つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

岸孝子歌集「雪明り」

2020-10-27 | 短歌

 岐阜県歌人クラブの岸孝子さんから、歌集「雪明り」が贈呈されてきました。御年94歳の現役歌人です。面識はありませんが、いつも歌人クラブ紙上で作品は拝見しています。つい先ごろまで一人暮らしでしたが、最近娘さんと同居されるようになったと、作品から推察できました。どれも捨てがたい知的な作品ばかり。その中で好きな作品を選んでみました。五首目の追悼歌は妹さんを見送られたときのもの。

 現代かな遣いを通しておられますが、タイトルの「雪明り」も、現代用いられているように、「雪明かり」とすべきですが、季語の「雪明り」とした、と断られています。

停電の夜の北斗に滴れる光を見しと被災地便り

葬送に手向けられしか天空に色くっきりと虹かかりたり

いっせいに白と変れる制服に今朝の空気の改まりたり

方丈記の音読に声つまりたり被災模様の昔も今も

終の化粧をわずかにこぼるる白き歯に在りしながらの笑顔が覗く

大正、昭和、平成、令和とよくぞまあ幾世代経て今あるいのち

身をひそめやりすごすより術なきかコロナコロナの暗転世界

 

 

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写真展「私の夜」 2

2020-10-23 | 文化

 昨日は3人で名古屋に出向き、昨年に続く写真展「私の夜」を鑑賞。昨年の10/8に続きます。夜景のみの写真展。出品者の一人、放送大学のNさんに今年も説明していただきました。夜景は露出時間が大切です。一つずつの作品は撮影禁止。説明を聞くと写真の奥深さが分かります。昼の間にどこで撮影するべきか決めておかれます。星空は魅力のある世界です。出品者は月より星の方を多く撮影されています。今年のポイントは、7月に現れたネオワイズ彗星でした。3月に発見されたようです。

 笠松駅に戻り、3人で予約していたアルベロブルでイタリアンのランチを楽しみました。これまで数回入りましたが、鮟鱇は、はじめて。皆さん、満足されていました。その後は、エランガ先生の知人の芸術家、家原氏も出品されているので、25年ぶりに一宮市尾西歴史民俗資料館に向かいました。旧林家住宅でもあり、しばらくすれば庭のもみじも色づきます。旧起(おこし)宿でもありましたした。古いたたずまいの中のモダンアートも新鮮でした。「存在と記憶展」は25日まで。

 

北極星を中心に40分露出

Nさんの作品 バラ園で撮影 露出時間は数分

右はネオワイズ彗星

オードブル

アンコウ

デザート

 

家原氏の作品

来月はここで「旧林家住宅の秋」展が開催

 

 

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アスパラガス・プルモーサス・ナナス

2020-10-21 | 植物

 もうこのアスパラガス・プルモーサス・ナナスはかれこれ40年位育てています。それなのにこれまで開花に気づかなかったのです。ネットによれば春先というのに、今頃開花。とても小さいのでこれまで気づかなかったのでしょうか。以下はネットの記事。

 弾力のある茎はよく枝分かれをし、さらに細かい仮葉を密生させて緑色のかすみのように広がります。小枝の伸び方が平面的なので、一本の茎は鳥の羽毛のような形状となります。美しく、栽培が容易なので、観葉植物として利用されている植物です。

 春になるとつりがね型の白い花を咲かせますが、これは径二~三ミリというごく小さいもの。果実は六ミリほどの大きさで、秋になると暗紫色に色付きます。

 原産地は南アフリカ。アスパラガス属の植物は世界に約百五十種があり、日本にもクサスギカズラなど、四種が自生しています。乾燥地に適応した種類の多くは多肉質の根をもっています。

 属名のアスパラガス(Asparagus)は「とげのある」という意味のギリシア語に由来します。一部の種類がとげをもっていることから名付けられました。種名のプルモーサス(plumosus)は「羽毛状の」いう意。品種名のナナス(nanus)「わい性」のという意味をもっています。アスパラガス・プルモーサス・ナナスの和名はシノブボウキといいますが、これはシダ類のシノブに似ていることから付けられた名前です。

 

 ブログをスタートした16年前は植物をよくアップしていたのですが、長らく忘れています。珍しい花を玄関に発見して紹介することにしました。20年ぶりに植え替えたせいかもしれません。左手前はかりん。

 

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伝統芸能・華の舞

2020-10-20 | 映画・TV・演劇

 本来は今年3月開催の予定でしたが、コロナで半年延期になり、昨日歌舞伎公演がありましたので、夫と名古屋の日本特殊陶業市民会館フォレストホールに出かけました。出し物は、連獅子、吉原雀、二人椀久。どれも歌舞伎の演目の中では知られたものです。でもこれまで岐阜で公演されるものは、忠臣蔵とか安宅とか決まったものばかり。名古屋まで行くといろいろ観られます。

 連獅子の市川右團次、右近親子は素晴らしい芸で、訓練の賜物でしょうか。子役は10歳とは思えないレベル。ここには親子断絶はありません。羨ましいような息の合い方です。詳しく観察する夫は、二か所親子が踏み込みがずれていたとか・・・

 当初の予定より倍の広さのフォレストホールに変更。半数しか椅子が使えないための措置でした。会場が変更されたため、指定席は再発行。前のものと二枚持参しなければなかったです。コロナ対策のため個人の電話番号の提出も求められました。

 歌舞伎は能より派生したもので、正面5人の楽士は、左から太鼓、大鼓(おおかわ)、鼓(2人)、笛と続きます。右手前の6人は三味線。能楽の時は謡となります。

 

公演中は撮影禁止のため開幕前

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サラマンカホール<STROAN>コンサート

2020-10-19 | 文化

 昨日は友人たちと、サラマンカホール・ストローン・コンサートに行きました。ストローンとは、ぎふ弦楽器貸与プロジェクト。岐阜県が寄贈を受けた40挺の弦楽器を無償で貸与する事業です。ヴィヴァルディ・ヴァイオリン協奏曲の四季作品8の公開リハーサル及び公演が開催されました。コロナでソーシャルディスタンスということで、座席は半分。その時代を再現するためか、ピアノではなくて、チェンバロ。これもよかったです。

 公開リハーサルは初めて。春独奏の小林さん、夏独奏の渡辺さん、秋・冬独奏のアゴスティーニさんがそれぞれ丁寧に指導されました。アゴスティーニさんは、英語で指導。通訳つき。二人ともマスク姿で、時々マスクを外して聞きこんでおられました。米国とドイツの大学教授をされた後、愛知県立芸術大学客員教授。世界各国で演奏活動をされています。

 指導が終われば、弦楽合奏の仕上げ。半日、「四季」を堪能しました。帰りはいつものように茶房でつもる話をゆっくり。第二部もありましたが、延々と指導が続きそうな気配で失礼してしまいました。

 

開演前

シフォンケーキも美味しかったです

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公民館短歌会 163

2020-10-17 | 短歌

 10月になって、寒暖差が激しく、時には真夏のような日もありますが、昨日は歌会を予定通り開催しました。今年度はコロナでいろいろ条件も多く、結局町文化祭には出品しないことにしました。16年も継続して参加してきましたので、このあたりで休んでも許されると思います。

 最近入会されたHさんは北海道出身。16年在籍のSさんは福岡出身。日本の真ん中近い岐阜で,南と北出身の人が合流したことになります。北の地でしか聞けない怖い話を、昨日は聞きました。開拓時代の話ではなくて、4年前でも人がヒグマの被害に遭っていたとか。畑で作業する時、熊を脅かす太鼓などで音を出さないと、時には襲われるとか・・・人の内臓が最初に食べられ、頭と足が残してあるとか・・・怖い話にみな震え上がりました。今でも熊の鈴を鳴らして、栗拾いに行くのだそうですが、怖いですね。

 今月の歌は、コロナ禍が初めて岩手に蔓延したころの歌です。日にちが記録となっています。

今月の一首

コロナ患者千二百四十二人に岩手も判明全国へ広がる(七月二十九日)           Mさん

頂き物の「すや」のくりきんとん

今年二度目開花のエンジェルトランペット

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インドネシア留学生交流会

2020-10-15 | ボランティア

 先日は、WFWP事務所で二人の岐阜大学インドネシア留学生を囲み交流会を開きました。右のSさんは、修士課程を修了し、就活中。でもコロナでなかなか進行していません。今年はコロナで弁論大会も中止。左のEさんも今年卒業し、母国の大学教員になります。彼女はこの大会に大学卒業の記念として出たかったらしいのに、申し訳ないことでした。彼女は30歳を超えていて既婚者。母国の夫君とはコロナのために9カ月も会っていません。

 私の気になる60年前の岐阜大学インドネシア留学生のバドミントン部の友人のその後の動向を聞きましたら、その年齢ならとっくに退職し、老後の生活のはずですが、平均年齢の低い国のため、鬼籍にはいられている可能性大らしかったです。Eさんも生まれたころにはお祖父さんは亡くなられていたそうです。二人とも日本の長命なことにに学びたいとか・・・Eさんは環境工学で、Sさんは農学部の遺伝子に関する研究。短命は食習慣によるものと分かっているようでした。

 Eさんも国技のバドミントンが得意。プレーをするときもイスラムのヒジャブはつけたままのようです。

 結構専門用語が飛び交うので、私のささやかな放送大学で習得した英語が役に立ちました。和訳、英訳も必要な会話内容でした。

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八月断想

2020-10-12 | 短歌

 毎月歌誌「あけび」が発行所より贈られて来ます。首記の「八月断想」は、八月に出詠された作品で、二ヶ月後の十月号に掲載されています。日本人として世界に訴えたい内容が歌われていますので紹介したいです。英訳して欧米にも訴えたいです。作者は高校先輩の墨さん。

 俳句は英語で詠まれる場合もありますが、和歌は難しいです。俳句は、英語の場合、五七五をシラブルで数えます。

 どの頁もコロナ禍を詠まれていますが、彼は日本人として忘れてはならないテーマを歌われまました。世界に怒りを発信することも大切です。

 今月号も表紙絵は、5/25(5月号) と同デザインのため割愛。写真はフランス料理店にあった時計。

例うれば瀕死の人に止め刺す行為に似たり原爆投下

原爆も都市攻撃も同根ぞ非戦闘員殺して恥じず

根底に人種差別の思想あり都市攻撃も原爆投下も

懲りもせずベトナムにても行いき無差別爆撃枯葉作戦

自らの過去には触れず侵略の罪押し付けき恥ずることなく

軍隊に娼婦群るるは常のこと歴史の影を覗きて見れば

米軍の慰安所どこにも有ったよね占領下なる日本の街に

 

 

 

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エデンの東

2020-10-09 | 映画・TV・演劇

 中学3年春休みに見た、「エデンの東」を約60年ぶりに、7日、NHKBSで視聴しました。あのころは、唯ジェームス・ディーンがかっこいいからと友人と岐阜の柳ケ瀬で見たに過ぎないのですが、今見ると旧約聖書のカインとアベルを思わせる深い内容。あの頃は聖書も読んでいなかったので、何も分かっていませんでした。スタインベック原作なのに・・・監督はエリア・カザン。

 エデンと名がつくからには、聖書からと・・・ピーンとこなければならないのに・・・キャル(ジェームス・ディーン) とアーロンの兄弟との確執もあの頃はどこまで分かっていたのかしら?

 親子の関係はいろいろありましたが、最後にベッドサイドで、父親がキャルに許しを得られてドラマは終わりました。美しい旋律に癒される映画でした。

 それにしても新人俳優をこんな大役に使い、成功しているのがすごいです。初主演でアカデミー賞主演男優賞を受賞。ジェームス・ディーンは24歳で交通事故死するのも悲劇的でした。早死したせいか却って人の記憶に長く残る俳優になりました。そういえば、「理由なき反抗」もそのころ見に行きました。下の写真はフランス料理店の入口で。

 

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久しぶりのランチ

2020-10-07 | わが家

 先日、放送大学の友人たちと、各務原市にあるフランス料理レストランでランチをしました。Go To Eat でなく、自前というわけで・・・コロナ禍で閉塞状態でしたので、久しぶりに解放感を味わいました。民家の間にひっそりとたたずむレストランではランチの前菜から主菜、デザートも美味しかったです。ホタテも絶品。シェフ独特のアイディアで、アイスクリームの中には青じそがほのかに香ります。コーヒーも友人はお代わりしました。母子でお店をきりもりしておられます。息子さんがシェフ。

  最下段の写真は、正式名は知りませんが、入り口においてあったダイアモンドという通称の花。大きさは米粒ほど。ネットで正式名を尋ねてみたらたちどころに解答がありました。ユーフォルビア ダイアモンド フロストらしいです。素早い回答に驚きと感謝です。 

 

通称ダイアモンド

 

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