つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

赤毛のアン展

2014-05-07 | 文化
 昨日名古屋に用があり、ついでにJRタカシマヤで開催していた赤毛のアン展を見てきました。今放映中のNHK朝ドラとのタイミングもよくて、それに連休最後の日ということもあり、大変な人出でした。

 これまでモンゴメリという作家についてあまり知らなかったのですが、赤毛のアンを書くべきすばらしい生涯でした。手先も器用で執筆の息抜きに編んだレース編みはまるでプロ。スクラップブックも見るだけで楽しい作品集のような構成です。生まれつき備わったセンスが伺われます。1930年代から趣味がカメラで、多くの作品があることも驚きました。

 翻訳者としての村岡花子さんは著名ですが、短歌もかなりされていて、7歳で大病を患ったとき、辞世の歌を詠まれていたのです。歌人の柳原白蓮と親友であったことは、ドラマと同じです。(白蓮役は仲間由紀恵)
 また、片山広子という翻訳者と知り合いであることにも驚きました。30年くらい前、ある講演会で聞いたことがあるのですが、彼女は芥川龍之介に思われていた女性でした。芥川の作品にも登場します。彼女はアイルランド文学の翻訳者で、白蓮にも劣らぬ美人。ペンネームは、松村みね子。歌人でもあります。

 赤毛のアンは20ヶ国以上で翻訳されていますが、タイトルに赤毛とつくのは、日本だけ。原文が緑の切妻の家のアン(Anne of green gables)。中国語も緑のいう文字があります。でも養女のみどりさんといろいろ考えられて悩まれてつけられたのが「赤毛の」アンらしいです。

 赤毛のアンの他に翻訳された本は数多いですが、我が家の絵本にも、「むらおかはなこ・やく」があります。子供たちに与えた、「いたずらきかんしゃちゅうちゅう」と、「ごきげんならいおん」です。書庫で探してもう一度見たいです。

 モンゴメリは、カナダ人女性。この企画は、日加修好85周年記念の一環です。5/12まで。


Official Book の表紙

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする