50年前に、画塾の友人たちと上高地にスケッチ旅行をしました。これは帰宅してから仕上げた大正池の油絵(F6) です。指導者は行動美術会のS先生。もう随分前に鬼籍に入られています。当時の仲間の何人かは今も交流があります。でも殆ど私も含め絵は止めています。この絵をアップした理由は、リンクしている「花筐~花かたみ」の風さまのおすすめによります。
彼は最近上高地に行かれて、明神池の写真をアップしておられます。6年前には大正池もアップしておられ、その時驚いたのは、「あの白樺の枯れ木がない」ことです。50年前も、次に子供たちと行った30年前もあんなにあったのに・・・あの立木のまま枯れた白樺のない池なんて・・・大正池ではないわ・・・と思いました。でも考えてみれば、枯れ木はいつかは当然朽ちてなくなるのです。彼が当時の証明になるので是非・・・と言って下さったのです。
絵はお世辞にもうまいとは言えませんが、ともかく、白樺の枯れ木のあった証拠として残しておきたいです。実際にはもっとたくさん枯れ木がありました。
油絵具は何年も使わないので、書庫の中で恐らく固まっていると思います。絵を再開したのは、40年前。しかしこれも30年前に挫折したままです。もう描くことはないと思います。でも相変わらず美術館にはよく出かけます。国の内外を問わず・・・