つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

池田歌人 5

2017-04-30 | 短歌

 先日中津川に行ったときお目にかかれて、お世話になった小川さんの主宰される歌誌「池田歌人」が、昨日贈られてきました。年一回発行で、もう36号。先日中津川で知り合った会員の一人、Mさんの歌もあります。小川さんは、お若い頃から歌誌を出されていて、吟行会も毎年のように開かれています。先年の行先は杉原千畝記念館。わが月見草の吟行会は、10年に一度だけ。

 特集記事は、高橋芳男歌集「円空と秀芳」。円空は岐阜県生まれ。著者は円空彫りの彫刻をされていて、号が秀芳。小川さんが歌集の跋文を書かれています。以下は小川さんの作品。80頁。写真は今がピークのつつじ。ボタンの次はこれで、さつき、芍薬と続きます。

幾千の光が光を産む宙(そら)のさくらはなびら千畝の丘の

血液の脈うつ音のあたたかさ人間千畝の命のビザの

一秒に賭けし杉原のこころざし命のビザの一枚の紙

 

 池田歌人36号

二重咲き

 

昨日の午後は雨

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

次は女性講師

2017-04-29 | 学校

 放送大学英語セミナーの廣田先生の後任はN先生。岐阜大学教授も兼任。ハキハキとした女性講師です。学生より我々シニアの方が反応がよいので、楽しく講義できて時間を忘れそうと言って下さいます。前回に続いて昨日も、「日本人の間違えやすい英語」。私たちは「嫉妬」はあまりよいイメージではなくてジェラシーという言葉はあまり使いたくないのですが、あちらでjealousという事は、すごいね、といういい意味らしく、日本とはニュアンスがちがいます。

 それと、ナイーブと言うと、日本では純真とかウブとかいい意味なのですが、あちらでnaiveは、馬鹿にされているということで、そう言われてもあまり喜ばない方がいいようです。愚直なとか単純という意味。日本に入ってきたとき最初に誰かが誤った訳をしてしまい、そのまま今に踏襲されているようです。

 下のお菓子は名古屋の友人から頂いた老舗のもなか。両口屋のお菓子より美味しいです。「不朽」。岐阜のお菓子「かりかりまん」も頂き物。皮が少しかりんとのようにカリッとしています。

 

 名古屋のもなか

岐阜のお菓子 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボタン満開

2017-04-28 | わが家

 今年もボタンが満開になりました。花の時期が短いのであっという間に散りはてます。以前は白や黄色もありましたが、弱いためか絶えてしまいました。世話役は夫。八重のつづじかアザレアなのかよく分かりませんが、これも暫く楽しませてもらえます。母のいる病院の片隅にはシャガが咲いています。我が家にも長くありましたのに絶滅してしまいました。Gさん宅のシバザクラが見事。思わず撮らせてもらいました。日頃の手入れが行き届いている証拠です。これも過去にありましたが・・・

  

八重のつつじ?

母のいる病院のシャガ

Gさん宅のシバザクラ

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スリランカ刺繍

2017-04-25 | 文化

 英会話のエランガ先生が帰国されていて、昨日はスリランカのご実家にあったというカシミヤのショールを身につけて来られました。レッスンの前に皆注目。回覧して見せていただくことになりました。イギリス統治時代に渡ってきた技法と思われますが、とにかく細密な刺繍に驚きました。おしゃれだったお祖母さまのものだったらしいです。100年は経っていると思われるのですが、新品同様。仕上げるまで何ヶ月もかかり、高価だったらしく、有産階級しか手にすることは出来なかったようです。裏にも糸は出ていません。糸は焼き切ったようです。彼女は何エーカーも土地を持つ地主の後孫。まだ明るい色のものがご実家にあるそうです。イギリスのビクトリア&アルバート美術館にも展示してあったような気がします。 

 

裏側

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

廣田先生最後の授業

2017-04-24 | 学校

 昨日は放送大学面接授業があり、英語の廣田先生は最終講義。翌日の今日は北海道に引っ越されます。でも岐阜学習センター長のはからいで、将来北海道学習センターで面接授業をされる可能性があります。

 いつも知的な余談が人気を呼び、教室は満員。面接授業は全国から参加できます。二日間に亘るので、遠隔の人は宿泊されます。岐阜でも高山の人は宿を取られます。一昨日は、蚊が人に刺す時の科学的考察。昨日は、車酔い、船酔いの科学的解釈と高齢者の皺についての科学的考察。この教材は米国で出版されたもの。おおまかには知っているつもりのこともここまで解説されたものは初めて。子供向けなのに専門用語があり、その道に詳しい人しか知らない単語もありました。原本はずっしりと重く、厚さ2cmほどもあります。

 北海道に転宅される前に、岐阜原産の君が代にも歌われている「さざれ石」を春日地区まで見に行かれたようです。山深いのでまだ私も未訪。その人影がない場所で、偶然岐阜県美術館長の日比野さんに会われたそうです。 

 

終わりに近い椿

 

今年初めての牡丹

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

公民館短歌会 130

2017-04-22 | 短歌

 四月になっても肌寒かったのですが、ようやく暖房から開放されたと思っている間に遅い桜も散り果てました。昨日の歌会は、額田王の春秋競憐歌としてよく知られている十六番歌。長歌のため、3回に分けました。一般に、春の山の花の美しさと、秋の山の葉の美しさとどちらが美しいかと漢詩を作らせた後、額田王が裁定を下したと言われています。

今月の歌は、Hさん。 近隣の寂しい空家を歌われました。

玄関にハワイのシールはりてあり住む人なくてさみしき横文字      Hさん

 

 午後は、大垣まで出向き、WFWP岐阜第二連合の春の集いに参加。NPO法人全国家庭教育理事長の山本チヨヱ先生のお話をききました。テーマは、これからの子育て。81歳とはとても思えないお元気さにびっくり。今も年三度海外に旅立たれます。下村大臣ともタイで会話。家庭では3人のお子さんがあり、もうすぐ5人目の曾孫誕生予定。ご夫君は元大学教授。専門は数学で、長く塾教師をされていまも続けておられます。

 話のスタートは、「皆さんはお母さんから日没と日の出の美しさを話してもらいましたか?」 という問いかけ。ご自身はお母上よりそれを伝えられ、我が子にも伝えられました。母の役割の大切さを強調され、「どんな記憶をもった大人になるのか」がキーワード。さらに、教育には、4つのJが必要と唱えられました。

 1.自立心を育てる。2.自負心を育てる。3.自己肯定感を持たせる。4.自信を持たせる。

  1980年に比べると、高校生の83.7%が、自分に自信が持てないという。これは米国、中国、韓国と比較するととても多いし、当時の3倍。自虐的な教育によるものと思われます。日本に誇りを持たせるよう教育する必要があります。

 国会中継を見ていると、個人攻撃ばかり。これは教育上よくないので、子供には見せたくない。実際に見せていないという著名人もおられるようです。これにはなるほどと思いました。

 

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本最古の詩歌療法

2017-04-21 | 学校

 昨日の放送大学心理学講座のテーマは、日本最古の詩歌療法でした。講師はいつもの小山田先生。万葉集の編集者の大伴家持は、若い時ダメージを受け、大伴池主によって癒されました。家持は、知られているように万葉集第一とも言われる歌人。若くしてエリートコースを歩み、越中国の国守に赴任してまもなく、弟の書持(ふみもち)を亡くします。それから哀傷の歌ばかり詠み、自らも重病にかかり、孤独感と抑欝的な感情の中にいました。そんな中で、大伴池主は、歌や文章を送ります。家持もそれに応え、歌を詠みながら癒されてゆきます。歌と文章の交換によって癒された最古の例と言えましょう。歌はこの他にもあるし、数々の漢詩や手紙も残されています。

世の中は数なきものか春花の散り紛ひに死ぬべき思へば    家持 巻17・3963

山吹は日に日に咲きぬ愛しと我が思ふ君はしくしく思ほゆ   池主 巻17・3974 

 

先週夕刻庭で撮影

白椿ももう終わりかけ

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

熊の敷石

2017-04-19 | 

 岐阜県出身で二人目の芥川賞受賞者の堀江敏幸さんの講演会(6/4) の前に、久しぶりに受賞作品を読むことにしました。2001年度受賞作「熊の敷石」。このテーマの寓話が含まれています。蠅を追うため忠実な熊は、敷石を掴んで投げつける。当然投げつけられた人は亡くなります。初めて知る寓話。つまりありがた迷惑の友達と言うべきでしょうか。

 読み終えてもパリに住んでいるような錯覚を覚えます。10年前、モンサンミッシェルに行った時のことなどを思い出しました。(2007.9.2) 作者はパリに友人がいて、その人との交流が書かれています。作者は大学教授でもあり、翻訳家でもあります。フランス語を操ることができなければ、あそこまで友人と深く交流できないと思います。初めて聞くアイリッシュも主人公の友人がアイルランド出身なので、アイルランド語と分かりました。高校の時習った、ロベスピエールなど出てきたり、知性に溢れた作者であることが分かります。

 芥川賞選考委員の評価は二つに分かれます。小説になりきっていないエッセイとか、内に凄いものが秘められているとか。ところが石原慎太郎一人だけ評が書かれていません。白紙。彼はなぜ書かないのでしょうか。可もなし不可もなしということか。小説家より政治家に向いているのか。あのプライドの高い人が、ノーコメントと言うのが不可解です。パリにも行っているはずなのに・・・

 50年くらい前には文藝春秋を購読していて、毎回芥川賞受賞作は読んでいたのですが、25年くらい前購読を止め、それからはご縁がなくなりました。一度だけ「日蝕」をなぜか読みました。 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「長多喜」と文人たち

2017-04-17 | 岐阜県

 先月28日に書いていますが、昨日は予定通り中津川に行ってきました。いつも車ですが、夫も高齢になり長距離運転も心配で、久しぶりに中央線に乗り、中津川で下車。タクシーで長多喜に向かいました。中津川は町全体が海抜300mの高地らしく、桜は満開。タクシーの運転手さんも、「一番いい時にこられましたね」と。まず文人の泊まった由緒ある旅館「長多喜」の庭園を見学。斜面もある広い庭には、離れが8棟もあり、その中の茅葺きの庵に、牧水が宿泊。6棟が今も使われています。ミツバツツジも満開。足下にはカタクリやショウジョウバカマまで咲いています。庭には牧水の歌碑も。その後、田中氏がオーナーである「詩と美術館」に向かいました。

 はからずも「詩と美術館」では、歌誌を交換している「池田歌人」の小川さんに遭遇。彼女たちは町の小型バス。好意で便乗させて頂きました。美術館には田中氏の油絵作品や、牧水をはじめとする歌人の短冊や関連の作品も展示。庭には彫刻作品もあります。ここで「彩雲」主宰の田中氏と初対面。以前から歌誌を交換しているので初めてという印象はありません。バスに乗せていただき、講演会場へ。

 講演会は、歌人伊藤一彦氏と田中氏との対談形式。その前に田中氏の中津川の文人についてのお話がありました。近くの恵那峡は、明治大正の一大観光地。日本でも3大観光地の一つ。北原白秋と歌人だった田中氏のお父上のお仲間の集合写真もあります。田中氏は、歌人で元高校教師。絵画は趣味。「彩雲」創刊10周年のイベントなのです。

 伊藤先生はNHK短歌講師。牧水の研究家。宮崎県の高校教師。教え子に俳優の堺雅人がいて、カウンセラーもされ、彼にアドバイスされていました。後に二人で本を出されます。「ぼく、牧水!」です。彼も伊藤先生と同じで早稲田。牧水も早稲田。3人とも早稲田ということです。伊藤先生は、昭和18年生まれ。牧水は明治18年生まれ。伊藤先生は昭和45年に結婚。牧水は明治45年に結婚。不思議なご縁です。お二人の対話はとても充実していました。

  

3/28のちらしの裏側

吉野秀雄の揮毫

牧水宿泊の庵

牧水の歌碑

カタクリ

ショウジョウバカマ

詩と美術館

庭には彫刻作品も

牧水の軸

長多喜の芳名録も展示 岡部冬彦も長塚京三も

 

 

 

 

 

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マユハケオモトの実

2017-04-15 | ガーデニング

 はじめてマユハケオモトが実をむすびました。触ってみるとぷよぷよしていて、熟したトマトみたいです。調べてみると、これを蒔けば発芽するようです。種が出来るまでなんと6ヶ月を要しました。花は2016.11.8.

 今年もTさんからふき味噌を頂きました。いつも美味しいのですが、ことしはさらに絶品。作り方を聞いているのですが、とても真似はできないので、作っていません。ますます腕を磨かれたようです。Hさんから頂いたくず餅はとても巨大。6人分を二人でいただきました。定番は、黒蜜ときなこがついていますが、これはきなこではなくて、抹茶味。

 今日は、Gさんからの旅のおみやげ・カンボジアのドライフルーツとクッキーをいただきました。クッキーの包装には、MADAM SACHIKO COOKIES と日本人の名前が書いてあります。この会社は、日本人が援助するのではなくて、若い人たちに働く場所を提供。カンボジアの未来に貢献しているのです。「カンボジア人の手による、カンボジアの素材を使った本物のカンボジア土産を作ろう」というサチコさんの想いで生まれ、カンボジア産カシューナッツをたっぷり使ったサクサククッキー。とても美味しいのに、3年前行った時、知らなかったです。(2014.4.10)

 頂き物のラッシュで順に載せています。 

マユハケオモトの実

ふき味噌

Hさんからの頂き物のくず餅

カンボジアみやげ

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする