2~6センチの菱状長楕円形で、先は尾状に尖り、縁には中央の小葉が大きく、先は鋭く尖る。縁には不揃いの鋸歯。鋸歯の先端は芒状で、両面とも無毛で光沢が見られる。

 花期は5~6月で、枝先に散形花序をだし、黄緑色の花を10~25個つける。果実は液果で、直径8ミリほど。熟すと紫国色になる。

[分布] 日本の固有種。本州(関東、東海、近畿)。四国。

[県内分布] 御所市(金剛山)

[記事] 奈良県のレッドデータブックによると、大和地方(奈良県域)では「金剛山の一箇所のみ」とある。非常に珍しい樹種ではある。 写真は花期のミヤマウコギ(右)と花序のアップ(右)。 

   珍しいということは

   一種絶滅を意味するでもあること


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