つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

ベアテの贈りもの

2013-06-30 | 映画・TV・演劇
 昨日は、元文部大臣の赤松良子さんの講演会と、彼女が制作した「ベアテの贈りもの」の上映会があったので、JR岐阜駅のハートフルスクエアに出かけました。
 赤松さんは、83歳とは思えないほど、矍鑠(かくしゃく) としておられます。労働省局長時代、男女雇用均等法の立案をされ、著書もあります。彼女は退職を機に、映画を作ることを発案。親友の故高野悦子さんにアドバイスを受け、ドキュメンタリー映画を制作。これが「ベアテの贈りもの」です。
 赤松さんは、播磨の守護大名だった赤松家の出身。ご先祖は、室町時代の嘉吉の乱(かきつのらん)で知られています。赤松家は代々小柄で、高野悦子さんは大柄。お互いに「大蛇」と「小蛇ちゃん」と呼び合っておられたそうです。

 ベアテさんは、ピアニストのレオ・シロタの娘。オーストリア生まれのレオ・シロタは、楽友協会でも演奏会を開くほどの腕前でした。(ここは10年前に行きました)。やがて一家で来日。日本では芸大教授でしたが、大戦となり、シロタがユダヤ人であったため迫害されるようになり、ベアテさんは米国に留学。
 日本は敗戦となり新憲法が決められることになりました。そのメンバーの一人にベアテさんが選出。彼女は軍属として帰国していました。帰国したとき、父は行方不明でしたが、ラジオで演奏を聞き、NHKに問い合わせ軽井沢に幽閉されていることを知り、会うことができました。

 憲法を作るにあたり日本側からの反対事項が多くあり、ことごとく削除されたのですが、第14条と第24条だけは譲りませんでした。日本側は、最後まで男女平等の箇所を削除せよと激しく抵抗したのに驚かれたそうです。この時ベアテさんは22歳でした。
 ベアテさんは、昨年暮れ89歳で他界されました。  合掌。

 後で調べると、赤松さんは、著名な画家・赤松麟作の次女。講演中一言も言われなかったことでした。画家は良子さんを溺愛し、作品も残されています。




       
        レオ・シロタは、楽友協会でも演奏

       
       演奏会プログラム

    
     ベアテさんは幼い頃東京で暮らしていました 父は芸大教授

    
     ベアテさんが創案した日本国憲法14条と24条

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わっちの珍品・珍器

2013-06-28 | 岐阜県
 隣町・笠松町歴史民俗資料館で、「見たい、見せたい、知りたい、わっちの珍品・珍器」展が開催されていることを複数の方からご案内頂き、夫と昨日見て来ました。わっちとは、岐阜の方言で私のこと。
 実業家の藤田氏は、80歳になられたのを機に個展を開かれました。範囲が広くて驚きましたし、収集ばかりでなく写真の腕前も相当あるらしいです。合掌作りの夜景など・・・

 茶道にも造詣が深いようで、抹茶茶わんの数が多くて、陳列するには狭すぎでした。大野伴睦は県外では不評のようですが、文字の豪快さにびっくり。今この程度に書ける政治家はいないと思います。香道もされていたらしくお道具もあります。
 友人の五藤さんのご主人の版画作品もありました。藤田氏の所持品ということで・・・7/15まで。


ちらし


開催挨拶                           大野伴睦の書

     
     ご本人の写真作品

   
  明治期?のアイロン

     
     香道に使う香札

     
      巨大な硯

     
     織部の茶碗など

             
              散華

    
     五藤さんの版画も・・・
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パッチワークのプレゼント

2013-06-26 | わが家
 これまでに、友人からパッチワークの作品をいろいろ頂きました。25年前のメガネケースは、もう使わないのですが、作る苦労を聞いているので大切にしています。米国の布も使ってあるそうです。すぐ下の写真は、ポーチ。写真は写していないのですが、コインケースもあります。その下のものは優れもののカードケース。開くと一目瞭然で解るので探す必要がありません。夫の友人のSさんから頂きました。県立図書館カード、放送大学の学生証など入っています。

    
     明石の友人から15年前に頂いたポーチ

  
  カードケース これを開くと↓になります
  

    
     25年前、神戸の友人から頂いたメガネケース
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彩雲 3

2013-06-24 | 短歌
 歌誌「彩雲」主宰者の田中さんより最新号が贈られて来ました。表紙全体の写真は、2012.8.12, 2013.4.5にアップしているので、今回は表紙油絵作品。これまでよりすてきです。下段の写真は、犬山城・木曽川界隈の樹木。

 彩雲夏号で学んだことは、棟方志功のうた。版画家だけでなくもう一つの顔がありました。これまで知らなかったことです。

主宰者・田中さんの近詠。

工場の昏き裏手の水たまり空の静謐映して深し

不意に詩の深き一節口に出づ風は南の楡揺らし来る

濃き翳り持ちて古寺あり月光に濡るる甍を読むごとく見る


棟方志功のうた。

那覇の街つぼやの家の屋根やねに魔呪除けの獅子笑みて佇つ

とつくににたちてゐませど明王はまなこほのほもしづかなりけり

あをもりは愛しかりけりかそけくも田沼に渡る沢潟の風




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非日常のことを・・・

2013-06-23 | わが家
 時々近くに住む娘一家と会食します。孫たちは高校生と中学生となり、何かと多忙で、前のようにお店で昼食を共にすることは難しくなりました。
 昨日は夕食を7人でとりました。育ちざかりは食欲旺盛で普段の老人3人家族の3倍。お寿司10人前、出前を頼みました。たちまち鮨桶はからっぽ。
 幼い頃は、娘の家に子守出張などしていたのですが、あっという間に月日が流れ、もう3年もすれば自動車の免許が取れる年齢となり、乗せてくれるかもしれないです。

 小さい頃は彼らの写真を撮ることも楽しみでしたが、もうカメラを向けると嫌がられるので写真は鮨だけ。


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公民館短歌会 88

2013-06-22 | 短歌
 入梅の後降らず、ずっと空梅雨かと思っていたら、日本列島に台風も近づき、急に雨に祟られ、災害も発生しました。
 昨日は、そんな雨の日でしたがいつものように公民館歌会を開きました。今月から短歌会に新しい会員(Kさん)が入られ、先月94歳で亡くなられたSさんのかわりに来て頂いたようで歓迎しました。
 彼女は以前から自分で短歌をノートの書き留められていたようで、初心とは思えないうまさがありました。テーマの見つけ方も適切です。古い皆さんにもよい刺激があったようです。万葉集は先回に続いて防人の歌。百人一首は92番のニ条院讃岐。お父上は以仁王とともに、平家打倒に加わり、悲運にも平等院で自刃した源三位頼政。写真は、鎌倉の歌を出されたMさんからの差し入れ。

みつばちの羽音聞きつつ水をうつどかぬと足の花粉がぬるる    Kさん

     
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湯葉料理 3

2013-06-20 | 料理
 放送大学の心理学講座のメンバーと「梅の花」で湯葉料理を頂くのも何度目になるでしょうか。2011.12.16, 2012.6.22, 2012.8.20・・・3度目は親族で・・・湯葉はヘルシーでお口にもあいます。
 これまで廊下や部屋に飾られた多くの花々を紹介してきたのですが、今回は庭のもの。一足早く着いたので、見たことがない花の名を聞くと、店員はファイルを持参。ページをめくり、「山紫陽花」と教えてくれました。これまで6月に行ったことがないので、この花に気がつかなかったのです。4回とも部屋が違うため景色が違い、今回は滝が見えます。

 出された湯豆腐は、九州の水で茹でられます。豆腐が溶けてくるころ掬うよう指示。これは以前友人が贈ってくれた嬉野温泉の湯で作る湯豆腐セットと同じ。きっと水の成分が同じなのでしょう。

 
 山紫陽花

   
    入り口あたりで

 
 部屋の中よりガラス越しに
  
       
        4人分の湯豆腐

   
    右はおから

       
        右は湯葉

   
    前回と同じせいろ蒸しうなぎを注文 3種類から選べます(うめごはん、じゃこごはん)



   
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アメリカより

2013-06-18 | 海外旅行
 昨日、リンクしている東京のtonaさまからアメリカ便りが届きました。彼女はついこの間(4/13) 米国に訪問されたのに、再びの渡米です。写真はよく知られている観光スポット・ヨセミテ、イエローストーンに続くモニュメントバレー。国立公園を9ヵ所も見られたそうです。葉書には、毎日晴れて、手の皮が乾燥した状態とか・・・
 11日に投函されて、昨日16日に配達。5日とは早いです。
 facebookによると、昨夜帰国されたようです。つまり、人と葉書と同じ日に日本到着でした。

 
 下段の写真は友人の畑でとれたキウリ。葉が実から出ている珍しいもの。キウリは毎年畑で夫が作りますが、こんなところから葉が出ているのは見たことがありません。



   
    
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伊奈波神社

2013-06-17 | 岐阜県
 岐阜市の伊奈波神社の歴史は古く、創建は景行天皇14年。壬申の乱のとき、天武天皇が祈願したと言われ、格式も高いのですが他県の人にはあまり知られていないようです。これまでもっとささやかな神社を紹介したのに、出遅れてしまいました。と言うのも、初詣は大変な人出で、ゆっくり建物の撮影などしておられないからです。

 岐阜歴史立博物館に行くついでに近いので、寄りました。ここの茶室は、格式も高く、しかるべきところにありましたが、近年移築されもので、「水月庵」と言います。当然「岐阜の茶の湯」展にも写真が掲示されていました。
 昨日は父の日。夫に贈られたプレゼントは、漬物好きで果物好きなので・・・

      
       水月庵

   
   
   本殿までの長い参道には石の橋もあります

             
              扉に彫り物のある庫

   
    参道の途中には数々の神社があります

     
      父の日のプレゼント


これもプレゼント

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岐阜の茶の湯

2013-06-16 | 岐阜県
 もう会期もあと半月となりましたので、「岐阜の茶の湯」展を見に、昨日は岐阜公園内の岐阜市歴史博物館に夫と行きました。岐阜の茶の湯は、室町時代、土岐氏に遡ることも初めて知りました。道理で茶の湯が昔からさかんだった訳です。関西にいた時、茶筅も知らない人がいて仰天したことがあります。

 信長も多くの名器を持っていたのですが、本能寺で大部分が焼失。それを逃れた物も展示。古田織部の唯一書き残した百箇条は、初見です。織部は岐阜県本巣市で生まれました。利休作の茶杓と織部作の茶杓を比較するのも興味深いことでした。

 東京の国立公文書館所蔵の文物も見られました。栄西の喫茶養生記などです。岐阜市歴史博物館所蔵のイエズス会書簡集も展示。ここには、信長のことも書かれています。
 もう閉館されている当岐南町の大松美術館所蔵の千利休作の茶杓と楽長次郎作の黒茶碗も、再び見ることが出来ました。

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