<3000> 余聞 余話 「 花 見 」
今年ほど背かれ咲ける花はなし猛威のコロナウイルスの惨
三月最後の日の今日、天候が持ち直し、薄日も差して来たので、近くの馬見丘陵公園に出かけ、妻と歩きながらの花見をした。今年は春咲きの花がみな早い感がある。暖冬の影響だろう。サクラ(ソメイヨシノ)はほぼ満開。だが、シートやマットを敷いて花見を楽しんでいるグループは一つも見えず、コロナウイルス感染症の影響で自粛している光景と見た。
毎年、四月中ごろに行われるチューリップフェアのチューリップも今年は花が早く、四月を待たず、見ごろを迎えている。だが、今年は何となく訪れる人が少なく、花には背かれて咲いている印象を受けた。ほかにも、ユキヤナギ、リキュウバイ、ミツバツツジ、ハナモモなどの花木、草原ではタンポポ、スミレ、公園の周囲の田んぼではレンゲソウといったところが明るい色どりを見せているが、何とはなし、自粛の影響が感じられた。
それにしても、新型コロナウイルスの猛威は、究極、肺炎を引き起こし、死に至らしめるというから怖い。殊に高齢者には不安を掻き立てられ、気分が圧せられる。という今年の春ではある。果たしでどのような成り行きになるのだろうか。 写真上段は満開のソメイヨシノの下で、記念写真を撮る母子連れ。右は新しいランドセルを背負って記念写真を撮ってもらう女の子。 写真下段は花盛りを迎えたチューリップ畑の花々。