<3858>奈良県のレッドデータブックの花たち(259)ミヤマカラマツ(深山唐松) キンポウゲ科
[学名] Thalictrum tuberiferum var. tuberiferum
[奈良県のカテゴリー] 希少種
[特徴] 山地から深山に生える多年草で、匐枝を出し、茎の高さは20~70センチ。葉は根生葉と茎葉からなり、根生葉は長い柄を有し、2~3回3出複葉で、小葉は切れ込みのある楕円形で、裏面が粉白色を帯びる特徴がある。
花期は5~8月、枝先の散房花序に白い小さな花をつける。花は直径一センチ前後、花弁はなく、萼片も早落し、多数の雄しべが放射状につき、花の中心には淡紅紫色を帯びた雌しべの花柱が数個つく。雄しべの花糸は細く。太くなる特徴がある。実は痩果。
[分布] 北海道、本州、四国、九州。国外では東アジア一帯。
[県内分布] 川上村、上北山村、天川村。
[記事] 奈良県版レッドデータブックは暖温帯上部から冷温「帯域の樹林下の渓流岸岩場に生育するという。だが、自生地が少なく、個体数もすくないという。
如何なる場所でも
植物の存在するところ
花が存在する