もう10年も岐阜県図書館で月一回、岐阜大学教授による「楽習会」が開かれているのに、昨日初めて夫と参加しました。講師は放送大学でもお世話になっている山田先生。テーマは、「身近なことばの中のイタリア語」。先生は、名大でイタリア語を学ばれた後、イタリアで3年イタリア人に日本語を教えておられました。そこで日本語に目覚め、阪大大学院で学位を取得。それからは日本語の教授です。
イタリア語とは、ローマ帝国の公用語であったラテン語の子孫。ポルトガル語、スペイン語、イタリア語、フランス語、ルーマニア語などと姉妹言語です。
音楽用語は、ほとんどイタリア語。料理用語も多いです。アカペラは、ア・カペラ。これは、日本では、伴奏なしで歌う人のことですが、イタリア語は違います。教会の中で、という意味。コンサートが終わると、「ブラボー」という声がどこからともなく聞こえます。イタリアでは、ブラボーは、男性一人の公演のとき。複数の時は、ブラビー。女性一人の時は、ブラーバー。女性の複数は、ブラーベー。そういえば、スペイン語も、フランス語も、性別でも、複数でも違います。こんなことも思い出しました。 日本語がイタリア語になっている例もあります。盆栽する人は、ボンサイストですって・・・
丁度図書館では、美濃と飛騨から岐阜県が誕生して、140年目にあたり、特別展を開催。それものぞいてきました。おおよそ1300年前に美濃が誕生し、それを刻印してある陶器、つまり須恵器も展示。さらに平安時代の延喜式も展示。初代県知事の肖像画も・・・木曽川の流れが変わるごとに尾張、つまり愛知との境界線争いがあったことが古文書に書かれています。江戸時代の前からの長い争いです。信長の死後、信長の次男と三男がその土地の争奪合戦をしていました。
五輪では、テニスの錦織選手が銅メダル獲得。日本人96年ぶりの快挙です。内村選手のように日の丸を肩にかけて、とても嬉しそうでした。ところで96年前一体誰がメダルを取ったのでしょうか。大正時代にこういう日本人がいたこともすごいです。調べてみると、1920年ベルギー・アントワープオリンピックで銀メダルを取った熊谷一弥選手以来の快挙でした。ベルギーのアントワープへの旅の記事は、2012.4.6に書いています。ガイドの話を思い出しました。「この地で昔オリンピックが開催されました。とても栄えた時代のお話です」と言うことでした。
ポルトガル語、スペイン語、イタリア語、フランス語、ルーマニア語が話されている地域
ボンサイをする人のこともイタリア語に
1300年前の須恵器
延喜式