つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

ヘミングウェイ短編集

2014-05-10 | 
 中学校の同窓生のY君から、ヘミングウェイ短編集は座右にしていて、とぎすまされて感動するというオススメもあり、久しぶりにヘミングウェイを読んでいます。50年前に、「武器よさらば」と、「日はまた昇る」を読んだはずですが、短編はまだでした。

 小説家というより、彼の原作によるイングリッド・バーグマンの「誰がために鐘は鳴る」という映画の方を先に思い出します。

 言えることは、短歌を始める前と比べて同じものでも本の受け止め方が違うことです。さすがに短編の覇者は省略がきいていて、事実だけを淡々と述べていると言うか・・・
 それと、作者はフランスとスペインに旅していて、そこの描写を見ると、海外旅行も無駄ではないことが分かりました。スペインの闘牛場の近くを通りましたが、作者は闘牛場面をいきいきと書いています。時代にもよるのか近年は、動物虐待ということから人気は低下しています。娯楽も時代によって変化してゆきます。

 作者は第一次大戦に19歳で参戦。イタリアで怪我をしました。これが作家生活に大きな影響を与えました。子供時代父親と一緒に鱒を捕ったことも作品化。第二次大戦にも参戦。
 老後はキューバに過ごし、その時書いた、「老人と海」でノーベル文学賞を獲得。英雄になりました。波乱の人生で、4度の結婚と、3度の離婚。2度の飛行機事故で、命はとりとめたものの大怪我。怪我のためノーベル賞授賞式は欠席。自殺したのもその後遺症から鬱になったからと言われています。最初の夫人との孫娘の2人は女優。
 ネコ好きでも知られていて、飼っていた多指症の猫は、今でもその遺伝子を持ったままキーウェストの博物館で飼われているそうです。

 英語力があれば、原語で読み、リズム感を味わうことが出来ますが・・・なかなかそこまでは・・・

 日経新聞の夕刊コラム(プロムナード)に定期的に書いている米文学者の越川芳明氏は、キューバのことをよく話題にされます。そこではヘミングウェイの銅像も見られるようです。

    
    友人宅のバラ

  
   我が家の今年最後のボタン

            
             咲き始めたシャクヤク

   
コメント (2)
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