つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

歌集 水翳

2012-07-30 | 短歌

 先日、高嶺東京歌会の歌友・佐藤靖子さんから、処女歌集「水翳」が送られてきました。東京歌会に初めて顔を出したのが、東京に転居した20年前。後に岐阜に帰郷したのですが、それ以来知己を得ています。それまでは神戸歌会に参加していました。何という都会的な人かと思ったのが、彼女の第一印象でした。歌も洗練されています。歌集の装丁もおしゃれです。

 好きな作品を挙げます。最初の歌は、表紙カバーの内側に白抜きで印刷されている作品。4首目は、離婚をさりげなく詠まれています。歌集のタイトルは、最後の歌の水翳より取られました。最下段の写真は、表紙カバーを外して撮影。高嶺叢書94編。西武印刷株式会社印刷。230ページ。

耳よせて聞いてみようか吹く風にペンペン草が音立つるかも

靄たちてまだ強しその靄にわが影うつりわれと歩けり

深大寺のなか通るとき今日あへる波郷の墓に花があたらし

ひとり缼け暮らし変はれる年の瀬に五風十雨の額を飾りぬ

三日月にかかれる暈はは三日月の形にそひてまろく包めり

上弦の月を見ながら帰るみち満月までに為すことありて

大雨のあとの夕日に照らさるるものみなすべて水翳のごと

  

    

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ロンドンオリンピック開会式

2012-07-29 | 映画・TV・演劇
 昨日は、第30回ロンドンオリンピックの開会式でした。2008.8.16のブログに北京オリンピックを簡単に書いているのですが、昨日は備忘録のため、テレビを撮りました。17日間のスタートです。
 ロンドン開催は、3度目。これは史上はじめて。ご高齢のエリザベス女王もこのような場に出られるのもあまりないと思い、一枚。第一回目から参加しているのも貫禄です。ヘイ・ジュードを歌うポール・マッカートニーもよかったです。(写真は最下段)
 オリンピック旗を持つ人の中に、国連のパンギブン事務総長の姿もありました。

 上の写真は聖火ですが、この一つ一つの銅の台も選手役員入場の時、旗手と共にこれを持った人が行進。最後に参加204ヶ国の数だけ放射状になっている銅の台に点火され、徐々に高く上に持ち上げられて行くのです。凄い演出でしたね。銅の台には国名が刻まれているとか・・・

 なお、開会式の前に、日本女子サッカーなでしこジャパンは、カナダに、そして男子サッカーは、スペインに既に初戦を勝つと言う幸先のよいスタートです。
 今年は、オリンピックの他に米国の大統領選挙もあるうるう年。4年があっという間に過ぎてゆきます。

 
  オリンピック旗の入場 左は国連事務総長

    
     女王の開会宣言

  
   日本選手団(95番目293人)入場 左手前の女性が聖火の銅の台を持っています 旗手は吉田沙保里選手

     
      ヘイ・ジュードを歌うポール・マッカートニー

    
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手作り和菓子

2012-07-28 | わが家
 奈良に住む夫の友人のFさんから、また和菓子が届きました。茶道の先生ということもあり、年末には花びら餅を頂きますが、今回は、水無月と、芥子粒餅。水無月ですから先月届いたものです。米の粉と小豆で創られてあり、とてもあっさりして美味しかったです。芥子粒餅は、甘みを抑えた手作りの餡が皮に包まれ、周囲に芥子粒がまぶしてあります。

 いつも合成保存料入りのお菓子しか食べていない私たちにとっては、得難いものです。久しぶりに本物の素朴な味に出会いました。

    

        
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奈良だより 88

2012-07-27 | 国内旅行
 奈良の前田様から、一昨日奈良の大暑の便りが届きました。素晴らしい夏の二上山夕日の写真です。光芒が美しいですね。以下はメール。

 「最近地球がおかしくなっているのではないかと思うほど、天候が不順で農作物も順調には育ちません。かねてから、二上山の雄岳と雌岳の間に落ちる夕日を撮りたいと、何度も明日香へ通っていますが、雲が出たり、時期が早かったりと、思うようになりません。
 16日に奈良から帰ってくる途中で二上山付近に雲がなく、よい夕日が見られると思い、自宅直前からUターンして、明日香に向かい、19時頃にスマホで撮影しました。これでも山の鞍部に夕日が落ちるには2日ほど早かったようです。」

 昨日、下記のような追伸が届きました。

 「昨日二上山の写真をおくりましたが、二上山の雄岳頂上には宮内庁が治定した「大津皇子」の陵墓があります。我が家の北西の位置に二上山が見え、この山を見ては、大伯皇女の

「うつせみの 人なる我や 明日よりは 二上山を 弟背とわが見む」

の歌を思い出して親しんできました。
 昭和58年に二上山麓南東の尾根で「鳥谷口古墳」が発掘され、大津皇子の墓ではないか?と言われ県史跡に指定されています。先日ある歴史講座で講師が「二上山頂上の大津皇子の陵墓はウソやでー」「山麓の鳥谷口古墳が本当の墓や」と力説するのを聞いて情けなくなりました。
 奈良県内だけでなく大阪からも眺められる二上山の頂上に大津皇子の陵墓があると思ったほうが、大伯皇女の歌も悲しみとともに生きてくるように思います。考古学的には、宮内庁の治定した陵墓で信憑性のあるものはごく限られてきます。考古学的史実とは別に、今まで言い伝えられた方にロマンを感じます。」

      
       二上山の夕日

   
    同上
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夏の雲は忘れない 2

2012-07-26 | 映画・TV・演劇
 2年ぶりに、女優たちによる朗読「夏の雲は忘れない」を聞くため、昨日は岐阜市文化センターに友人と出かけました。今回の出演者は、岩本多代さん、長内美那子さん、川口敦子さん、神保共子さん、山田昌さん。音声は、小沢昭一さんでした。一昨年と同じ内容でしたが、今年も女優に加え、10代の人よる被爆者の子供の詩朗読があり、実感がこもっていました。
 何度聞いても迫るものがあり、身を糺さなければならないと思いました。出来たら、中学生、高校生、大学生にも聞かせたいものです。前回は、2010.7.20に記録しています。

 最下段は、友人から頂いたカサブランカ。

   

       

 
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義経千本桜

2012-07-25 | 映画・TV・演劇
 昨日は、夫につきあい松竹大歌舞伎を見るため、岐阜市民会館に出向きました。出し物は、義経千本桜。私は初めてで、夫は50年ぶりです。いつものように、イヤホンガイドで解説を聞きながら鑑賞。6/30~7/29まで全国を巡回。北は青森、西は岡山までです。東銀座の歌舞伎座や、名古屋の御園座のような花道はありませんが、地方で見られるのはありがたいです。
 緞帳が照明不足で、上部が暗くなりましたが、ここには岐阜城が描かれています。下部は信長居館で、今発掘されています。

 夫の話によれば、50年前とはかなり違い、綺麗にアレンジされていたようです。音羽屋でしたので、それによる違いもあるのでしょう。多くの流れがあったようですが、今は、音羽屋と沢潟屋(猿之助) だけが残っているそうです。義経千本桜の初演は江戸時代であったため、衣装はその時代のものが今に受け継がれています。義経の時代ではなくて・・・

 佐藤忠信という忠臣に狐が化けて、無事静御前を吉野に導いたのですが、親狐がその皮で鼓にされていて、その音により姿を現すという哀れなお話ですね。鼓は、皇室でしか見られない初音の鼓。この演目は、最初は人形浄瑠璃でした。
 舅は、大の歌舞伎好きで、義太夫など諳んじていました。夫はその影響で歌舞伎に目がないのです。

   
     市民会館の緞帳

         
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各務原大橋

2012-07-24 | 岐阜県
 我が家から車で5分程度のところで、木曽川にかかる橋の工事が2年前から始まっています。完成は来年。通るたびに撮影しようとするのですが、道路は一部迂回しているし、車窓からは撮りにくく、自分で撮ったものは、下の二枚きりです。上の写真は完成予定図。(ネットより)

 岐阜と愛知の境界を流れる木曽川に架かる橋はたくさんありますが、渋滞が多いようです。慢性的渋滞を解決するため、各務原市から「各務原大橋」が着工されたのです。


  6/30撮影

    
     同上


平成25年3月の完成を目指して、施工。今年度は、引き続き上部工工事を行うとともに、舗装や高欄などの橋面工工事も着手。赤の着色部が本年度の工事箇所です。(青の着色部は施工済)



        

  
   ネットより
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竹田津 実 さん

2012-07-22 | 映画・TV・演劇
 7/17 横浜の獣医師の武部先生から知らせて頂いていた、テレビ番組BSジャパンの「写真家たちの日本紀行」を、昨日見ました。作家であり写真家の竹田津 実さんが、これほど活躍されていたことを迂闊にも知りませんでした。
 岐阜大学学生寮の同窓会のHPでしか知らなかったのです。ブログで予告したら、二人のブロガーがご存知でした。それもその筈、70冊も著書があり、数々の傑作写真を発表しておられます。

 キタキツネを北海道・小清水で追い、48年。子ぎつねヘレンの原作者です。現在は、北海道・東川に定住されています。シマリスやエゾリスを撮りたくて・・・半径100mで見つける身近な自然の中で動物を撮影したり、作家活動をされています。ご自宅のテラスには、リスのエサが置いてあり、自由に食べに来ます。リスに語りかけるように撮影されていました。近くにはキトウシ森林公園があり、その頂から美しい田が望まれます。田圃の夕景を撮ることも目標のようです。(最下段の写真)
 竹田津さんは農学部出身。学部は違いますが、このように活動されている先輩のことを知り嬉しく思いました。

 

      
       著書の一部

  
  ライフワーク

   
    エゾリスに接近して撮影される竹田津さん

      
       シマリス

 
 冬の小動物

  
     森林公園頂からの風景

    
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公民館短歌会 78

2012-07-21 | 短歌
 梅雨明けで猛暑になったかと思えば、また梅雨に逆戻りのような大雨の昨日、いつものように短歌会を開きました。昨日取り上げた万葉集は、偶然七夕関連の大伴家持の歌。家持は七夕の歌を8首も詠んでいます。7月にぴったりのテーマでした。もう奈良時代には、大陸から七夕の風習が日本に入っていたようです。次は織姫と彦星の出会いを詠んでいます。紐を解くということは、逢瀬を重ねること。旧暦ですから秋風になっています。

秋風に今か今かと紐解きてうら待ち居るに月かたぶきぬ

今月の一首

留学生歓迎会で伴奏す日本の歌アメリカの歌   Mさん

 今月はピアニストのMさんの歌です。日本の歌は、ふるさととかいろいろ思い浮かぶのですが、米国は何の曲かしらと聞くと、おじいさんの古時計とか・・・私は、スワニー河か、懐かしのバーシーニアと思っていたのですが・・・
 上の写真は、Fさんの諏訪みやげの塩ようかん。下は、岐阜県文化祭の作品募集のちらし。

  
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生きること・死ぬこと

2012-07-20 | 学校
 放送大学心理学セミナーでは、時々生徒の講話会が催されます。昨日の講師、Tさんのテーマは「生きること・死ぬこと」。あまりにも重いテーマのため、二度に分けて話され、続きは11月の予定です。
 先ず、死生観について考えられるようになった経緯について。二十歳の大学生のころ生死にかかわる重病をされたこと。お兄様お二人が70そこそこで亡くなられたこともあるようです。また、お義父様が亡くなられるにあたり、不審なことがあり、医療ミスではなかったかと疑いながらも、訴訟しても医師側が殆ど勝訴、ということを聞き諦められたこと。提訴するなら、カルテまで差押えなければならないという煩雑さもあるようです。

 ご夫婦とも60代ですが、尊厳死協会に入られ、カードを持っておられます。余計な延命措置は断るというものです。海外では、Living will。 つまり、「生前の意志」。実は私も、ある年齢になったらこの手続きはしようと、友人から教わった申し込みのノウハウの手紙を持っています。

 印象に残った言葉は、下にもあるように、「どのように死にたいか」という問いに、「晴れた日の朝、あたたかな日差しのさし込む自宅の居間で、家族に看取られて、苦しむことなく、思い残すこともなく、"まあまあよい人生だったなぁ"と、そんな死を迎えたい。」
 葬儀のやり方もお子さん達に伝えてあるようです。(上の写真はピンカ)

 
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