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世の中のうまい話

魚のウンチク、旬、漁師だけが食べている浜料理の紹介などなど・・・食べ歩きは八王子中心!都心も地方もたま~に

婆婆鰈(ババガレイ)・滑多鰈(ナメタガレイ)

2021年02月07日 20時48分14秒 | Weblog



なめたがれい(ババガレイ)

【語源】
標準和名は「ババガレイ」で「婆鰈」。市場では「母母鰈」と書か
れます。
これは、体表が粘液で覆われ、汚らしい為と言われていますが、定か
ではありません。

ババガレイよりも、名が通っているのは「ナメタガレイ」。
特に東北地方ではこの名で呼ばれているようです。
これも、体表に粘液がべっとりついているため、まるでなめられた
様だから・・・・・だそうです。
もう一説は、「美味しくて美味しくて皿までなめたから」と言う説
もあります。

     ナメタガレイの煮付け

【旬】
旬は冬です。特に北海道者は冬が美味。初春も美味しいですが、
三陸物に限ります。3月ぐらいまでは美味しいです。



      ナメタガレイの煮付け

【うんちく】
水深50~500㍍の砂泥底に生息し、海老類、ヒトデ、多毛類などを
食します。三陸から北海道の太平洋側に多く生息しています。
産卵期は3~4月。主に三陸沖で行います。

この為、真冬の北海道物は身が最高に美味しく、初春の三陸物は
大きく育った卵を楽しむ事が出来ます。

三陸地方では年越しや正月料理として食べる習慣があり、今現在で
も食卓に並ぶようです。この為、この時期、三陸地方ではナメタガ
レイが急騰するとか・・・・!

その昔は、肥料として扱われてきた「ババガレイ」・・・・!
現在は高級魚として流通しています。



【ブランド・産地】
漁獲量が多いのは北海道。
特にブランド化は、されていないようですが北海道釧路のナメタガ
レイは最高級品であると言われています。
最近では活〆の状態で流通している良品もあり、刺身商材としても
扱われつつあります。




     卵がたっぷり・・ババガレイの煮付け

【産地ならではの漁師料理】
ナメタガレイと言えば、やはり煮付けでしょう。
「鰈の王様」「煮魚の王様」と呼ばれるほど・・・・・!

三陸の志津川町では、正月料理としてナメタガレイを食します。

伝統的な料理は「ひらもの」と呼ばれ、天日干ししたナメタガレイを
様々な野菜と一緒に醤油味で煮て、「歳とり魚」として食べる風習が
あるとか・・・!

しかし、最近では単なる煮つけで終わらせる家庭が増えているよう
です。ちょっと寂しいですね~!



【栄養と効果・健康】
高たんぱく・低脂肪の食材。消化吸収が良いのでお年寄りやお子さん
に最適の食材です。
カルシュームとビタミンDを豊富に含んでいますので、成長期のお子
さん、骨粗鬆症の改善にも最適のお魚。

また、タウリンも多く含んでいるため、肝機能を高めたり、心臓の
働きを正常にする効果を期待できます。

生活習慣病予防には最適の食材と言えます。

ナメタガレイの切り身






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プロが選んだ・・・・魚の【のれん街】


 


黒鮪(クロマグロ)・本鮪(ホンマグロ)

2021年02月07日 06時50分52秒 | Weblog



黒鮪・本鮪(クロマグロ・ホンマグロ)



【語源】
まぐろの語源は「まっくろ」と言う言葉から来ていると言われてい
ます。もともと体温が高い上に、死後急激に上がる為、身が焼けて
しまい、直ぐに「まっ黒」になってしまう事から、これが転じて
「マグロ」になったという説。
目が黒い事から「目黒(めぐろ)」が転じて「マグロ」になったと
か・・・たくさんの説があります。

本マグロは古来より、「シビ」と呼ばれ、平安時代の辞書では
「鮪」の字を「シビウオ」とよませています。今現在でも、特に西
日本では「シビ」と呼ぶところが多いようです。


    大間の本マグロ 中とろのにぎり寿司


       マグロの胃袋の どて煮


【旬】
天然のクロマグロ(本まぐろ)は地球規模の回遊をします。
その為、旬を限定するのは難しい。実際、国内でも、夏にも冬にも
水揚されます。しかし、最も美味しくなるのは冬であろう。

近年の養殖技術・冷凍技術の革新により、1年中美味しく食べれる
ようになりました。養殖は日本国内だけでなく、スペイン・クロア
チア・イタリアなど地中海でも行われ、最近ではメキシコなどでも
行われるようになりました。






      天然本マグロの甘露煮

【うんちく】
鮪(まぐろ)には、めばち鮪、キハダ鮪、ビン長鮪、インド鮪(ミ
ナミ鮪)などの種類がありますが、最も高価で美味しいとされてい
るのが、この本マグロ(クロマグロ)です。

数年前、築地で一尾2,000万円の値が付いた事もあるほど・・。(
フェラーリーが買えますね!)


       大間の本マグロ、大トロのにぎり寿司


本マグロの若魚を関東では「めじまぐろ」、西日本では「ヨコワ」
と呼び、カツオとならび、春を告げる季節感のある魚として店頭に
並びます。


       めじまぐろの刺身




          メジマグロの炙り


この体長50~90�位の「めじまぐろ」を生簀(いけす)に放ち、
立派な本マグロまで育てる「蓄養」が、近年主流になってきていま
す。また、つい最近、近畿大学で卵からの完全養殖にも、成功し、
技術革新が目覚しい食材です。これらにより、比較的庶民の口にも
入るようになりました。と言っても超高級魚ですが・・・。

江戸時代の「慶長見聞録」では「シビは味わいよからずとて 地下
のものも食らわず」と記され、昔はまずい魚の代表選手だったよう
です。特にトロの部分は食べる事はなく、猫もまたぐとされていま
した。


   大間の本マグロ 大トロの炙り

産卵は夏場に行い、大型(200キロ以上)のクロマグロの雌は一回
に1,000万個の卵を産む。産卵域は太平洋台湾~沖縄東沖、大西洋
メキシコ湾および、地中海シシリー島周辺。

太平洋のクロマグロは孵化後、若魚期までは日本近海ですごし、
若魚期から成魚期になる頃、渡洋回遊(大海洋を横断する回遊)を
行ってカリフォルニア沖に達する。ここで数年過ごした後、再び
渡洋回遊をして、産卵場所に回帰する。




【ブランド・産地】
津軽海峡を挟んで向い合う、青森県大間(おおま)と北海道戸井(
とい)の本マグロは世界一と言われている。
この地域の漁期は10~1月。特に12月、1月にあがる本マグロは世界
一と言えよう。

大間の特徴は一本釣り。この為、鮪は最高の状態で船にあがるが、
小型船の為、マグロの処理がやや遅れる。【語源】記したとおり、
体温が高い魚のため、エラ・内臓をすばやく取り除き、冷やしこま
ないと焼けてしまう。スピードが勝負。

一方、戸井は大型船での延縄漁(はえなわりょう)が中心。
船にあがる状態は大間に劣るが、船上で処理できる為、速さでは
大間に勝る。
いずれにしても、世界一の天然本マグロは「大間」と「戸井」と
言えよう。

       大間の本マグロのカルパッチョ


養殖物では、奄美大島で養殖されているクロマグロ(本まぐろ)が
一番。生餌にこだわり、処理の速さはピカイチな為、品質は最高。

ちなみにマグロに脂をのせる餌は、イワシとサバ。鮮やかな赤色を
出すのはイカだとか。このバランスを保ち、より天然に近い本鮪を
作り出している。


奄美大島産の本鮪の詳しい事は こちら!




    大間の本マグロ かま下 大トロの炙り寿司





      本マグロのにぎり寿司
【産地ならではの漁師料理】
漁師さんは身(赤身やトロ)はほとんど食べません。高価なため
本体はすべて出荷します。
鮪は捨てるところがなく、皮・内臓・骨髄・エラにいたるまで食べ
尽くせます。漁師さんは釣り上げた証として心臓を好んで食します。
主にバター焼きのようです。これが美味。日本酒に合いますね~!

         心臓のバター焼き


変り料理としては、「胃袋の酢味噌合え」、「皮の酢の物」、
「血合いのステーキ」、「エラの茹で切り」、「ほほ肉のステーキ」
、「卵の煮付け」など本当に捨てる所がありません。


        本マグロのトロタクのにぎり



         皮の酢の物

【栄養と効果・健康】
DHA・EPAが豊富に含まれ、視力改善・脳細胞の活性化・中性脂肪の
引き下げなど、多くの効果が期待される。また、鉄分も多く含み、
貧血気味の若い女性には最適。鉄分は赤身に、DHA・EPAはトロに多
く含む。
近年、水銀の含有率で騒がれたが、妊婦以外の方は気にする必要は
ないだろう。


       トロの炙り寿司




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    近畿大学~完全養殖の本マグロ





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        大間の本マグロ









         本マグロの酒盗





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