WFWPでは時おり事務所に若い人を迎えてお話を聞いています。昨日の「輝く女性を囲んで」は、岐阜県議会議員の若井あつこさんを招きました。自叙伝一冊を書けるほどの内容のお話を伺い、皆茫然としてしまいました。やはり並の人ではないと大いに励まされました。定刻少し前、秘書が運転する黄色い小型外車でオレンジのブレザー姿で、颯爽と来て下さいました。
まず驚いたのは4歳で生死を分けるほどの大事故に遭われて、壮絶な人生のスタートを切られたことです。無免許のバイクが彼女に衝突して、頭蓋骨骨折で、長く入院され、いろいろな後遺症に悩まれました。ご両親はそれをカバーしようと、空手を6歳で入門させました。何年も努力の果てにもうダメだと思ったとき、自分は世界一になると暗示をかけ、周囲にも話されていました。そしたら本当に27歳の時日本一、さらに世界一の栄誉に輝き、3年継続して優勝されました。
その後、ある大会で、当然一位になるべきところ、一回戦で無名の学生に敗退。そのとき歓喜の姿を見せたのは何と、自分をコーチしてきた二人の一人。あまりにもショックで道着さえも身に着けず、泣き崩れました。長いスランプの後、再開できたのは、もう一人のコーチの励ましでした。今は後輩の指導を続け、県会議員も務めておられます。岐阜県で現在6人しか受賞していない、県民栄誉大賞を2003年に取得されています。これまで受賞したのはマラソンの高橋選手などです。世界空手道選手権4連覇(ギネス世界記録認定)は、誰も破ることができていません。東京五輪で空手でメダルを取得した選手は彼女の後輩でした。