つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

公民館短歌会 198

2024-06-22 | 短歌
 例年より2週間も遅い梅雨入り前の雨の中でしたが、昨日は198回目の公民館短歌会を開きました。午後は、放送大学英語サークルに行きましたが、帰りは晴天となりました。

籠の中気づけば玉葱芽出しゐる丸ごと煮詰め妙薬ス一プ   Kさん

 このスープの作り方を彼女に説明してもらい、料理教室のように盛り上がりました。キャベツの緑の部分とか、玉ねぎは茶色の皮もいれて、他の野菜とともに二時間ことこと煮てスープを作ると、ガン予防になるそうです。簡単そうですから、皆さん早速実施したいといわれてました。

写真は、たぶんアナベル。武蔵野珈琲入口にて撮影




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公民館短歌会 197

2024-05-20 | 短歌
 今月の短歌会の報告は不覚にも二日遅れ。予定通り先週金曜日に公民館短歌会は済ませていました。その日は、放送大学英語サークルに午後行きましたので、とてもハードな一日でした。
 歌話は、奈良の佐藤直子さんから皆さんに歌集「大和幻想」が一冊ずつ贈呈されていましたので、その話題にしました。奈良に住まわれ、身近に奈良の景色を歌われ、みんな羨ましく思いました。手紙形式で書かれた人もありましたので、直接本人に送ることにしました。

今月の作品
金華山名前の如くつぶらじい今が盛りと咲きて金色    Mさん
 
 この作品は金華山の山の名前を由来しています。しいの一種がツブラジイ。

写真は庭のバラ




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公民館短歌会 196

2024-04-20 | 短歌
  2005年から始めた岐南町南町民センターでの短歌会も回を重ね、いつの間にか200回に近づいてきました。昨日の歌話は、日経新聞の日曜日のコラムに書かれている日本語学者の今野真二氏の「梅から桜へ」を取り上げました。奈良時代は花と言えば梅であったのですが、平安時代になると花は桜を意味することになったことをうまく表現されていて教材に使用しました。
 この日は久しぶりの食事会で、話も弾みました。「多きち」は人気店らしく、予約してあっても満員。どれも美味しかったことは言うまでもありません。皆さんのご厚意に感謝でした。

今月の作品
百歳の表彰代理役場に行く母はホ一ムで寝てゐる時間   Kさん







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公民館短歌会 195

2024-03-16 | 短歌
 昨日は一気に春が近づいたような温かい日和の中で、いつものように岐南町南町民センターで短歌会を開きました。昨日の歌話は、大河ドラマの影響を受けて、紫式部の歌を取り上げました。その前に伊勢大輔のよく知られている歌にも触れました。今の季節にも合うので、
いにしへの奈良の都の八重桜けふ九重ににほひぬるかな

 この歌は落語のモチーフにもなっているようです。落語と言えばどうやら岐阜が発祥地らしく、策伝大賞選考会も毎年岐阜で行われます。策伝は岐阜生まれ。そのことをもう50年以上も前に研究し、論文を出されている愛知の人があります。会員のMさんの高校時代の恩師です。
本題の紫式部の歌
めぐり逢ひて見しやそれともわかぬ間に雲隠れにし夜半の月かな

今月の歌
「お帰りと言いそうだね」いふ吾子は物言はぬ祖母にそっと「ただいま」 Hさん

写真はシンビジウム


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昭和萬葉集 2

2024-03-06 | 短歌
 先頃昭和萬葉集巻19を図書館に返却し、巻1を借りてきました。昭和元年から5年までの作品が収められています。最初は、北原白秋。大正天皇崩御についての歌を詠まれています。茂吉もこれに続きます。その少し後に平福百穂。画家でもありました。そして岡本かの子。岡本太郎のお母上です。当然ながら与謝野夫妻の登場です。画家の安田靫彦の歌まであります。画家では小杉放菴の歌も見られます。
 アララギ選者の吉田正俊。国文学者の塩田良平や小説家の吉川英治や谷崎潤一郎や下村湖人や倉田百三が歌を詠んでいたとは知らなかったです。倉田は会津八一の影響があるらしく、全部仮名書きです。アララギ選者で人形作家の鹿児島寿蔵も。牧水の奥様の喜志子夫人も。
 尾上柴舟や九条武子や坪内逍遥もまだご存命だったようです。内村鑑三はオリオンを詠んでいます。哲学者の西田幾多郎の歌もありました。写真の芥川龍之介の扁額にはカッパらしき絵がみられます。
 書家の安東聖空の名も見られました。東大出で、東北大教授であった石原純の歌はそのころは珍しい自由律短歌でした。原阿佐緒との恋愛で教授を辞職。話題性のある人でした。尾瀬の長蔵小屋の平野長英さんも歌を「覇王樹」に出しておられました。長蔵小屋には学生時代と東京在住の時、行きました。


上が芥川龍之介、下が牧水


長蔵小屋の平野さんご夫妻
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佐藤直子歌集 大和幻想

2024-03-04 | 短歌
 このほど歌友である奈良の佐藤さんから歌集「大和幻想」が送られてきました。写真の背景にあるのは、彼女の歌集の話題を取り上げてある「うた新聞」。
 著者の佐藤さんからはこれまで数冊贈呈を受けています。今回は9冊目の歌集。平成31年から令和4年までの作品です。88歳になろうとするのにこのパワーは恐れ入ります。心にとどまった歌を挙げて見ます。私も過去にアララギに籍をおいていた時期があります。3首目に共鳴するのもそんな理由からです。

杉木立苔むす香りに酔ひながら秋篠寺の門に友待つ

日本は日本人がほろぼすと詠む塚本邦雄の心を思ふ

読みながら何故に昂ぶる一首ごと心惹かるる古きアララギ

藤蔓を幹に這はせる大木に一礼をして神苑に入る

お下げ髪躍らせ私が駆けて来る過ぎしを今に大和幻想

ショパン弾く反田恭平たくましく奈良に音楽院を作ると

文学の域に短歌を高めよと常に気になる子規のひとこと



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昭和萬葉集

2024-02-23 | 短歌
 県歌人クラブ会長さんの歌が掲載されていると聞き、図書館から昭和萬葉集第19巻を借りて読んでいます。昭和49年に発行されていて、懐かしい歌人の作品に遭遇します。
 50音順でなくて、テーマ別。奈良時代の萬葉集を意識してか、皇族の作品も有名歌人も一般の人のものもアトランダムに編集してあります。
 40年前毎月アララギ誌に投稿していたときの懐かしい選者の作品もありました。清水房雄、土屋文明、小松三郎氏などなど。鬼籍に入られた人ばかり。兵庫県にいましたので、初井しづ枝先生の名もなつかしいです。長く在籍していた「高嶺」も100年の歴史を閉じました。その創始者の早川幾忠先生の歌も懐かしかったです。昭和44年発行の御著書も折々読みます。萬葉集は全体に全体にほっとする内容でした。会長さんの作品は高校英語教師時代に作られたらしく、教壇に立ちながらも娘さんの容態を気にされていたことを歌われています。
 清水房雄氏は靖国神社法案のテーマの歌を出されていますが、下部に解説があり、野党がその法案に反対したことも書かれています。今も愚かな野党です。
 次は初巻の第1巻を借りてこようと思います。




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公民館短歌会 194

2024-02-17 | 短歌
 昨日は、予定通り町民センターでの短歌会を開催しました。息子が帰省してくれていて、午後の放送大学英語サークルにも車でスムーズに移動できました。
 月見草誌も仕上がり歌会にも間に合いました。35号の作品鑑賞では紫式部の歌をとりあげていたことから、前回の続きのお話を少しして、室町時代に良い初夢を見たいと言うことからできた回文和歌を取り上げました。

長き夜の遠の睡りの皆目醒め波乗り船の音の良きかな

 この歌は上から読んでも下から読んでも同じ。初夢文化と言われています。友人が毎年これを夫婦で墨書して新年を迎えると聞き、この日のテーマとしました。

今月の歌
睦月末コロナ陽性夫なりて母屋と離れ遮断隔離す  Fさん

写真は息子とともにとった夕食の仙台牛タン



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月見草35号

2024-02-15 | 短歌
 少し予定より遅れましたが、今年も歌誌「月見草」35号を発行し、発送することが出来ました。表紙絵の谷さんももう88歳。製作にも遅れが出てしまいました。でもいつの間にか発刊より35年も経過しました。
 歌会会員でないのにも拘わらず、東京のTさんはよく本誌を読みこみ、感想も寄せて下さいます。達筆な手紙には、前号の作品鑑賞にとりあげた金槐集についても書いてありました。なかなかここまで読み解いて下さる方はありません。

 午後は県歌人クラブ会長の歌を拝読するために一宮市立図書館に行きました。ここは名鉄一本で行けるし、駅ビルの中ですので便利です。会長さんの歌が昭和万葉集巻19に収録されていると聞き、借りに行きました。昭和49年に発行されていて、そのころ私は歌をスタートしたところでまだそこに出す自信はなかったのです。




Tさんからの手紙


昭和万葉集 巻19
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公民館短歌会 193

2024-01-20 | 短歌
 昨日は寒さも少しゆるみ、好天に恵まれました。いつものように岐南町南町民センターで短歌会を開催しました。歌話は、NHK大河ドラマにあやかり、紫式部を取り上げました。源氏物語だけでなく、歌人としても有能な女性です。百人一首の中にも選ばれています。夫となった人は遠縁のかなり年上の人でした。三年ほどで未亡人となり、その後源氏物語を執筆します。一人娘の大弐三位の歌も式部の才能を受け継いで、歌の素養があり、百人一首に入集されています。式部の父親も漢学の素養が深く、天皇にまで漢学を指導する立場でした。世界を眺めてもこの時代に小説を書いた女性はいません。2000円札の裏側に源氏物語絵巻と肖像画が見られます。
 今月の歌は85歳のHさんの作です。写真は昨日庭で撮影したもの。

今月の一首
十二月老人旅行齢忘れポッケに口紅忍ばせて行く   Hさん



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